Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド 12c (12.2.1.2) E82763-01 |
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12cリリース(12.2.1.1)より以前では、Oracle Internet Directoryが認証に使用され、Oracle Portalが認可に使用されていました。12c (12.2.1.2)では、Oracle Platform Security Servicesにより認証と認可の両方が実現されます。
下位互換性を保つために、12cリリース(12.2.1.1)では次の項目がサポートされています。
OracleAS Portal 10gおよびPortal Classic 11gによるセキュリティ:
10g リリース2 (10.1.2)のID管理(IM)で作成されたユーザーおよびグループ
非セキュア・モードでのReports Server操作
Oracle Portalでは、Oracle Reports Servicesで使用可能なセキュリティ・オプションが数多く用意されています。これを利用して、適切なユーザーが重要なデータにセキュアにアクセスできるようになります。Oracle Portalのセキュリティ機能を正しく使用することで、ユーザーにはそれぞれに許可されたデータのみが表示されます。
Oracle Portalを使用して、次の制御を行います。
各レポートにアクセスできるユーザー
レポートを実行できる期間
レポートの実行に使用できるサーバーとプリンタ
ユーザーが編集できるレポート・パラメータとその値の範囲
Oracle Portalはデータの公開や開発を行うためのブラウザ・ベース型ソリューションで、情報をWeb上に公開してWebベースのデータ駆動型アプリケーションを作成するためのWebベース・ツールを提供します。
Oracle PortalはOracle Reports Servicesと緊密に統合されています。これによって、データを公開するために堅牢でセキュアな環境を構築します。Oracle Portalには、Oracle Reports Servicesのセキュリティを簡単に設定するためのウィザードが用意されています。これには、レポート、Reports Server、プリンタ、出力フォーマットおよびレポート・パラメータに対するユーザー・アクセスをそれぞれ定義するためのウィザードが含まれます。
定義したアクセス制御情報は、Oracle Portalのリポジトリに格納されます。その後、Oracle Portalユーザーとして、登録済のRDFやJSPをOracle Portalページにオプションで公開できます。Oracle Portalの他の機能と同様、Portalを使用してレポートを配布することは必須ではありません。レポートはこれまでどおりコマンドラインにより配布でき、さらにOracle Portalを通じてアクセス制御機能も利用できます。
Oracle Reports Servicesのセキュリティ機能に対するアクセスは、レポート・リンクやレポート内容の公開にPortalを使用しているかどうかに関係しません。Portalを通じて公開しない場合でも、Oracle Portalで使用可能なOracle Reports Servicesセキュリティ機能を利用して、すべてのレポートに対するユーザーのアクセスを制御できます。
Oracle Portalを使用してレポートをポートレットとして公開すると、Oracle ReportsではOracleAS Single Sign-Onが活用されます。これによって、ユーザーは何度もログインする必要がなくなります。つまり、最初にポータルにログインすると、ポータル内でポートレットとして公開されている各レポートにログインする必要がありません。OracleAS Single Sign-Onでログインすると、Oracle Portalによって、すべての登録済ポートレット・プロバイダおよびサブシステムへのログインが自動的に行われます。
詳細は、第16章「Oracle Portalでのレポートの配布」を参照してください。