Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド 12c (12.2.1.2) E82763-01 |
|
前 |
次 |
Oracle Reports ServicesのOracle Reports Servlet (rwservlet
)コンポーネントの構成設定は、表7-1で指定されているディレクトリにあるrwservlet.properties
というXMLファイルに格納されます。
Windowsの場合、rwservlet.properties
では、1つの円記号ではなく2つの円記号(\\)を使用してディレクトリ・パスを指定します。最初の円記号は次の円記号をエスケープします。エスケープしない円記号は、このファイルで別の意味になります。たとえば、Windowsのrwservlet.properties
ファイルでは、次のパスはその下のパスのようになります。
d:\DomainHome\config\fmwconfig\components\ReportsServerComponent\ServerName\filename.ext
次のようになります。
d:\\DomainHome\\config\\fmwconfig\\components\\ReportsServerComponent\\ServerName\\filename.ext
UNIXの場合、ディレクトリ・パスは、次のようにプラットフォームの標準に従って指定します。
DomainHome/config/fmwconfig/components/ReportsServerComponent/ServerName/filename.ext
rwservlet.xsd
ファイルには、rwservlet.properties
の要素を構成するために次のデータ型が定義されています。
これらの要素は、関連する属性およびサブ要素とともに、次の各項で説明します。
これらはXML要素です。XMLは大文字と小文字を区別することに注意してください。また、これらの要素のいずれかをrwservlet
.properties
構成ファイルに追加する場合、rwservlet.xsd
に記述されている要素の順序に従う必要があります。
rwservlet
要素は、rwservlet.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="rwservlet"> <xs:complexType> <xs:sequence> <xs:element name="server" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element name="singlesignon" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element name="inprocess" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element name="reports_servermap" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element ref="cookie" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element name="defaultcharset" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element ref="webcommandaccess" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/> <xs:element name="allowhtmltags" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element name="helpurl" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element name="imageurl" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element name="reloadkeymap" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element name="dbauth" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element name="sysauth" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element name="errortemplate" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element ref="diagtags" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element ref="cluster" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element ref="oidconnection" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element name="allowauthid" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> <xs:element name="enabledbproxy" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/> </xs:sequence> </xs:complexType> </xs:element>
例
rwservlet
要素は、rwservlet.properties
で次の例のように指定できます。
<rwservlet>
one or more element specifications
</rwservlet>
必須/オプション
必須です。指定された構成ファイルに1つのrwservlet
要素を指定できます。
説明
rwservlet
要素は、Oracle Reports Servlet (rwservlet
)構成ファイルのコンテンツ領域を開始および終了します。ファイルの階層に関しては、その他すべての要素はrwservlet
要素に従属します。
rwservlet
要素の定義には、次のサブ要素が含まれています。
rwservlet
のserver
サブ要素は、rwservlet.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="server" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
例
server
要素は、rwservlet.properties
で次の例のように指定できます。
<server>myserver</server>
説明
server
要素により、インプロセス・サーバーの名前を指定します。ランタイムURLなどにReports Serverの名前が指定されていない場合、server
要素で指定された名前のインプロセス・サーバーがrwservlet
によって起動され(起動されていない場合)、それにジョブが送信されます。
server
要素が指定されていない場合、デフォルトのインプロセス・サーバー名は、rep_hostname
です。
inprocess要素がno
に指定されている場合、server
要素で指定された名前の外部サーバーへのバインドがrwservlet
によって試行されます。
rwservlet
のsinglesignon
サブ要素は、rwservlet.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="singlesignon" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
例
singlesignon
要素は、rwservlet.properties
で次の例のように指定できます。
<singlesignon>yes</singlesignon>
説明
singlesignon
要素により、OracleAS Single Sign-Onが有効にされているかどうかを指定します。
yes
(デフォルト): OracleAS Single Sign-Onは有効
no
: OracleAS Single Sign-Onは無効
OracleAS Single Sign-Onの詳細は、第17章「Oracle Single Sign-Onの構成と管理」を参照してください。
rwservlet
のinprocess
サブ要素は、rwservlet.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="inprocess" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
例
inprocess
要素は、rwservlet.properties
で次の例のように指定できます。
<inprocess>yes</inprocess>
説明
inprocess
要素により、Oracle Reports Servlet (rwservlet
)と同じプロセス内でReports Serverを実行するかどうかを指定します。
yes
(デフォルト): Reports ServerはOracle Reports Servlet (rwservlet
)と同じプロセス内で実行されます。
no
: Reports ServerはOracle Reports Servlet (rwservlet
)と同じプロセス内では実行しません。
インプロセス・サーバーの使用時における印刷とフォントに関する問題をトラブルシューティングする方法の詳細は、第D.1.10項「インプロセス・サーバーを使用する際の印刷エラーとフォント・エラー」を参照してください。
rwservlet
のreports_servermap
サブ要素は、rwservlet.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="reports_servermap" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
例
reports_servermap
要素は、rwservlet.properties
で次の例のように指定できます。
<reports_servermap> dev_cluster:dev_server;prd_cluster:prd_server;qa_cluster:qa_server </reports_servermap>
説明
Oracle Reports 10g リリース2 (10.1.2)では、Reports Serverクラスタリングは非推奨でした。Reports Serverクラスタ名を含む以前のリリースのOracle Forms Servicesアプリケーションでは、参照先のReports Serverクラスタへのバインドが失敗します。
この問題を解決するためには、reports_servermap
要素によって、クラスタ名をReports Server名にマップします。これによって、すべてのOracle Forms Servicesアプリケーションでクラスタ名を変更する必要がなくなります。
Oracle Forms Servicesアプリケーションは、次の方法でOracle Reportsをコールできます。
RUN_REPORT_OBJECT
の使用。Reports Server名ではなくReports Serverクラスタ名がコールで指定されていると、Oracle Forms Servicesのdefault.env
ファイルでREPORTS_SERVERMAP
環境変数を設定する必要があります。
Oracle Forms Servicesアプリケーションで複数のReports Serverクラスタ名が使用されている場合、次に示すように、REPORTS_SERVERMAPを使用して各クラスタ名を異なるReports Serverにマップできます。
REPORTS_SERVERMAP=cluster1:repserver1;cluster2:repserver2;cluster3:repserver3
たとえば、10g (9.0.4)でOracle Forms Servicesアプリケーションにdev_cluster
、prd_cluster
およびqa_cluster
という名前のクラスタが3つ含まれる場合、それ以降のリリースでは、次に示すように、3つのクラスタ名をそれぞれサーバー名にマップできます。
REPORTS_SERVERMAP=dev_cluster:dev_server;prd_cluster:prd_server;qa_cluster:qa_server
詳細は、Forms Servicesデプロイメント・ガイドを参照してください。
WEB.SHOW_DOCUMENT
の使用。この場合、リクエストはrwservlet
に転送されます。コールで指定する名前がReports Server名ではなく、Reports Serverクラスタ名である場合は、rwservlet.properties
ファイルでreports_servermap
要素を設定する必要があります。例:
<reports_servermap> cluster:repserver </reports_servermap>
説明:
cluster
は、以前のリリース(Oracle Reports 9iおよび10g (9.0.4))で使用されていたReports Serverクラスタ名です。
repserver
は、以降のリリースのReports Server名です。
reports_servermap
がrwservlet.properties
に設定されていると、Oracle Forms Servicesアプリケーションに含まれるcluster
へのリクエストは、すべてrepserver
にリダイレクトされます。
cookie
要素は、rwservlet.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="cookie"> <xs:complexType> <xs:attribute name="cookieexpire" use="required" type="xs:integer"/> <xs:attribute name="encryptionkey" use="required" type="xs:string"/> </xs:complexType> </xs:element>
例
cookie
要素は、rwservlet.properties
で次の例のように指定できます。
<cookie cookieexpire="30" encryptionkey="reports"/>
必須/オプション
オプションです。
説明
cookie
要素により、Cookieの有効期限と暗号化キーを指定します。Cookieは、ユーザーの初回認証時に、暗号化されたユーザー名とパスワードをクライアント側で保存します。サーバーは、クライアントからCookieを受け取ると、Cookieに保存された時間と現在のシステム時間を比較します。cookieexpire
に定義された時間(単位は分)をこの時間差が超えていると、サーバーはそのCookieを拒否し、エラー・メッセージとともに認証フォームをクライアントに返します。レポートを実行するには、ユーザーは再度認証を受ける必要があります。
cookie
要素の属性を、表7-26で説明します。
rwservlet
のdefaultcharset
サブ要素は、rwservlet.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="defaultcharset" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
例
defaultcharset
プロパティは、rwservlet.properties
で次の例のように指定できます。
<defaultcharset>JA16EUC</defaultcharset>
説明
defaultcharset
要素により、リクエストURLでASCIIでないエスケープ・キャラクタやパラメータ・フォーム入力でASCIIでないキャラクタをデコードするためのキャラクタ・エンコーディングを指定します。これにより、パラメータ名と値をデコードするときに、rwservlet
で必要なエンコードが使用されます。
defaultcharset
要素は、次のいずれかに設定できます。
データベースのNLS_CHARACTERSET
(JA16EUC
など)
IANA定義の文字セット(EUC-JP
など)
注意: Event-Driven Publishing APIの使用時にユーザー・パラメータ名と値にASCIIでないキャラクタを使用するには、rwservlet.properties ファイルのdefaultcharset が、パラメータ・リストのDEFAULTCHARSET パラメータの値と一致する必要があります。詳細は、第21.1.3項「パラメータの名前と値での非ASCII文字の使用」を参照してください。 |
webcommandaccess
要素は、rwservlet.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="webcommandaccess"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:NMTOKEN"> <xs:enumeration value="L0"/> <xs:enumeration value="L1"/> <xs:enumeration value="L2"/> <xs:enumeration value="NO"/> <xs:enumeration value="YES"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:element>
例
webcommandaccess
プロパティは、rwservlet.properties
で次の例のように指定できます。
<webcommandaccess>L1</webcommandaccess>
説明
webcommandaccess
要素により、セキュアでないサーバーのrwservlet
キーワード(Webコマンド)のアクセス権限を指定します。
注意: セキュアなReports Serverでは、Oracle Internet Directoryのエントリに基づいて、ユーザーの権限が確認されます。 |
有効な設定は次のとおりです。
L0
: Webコマンドは許可されません。
L1
: エンド・ユーザー用Webコマンド(GETJOBID、KILLJOBID、SHOWAUTH、SHOWJOBID)のみ許可されます。
L2
: 管理者用Webコマンド(DELAUTH、GETSERVERINFO、KILLENGINE、PARSEQUERY、SHOWENV、SHOWJOBS、SHOWMAP、SHOWMYJOBS)も許可されます。管理者コマンドを実行するにはAUTHIDが必要です。
NO
: 10gの(rwservlet.properties
のDIAGNOSTIC=NO
との下位互換性を維持するための設定)。
YES
: 10gの(rwservlet.properties
のDIAGNOSTIC=YES
との下位互換性を維持するための設定)。
L2 Webコマンド・アクセスの場合は、authid
を渡す必要はありません。authidパラメータは、webcommandaccessの値に関係なくSTOPSERVERコマンドにのみ必要です。
rwservlet
のallowhtmltags
サブ要素は、rwservlet.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="allowhtmltags" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
例
allowhtmltags
要素は、rwservlet.properties
で次の例のように指定できます。
<allowhtmltags>yes</allowhtmltags>
説明
allowhtmltags
要素により、レポートの実行時にURLにHTMLコードを使用できるかどうかを指定します。
no
(デフォルト): URLにHTMLコードを使用できません。
yes
: URLにHTMLコードを使用できます。
注意: レポート・リクエストURLの一部に含まれたHTMLコードは、セキュリティの低下をもたらすおそれがあります。ブラウザの中にはURLでスクリプトまたはコードを実行するものもあるためです。 |
rwservlet
のhelpurl
サブ要素は、rwservlet.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="helpurl" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
例
helpurl
要素は、rwservlet.properties
で次の例のように指定できます。
<helpurl>http://myserver/help_file/help_topic.htm</helpurl>
説明
helpurl
要素により、デフォルト(ORACLE_HOME
\reports\templates\help.htm
)のかわりに使用するヘルプ・ファイルの名前を指定します。
rwservlet
HELP
キーワード(Webコマンド)によって、デフォルトのヘルプ・ファイルまたはhelpurl
要素で指定されたヘルプ・ファイルのどちらかが表示されます。
rwservlet
のimageurl
サブ要素は、rwservlet.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="imageurl" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
例
imageurl
プロパティは、rwservlet.properties
で次の例のように指定できます。
<imageurl>http://machine_name:port/reports/rwservlet</imageurl>
説明
imageurl
要素により、レポートの動的生成イメージの位置を指定します。
この要素は、Oracle Reports Servlet (rwservlet
)経由で実行されないJSPに適用されます。これにより、チャートなど動的に生成されたイメージを表示できるのが、レポート実行者に制限されます。rwservlet
経由で実行されるJSPなどのレポート・タイプには、この保護が自動的に適用されます。
rwservlet
のreloadkeymap
サブ要素は、rwservlet.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="reloadkeymap" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
例
reloadkeymap
要素は、rwservlet.properties
で次の例のように指定できます。
<reloadkeymap>yes</reloadkeymap>
説明
reloadkeymap
要素により、rwservlet
がリクエストを受け取るたびにキー・マップ・ファイル(cgicmd.dat
)を再ロードするかどうかを指定します。
no
(デフォルト): rwservlet
がリクエストを受信したときにキー・マップ・ファイルは再ロードされません。
yes
: rwservlet
がリクエストを受信したときにキー・マップ・ファイルが再ロードされます。
この機能は、マップ・ファイルを頻繁に変更し、変更を自動的にロードする場合に便利です。ファイルの再ロードに要する時間は、ランタイム・パフォーマンスに影響します。
一般的にこの要素により、本番環境ではno
に設定し、テスト環境ではyes
に設定します。
dbauthは、データベース情報の入力に使用するHTMLテンプレートです。レポート・リクエストの実行中にユーザーがデータベース情報を入力しない場合、Reports Servletはデータベース情報をHTMLテンプレートに入力するようにユーザーに促します。
rwservlet
のdbauth
サブ要素は、rwservlet.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="dbauth" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
例
dbauth
要素は、rwservlet.properties
で次の例のように指定できます。
<dbauth>rwdbauth.htm</dbauth>
テンプレートが次に示すデフォルトのテンプレート・ディレクトリにある場合は、テンプレートのパスを指定する必要はありません。
ORACLE_HOME\reports\templates
説明
dbauth
要素により、自社ロゴ、リンク・ボタンまたはその他のHTMLでログイン・ダイアログ・ボックスをカスタマイズする場合に、HTMLテンプレートの位置とファイル名を指定します。デフォルトでは、ファイル名はrwdbauth.htm
です。
sysauthは、認証情報の入力に使用するHTMLテンプレートです。
rwservlet
のsysauth
サブ要素は、rwservlet.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="sysauth" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
例
sysauth
要素は、rwservlet.properties
で次の例のように指定できます。
<sysauth>rwsysauth.htm</sysauth>
テンプレートが次に示すデフォルトのテンプレート・ディレクトリにある場合は、テンプレートのパスを指定する必要はありません。
ORACLE_HOME\reports\templates
説明
sysauth
要素により、自社ロゴ、リンク・ボタンまたはその他のHTMLでセキュア・レポートのログイン・ダイアログ・ボックスをカスタマイズする場合に、HTMLテンプレートの位置とファイル名を指定します。デフォルトでは、ファイル名はrwsysauth.htm
です。
rwservlet
のerrortemplate
サブ要素は、rwservlet.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="errortemplate" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
例
errortemplate
要素は、rwservlet.properties
で次の例のように指定できます。
<errortemplate>rwerror.htm</errortemplate>
テンプレートが次に示すデフォルトのテンプレート・ディレクトリにある場合は、エラー・メッセージ・テンプレートのパスを指定する必要はありません。
ORACLE_HOME\reports\templates
説明
errortemplate
要素により、エラー・メッセージ・テンプレートの名前と位置を指定します。デフォルトでは、ファイル名はrwerror.htmです。
エラー・メッセージ・テンプレートにより、エラー・メッセージの表示に使用される視覚的設定を実現します。エラー・メッセージの外観は、自社ロゴやエラーと関連するアイコンなどを使用してカスタマイズできます。ヘルプ・システムや自社ホームページを表示したり、前のブラウザ・ウィンドウへ戻るためのボタンを追加することもできます。その際、errortemplate
要素を使用して、自動生成されたエラー・メッセージに独自のHTMLフレームワークを指定します。
デフォルトのエラー・メッセージ・テンプレート(rwerror.htm
)の文字セットは、すべてのプラットフォーム間での一貫性を確保する目的でiso-8859-1
になっています。
diagtags
要素は、rwservlet.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="diagtags"> <xs:complexType> <xs:attribute name="diagbodytags" use="required" type="xs:string"/> <xs:attribute name="diagheadtags" use="required" type="xs:string"/> </xs:complexType> </xs:element>
必須/オプション
オプションです。
説明
diagtags
要素により、診断やデバッグの出力に関連する出力ファイルの<body>
タグと<head>
タグに追加HTMLエンコードを指定します。これらのパラメータを使用して、診断およびデバッグの出力を見やすくするためのフォーマット・オプションを挿入できます。
diagtags
要素の属性を、表7-27で説明します。
oidconnection
要素は、rwservlet.xsd
で次のように定義されています。
<xs:element name="oidconnection"> <xs:complexType> <xs:attribute name="oidcon_appentity" use="required" type="xs:string"/> <xs:attribute name="oidcon_passwdkey" use="required" type="xs:string"/> <xs:attribute name="oidcon_url" use="required" type="xs:string"/> <xs:attribute name="oidcon_init" type="xs:integer"/> <xs:attribute name="oidcon_increment" type="xs:integer"/> <xs:attribute name="oidcon_timeout"> <xs:simpleType> <xs:restriction base="xs:integer"> <xs:minInclusive value="1"/> </xs:restriction> </xs:simpleType> </xs:attribute> </xs:complexType> </xs:element>
例
oidconnection
要素は、rwservlet.properties
で次の例のように指定できます。
<oidconnection> oid_appentity="reportsapp.idc.oracle.com> oidcon_init="10" oidcon_increment="10" oidcon_timeout="1"> </oidconnection>
説明
oidconnection
要素により、rwservlet
の場合のOracle Internet Directoryを指定します。
Reports Serverでは、サーバー構成ファイルのoidconnection
要素を使用して、Oracle Internet Directory接続プーリング・パラメータを指定できます(詳細は、第7.2.1.16項「oidconnection」を参照)。
oidconnection
要素の属性を、表7-28で説明します。
表7-28 oidconnection
要素の属性
属性 | 有効値 | 説明 |
---|---|---|
|
該当なし |
デフォルト: インストール時に設定 Reportsの内部使用のためにインストール時に作成されるOracle Internet Directory Appエンティティ。 |
|
該当なし |
デフォルト: インストール時に設定 Reportsの内部使用のために、Oracle Internet Directoryへの接続用に作成されるランダムなパスワード・キー。 |
|
該当なし |
デフォルト: インストール時に設定 OIDに接続するためのOracle Internet DirectoryのURL |
数値 |
デフォルト:
|
|
数値 |
デフォルト: すべての接続が使用中になったときに増分される接続数 |
|
数値 |
デフォルト: 接続がアイドル状態であることが可能な時間(秒単位) |
rwservletのallowauthid
サブ要素は、rwservlet.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="allowauthid" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
説明
allowauthid
は、URLでauthidを渡すことを有効にするかどうかを指定するためにrwservlet.propertiesに追加する要素です。
例
allowauthid
要素は、rwservlet.properties
で次の例のように指定できます。
<allowauthid> yes </allowauthid>
必須/オプション
オプションです。
デフォルト
デフォルトでは、allowauthid
はYes
に設定されています。authidがNo
に設定されていると、URLによる認可は無効であり、Single Sign-Onを使用してユーザー名とパスワードを入力する必要があります。
rwservletのenabledbproxy
サブ要素は、rwservlet.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="enabledbproxy" type="xs:string" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
説明
enabledbproxy
は、rwservletを使用したdbproxy機能を動作させるためにrwservlet.properties
ファイルに追加する要素です。
例
enabledbproxy
要素は、rwservlet.properties
で次の例のように指定できます。
<enabledbproxy> yes </enabledbproxy>
必須/オプション
オプションです。
デフォルト
デフォルトでは、enabledbproxy
はYes
に設定されています。
次の手順に従って、代替のOracle Reports Servlet構成ファイルを指定します。
「WebLogic Server管理コンソール」にログインします。
左側のペインの「ドメイン構造」で「環境」をクリックします。「環境のサマリー」ページが表示されます。
このページで「サーバー」をクリックします。「サーバーのサマリー」ページが表示されます。
サーバーのリストで「WLS_REPORTS」をクリックします。WLS_REPORTSの設定ページが表示されます。
「サーバーの起動」タブをクリックします。
「引数」フィールドに次のエントリを追加します。
-DServletPropFile=your_servlet_properties_file
「保存」をクリックします。
「WLS_REPORTS」を再起動します。
デフォルトでは、Oracle Reports Servlet (rwservlet
)ではrwservlet.properties
ファイルが構成ファイルとして使用されます。複数のOracle WebLogic Serverインスタンスを実行して、複数のレポートが同じOracle Fusion Middlewareにインストールされている場合、異なる構成ファイルを使用するには、WebLogic Server管理コンソールのWLS_REPORTS起動パラメータ・セクションに次のパラメータを追加します。
-DServletPropFile=your_servlet_properties_file