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Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理
12c (12.2.1.2)
E82709-01
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E Oracle Fusion Middlewareのアクセシビリティ・オプションの使用

Oracle Fusion Middlewareには、Java Access Bridge、アクセスしやすくなったHTMLページとグラフおよびキーボード・ナビゲーションの使用のサポートなど、アクセシビリティ・オプションが用意されています。

トピック:

E.1 Java Access Bridgeのインストールおよび構成(Windowsのみ)

Java Access Bridgeは、Microsoft Windows DLLでJava Accessibility APIを公開するテクノロジであり、Java Accessibility APIを実装するJavaアプリケーションおよびアプレットをMicrosoft Windowsシステム上のユーザー補助テクノロジから見えるようにできます。

Windowsコンピュータの場合、Java Access Bridgeをインストールおよび構成して第508条のアクセシビリティを使用できます。

  1. 次のURLからJava Access Bridgeをダウンロードします。
  2. Java Access Bridgeをインストールします。
  3. access-bridge.jarファイルおよびjaccess-1_4.jarファイルをインストール場所からjre/lib/extディレクトリにコピーします。
  4. WindowsAccessBridge.dllファイル、JavaAccessBridge.dllファイルおよびJAWTAccessBridge.dllファイルをインストール場所からjre/binディレクトリにコピーします。
  5. accessibility.propertiesファイルをjre/libディレクトリにコピーします。

E.2 Fusion Middleware Controlアクセシビリティ・モードの有効化

Fusion Middleware ControlのHTMLページをアクセスしやすくしたり、グラフに情報を表示しやすくすることがきます。

次の各トピックでは、Fusion Middleware Controlをアクセシビリティ・モードで実行する利点およびアクセシビリティ・モードを有効にする手順について説明します。

E.2.1 HTMLページに対するアクセスのしやすさの強化

Fusion Middleware Controlでは、スクリーン・リーダーのサポートを有効にすることができます。スクリーン・リーダーのサポートによりスクリーン・リーダーの動作が向上します。これは、アクセシビリティ固有の構成をHTMLに追加し、ページ上のナビゲーション要素の一部を変更することにより実現します。

Fusion Middleware Controlでスクリーン・リーダー・モードを有効にする手順は次のとおりです。

  1. ページの右上にあるユーザー名を選択し、「アクセシビリティ」を選択します。

    「アクセシビリティ・プリファレンス」ページが表示されます。

  2. 次のオプションを選択します。
    • スクリーン・リーダーを使用する: アクセシビリティ固有の構成が追加されて、スクリーン・リーダーの動作が向上します。

    • 高コントラスト設定を使用します: フォントで高コントラストを使用します。

    • 大きいフォントを使用します: フォントが通常より大きくなります。

    • ログイン時に「アクセシビリティ・プリファレンス」ダイアログを表示: ログイン時に「アクセシビリティ・プリファレンス」ページが表示されます。

  3. 「適用」をクリックします。

    「確認」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. 「OK」をクリックします。
  5. ページ上部の「Enterprise Manager」をクリックすると、最後にアクセスしたページに戻ります。

スクリーン・リーダーのサポートを選択すると、Fusion Middleware Controlでは、スクリーン・リーダーで読むことができるようにWebページをレンダリングします。たとえば、ナビゲーション・ツリーの各ノードに「選択」ボタンが含まれるようになります。

次の図は、スクリーン・リーダーのサポートを有効化した後のナビゲーション・ペインおよび管理サーバーのパフォーマンス・サマリーを示します。

E.2.2 Fusion Middleware Controlグラフのテキスト説明の表示

Fusion Middleware Control全体で、パフォーマンス・データの表示にはグラフが使用されます。ほとんどのユーザーにとって、これらのグラフは、トレンドを理解し、パフォーマンス・メトリックの最小値および最大値の特定に役立つ、データのグラフィック表示となります。

しかし、グラフの情報はスクリーン・リーダーで読み取ることができません。この問題を改善するために、各パフォーマンス・グラフの完全なテキスト表現を提供するようにFusion Middleware Controlを構成できます。スクリーン・リーダー・モードを有効にすると、Fusion Middleware Controlは、情報をグラフではなく表で表示します。

スクリーン・リーダー・モードを有効にせずに、データをグラフではなく表で表現するには、グラフの下の「表ビュー」をクリックします。

E.3 Fusion Middleware Controlのキーボード・ナビゲーション

この項では、Fusion Middleware Controlのキーボード・ナビゲーションについて説明します。

キーボード・ナビゲーションの多くは、スクリーン・リーダー・モードを使用していても使用していなくても同じです。

一般的に、次のキーを使用してナビゲートします。

  • [Tab]キー: ページ内で次のコントロール(動的ターゲット・メニュー、ナビゲーション・ツリー、コンテンツ・ペイン、タブなど)に移動します。[Tab]キーを押すと、ページの左から右、上から下へと移動します。前のコントロールに移動するには、[Shift]+[Tab]キーを押します。

  • [↑]キーおよび[↓]キー: ナビゲーション・ツリー、メニューまたは表内で前の項目または次の項目に移動します。[↓]キーを押してメニューを開くこともできます。

  • [←]キーおよび[→]キー: ナビゲーション・ツリーまたはサブメニューで項目を閉じたり開いたりします。

  • [Esc]キー: メニューを閉じます。

  • [Space]キー: コントロールをアクティブ化します。たとえば、チェック・ボックスで[Space]キーを押すと、状態が切り替わります(ボックスの選択または選択解除)。リンクで[Space]キーを押すと、リンクのターゲットにナビゲートします。

  • [Enter]キー: ボタンをアクティブ化します。

表E-1は、共通タスクの一部と、それに使用されるキーボード・ナビゲーションを示します。

表E-1 共通タスクのキーボード・ナビゲーション

タスク ナビゲーション

次のコントロール(ナビゲーション・ツリー、メニューなど)に移動する

[Tab]

前のコントロール(ナビゲーション・ツリー、メニューなど)に移動する

[Shift]+[Tab]

ナビゲーション・ペインに移動する

[Tab]キー(ナビゲーション・ツリーに入力フォーカスが移動するまで)

ナビゲーション・ツリーを下に移動する

[↓]

ナビゲーション・ツリーを上に移動する

[↑]

フォルダを開く

[→]

フォルダを閉じる

[←]

メニューを開く

[↓]

メニュー内の次の項目に移動する

[↓]

メニュー内の前の項目に移動する

[↑]

メニュー項目を選択する

[Enter]

サブメニューを開く

[→]

サブメニューを閉じる

[←]

メニューの外に移動する

[Esc]

ボタンをアクティブ化する

[Enter]

コンテンツ・ペインのタブを開く

コンテンツ・ペインで[Tab]キーを押し、入力フォーカスを取得するタブで[Tab]キーを押してから、[Enter]キーを押してそのタブを選択する

項目(「ログ・メッセージ」画面におけるメッセージ・タイプなど)を選択する

[Space]

表内の行を選択する

表のヘッダーで[Tab]キーを押し、[↓]を押して行に移動する

表内のセルを選択する

表のヘッダーで[Tab]キーを押し、選択するセルに到達するまで[Tab]キーを押してから、[Enter]キーを押す