Oracle WebCenter Portalを削除または再インストールするには、この項の手順に従ってください。
ソフトウェアを削除するときは、この項で説明する手順に必ず従うことをお薦めします。ソフトウェアを手動で削除しようとすると、後でソフトウェアを再インストールするときに問題が発生する場合があります。この項の手順を実行すると、ソフトウェアを正しく削除できます。
Oracle Fusion Middlewareアンインストーラは、Oracleホーム・ディレクトリから、このソフトウェアを削除します。
次の表では、アンインストール・タスクについて簡単に説明します。
表10-1 製品のアンインストールのロードマップ
タスク | 説明 | ドキュメント |
---|---|---|
Oracle Fusion Middlewareの停止 |
アンインストーラ実行前に、ドメインにあるすべてのサーバーとプロセスが停止している必要があります。 |
|
データベース・スキーマの削除 |
Repository Creation Utilityを実行してデータベース・スキーマを削除します。 |
「データベース・スキーマの削除」を参照。 |
ソフトウェアの削除 |
製品のアンインストーラを実行し、Oracle Fusion Middleware Infrastructureを削除します。 Oracleホームに複数の製品が含まれている場合は、アンインストーラを複数回(製品ごとに1回)実行する必要があります。 |
|
Oracleホーム・ディレクトリの削除 |
アンインストーラでは、すべてのファイルとフォルダがOracleホーム・ディレクトリから削除されません。アンインストーラが終了した後、手動でOracleホームを削除して、製品の削除を完了させる必要があります。 |
|
ドメインおよびアプリケーション・データの削除 |
アンインストーラがOracleホーム内にある場合でも、ドメイン・ホーム・ディレクトリまたはアプリケーション・ホーム・ディレクトリに含まれるデータは削除されません。これらのディレクトリは手動で削除する必要があります。 |
「ドメインとアプリケーション・データの削除」を参照してください。 |
アンインストーラを実行する前に、削除するOracleホームに関連付けられたすべてのサーバーおよびプロセスを停止することをお薦めします。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middleware環境の停止に関する項を参照してください。
Oracleホームを削除する前に、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行して、このドメインに関連付けられたデータベース・スキーマを削除することをお薦めします。
各ドメインにはカスタム接頭辞によって一意に識別される独自のスキーマ・セットがあります(『Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のカスタム接頭辞に関する項を参照)。これらのスキーマを他のドメインと共有することはできません(『Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマの作成計画に関する項を参照)。
データベースに複数のスキーマ・セットがある場合は、削除するドメインに関連付けられたスキーマ接頭辞を指定します。
スキーマの削除手順は、『Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマの削除に関する項を参照してください。
この項の手順に従って製品のアンインストーラを起動し、ソフトウェアを削除します。
サイレント(コマンド行)のアンインストールを実行するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のサイレント・アンインストールのためのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。
アンインストーラを起動する手順は次のとおりです。
UNIXの場合
コマンド行で、次のコマンドを入力します。
cd $ORACLE_HOME/oui/bin ./deinstall.sh
Windowsの場合
次のいずれかの操作を行います。
ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してORACLE_HOME\oui\bin
ディレクトリに移動し、deinstall.cmd
をダブルクリックします。
コマンド・プロンプトを開き、次のコマンドを入力します。
cd %ORACLE_HOME%\oui\bin deinstall.cmd
「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」→「Oracle」→「OracleHome」→「Oracle Softwareのアンインストール」を選択します。
Oracleホームには複数の製品が存在しているため、正しい製品をアンインストールしていることを確認してください。
アンインストーラを実行した後、「アンインストールする配布」画面が表示されます。ドロップダウン・リストから「WebCenter Portal 12.2.1.2.0」を選択し、「アンインストール」をクリックします。「アンインストール画面のナビゲート」に記載されている画面が表示されます。
注意:
アンインストール・ウィザードを再度実行することにより、Oracle WebCenter Portalソフトウェアをアンインストールした後にOracle Fusion Middleware Infrastructureをアンインストールできます。Infrastructureが削除されると、Infrastructureを使用する他の製品が機能しなくなるため、削除する前に、それらの製品がないことを確認します。他のソフトウェアがOracle Fusion Middleware Infrastructureに依存していない場合は、「アンインストールする配布」画面は表示されません。アンインストール手順の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』のOracle Fusion Middleware Infrastructureのアンインストールに関する項を参照してください。
アンインストーラにより、ソフトウェアの削除を確認する一連の画面が表示されます。
表10-2に示す画面の詳細が必要な場合は、画面上で「ヘルプ」をクリックしてください。
表10-2 アンインストール画面と説明
画面 | 説明 |
---|---|
ようこそ |
製品アンインストーラが開始します。 |
アンインストール・サマリー |
アンインストールされるOracleホーム・ディレクトリとその内容を示しています。このディレクトリが正しいことを確認します。 これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を入力します。レスポンス・ファイルは、後でサイレント・インストールを実行するときに使用できます。サイレント・アンインストールまたはコマンド・ライン・アンインストールの詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のサイレント・アンインストールのためのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。 「アンインストール」 をクリックしてソフトウェアの削除を開始します。 |
アンインストールの進行状況 |
アンインストールの進行状況が表示されます。 |
アンインストール完了 |
アンインストールが完了すると表示されます。画面上の情報を確認し、「終了」をクリックしてアンインストーラを終了します。 |
ソフトウェアをアンインストールした後、アンインストーラで削除されなかったOracleホーム・ディレクトリとすべての既存のサブディレクトリを手動で削除する必要があります。
たとえば、UNIXオペレーティング・システムでOracleホーム・ディレクトリが/home/Oracle/product/ORACLE_HOME
の場合は、次のコマンドを入力します。
cd /home/Oracle/product rm -rf ORACLE_HOME
Windowsオペレーティング・システムでOracleホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Product\ORACLE_HOME
の場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用して、C:\Oracle\Product
ディレクトリに移動し、ORACLE_HOME
フォルダを右クリックして「削除」を選択します。
Windowsオペレーティング・システムの場合は、プログラムのショートカットも手動で削除する必要があります(アンインストーラでは削除されません)。
Windowsからプログラム・ショートカットを削除するには、次の手順を実行します。
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Oracle\ORACLE_HOME\Product
ディレクトリに移動します。
Oracleホームにインストールされている製品が1つのみの場合は、ORACLE_HOME
ディレクトリを削除します。Oracleホームに複数の製品がインストールされている場合は、ORACLE_HOME
ディレクトリを削除する前に、すべての製品を削除します。
ソフトウェアをアンインストールした後で、ドメインとアプリケーション・データを削除する必要があります。
この項の手順に従ってソフトウェアをアンインストールし、手動でOracleホーム・ディレクトリを削除した場合にのみ、前回のインストールと同じOracleホームにソフトウェアを再インストールできます。
再インストールするときに、前回のインストールと同じOracleホームを指定できます。
Oracleホームが空ではない場合、次の事項を考慮します。
同じ機能セットを含む既存のOracleホームへのインストール。
インストール時に指定したOracleホームに、インストールしようとしている同じソフトウェアがすでに含まれていると警告されます。
空ではない既存のOracleホームへのインストール。
たとえば、既存のOracleホーム内のどこかに、ドメイン・ホームまたはアプリケーション・ホームを作成することを選択したとします。このデータはアンインストール処理中に削除されないので、同じOracleホームに再インストールしようとすると、インストーラがそれを許可しません。オプションは次のとおりです。
この項で説明しているように、Oracleホームからソフトウェアをアンインストールした後、Oracleホーム・ディレクトリを削除します。ソフトウェアをアンインストールして、Oracleホーム・ディレクトリを削除した後、再インストールして同じOracleホームの場所を再利用できます。Oracleホームに存在していたドメインまたはアプリケーションのデータは、再作成する必要があります。
別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。