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Oracle® Fusion Middleware高可用性ガイド
12c (12.2.1.2)
E82746-02
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12 Oracle WebCenterコンポーネントの高可用性の構成

Oracle WebCenterの高可用性を構成する際に考慮すべき特別な考慮事項があります。

WebCenterの詳細は、使用するWebCenter製品のインストレーション・ガイドを参照してください。WebCenter Portalの場合、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』のWebCenter Portalエンタープライズ・デプロイメント・トポロジの理解に関する項も参照してください。

12.1 WebCenter Content: Inbound Refineryコンポーネントの拡張について

WebCenter Content: Inbound Refineryコンポーネントでは、WebLogic Serverクラスタリングを使用してスケール・アップおよびフェイルオーバーを実行しません。固有のInbound Refinery管理対象サーバーを複数構成して、WebCenter Contentで使用します。

12.2 WebCenter Contentのスケール・アップとポートについて

WebCenter Contentをスケール・アップすると、スケール・アップ後のサーバーでは、構成ウィザードで構成したポートとは別のポートが使用されます。

WebCenter Contentの構成ファイルで、管理対象サーバーのインスタンスごとにIntradocServerPort値を指定する必要があります。1台のマシン上にある各管理対象サーバー・インスタンスのポートは、一意である必要があります。たとえば、Content_server1Content_server2が同じマシン上にある場合、構成ファイルは次のようになるはずです。

IntradocServerPort=4444
IntradocServerPort.UCM_serverd1=4444
IntradocServerPort.UCM_serverd2=4445

12.3 WebCenter Portalコンポーネントの複数ノード上での作成について

WebCenter Portalの高可用性設定で、リフレッシュ間隔のデフォルトが10分であるために、2番目のノードでデータの表示が遅れる場合があります。たとえば、ノード1がリクエストの処理中で、ノード2上に作成した新しいポータル・コンポーネントへのアクセスを試みる場合に、発生することがあります。

12.4 WebCenter CaptureドメインのOracle SOAでの作成について

WebCenter CaptureドメインをOracle SOAコンポーネントで作成する場合、JRF-MAN-SVRおよびWSMPM-MAN-SVRサーバー・グループを選択する必要があります。これらのサーバー・グループによって、Oracle JRFとOracle Web Services Manager (OWSM)のサービスが、作成中の管理対象サーバーにターゲット設定されます。

12.5 WebCenter Captureのスケール・アウトとOWSMの構成

OWSMはクロス・コンポーネント・ワイヤリングを使用して、ドメイン内のポリシー・マネージャを自動検出します。構成ウィザードを使用してOWSMを含むドメインを作成または更新するとき、ローカル・サービス表にポリシー・マネージャURLが公開されます。

ローカル・サービス表に公開されたエンドポイント・エントリを使用して、OWSMエージェントが自動的にOWSMポリシー・マネージャに接続されます。ただし、構成ウィザード以外のツール(WebLogic管理コンソール、Fusion Middleware ControlまたはWLSTなど)を使用してドメインを変更した場合、ポリシー・マネージャURLへの変更は自動的にローカル・サービス表に公開されますが、OWSMエージェントのクライアントは新しいURLに自動的にはバインドされません。この場合、ポリシー・マネージャURLにOWSMエージェントを手動でバインドする必要があります。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理』のFusion Middleware Controlを使用したエージェント・バインディングの検証に関する項を参照してください。

12.6 WebCenter Sitesコンポーネント接続について

WebCenter Sitesでは、接続の確立を試みるときに、外部コンポーネントが開始され、実行されている必要があります。外部コンポーネントが停止中で起動していない場合、または接続がタイムアウトの場合、WebCenter Sitesは接続を再確立しません。

WebCenter Sitesは、データベース接続がアクティブであることを確認し、これがアクティブである時のみ接続を再確立します。

12.7 WebCenter Sitesとマルチキャストについて

WebCenter Sitesは、マルチキャスト・サポートに依存し、inCacheレプリケーションをクラスタ化環境内のノードに提供します。

WebCenter SitesでのinCacheサポートの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Sitesの管理』のinCacheフレームワークの使用に関する項を参照してください。