Oracle Service Busをインストールすると、ドメインを構成でき、それを高可用性のために拡張することもできます。
Oracle Service Busのインストールおよび構成の準備
次の項を参照して、データベース・スキーマを作成し、WebLogicドメインを構成して、構成を検証します。
Oracle Service Busドメインを構成するには、まず、このリリースのOracle Fusion Middlewareで使用する動作保証されたデータベースに、必要なスキーマをインストールする必要があります。
データベース・スキーマを作成する前に、動作保証されたデータベースがインストールおよび構成され、そのデータベースが稼働中であることを確認する必要があります。
詳細は、Oracle Fusion Middlewareインストールのデータベース要件の理解を参照してください。
動作保証されたJDKがシステムにインストールされていることを確認した後に、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を起動します。
RCUを起動する手順は、次のとおりです。
RCUの各画面に必要な情報を入力し、データベース・スキーマを作成します。
「リポジトリの作成」画面を使用して、コンポーネント・スキーマの作成およびデータベースへのロード方法を選択します。
対象のデータベースに対するDBAアクティビティの実行に必要なパーミッションと権限が付与されている場合は、「システム・ロードおよび製品ロード」を選択します。この手順は、SYSDBA権限が付与されていることを前提としています。
データベースでDBAアクティビティを実行するために必要な権限を持っていない場合は、この画面で「システム・ロードに対するスクリプトの準備」を選択します。このオプションによってSQLスクリプトが生成され、それをデータベース管理者が使用します。Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のシステム・ロードと製品ロードについてを参照してください。
システム・ロードのためのSQLスクリプトをDBAが実行済の場合、「製品ロードの実行」を選択します。
「データベース接続の詳細」画面で、RCUがデータベースに接続できるようにするために、データベース接続の詳細を指定します。
注意:
データベースのサービス名が不明な場合は、データベースの初期化パラメータ・ファイル内のSERVICE_NAMES
パラメータから取得できます。初期化パラメータ・ファイルにSERVICE_NAMES
パラメータが含まれていない場合、サービス名はDB_NAME
やDB_DOMAIN
パラメータに指定されているグローバル・データベース名と同じです。
次に例を示します。
「次へ」をクリックして続行し、データベースへの接続が成功したことを通知するダイアログ・ウィンドウで「OK」をクリックします。
「コンポーネントの選択」画面でカスタム接頭辞を指定し、製品データベース・スキーマを選択します。
「新規接頭辞の作成」を選択し、カスタム接頭辞を指定して、「SOAスイート」スキーマを選択します。これにより、SOA Infrastructureと、依存コンポーネントとしての次のスキーマが自動的に選択されます。
ユーザー・メッセージング・サービス
メタデータ・サービス
WebLogicサービス
Oracle Platform Security Services
監査サービス
監査サービス追加
監査サービス・ビューア
ヒント:
ここで入力したカスタム接頭辞は、後でドメイン作成プロセスで必要になるため、書き留めておいてください。
共通インフラストラクチャ・サービスと呼ばれるスキーマも自動的に作成されますが、このスキーマはグレー表示されます(選択や選択解除はできません)。このスキーマを使用すると、ドメインの構成中にRCUから情報を取得できるようになります。詳細は、Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のサービス表スキーマの理解を参照してください。
カスタム接頭辞は、これらのスキーマをこのドメイン内でのみ使用するように論理的にグループ化するものであり、複数のドメイン間でのスキーマの共有はサポートされていないため、ドメインごとに固有のスキーマ・セットを作成する必要があります。
関連項目:
詳細は、Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成の次のトピックを参照してください。
カスタム接頭辞の理解
スキーマ作成の計画
「次へ」をクリックして先に進み、スキーマ作成の前提条件チェックが成功したことを確認するダイアログ・ウィンドウの「OK」をクリックします。
「スキーマ・パスワード」画面でスキーマのパスワードをデータベースに設定する方法として希望するものを指定してから、パスワードの指定と確認を行います。
ヒント:
この画面で設定するパスワードは、メモしておく必要があります。このパスワードは、後述するドメイン作成のプロセスで必要になります。
SOAインフラストラクチャ・スキーマのカスタム変数を「カスタム変数」画面で指定します。
Oracle SOA Suiteの標準インストール・トポロジでは、Database Profile、Healthcare Integrationのいずれもデフォルト値(それぞれSmall、No)のままにしておきます。
詳細は「SOA Suiteスキーマに必要なカスタム変数について」を参照してください。
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のカスタム変数を参照してください。
構成ウィザードを使用して、ドメインを作成および構成します。
ドメインを作成するその他の方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のWebLogicドメインの作成、拡張および管理のためのその他のツールを参照してください。
構成ウィザードの各画面に必要な情報を入力し、トポロジ用のドメインを作成および構成します。
注意:
この手順を使用して既存のドメインを拡張できます。この手順の説明では要件が満たされない場合は、その要件に応じた選択を行うか、サポート・ドキュメントで追加の詳細を参照してください。
ドメイン・ホーム・ディレクトリの場所を選択する必要がありますが、Oracleホーム・ディレクトリの外が適しています。
注意:
Oracle Real-Time Integration Business Insightエージェント(Insight Service Busエージェント)を使用してビジネス・メトリックを収集する場合:
InsightはBAMと同じドメインに配置される必要があります。「InsightのOracle Service Busとの統合の理解」を参照してください。
BAMとInsightをOracle Service Busドメインとは別のドメインで構成する場合、Oracle Service BusドメインもBAMを含むことはできません。Oracle Service BusとBAMが同じドメインに配置されている場合、BAMデータ・ソース・エントリはローカルのSOAスキーマを参照するはずです。Insightエージェント(SOAおよびOracle Service Busドメイン内)は、BAMデータ・ソース・エントリを介して、リモートのBAM/InsightドメインのSOAスキーマにアクセスします。しかし、BAMがOracle Service Busドメインで動作するのに、BAMデータ・ソースがローカルのSOAスキーマを参照する必要がある場合、InsightエージェントはリモートBAM/InsightドメインのSOAスキーマにアクセスできません。
Oracle Service BusドメインをリモートのBAM/Insightドメインと通信するInsight Service Busエージェントを含むように構成する場合、BAM/InsightドメインのSOAスキーマを参照するようにBAMデータ・ソース・エントリを手動で編集する必要があります。詳細は、「JDBCコンポーネント・スキーマ情報の指定」を参照してください。
BAMおよびInsightがOracle Service Busと同じドメインに配置されていれば、BAMデータ・ソース・エントリは正しいSOAスキーマ(Oracle Service Busドメイン内)を参照するので、手動での更新は必要ありません。
ドメイン・タイプおよびドメイン・ホーム・ディレクトリを指定するには、次の手順を実行します。
この画面上のその他のオプションの詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成の構成タイプを参照してください。
「テンプレート」画面を使用して、必要なテンプレートを選択します。
「テンプレート」画面では、「製品テンプレートを使用してドメインを作成」が選択されていることを確認し、次のテンプレートを選択します。
Oracle Service Bus - 12.2.1.2.0 [osb]
このテンプレートを選択すると、次の項目が依存関係として自動的に選択されます。
ODSI XQuery 2004 Components
Oracle Enterprise Manager
Oracle WSM Policy Manager
Oracle JRF
WebLogic Coherenceクラスタ拡張
Insight Service Busエージェント - 12.2.1.2.0 [osb] Oracle Real-Time Integration Business InsightエージェントとOracle Service Busを含める場合。
「InsightのOracle Service Busとの統合の理解」を参照してください。
ヒント:
この画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のテンプレートを参照してください。
「アプリケーションの場所」画面を使用して、ドメインに関連するアプリケーションを保存する場所(アプリケーション・ホーム・ディレクトリとも呼ばれる)を選択します。
Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの理解の「Oracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリとは」に記載されているディレクトリ構造(Oracleホーム・ディレクトリの外部にアプリケーション・ホームを置く)に従って、アプリケーション・ホームを配置することをお薦めします。ソフトウェアのアップグレードや再インストールが必要な場合に、このディレクトリ構造は問題の予防に役立ちます。
ヒント:
アプリケーション・ホーム・ディレクトリの詳細は、アプリケーション・ホーム・ディレクトリについてを参照してください。
この画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のアプリケーションの場所を参照してください。
「管理者アカウント」画面を使用して、ドメインに対するデフォルトのWebLogic管理者アカウントのユーザー名とパスワードを指定します。
この画面で入力するユーザー名およびパスワードを書き留めておくことをお薦めします(これらの資格証明は、後でドメインの管理サーバーを起動して接続する際に必要になります)。
「ドメイン・モードおよびJDK」画面で、ドメイン・モードおよびJava Development Kit (JDK)を指定します。
「ドメイン・モードおよびJDK」画面では、次の操作を実行します。
「ドメイン・モード」フィールドで、「本番」を選択します。
「JDK」フィールドで、Oracle HotSpot JDKを選択します。
ヒント:
この画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のドメイン・モードとJDKを参照してください。
「データベース構成タイプ」画面を使用してデータベースおよびデータベース・スキーマの詳細を指定します。
「データベース構成タイプ」画面で、「RCUデータ」を選択します。このオプションによってデータベースおよびサービス表(STB)スキーマに接続し、ドメインの構成に必要なスキーマのスキーマ情報を自動的に受け取るように構成ウィザードで指定できます。
注意:
この画面で「手動構成」を選択する場合、次の画面でスキーマのパラメータを手動で指定する必要があります。
「RCUデータ」を選択してから、次の各フィールドに入力します。
フィールド | 説明 |
---|---|
DBMS/サービス |
データベースのDBMS名(サービス・タイプ・ドライバを選択している場合はサービス名)を入力します。 例: |
ホスト名 |
データベースをホストするサーバーの名前を入力します。 例: |
ポート |
データベースがリスニングするポート番号を入力します。 例: |
スキーマ・オーナー スキーマ・パスワード |
データベースのサービス表スキーマに接続するためのユーザー名とパスワードを入力します。これは、RCUの「スキーマ・パスワード」画面でサービス表コンポーネントに入力したスキーマ・ユーザー名とパスワードです(「スキーマ・パスワードの指定」を参照)。 デフォルトのユーザー名は |
データベース接続情報の指定を完了したら、「RCU構成の取得」をクリックします。「接続結果ログ」の次の出力は、操作が成功したことを示しています。
Connecting to the database server...OK Retrieving schema data from database server...OK Binding local schema components with retrieved data...OK Successfully Done.
ヒント:
RCUの実行時にインストールされるスキーマの詳細は、Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のサービス表スキーマについてを参照してください。
この画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のデータベース構成タイプを参照してください。
「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面を使用してデータベース・スキーマの詳細を指定します。
「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面に示される値が、すべてのスキーマに対して適切であることを確認します。次のことを確認して、スキーマ表がBAMに対して正しく移入されない場合について理解します。
BamDataSource
(SOAINFRA
スキーマ)
BamJobSchedDataSource
(WLS
スキーマ)
BamLeasingDataSource
(WLS_RUNTIME
スキーマ)
BamNonJTADataSource
(SOAINFRA
スキーマ)
mds-bam
(MDS
スキーマ)
BAMおよびInsightがOracle Service Busと同じドメインに配置されていれば、BAMデータ・ソース・エントリは正しいSOAスキーマ(Oracle Service Busドメイン内)を参照するので、手動での更新は必要ありません。
ヒント:
可用性の高い環境で、Oracle RACデータベースに適したデータ・ソース構成を行うことに関する追加情報は、Oracle Fusion Middleware高可用性ガイドにおける次の項を参照してください。
Oracle RACでのGridLinkデータ・ソースの構成
マルチ・データ・ソースの構成
この画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のJDBCコンポーネント・スキーマを参照してください。
「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用してデータ・ソース接続をテストします。
「ステータス」列に示される緑色のチェック・マークは、テストが成功したことを表します。問題が発生した場合は、この画面の「接続結果ログ」セクションに示されるエラー・メッセージを確認し、問題を修正してから接続テストを再試行してください。
デフォルトでは、各スキーマ・コンポーネントのスキーマ・パスワードは、スキーマの作成時に指定したパスワードです。異なるスキーマ・コンポーネントで異なるパスワードを使用する場合は、前の画面(「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面)で各行の「スキーマ・パスワード」列に希望するパスワードを入力して、それらを手動で編集します。パスワードを指定した後、パスワードを変更したスキーマに対応するチェック・ボックスを選択し、再度接続をテストします。
ヒント:
この画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のJDBCコンポーネント・スキーマ・テストを参照してください。
「キーストア」画面を使用して、各キーストアの信頼できる証明書へのパス、または各キーストアの秘密鍵へのパスおよび秘密鍵に関するその他の情報へのパスを指定します。
「信頼できる証明書」、「秘密鍵」または「アイデンティティ証明書」フィールドをクリックすると、フィールドの右側に参照アイコンが表示されます。このアイコンをクリックして、適切なファイルを参照します。
ヒント:
この画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のキーストアを参照してください。
「拡張構成」画面を使用してドメインの構成を完了します。
「拡張構成」画面で、次を選択します。
管理サーバー
管理サーバーのリスニング・アドレスを適切に構成するために必要です。
ノード・マネージャ
ノード・マネージャを構成するために必要です。
トポロジ
Oracle Service Bus管理対象サーバーを構成するために必要です。
オプションで、目的のインストール環境に必要なその他のオプションを選択します。このガイドでは標準インストール・トポロジの手順を説明しますが、別の手順も選択できます。インストール要件にこのガイドの範囲外のオプションが含まれる場合、それらのオプションを構成するための別の画面が表示されます。構成ウィザードのすべての画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成の構成ウィザード画面を参照してください。
「管理サーバー」画面を使用して、ホストのIPアドレスを選択します。
「リスニング・アドレス」ドロップダウン・リストで、管理対象サーバーが存在するホストのIPアドレスを選択するか、単一のIPアドレスにマップされたシステム名またはDNS名を使用します。「すべてのローカル・アドレス」
を使用しないでください。
管理サーバーにサーバー・グループは指定しないでください。
「ノード・マネージャ」画面を使用して、構成するノード・マネージャのタイプおよびノード・マネージャ資格証明を選択します。
ノード・マネージャのタイプとして「ドメインごとのデフォルトの場所」を選択して、ノード・マネージャの資格証明を指定します。
ヒント:
この画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のノード・マネージャを参照してください。
ノード・マネージャ・タイプの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理のノード・マネージャの概要を参照してください。
「管理対象サーバー」画面で、管理対象サーバーを構成します。
「管理対象サーバー」画面で、デフォルトのosb_server1
という名前の新しい管理対象サーバーが自動的に作成されます。
このドキュメントではこれらのサーバー名を使用します。別の名前を選択した場合は、必要に応じて置き換えてください。
ヒント:
この画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成の管理対象サーバーを参照してください。
12c (12.1.3)からは、スタンドアロンOracle Service Busドメインが必要な場合、管理サーバーをOracle Service Busランタイム・サーバーとして構成できます。
管理サーバーをOracle Service Busランタイム・サーバーとして使用するには、コンパクト・ドメインを作成する必要があります。ただし、コンパクト・ドメインは開発者環境でのみサポートされており、本番環境ではサポートされていません。そのため、本番では管理サーバーで実行するOracle Service Busをサポートしていません。テストおよび開発環境においてコンパクト・ドメインを作成するには、Oracle Fusion Middleware SOA SuiteおよびBusiness Process Management SuiteのQuick Start for Developersのインストールのコンパクト・ドメインの構成を参照してください。
注意:
Oracle Service BusのインストールにQuick Startインストールを使用していない場合でも、Oracle Fusion Middleware SOA SuiteおよびBusiness Process Management SuiteのQuick Start for Developersのインストールの手順に従って、コンパクト・ドメインを作成できます。「クラスタ」画面を使用して、新規クラスタを作成します。
「Coherenceクラスタ」画面で次の操作を実行します。
osb_cluster1
を指定します。デフォルトでは、クラスタ内のサーバー・インスタンスは、ユニキャストを使用して相互に通信します。マルチキャストを使用するようにクラスタの通信を変更する場合は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverクラスタの管理のユニキャストまたはマルチキャストを選択する際の考慮事項を参照してください。
Fusion Middleware Controlを使用してクラスタを作成することもできます。この場合、新しいクラスタを作成する場合にクラスタ通信(ユニキャストまたはマルチキャスト)を構成できます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプに含まれるクラスタの作成および構成を参照してください。
ヒント:
この画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のクラスタを参照してください。
高可用性のためのセットアップで動的クラスタを作成する場合は、「サーバー・テンプレート」画面を使用して、ドメイン用のサーバー・テンプレートを1つ以上定義します。
高可用性のためのセットアップで動的クラスタを作成する手順は、Oracle Fusion Middleware高可用性ガイドの動的クラスタの使用を参照してください。
高可用性のためのセットアップで動的クラスタを作成する場合は、「動的サーバー」画面を使用して、動的サーバーを構成します。
動的クラスタを構成しない場合は、「次へ」をクリックし、ドメインの構成を続けます。
注意:
動的クラスタを作成するときにマシン名マッチング式を割り当てた場合、動的クラスタ用のマシンは作成する必要がありません。高可用性のためのセットアップで動的クラスタを作成する手順は、Oracle Fusion Middleware高可用性ガイドの動的クラスタの使用を参照してください。
「サーバーのクラスタへの割当」画面を使用して、管理対象サーバーを新しく構成したクラスタに割り当てます。構成されたクラスタとは手動で構成したクラスタです。動的クラスタを構成している場合、この画面は使用しません。動的クラスタとは、サーバー・テンプレートに基づいて生成されたサーバー・インスタンスが1つ以上含まれたクラスタのことです。
構成したクラスタおよび動的クラスタという用語の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの理解の動的クラスタについてを参照してください。
「サーバーのクラスタへの割当」画面で、次の操作を実行します。
ヒント:
この画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のサーバーのクラスタへの割当を参照してください。
「Coherenceクラスタ」画面を使用して、Coherenceクラスタを構成します。
Coherenceクラスタのリスニング・ポートとして、デフォルトのポート番号のをそのまま使用します。構成後、Coherenceクラスタがドメインに自動的に追加されます。
注意:
ユニキャスト・リスニング・ポートを0
に設定すると、管理対象サーバー・ポート番号のオフセットが作成されます。オフセットは5000
で、管理対象サーバー・ポート番号に割り当てられる最大許容値が65535
ではなく60535
であることを意味します。
Coherence構成の詳細と次の手順については、表5-2を参照してください。
注意:
Coherenceライセンス情報については、ライセンス情報のOracle Coherence製品を参照してください。
「マシン」画面を使用して、ドメイン内に新規マシンを作成します。ノード・マネージャがサーバーを起動および停止するために、マシンが必要です。
ヒント:
高可用性環境を作成する際に目的のトポロジで必要になるマシンのリストがわかっているときには、この項の手順を実行して、この時点ですべてのマシンを作成できます。詳細は、Oracle Fusion Middleware高可用性ガイドのオプションのスケール・アウト手順を参照してください。
注意:
既存のドメインを拡張している場合は、既存のマシンにサーバーを割り当てることもできます。新しいマシンが不要な場合は、マシンを作成する必要はありません。
ヒント:
この画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のマシンを参照してください。
「サーバーのマシンへの割当」画面を使用して、作成したばかりの新しいマシンに管理サーバーと管理対象サーバーを割り当てます。
「サーバーのマシンへの割当」画面で次の操作を実行します。
ヒント:
この画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のサーバーのマシンへの割当を参照してください。
WebLogic Server Multitenant (MT)環境がある場合、「仮想ターゲット」画面を使用して、仮想ターゲットを追加または削除します。このインストールに対しては(WebLogic Server MT環境ではない)、値は入力せず、「次へ」を選択します。
ヒント:
この画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成の仮想ターゲットを参照してください。「パーティション」画面は、WebLogic Server Multitenant (MT)環境での仮想ターゲットのパーティションの構成に使用します。オプションは選択せずに、「次へ」を選択します。
ヒント:
この画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のパーティションを参照してください。「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインの構成情報の詳細が表示されています。
画面上の各項目について、情報が適切であることを確認します。変更を行うには、「戻る」ボタンをクリックするか、画面をナビゲーション・ペインで選択して、画面に戻ることができます。ドメイン作成は、「作成」をクリックするまでは開始されません。
ヒント:
この画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成の構成サマリーを参照してください。
構成が完了したらノード・マネージャを起動し、続いてWebLogic管理サーバーと管理対象サーバーを起動します。
注意:
ドメインの管理に使用できるその他のツールの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理のOracle Fusion Middleware管理ツールの概要を参照してください。
DOMAIN_HOME
/bin
ディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力します。
(UNIX) nohup
とnm.out
をサンプル出力ファイルとして使用します。
nohup ./startNodeManager.sh > LOG_DIR
/nm.out&
ここでLOG_DIR
は、ログ・ファイルを保存しようとしているディレクトリの場所です。
(Windows) startNodeManager.cmd
注意:
Windowsオペレーティング・システムでは、ノード・マネージャをスタートアップ・サービスとして、ノード・マネージャを構成することをお薦めします。これによって、システムが再起動されるたびに、ノード・マネージャが自動で起動されます。
Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理のスタートアップ・サービスとしてのノード・マネージャの実行を参照してください。
DOMAIN_HOME
/bin
ディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力します。
(UNIX)
./startWebLogic.sh
(Windows)
startWebLogic.cmd
ドメイン作成時に「ドメイン・モードおよびJDK」画面で「本番モード」を選択していた場合、「管理者アカウント」画面と同じ内容の管理者ユーザー・ログイン資格証明を入力するよう求められます。
ヒント:
管理サーバーの起動の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理の管理サーバーの起動と停止を参照してください。
本番モードでは、起動アイデンティティ・ファイルを作成することで、管理サーバーの起動時に必要なユーザー名とパスワードの指定を省略できます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理の管理サーバー用の起動アイデンティティ・ファイルの作成を参照してください。
管理サーバー・コンソールにアクセスすることで、管理サーバーが稼働中であることを確認できます。URLは「構成の終了」画面に指定されます(http://administration_server_host:administration_server_port/console
)。デフォルトの管理サーバーのポート番号は7001
です。
注意:
製品スキーマをホストしているデータベースが稼働中であり、管理サーバーからアクセスできることを確認してください。
管理コンソールの使用方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理のOracle WebLogic Server管理コンソールの使用のスタート・ガイドを参照してください。
構成手順がすべて完了したら、ドメインが適切に構成されていることを検証する追加の手順を実行できます。
ドメインが適切に構成されていることを確認するには、「追加ドメイン構成タスクの実行」を参照してください。