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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド
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22 XMLによるレポートのカスタマイズ

Extensible Markup Language (XML)は、情報をより詳細に識別する方法を実現することにより、Webの機能を向上させることを目的として設計された言語です。それは実のところメタ言語(他の言語を定義するための言語)であり、様々なタイプのドキュメント用にカスタマイズされたマークアップ言語の設計に使用できます。

XMLドキュメントは、マークアップとその内容の両方で構成されます。

XMLカスタマイズを使用すると、実行時に元のレポートを変更することなくレポートをカスタマイズできます。ランタイム・コマンドラインにCUSTOMIZEキーワードを追加し、カスタマイズ・ファイルを呼び出して、レポートのレイアウトやデータ・モデルへの追加や変更を実行できます。1つのXMLカスタマイズ・ファイルで、これらすべての作業または任意の作業の組合せを実行できます。XMLを使用して、カスタムのJSPベース・レポートに取り込むレポート・データ・モデルを作成することも可能です。

様々なXMLカスタマイズを作成して適用すると、レポート出力をユーザー単位またはユーザー・グループ単位で変更できます。同じレポートを使用して、利用対象者ごとに異なる出力を生成できます。

XMLカスタマイズをレポートに適用するときに、結合した定義をファイルに保存することができます。このため、XMLカスタマイズを使用して、既存のレポート定義をバッチ更新できます。Oracle Reports Builderで1つずつファイルを開くことなく、大量のレポートをすばやく更新できます。

Oracle Reports Servicesでは、XMLでレポート・データ・モデル全体を作成できるようになり、Oracle Reports XMLによるカスタマイズのタイプが強化されました。これには、複数データ・ソースの作成、データ・ソース間のリンク、および各データ・ソース内でのグループ階層が含まれます。Oracle Reports XMLカスタマイズによるデータ・モデルのサポートにより、Oracle Reports Builderで作成可能なすべてのデータ・モデルを、XMLを指定して作成できるようになりました。さらに、データ・モデル・オブジェクトに設定可能なすべてのプロパティを、XMLで設定できるようになりました。

この章では、XMLを使用して実行中にレポートをカスタマイズする方法、およびXMLでデータ・モデルを作成する方法について説明します。内容は次のとおりです。

この章では、reports.dtdファイルでサポートされる要素を紹介し、その例を示します。ただし、これらの要素の属性については、一部のみを紹介します。

追加属性や、Oracle Reports XMLの要素、タグおよび属性の詳細は、次を参照してください。