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Oracle® Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成
12c (12.2.1.2)
E82908-01
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5 構成ウィザードの画面

構成ウィザードは、WebLogicドメインを作成および更新するのに役立ちます。このプロセスでは、ドメイン要件やカスタマイズの必要に応じて一連の画面が表示されます。

この章の内容は次のとおりです。

5.1 構成タイプ

新しいドメインを作成する際に、CONFIG_JVM_ARGS環境変数が設定されているかどうかに基づいて、ドメイン・プロファイル・タイプを選択できます。この変数が設定されている場合は、拡張ドメインまたはコンパクト・ドメインを作成できます。この変数が設定されていない場合は、プロファイル・オプションは使用できません。

この画面には2つのバージョンがあります。

5.1.1 構成タイプ - プロファイルなし

この画面は、ドメインを作成または既存のドメインを更新するのに使用できます。

オプション/フィールド 説明

新しいドメインの作成

新しいドメインを作成する場合は、このオプションを選択します。通常、新しいドメインは、管理サーバーおよびデフォルトのセキュリティ・レルムmyrealmが含まれるWebLogic Serverの基本ドメインに基づきます。ドメインの作成にユーザー独自のドメイン・テンプレートを使用することも選択できますが、ユーザーのドメイン・テンプレートには少なくとも管理サーバーが含まれている必要があります。

既存ドメインの更新

WebLogicドメインがすでにあり、そのドメインにリソースを追加する場合は、このオプションを選択します。

注意: 更新可能なドメインは、構成ウィザードを実行したWebLogic Serverインストールを使用して作成または再構成したドメインのみです。他のWebLogic Serverのインストールを使用して作成したドメインは更新できません。現在のインストールで作成されたものでないドメインを指定した場合は、「次」をクリックするとエラーが表示されます。

ドメインの場所

「作成」オプションを選択した場合は、ドメインのフルパスを入力するか、「参照」ボタンを使用してドメインがあるディレクトリに移動します。この場合、パスの最後で新しいドメイン用に一意のディレクトリ名を入力する必要があります。

注意: ドメイン・ディレクトリはOracleホーム・ディレクトリの外に作成することをお薦めします。

「更新」オプションを選択した場合は、「参照」ボタンを使用して更新するドメインに移動します。複数のドメインがある場合、このフィールドにはドメインのドロップダウン・リストが含まれ、更新するドメインを選択できます。

5.1.2 構成タイプ - プロファイル

この画面から、ドメイン(拡張またはコンパクト)を作成するか既存のドメインを更新するかを選択できます。ドメインを作成する場合、選択した内容は永続的であり、後で変更できません。デフォルトは拡張ドメインです。製品テンプレートに定義されている場合、コンパクト・ドメインは通常、ハードウェア・リソースが限られている環境開発用にのみ使用されますが、OHSドメインのようなFusion Middleware製品ドメインに使用される場合もあります。

注意:

WebLogic ServerとともにインストールされるFusion Middlewareコンポーネントを含まないドメインを作成する場合は、必ず拡張ドメインを作成してください。コンパクト・ドメイン・プロファイルは、一部のFusion Middlewareコンポーネントにのみ定義します。

コンパクト・ドメインは、Fusion Middlewareコンポーネントが含まれるすべてのWebLogicドメインで使用できるわけではありません。ドメインの作成に使用するテンプレートにこれらのドメイン・タイプが定義されている場合、ユーザーの選択内容によって、管理対象サーバーに使用可能なサーバー・グループと、それらのサーバー・グループにマップされているアプリケーションおよびサービスが決定されます。ドメインを作成する場合、選択したテンプレートに拡張プロファイルおよびコンパクト・プロファイルが定義されていることもあれば、定義されていないこともあります。

ドメイン・プロファイルおよびサーバー・グループの詳細は、Oracle Fusion Middlewareドメイン・テンプレート・リファレンスのドメイン・プロファイル・タイプを参照してください。
オプション/フィールド 説明

新規拡張ドメインの作成

本番環境用に、クラスタおよび管理対象サーバーを含む新規拡張ドメインを作成するには、このオプションを選択します。通常、新しいドメインは、管理サーバーおよびデフォルトのセキュリティ・レルムmyrealmが含まれるWebLogic Serverの基本ドメインに基づきます。ドメインの作成にユーザー独自のドメイン・テンプレートを使用することも選択できますが、ユーザーのドメイン・テンプレートには少なくとも管理サーバーが含まれている必要があります。

拡張ドメインに必要数のクラスタおよび管理対象サーバーを追加できます。

新規コンパクト・ドメインの作成

新しいコンパクト・ドメインを作成するには、このオプションを選択します。コンパクト・ドメインには単一サーバー・インスタンス(管理サーバー)のみが含まれ、拡張してクラスタおよび管理対象サーバーを含めることはできません。

一部のFusion Middlewareテンプレートでは、コンパクト・ドメインのトポロジ・プロファイルを定義しています。コンパクト・ドメインの作成に使用する場合、テンプレートで定義されている一部またはすべてのアプリケーション・サービス・グループが管理サーバーにターゲット指定されます。

既存のドメインの更新

WebLogicドメインがすでにあり、そのドメインにリソースを追加する場合は、このオプションを選択します。

注意: 更新可能なドメインは、構成ウィザードを実行したWebLogic Serverインストールを使用して作成または再構成したドメインのみです。他のWebLogic Serverのインストールを使用して作成したドメインは更新できません。現在のインストールで作成されたものでないドメインを指定した場合は、「次」をクリックするとエラーが表示されます。

ドメインの場所

「作成」オプションを選択した場合は、ドメインのフルパスを入力するか、「参照」ボタンを使用してドメインがあるディレクトリに移動します。この場合、パスの最後で新しいドメイン用に一意のディレクトリ名を入力する必要があります。

注意: ドメイン・ディレクトリはOracleホーム・ディレクトリの外に作成することをお薦めします。

「更新」オプションを選択した場合は、「参照」ボタンを使用して更新するドメインに移動します。複数のドメインがある場合、このフィールドにはドメインのドロップダウン・リストが含まれ、更新するドメインを選択できます。

5.2 構成

「構成」画面は、WebLogic Serverのサンプル・ドメインを構成するのに役立ちます。この画面は、WebLogic Serverのインストール・プロセスの最後にクイック・スタート構成ウィザードを実行した場合、またはコマンド・ラインからウィザードを実行した場合にのみ表示されます。

。サンプル・ドメインの次のフィールドを構成します。

フィールド 説明

名前

WebLogic Administratorアカウントのログイン・ユーザー名。

ユーザー名には、カンマ、タブ、または次の文字を含めることはできません

< > # | & ? ( ) { }

パスワード

WebLogic Administratorアカウントのパスワード。パスワードは、8文字以上で、1文字以上の数字または次の文字のうちのいずれか1文字以上を含む必要があります。

! " # $ % & ' ( ) * + , - . / : ; < = > ? @ [ \ ] ^ _ ` { | } ~

ここで設定するパスワードは、クイック・スタート構成ウィザードの起動時に指定したテンプレートに定義されているJDBCデータ・ソースにも使用されます。

パスワードの確認

同じユーザー・パスワードを入力します。2つのエントリが一致しない場合、エラーが表示されます。

拡張構成

新しいドメインに対して、次の拡張構成オプションを指定します。

ドメインの場所

このフィールドは、単一のドメインを作成している場合にのみ表示されます。

ドメインのフルパスを入力します(例: C:\domains\newdomain)。「参照」ボタンを使用してドメインが存在するディレクトリに移動することもできます(例: C:\domains)。この場合、パスの最後で新しいドメイン用に一意のディレクトリ名を入力する必要があります。

ドメインの親の場所

このフィールドは、WebLogic Serverインストールの最後で3つのWebLogic Serverサンプル・ドメインを構成している場合にのみ表示されます。

WebLogic Serverのサンプル・ドメインに使用する親ドメインのフルパスを入力します。たとえば、C:\domainsと入力すると、C:\domains\medrec、C:\domains\medrec-springおよびC:\domains\wl_serverのドメイン・ディレクトリが作成されます。

「参照」ボタンを使用して親ディレクトリとして使用するディレクトリに移動することもできます。

アプリケーションの場所

このフィールドは、単一のドメインを作成している場合にのみ表示されます。

ドメインに関連付けられているアプリケーションを格納するディレクトリのフルパスを入力します(例: C:\applications\newdomain)。「参照」ボタンを使用してアプリケーションが存在するディレクトリに移動することもできます(例: C:\applications)。この場合、パスの最後で新しいドメインのアプリケーションの場所用に一意のディレクトリ名を入力する必要があります。

アプリケーションの親の場所

このフィールドは、WebLogic Serverインストールの最後で3つのWebLogic Serverサンプル・ドメインを構成している場合にのみ表示されます。

各ドメインに使用する親アプリケーション・ディレクトリのフルパスを入力します。たとえば、C:\applicationsと入力すると、C:\applications\medrec、C:\applications\medrec-springおよびC:\applications\wl_serverのアプリケーション・ディレクトリが作成されます。

注意: このディレクトリにより、WebLogic Serverのサンプルの場所が決定され、application_parent_directory/wl_server/examples/src/examplesにインストールされます。デフォルトの場所は、user_projects/applications/wl_server/examples/src/examplesです。

「参照」ボタンを使用して親ディレクトリとして使用するディレクトリに移動することもできます。

管理サーバーのリスニング・アドレス

ドロップ・ダウン・リストから、リスン・アドレスの値を選択する。

詳細は、リスニング・アドレスの指定を参照してください

管理サーバーのリスニング・ポート

通常の非セキュア・リクエスト(HTTPやT3などのプロトコル経由)で使用するリスン・ポートの有効な値を入力します。管理サーバーのデフォルト値は7001です。有効なリスニング・ポート範囲は1から65535です。

詳細は、リスニング・ポートの指定を参照してください

SSLリスニング・ポート

(HTTPSおよびT3Sのようなプロトコル経由の)セキュア・リクエストのために使用する有効な値を入力します。デフォルトは7002。このフィールドをブランクにすると、デフォルトのポートが使用されます。有効なリスニング・ポート範囲は1から65535です。

デフォルトでは、サーバー・インスタンスはデモンストレーション証明書を使用して、セキュア・ポートからのリクエストを認証します。本番環境では、認証局の証明書を使用するようにSSLを構成する必要があります。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverのセキュリティの管理SSL: 概要を参照してください

Coherenceリスニング・ポート

管理サーバー上でCoherenceに使用するリスニング・ポートを指定します。

5.3 テンプレート

この画面を使用して、選択された製品をサポートするように自動的に構成されたドメインを作成または拡張するか、または既存のドメイン・テンプレートまたはアプリケーション・テンプレートに基づいてドメインを作成または拡張できます。

リストに表示された各テンプレートは、製品に必要なドメイン・リソースを構成する単一の製品テンプレート(JARファイル)に関連付けられています。選択したテンプレートに他のテンプレートへの依存情報が含まれている場合は、依存テンプレートが自動的にドメインに選択または追加されます。

注意:

テンプレートにカーソルを重ねると、テンプレートの説明とその場所、およびテンプレートJARファイルの名前が表示されます。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareドメイン・テンプレート・リファレンスのテンプレート依存を参照してください。

オプション 説明

製品テンプレートを使用したドメインの作成

このオプションは、新規ドメインの作成時にのみ使用可能です。

基本WebLogic Serverドメインオプションはデフォルトで選択され、選択解除できません。

ドメインに含める他の製品に対応するチェック・ボックスを選択します。選択した製品がリスト内の別の製品で提供されるリソースに依存している場合は、それらの製品も自動的に選択されます。選択した別の製品と互換性のない製品を選択すると、エラーが表示されます。

「次」をクリックしたときに、選択したいずれかのテンプレートに、選択していない別の製品が提供するリソースが必要な場合は、警告ダイアログ・ボックスが表示されます。次に進む前に、「テンプレート」画面に戻って依存関係の製品を選択します。

製品テンプレートを使用してドメインを更新

このオプションは、初期画面で「既存ドメインの更新」を選択した場合にのみ使用できます。

WebLogicドメインに追加する製品のチェック・ボックスを選択します。すでにドメインに含まれている製品はグレー表示されたチェック・ボックスで示されます。これらの選択は解除できません。

「次」をクリックしたときに、選択したいずれかのテンプレートに、選択していない別の製品が提供するリソースが必要な場合は、警告ダイアログ・ボックスが表示されます。次に進む前に、「テンプレート」画面に戻って依存関係の製品を選択します。

注意: ドメインを拡張する場合、続行する前に追加の製品を選択する必要はありません。たとえば、ドメインへのサーバーまたはクラスタの追加またはサービスのターゲット指定の変更のみを行う場合、製品を選択する必要はありません。

テンプレート・カテゴリ

リストされたカテゴリから1つ以上を選択して、表示されるテンプレートのリストにフィルタを適用できます。少なくとも1つのカテゴリを選択する必要があります。

カスタム・テンプレートを使用してドメインを作成

既存のカスタム・ドメイン・テンプレートを使用してドメインを作成する場合は、このオプションを選択します。「テンプレートの場所」フィールドにテンプレートJARファイルへのフルパスを入力するか、「参照」をクリックして必要なテンプレートが含まれるディレクトリにナビゲートします。選択するテンプレートは、少なくとも1つの管理サーバーを定義している必要があります。

「次」をクリックしたときに、選択したテンプレートに、別のテンプレートが提供するリソースが必要な場合は、警告ダイアログ・ボックスが表示されます。まず初めに必要なテンプレートを使用して、ドメインを作成する必要があります。その後、最初に選択したテンプレートを使用してドメインを拡張します。

カスタム・テンプレートを使用してドメインを更新

このオプションは、初期画面で拡張および既存のドメインを選択した場合にのみ使用できます。

既存のカスタム拡張テンプレートを使用してドメインを拡張する場合は、このオプションを選択します。「テンプレートの場所」フィールドに拡張テンプレートJARファイルのパスを指定するか、「参照」をクリックして拡張テンプレートが含まれるディレクトリに移動します。

このオプションは、次のような状況でのみ使用できます。

  • 選択するテンプレートJARがドメイン・テンプレートである。

  • 選択するテンプレートJARが拡張テンプレートであり、その拡張テンプレートで必要なすべての依存テンプレートは追加しようとしているドメインにすでに含まれている。

「次」をクリックしたときに、選択したテンプレートに、別のテンプレートが提供するリソースが必要で、そのテンプレートがドメインに含まれていない場合は、構成エラーが表示されます。最初に、必要なテンプレートを使用してドメインを作成または拡張する必要があります。その後、最初に選択したテンプレートを使用してドメインを拡張します。

5.4 アプリケーションの場所

この画面では、ドメインに関連付けられているアプリケーションを格納するディレクトリのフルパスを指定する必要があります。

「参照」ボタンを使用して最上位ディレクトリに移動し、アプリケーション・パスの残りの部分を入力できます。

ドメイン・ディレクトリと同様に、Oracleホーム・ディレクトリの外にあるアプリケーション・ディレクトリにアプリケーションを保存することをお薦めします。

5.5 管理者アカウント

この画面では、ドメインのデフォルトのWebLogic Administratorアカウントを定義します。このアカウントは、ドメインの管理サーバーの起動および接続に使用されます。

アカウントを作成するための次の詳細を指定します。

フィールド 説明

名前

WebLogic Administratorアカウントのログイン・ユーザー名。

ユーザー名には、カンマ、タブ、または次の文字を含めることはできません

< > # | & ? ( ) { }

ユーザー・パスワード

WebLogic Administratorアカウントのパスワード。パスワードは、8文字以上で、1文字以上の数字または次の文字のうちのいずれか1文字以上を含む必要があります。

! " # $ % & ' ( ) * + , - . / : ; < = > ? @ [ \ ] ^ _ ` { | } ~

ユーザー・パスワードの確認

同じユーザー・パスワードを入力します。2つのエントリが一致しない場合、エラーが表示されます。

5.6 ドメイン・モードおよびJDK

本番モードまたは開発モードのどちらでWebLogicを実行するかを指定するオプションがあります。それからドメインのJDKを指定できます。

ドメイン・モード

画面の「ドメイン・モード」セクションで、次を指定します。

オプション 説明

開発モード

このモードでは、セキュリティ構成が比較的緩和されます。アプリケーションをデプロイするには、ユーザー名とパスワードが必要です。

本番

このモードでは、セキュリティ構成が比較的厳重であり、アプリケーションをデプロイして管理サーバーを起動するにはユーザー名とパスワードが必要です。本番環境にドメインを配置する前に、本番環境を保護するための手順をよく確認してください。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server本番環境の保護の本番環境のセキュリティの確保を参照してください。

次の表には、開発モードと本番モードの違いの詳細が記載されています。

表5-1 開発モードと本番モードの違い

機能 開発モード 本番モード

SSL

WebLogic Serverセキュリティ・サービスによって提供されるデモンストレーション・デジタル証明書とデモンストレーション・キーストアを使用できます。これらの証明書を使用すると、SSLで保護された環境で動作するアプリケーションを設計できます。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverセキュティの管理のWebLogic ServerにおけるSSLの構成の概要を参照してください。

デモンストレーション・デジタル証明書とデモンストレーション・キーストアは使用しないでください。これを行うと、警告メッセージが表示されます。

アプリケーションのデプロイ

domain_name/autodeployディレクトリにあるアプリケーションをWebLogic Serverインスタンスで自動的にデプロイおよび更新できます。

この方法は、単一サーバー開発環境でのみ使用することをお薦めします。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイのweblogic.deployerを使用したアプリケーションとモジュールのデプロイを参照してください。

自動デプロイメント機能は無効化されます。WebLogic Server管理コンソール、weblogic.deployerツール、またはWebLogic Scripting Toolを使用する必要があります。

ログ・ファイルのローテーション

デフォルトでは、WebLogic Serverインスタンスを起動すると、サーバーは自動的にローカル・サーバー・ログ・ファイルの名前をSERVER-NAME.log.nに変更(ローテーション)します。以降のサーバー・セッションでは、ローカル・ログ・ファイルのサイズが500KBに達するまで、メッセージが蓄積されます。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプログ・ファイルのローテーションを参照してください。

ロギング構成の「保持するファイル数の制限」の設定のデフォルト値はtrueです。この設定では、古いメッセージを格納するためにサーバー・インスタンスによって作成されるログ・ファイルの数が制限されます。

サーバーは、ローカル・ログ・ファイルのサイズが5000KBになるとファイルのローテーションを実行します。

サーバーが本番モードで構成されている場合は、ログ・ファイルのすべてのバージョンがデフォルトで保持されます。管理者は保持されるログ・ファイルの数をカスタマイズする必要がある場合があります。

ロギング構成の「保持するファイル数の制限」の設定のデフォルト値はfalseです。サーバーにより新規ログ・ファイルが無制限に作成されるため、必要に応じて、それらのファイルをクリーン・アップする必要があります。

boot.properties

boot.propertiesファイルが作成され、このファイルを使用することで、ユーザー名とパスワードを指定しなくてもサーバーを起動できます。

boot.propertiesファイルは作成されません

JDK

「JDK」セクションを使用してドメインのJDKを選択します。ご使用のプラットフォームでサポートされるJDKのみを選択します。特定のプラットフォームでサポートされているJDKのリストは、Oracle Technology NetworkのOracle Fusion Middlewareでサポートされているシステム構成を参照してください。

オプション 説明

JDK

WebLogic Serverをインストールした際に使用されたJDKをリストします。デフォルトのJDKはOracle Hotspot SDKバージョンですが、インストール時に別のJDKをインストールおよび使用した場合があります。

その他のJDK

WebLogic Serverをインストールした際に使用したJDK以外のJDKを使用する場合にこのオプションを選択します。「参照」ボタンを使用して、JDKを格納しているディレクトリに移動します。

WebLogic Serverのインストール時に使用したJDKを選択した場合は、そのJDKを起動するためのサーバー起動スクリプトが構成ウィザードによって作成されます。WebLogic Serverのインストール時に使用しなかったJDKを選択すると、構成ウィザードによって起動スクリプトが構成されないため、手動で起動スクリプトを変更する必要があります。

起動スクリプトの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic ServerパフォーマンスのチューニングのWebLogic Serverの起動のためのJavaパラメータの設定を参照してください。

5.7 データベース構成タイプ

この画面および後続のスキーマ構成画面は、Fusion Middlewareインフラストラクチャ・コンポーネントを含むWebLogic Serverインストールのためにのみ表示されます。

この画面を使用して、後続のコンポーネント・スキーマ画面(「JDBCコンポーネント・スキーマ」「GridLink Oracle RACコンポーネント・スキーマ」または「Oracle RACマルチ・データ・ソース・コンポーネント・スキーマ」)のスキーマ・フィールドに移入するために使用するスキーマ情報を取得するためにデータベースに接続する情報を指定できます。この手順をスキップして、コンポーネント・スキーマ画面で各コンポーネント・スキーマを手動で構成するオプションもあります。

次のいずれかのオプションを選択します。

フィールド 説明

RCUデータ

データベースに接続し、「テンプレート」画面で選択したテンプレートで定義されたすべてのスキーマのスキーマ情報を取得する場合は、このオプションを選択します。このオプションを選択すると、この画面のフィールドがアクティブになります。リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)でサービス表コンポーネントに対して指定した接続情報を使用して、各フィールドに入力します。実行したら、「RCU構成の取得」をクリックして、スキーマ情報を取得します。

サービス表の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理のサービス表の理解を参照してください。

スキーマ情報を正常に取得したら、「次へ」をクリックして、続行します。

注意: サポートされるJDBC接続は、RCUによってサポートされるOracleサービス・タイプのJDBC接続だけです。

手動構成

このオプションを選択すると、各スキーマの設定を手動で構成する必要があります。コンポーネント・スキーマ画面のスキーマ表の一部のフィールドには、デフォルトのJavaデータベース値が移入されます(たとえば、すべてのスキーマについてホスト名はdbhost.exampleに設定されます)。

このオプションを選択したら、「次へ」をクリックして続行します。

RCUデータ・オプションの次のフィールドに情報を入力して、「RCU構成の取得」をクリックします。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のデータベース接続の詳細を参照してください。

フィールド 説明

ベンダー

データベースのベンダーを選択します。

ドライバ

データベースに構成されるJDBCドライバを選択します。リストには、選択したデータベース・ベンダーでよく使用されるJDBCドライバが含まれています。

DBMS/サービス

データベースDBMS名を入力します。サービス・タイプ・ドライバを選択した場合はサービス名を入力します。

ホスト名

データベースをホストするサーバーの名前を入力します。

ポート

データベースのホストになるサーバーへの接続に使用するポート番号を入力します。

スキーマ所有者

スキーマ・パスワード

データベースのサービス表スキーマに接続するためのユーザー名とパスワードを入力します。これは、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の「スキーマ・パスワード」画面上のサービス表コンポーネントに指定したスキーマ・ユーザー名およびパスワードです。デフォルトのユーザー名はprefix_STBです(接頭辞がRCUで定義した接頭辞である場合)。指定するスキーマはドメインに対して一意である(他のドメインによって使用されていない)必要があります。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のスキーマ・パスワードを参照してください。

注意: 「RCU構成の取得」をクリックすると、RCUを使用して、スキーマの作成時に指定されたスキーマ・パスワードが取得されます。スキーマ・パスワードがRCUで設定されていた元のパスワードから変更された場合、「JDBCコンポーネント・スキーマ」「GridLink Oracle RACコンポーネント・スキーマ」、または「Oracle RACマルチ・データ・ソース・コンポーネント・スキーマ」画面で、新しいパスワードを「スキーマ・パスワード」フィールドまたは列に入力する必要があります。

5.8 JDBCコンポーネント・スキーマ

一部のFusion Middlewareコンポーネントでは、JDBCデータ・ソースをコンポーネントのデータベース・スキーマの一部として定義できます。これらのデータ・ソースは、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の使用によるコンポーネントのインストールの際にロードされます。

構成ウィザードを使用してそれらのコンポーネントのWebLogicドメインを作成する場合は、データベース・ドライバ、スキーマ所有者、パスワードなどの、JDBCコンポーネント・スキーマの設定を構成できます。

  • 「データベース構成タイプ」画面でRCUデータ・オプションを選択した場合は、スキーマ表は適切に移入されており、「次へ」をクリックして続行できます。

    ただし、スキーマ・パスワードがRCUで設定されていた元のパスワードから変更された場合は、手動で「スキーマ・パスワード」フィールドまたは列に新規パスワードを入力する必要があります。

  • 埋込みデータベースを使用した構成オプションを選択した場合、database.xml内に対応するdev-databaseエントリを持つスキーマ・コンポーネントはこの画面に表示されません。

  • 「データベース構成タイプ」画面で「手動で構成」オプションを選択した場合は、この表にリストされているスキーマを手動で構成してから続行する必要があります。

ドメインを作成する製品に関連付けられるJDBCコンポーネント・スキーマは、画面の下半分にリスト表示されます。

スキーマの名前の横のチェック・ボックスを選択して、データ・ソース設定を指定するスキーマを選択します。

注意:

複数のコンポーネント・スキーマを選択する場合、一部のフィールドに、フィールドの現在の値が選択したコンポーネント・スキーマ間で異なることを示す「コンポーネント・スキーマ間で異なります」というテキストが表示される場合があります。それらのフィールドの値を変更すると、選択されたコンポーネント・スキーマの間で新しい値が均等に適用されます。

ベンダー、ドライバ、ホスト名、ポート番号など、コンポーネント・スキーマのパラメータのデフォルト値は、アプリケーションのテンプレートに指定した値によって異なります。

フィールド 説明

ベンダー

データベースのベンダーを選択します。

ドライバ

データベースへの接続に使用するJDBCドライバを選択します。リストには、選択したデータベース・ベンダーでよく使用されるJDBCドライバが含まれています。

DBMS/サービス

データベースのDBMS名(サービス・タイプ・ドライバを選択している場合はサービス名)を入力します。

ホスト名

データベースをホストするサーバーの名前を入力します。

ポート

データベースのホストになるサーバーへの接続に使用するポート番号を入力します。

スキーマ所有者

データベースへの接続に使用するユーザー名を入力します。

スキーマ・パスワード

このユーザー名のパスワードを入力します。

指定した値は、選択されたスキーマのスキーマ・リストの適切な列に表示されます。

1つ以上のスキーマをGridLink RACスキーマに変換するには、それらのスキーマのチェック・ボックスを選択し、「GridLinkへ変換」オプションを選択します。終了したら、「次」をクリックします。「次へ」をクリックすると、「GridLink Oracle RACコンポーネント・スキーマ」画面が表示されます。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server用JDBCデータ・ソースの管理のGridLinkデータ・ソースの使用を参照してください。

1つ以上のスキーマをOracle RACマルチ・データ・ソース・スキーマに変換するには、それらのスキーマの名前の横にあるチェック・ボックスを選択し、「RACマルチ・データ・ソースへ変換」オプションを選択します。終了したら、「次」をクリックします。「次へ」をクリックすると、「Oracle RACマルチ・データ・ソース・コンポーネント・スキーマ」画面が表示されます。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server用JDBCデータ・ソースの管理のWebLogic ServerでのOracle RACの使い方を参照してください。

5.9 GridLink Oracle RACコンポーネント・スキーマ

この画面は、WebLogicドメインに含まれるコンポーネント・スキーマをGridLink RACデータ・ソースとして構成するために使用します。GridLinkデータ・ソースとは、高速アプリケーション通知(FAN)イベントに応答するサービスを表す単一のデータ・ソースです。

GridLink RACデータ・ソースの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server用JDBCデータ・ソースの管理のGridLinkデータ・ソースの使用を参照してください。

ウィザードの「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面でGridLink RACデータ・ソースとして構成するために選択したコンポーネント・スキーマが、画面の下半分にリストされます。

  • 「データベース構成タイプ」画面でRCUデータ・オプションを選択した場合は、スキーマ表は適切に移入されており、「次へ」をクリックして続行できます。

    ただし、スキーマ・パスワードがRCUで設定されていた元のパスワードから変更された場合は、手動で「スキーマ・パスワード」フィールドまたは列に新規パスワードを入力する必要があります。

  • 「データベース構成タイプ」画面で「手動で構成」オプションを選択した場合は、この表にリストされているスキーマを手動で構成してから続行する必要があります。

画面の下半分に表示されるスキーマのリストでは、スキーマの名前の横にあるチェック・ボックスを選択して、GridLink RACデータ・ソースとして構成するスキーマを選択します。

注意:

複数のデータ・ソース・スキーマを選択した場合、一部のフィールドに、フィールドの現在の値が選択したスキーマ間で異なることを示す「コンポーネント・スキーマ間で異なります」というテキストが表示される場合があります。それらのフィールドの値を変更すると、選択されたスキーマの間で新しい値が均等に適用されます。

フィールド 説明

ドライバ

適切なドライバを選択します。次のドライバの一部または全部がリストで表示されます。

  • GridLink接続用Oracleドライバ(Thin)

    GridLink Type 4非XAドライバです。

  • GridLink接続用Oracleドライバ(Thin XA)

    GridLink Type 4 XAドライバです。

サービス名

データベースのOracle RACサービス名を入力します。

スキーマ所有者

データベースへの接続に使用するユーザー名を入力します。

スキーマ・パスワード

このユーザー名のパスワードを入力します。

FANの有効化

選択すると、データ・ソースはFAN通知を登録して処理します。

SSLの有効化

選択すると、SSLが有効になるため、ウォレット・ファイル、ウォレット・パスワード、および1つ以上のOracle Notification Service (ONS)ホスト/ポートを指定する必要があります。

ウォレット・ファイル

SSLが有効の場合、ONS/SSLの資格証明を含むウォレット・ファイルへのフルパスを指定します。ウォレット・ファイルとはキーと証明書が格納されたOracle資格証明ファイルです。

ウォレット・パスワード

ウォレット・ファイルのパスワードを指定します。パスワードはモジュール構成ファイルで暗号化されます。

サービス・リスナー

GridLinkデータベース・サービス・リスナーの名前を入力します。最低1つのデータベース・インスタンスのサービス・リスナーを構成する必要があります。

ポート

データベース・サービス・リスナーのリスニング・ポートです。デフォルトは1521で、通常は変更する必要はありません。

プロトコル

このフィールドをクリックし、WebLogic Serverとデータベース・サービス・リスナーの間の通信に使用するプロトコルを選択します。

ONSホスト

Oracle Notification Service (ONS)ホスト名を指定します。SSLが有効な場合は、ONSホストおよびポートを最低1つ指定する必要があります。

ポート

ONSホストで使用するリスニング・ポートを指定します。

指定した値は、選択されたスキーマのスキーマ・リストの適切な列に表示されます。

追加行をサービス・リスナー表に追加するには、表内の任意の場所をクリックし、「追加」をクリックします。

追加行をONSホスト表に追加するには、表内の任意の場所をクリックし、「追加」をクリックします。

サービス・リスナー表から行を削除するには、表内の任意の場所をクリックし、「削除」をクリックします。

ONSホスト表から行を削除するには、表内の任意の場所をクリックし、「削除」をクリックします。

5.10 Oracle RACマルチ・データ・ソース・コンポーネント・スキーマ

この画面では、WebLogicドメインに含まれているコンポーネント・スキーマをOracle RACマルチ・データ・ソースとして構成できます。

この画面は、WebLogicドメインに含まれるコンポーネント・スキーマをOracle RACマルチ・データ・ソースとして構成するために使用します。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server用JDBCデータ・ソースの管理のWebLogic ServerでのOracle RACの使い方を参照してください。

ウィザードの「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面でOracle RACマルチ・データ・ソースとして構成するために選択したコンポーネント・スキーマが、画面の下半分にリストされます。

  • 「データベース構成タイプ」画面でRCUデータ・オプションを選択した場合は、スキーマ表は適切に移入されており、「次へ」をクリックして続行できます。

    ただし、スキーマ・パスワードがRCUで設定されていた元のパスワードから変更された場合は、手動で「スキーマ・パスワード」フィールドまたは列に新規パスワードを入力する必要があります。

  • 「データベース構成タイプ」画面で「手動で構成」オプションを選択した場合は、この表にリストされているスキーマを手動で構成してから続行する必要があります。

画面の下半分に表示されるスキーマのリストでは、スキーマの名前の横にあるチェック・ボックスを選択して、Oracle RACマルチ・データ・ソースとして構成するスキーマを選択します。

注意:

複数のデータ・ソース・スキーマを選択した場合、一部のフィールドに、フィールドの現在の値が選択したスキーマ間で異なることを示す「コンポーネント・スキーマ間で異なります」というテキストが表示される場合があります。それらのフィールドの値を変更すると、選択されたスキーマの間で新しい値が均等に適用されます。

フィールド 説明

ドライバ

データベースへの接続に使用するJDBCドライバを選択します。

サービス名

データベースのOracle RACサービス名を入力します。

ユーザー名

データベースへの接続に使用するユーザー名を入力します。

パスワード

指定したユーザー名のパスワードを入力します。

ホスト名

Oracle RACデータベース・インスタンスをホストしているサーバーの名前を入力します。

インスタンス名

各Oracleデータベース・インスタンスの名前を入力します。

ポート

データベースのホストになるサーバーへの接続に使用するポート番号を入力します。

注意:

少なくとも1つのデータベース・インスタンスのホスト名、インスタンス名およびポート番号を指定する必要があります。

現在選択しているスキーマの別データベース・インスタンスを追加するには、「ホストの追加」をクリックします。

データベース・インスタンスを削除するには、「ホスト名」表のその行の任意の場所をクリックして、「削除」をクリックします。

スキーマに指定した値は、選択したスキーマのスキーマ・リストの適切な列に表示されます。

5.11 JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト

この画面を使用して、「Oracle RACマルチ・データ・ソース・コンポーネント・スキーマ」画面でデータ・ソースについて指定した構成をテストします。

データ・ソースの構成のテストを開始する前に、次の点に注意してください。

  • データ・ソース用のJDBCドライバJARファイルがクラスパスに含まれていない場合、そのデータ・ソースはテスト用に選択できません。

  • ドメインを更新する場合、元のドメインに存在するすべてのデータ・ソースはデフォルトでは選択されません。デフォルトでは、新しいデータ・ソースのみが選択されてテストされます。

テストするスキーマの名前の横のチェック・ボックスを選択して、「選択された接続のテスト」をクリックします。

ウィザードでは、スキーマを構成するとき指定したドライバ、ホスト、ポートや他の情報から構成されるURLへの接続を試行して、各スキーマの構成をテストします。

テストの結果は、「ステータス」列に表示されます。詳細は、「接続結果ログ」の項に表示されます。

5.12 JDBCデータ・ソース

JDBCデータ・ソースにはデータベース接続のプールが含まれます。データベース接続は、データ・ソース・インスタンスの作成時(デプロイ時またはターゲット指定時)に作成されるか、サーバー起動時に作成されます。

アプリケーションはJNDIツリーでデータ・ソースをルックアップしてから、接続をリクエストします。アプリケーションに接続する必要がなくなった場合は、接続がデータ・ソースの接続プールに戻されます。

この画面では、ドメイン・ソースで定義したJDBCデータ・ソースを構成します。

ドメインを作成する製品に関連付けられるJDBCデータ・ソースは、画面の下半分にリスト表示されます。

各データ・ソース名の横のチェック・ボックスを選択して、設定を指定するデータ・ソースを選択します。指定した値は、選択されたデータ・ソースのデータ・ソース・リストの適切な列に表示されます。

注意:

複数のデータ・ソースを選択した場合、一部のフィールドに、フィールドの現在の値が選択したデータ・ソース間で異なることを示す「コンポーネント・スキーマ間で異なります」というテキストが表示される場合があります。それらのフィールドの値を変更すると、選択されたデータ・ソースの間で新しい値が均等に適用されます。

ベンダー、ドライバ、ホスト名、およびポート番号などのデータ・ソース・パラメータのデフォルト値は、アプリケーション・テンプレートで指定した値によって異なります。

フィールド 説明

ベンダー

データベースのベンダーを選択します。

ドライバ

データベースへの接続に使用するJDBCドライバを選択します。リストには、選択したデータベース・ベンダーでよく使用されるJDBCドライバが含まれています。

DBMS/サービス

DBMS SIDまたはサービス名を入力します。入力する値は、選択したドライバによって異なります。

Oracleドライバ名に、「インスタンス接続用」という言葉が含まれている場合、SIDを入力します。

Oracleドライバ名に、「サービス接続用」という言葉が含まれている場合、サービス名を入力します。

DataDirectドライバの構成の詳細は、DataDirectのドキュメントを参照してください。

ホスト名

データベースをホストするサーバーの名前を入力します。

ポート名

サーバーへの接続に使用するポート番号を入力します。

ユーザー名

データベースへの接続に使用するユーザー名を入力します。

パスワード

指定したユーザー名のパスワードを入力します。

1つ以上のデータ・ソースをGridLink RACデータ・ソースに変換するには、データ・ソースのチェック・ボックスを選択し、「GridLinkへ変換」オプションを選択します。終了したら、「次」をクリックします。「次へ」をクリックすると、「GridLink Oracle RACデータ・ソース」画面が表示されます。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server用JDBCデータ・ソースの管理のGridLinkデータ・ソースの使用を参照してください。

1つ以上のデータ・ソースをOracle RACマルチ・データ・ソースに変換するには、必要なデータ・ソースの名前の横のチェック・ボックスを選択し、「RACマルチ・データ・ソースへ変換」オプションを選択します。「次へ」をクリックすると、「Oracle RACマルチ・データ・ソース」画面が表示されます。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server用JDBCデータ・ソースの管理のWebLogic ServerでのOracle RACの使い方を参照してください。

5.13 GridLink Oracle RACデータ・ソース

GridLinkデータ・ソースとは、高速アプリケーション通知(FAN)イベントに応答するサービスを表す単一のデータ・ソースです。この画面では、WebLogicドメインに含まれているデータ・ソースをGridLink Oracle RACデータ・ソースとして構成します。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server用JDBCデータ・ソースの管理のGridLinkデータ・ソースの使用を参照してください。

ウィザードの「JDBCデータ・ソース」画面でGridLink RACデータ・ソースとして構成するために選択したデータ・ソースが、画面の下半分にリストされます。

画面の下半分に表示されるデータ・ソースのリストでは、各データ・ソースの名前の横にあるチェック・ボックスを選択して、GridLink RACデータ・ソースとして構成するデータ・ソースを選択します。

注意:

複数のデータ・ソースを選択した場合、一部のフィールドに、フィールドの現在の値が選択したデータ・ソース間で異なることを示す「データ・ソース間で異なります」というテキストが表示される場合があります。それらのフィールドの値を変更すると、選択されたデータ・ソースの間で新しい値が均等に適用されます。

フィールド 説明

ドライバ

次のドライバの一部または全部がリストで表示されます。

このリストを定期的に確認してください。新しいドライバがある可能性があります。

  • GridLink接続用Oracleドライバ(Thin)

    GridLink Type 4非XAドライバです。

  • GridLink接続用Oracleドライバ(Thin XA)

    GridLink Type 4 XAドライバです。

サービス名

データベースのOracle RACサービス名を入力します。

ユーザー名

データベースへの接続に使用するユーザー名を入力します。

パスワード

指定したユーザー名のパスワードを入力します。

FANの有効化

選択すると、データ・ソースはFAN通知を登録して処理します。

SSLの有効化

選択すると、SSLが有効になるため、ウォレット・ファイル、ウォレット・パスワード、および1つ以上のOracle Notification Service (ONS)ホスト/ポートを指定する必要があります。

ウォレット・ファイル

SSLが有効の場合、ONS/SSLの資格証明を含むウォレット・ファイルへのフルパスを指定します。ウォレット・ファイルとはキーと証明書が格納されたOracle資格証明ファイルです。

ウォレット・パスワード

ウォレット・ファイルのパスワードを指定します。パスワードはモジュール構成ファイルで暗号化されます。

サービス・リスナー

GridLinkデータベース・サービス・リスナーの名前を入力します。最低1つのデータベース・インスタンスのサービス・リスナーを構成する必要があります。

ポート

データベース・サービス・リスナーのリスニング・ポートです。デフォルトは1521で、通常は変更する必要はありません。

プロトコル

このフィールドをクリックし、WebLogic Serverとデータベース・サービス・リスナーの間の通信に使用するプロトコルを選択します。

ONSホスト

Oracle Notification Service (ONS)ホスト名を指定します。SSLが有効な場合は、ONSホストおよびポートを最低1つ指定する必要があります。

ポート

ONSホストで使用するリスニング・ポートを指定します。

指定した値は、選択したスキーマのデータ・ソース・リストの適切な列に表示されます。

追加行をサービス・リスナー表に追加するには、表内の任意の場所をクリックし、「追加」をクリックします。

追加行をONSホスト表に追加するには、表内の任意の場所をクリックし、「追加」をクリックします。

サービス・リスナー表から行を削除するには、表内の任意の場所をクリックし、「削除」をクリックします。

ONSホスト表から行を削除するには、表内の任意の場所をクリックし、「削除」をクリックします。

5.14 Oracle RACマルチ・データ・ソース

ドメインに含まれるデータ・ソースをOracle RACデータ・ソースとして構成するためにこの画面を使用します。

「JDBCデータ・ソース」画面でOracle RACデータ・ソースとして構成するために選択したデータ・ソースのリストが画面の下半分に表示されます。

各データ・ソース名の横のチェック・ボックスを選択して、設定を指定するデータ・ソースを選択します。

Oracle RACデータ・ソースの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server用JDBCデータ・ソースの管理のWebLogic ServerでのOracle RACの使い方を参照してください。

注意:

複数のデータ・ソースを選択した場合、一部のフィールドに、フィールドの現在の値が選択したデータ・ソース間で異なることを示す「データ・ソース間で異なります」というテキストが表示される場合があります。それらのフィールドの値を変更すると、選択されたデータ・ソースの間で新しい値が均等に適用されます。


フィールド/列 説明

ドライバ

データベースへの接続に使用するJDBCドライバを選択します。

サービス名

Oracle RACデータベースのサービス名を入力します。

ユーザー名

データベースへの接続に使用するユーザー名を入力します。

パスワード

指定したユーザー・アカウントのパスワードを入力します。

ホスト名

Oracle RACデータベース・インスタンスをホストしているサーバーの名前を入力します。

インスタンス名

各Oracleデータベース・インスタンスの名前を入力します。

ポート

データベースのホストになるサーバーへの接続に使用するポート番号を入力します。


新規データベース・インスタンスを追加するには、「追加」をクリックして、ホスト名、インスタンス名、およびポート番号を指定します。

5.15 JDBCデータ・ソース・テスト

この画面を使用すると、「JDBCデータ・ソース」および「Oracle RACマルチ・データ・ソース」画面で構成されたデータ・ソースの接続をテストできます。

注意:

データベースの接続をテストするには、接続するデータベースが実行中である必要があります。接続をテストしない場合は、データ・ソースを選択しません。「次へ」をクリックして続行します。

テストする各データ・ソースのチェック・ボックスを選択して、「接続のテスト」をクリックします。

ウィザードでは、各データ・ソースを構成するとき指定したドライバ、ホスト、ポート、および他の情報から構成されるURLへの接続を試行して、選択した各データ・ソースの構成をテストします。

テストの結果は、「ステータス」列に表示されます。詳細は、「接続結果ログ」の項に表示されます。

5.16 データベース・スクリプト

ドメイン・テンプレートには、データベース・タイプ別に編成されたSQLファイルのセットが含まれている場合があります。ドメイン・テンプレートにSQLファイルが含まれている場合は、「データベース・スクリプト」画面を使用して、WebLogicドメインの作成の際にこれらのファイルを実行できます。

WebLogicドメインに定義されている各データ・ソースのデータベース・コンテンツは、既存のSQLファイルまたはデータベース・ロード・ファイルを使用して設定されます。

注意:

WebLogic Serverベース・ドメイン(wls.jar)テンプレートには、データベースが定義されていません。WebLogicドメインのベースとしてWebLogic Serverベース・ドメイン・テンプレートのみを選択した場合は、「JDBCデータ・ソースの構成」画面および「データベース・スクリプトの実行」画面は表示されません。

  1. 「JDBCデータ・ソース」項で、スクリプトを実行するデータ・ソースを選択します。実行できるスクリプトは「SQLファイル」セクションに表示されます。

  2. 「DBバージョン」ドロップダウン・リストからデータベースのバージョンを選択します。

  3. 「スクリプトの実行」をクリックします。

    選択したデータ・ソースの「SQLファイル」項に表示されたすべてのスクリプトが実行され、結果は「結果」項に表示されます。テスト出力をログ・ファイルにキャプチャするには、「ロギングの有効化」チェック・ボックスを選択して、「ログ・ファイル」フィールドにログ・ファイルのフルパスを指定します。

  4. SQLスクリプトを実行する各データ・ソースに対して、ステップ1から3を繰り返します。

  5. すべてのスクリプトを実行したら、「次へ」をクリックします。

5.17 資格証明

この画面を使用して、WebLogicドメインの各キーに資格証明を提供できます。ドメインにOracle RAS Session Serviceテンプレートを含めた場合、デフォルト・キーおよびRASストアoracle.rdbms.rasが表示されます。

資格証明の詳細は、アプリケーション・セキュリティ・ガイドのアイデンティティ、ポリシー、資格証明、キー、証明書および監査の理解に関する項を参照してください。

説明

キー名

この列には、ドメイン内の各キーの名前が表示されます。

ユーザー名

パスワード

各行に、各キーで使用するユーザー名とパスワードを入力します。

ストア名

この列には、各キーに関連付けられている資格証明ストアが表示されます。

5.18 キーストア

この画面を使用して、各キーストアの信頼する証明書へのパス、各キーストアの秘密鍵へのパス、そのパスワード、および秘密鍵のアイデンティティ証明書へのパスを指定できます。

「信頼できる証明書」、「秘密鍵」または「アイデンティティ証明書」フィールドをクリックすると、フィールドの右側に参照アイコンが表示されます。このアイコンをクリックして、適切なファイルを参照します。

オプション/フィールド 説明

ストア・キー名

ドロップダウン・リストから、構成するストア/キーを選択します。

「信頼できる証明書」表

「信頼できる証明書」表には、次の2つの列が含まれます。

別名

製品テンプレートで定義される信頼できる証明書の別名を表示する読取り専用フィールド。

信頼できる証明書

選択したストア/キーに使用する信頼できる証明書のフルパスおよびファイル名を入力するか、行の右側にあるアイコンをクリックして、信頼できる証明書ファイルに移動して選択します。

「秘密鍵」表

「秘密鍵」表には、次の4つの列が含まれます。

別名

製品テンプレートで定義される秘密鍵の別名を表示する読取り専用フィールド。

秘密鍵

選択したストア/キーに使用する秘密鍵ファイルのフルパスおよびファイル名を入力するか、フィールドの右側にあるアイコンをクリックして、秘密鍵ファイルに移動して選択します。

パスワード

秘密鍵に使用するパスワードを入力します。

アイデンティティ証明書

秘密鍵に関連付けるアイデンティティ証明書のフルパスおよびファイル名を入力するか、フィールドの右側にあるアイコンをクリックして、アイデンティティ証明書ファイルに移動して選択します。

5.19 Javaキーストア情報

この画面を使用して、既存のJavaキーストア(.jks)ファイルからOracle Platform Security Services (WebLogic用)に鍵ペアおよび証明書をインポートできます。Javaキーストアには、認証と暗号化の目的で使用される認可証明書と鍵ペアが含まれています。

Oracle Platform Security Services (OPSS)によるアプリケーションの保護の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護のOracle Platform Security Servicesの概要を参照してください。

オプション/フィールド 説明

ターゲット・キーストア名

ドロップダウン・リストから、構成する(OPSSキーストア・サービスで提供される)ターゲット・キーストアの名前を選択します。

JKSファイルの場所

鍵ペアと証明書をターゲット・キーストアにインポートする際のインポート元となる.jksファイルの場所を指定します。

キーストア・パスワード

.jksファイルをインポートするのに必要なパスワードを指定します。これは、.jksファイルの作成時に定義されているパスワードです。パスワードが一致しないとエラーが表示されます。

権限保護

選択したターゲット・キーストアに対しては、パスワード保護と権限保護のどちらを選択することもできます。権限保護を有効にした場合、ターゲット・キーストアへのアクセスはJavaコードベースのポリシー権限により決定されます。この場合、ターゲット・キーストアに対して定義されたパスワードは無視されます。

ターゲット・キーストア・パスワード

ターゲット・キーストアのパスワードを指定します。ターゲット・キーストアはこのパスワードにより作成されます。

別名

ターゲット・キーストアに格納されている各鍵ペアおよび証明書は、一意の別名により参照されます。.jksファイルから追加の鍵と証明書を含める場合は、適切な別名を指定します。その別名がキーストアに存在しない場合は、エラーが表示されます。

パスワード

ターゲット・キーストアに格納されている各別名には、一意のパスワードがあります。適切なパスワードを指定します。選択した別名に対してパスワードが有効でない場合は、エラーが表示されます。

注意:

パスワードが必須なのは鍵ペアをインポートする場合のみあり、証明書の場合はオプションです。

5.20 拡張構成

この画面を使用して、使用可能なリストからカテゴリを選択して詳細設定を実行できます。必要であればすべてのカテゴリを選択してかまいません。

この画面で項目も選択しない場合、次に「構成のサマリー」画面が表示されます。

注意:

この画面に表示されるカテゴリは、ドメインで選択したテンプレートに定義されているリソースによって異なります。

ドメインを拡張している場合、「管理サーバー」オプションは使用できません。

オプション 説明

管理サーバー

管理サーバーの設定(サーバー名、リスニング・アドレス、リスニング・ポート、SSL設定など)を変更するには、このオプションを選択します。

「管理サーバー」を参照してください。

ノード・マネージャ

ノード・マネージャのタイプ、ノード・マネージャのユーザー名とパスワード、およびノード・マネージャの場所を変更するには、このオプションを選択します。

「ノード・マネージャ」を参照してください。

トポロジ

このオプションをして、次の操作を行います。

  • ドメインに管理対象サーバー、クラスタ、またはマシンを追加

  • 既存の管理対象サーバー、クラスタまたはマシンを削除

  • 既存のクラスタに管理対象サーバーを追加

  • 既存の管理対象サーバー、クラスタまたはマシンの設定を変更

  • デフォルトCoherenceクラスタの構成

  • Oracle WebLogic Server Multitenant (MT)の仮想ターゲットおよびパーティションを構成する

「サーバーのマシンへの割当て」「管理対象サーバー」を参照してください

ドメイン・フロントエンド・ホストのキャプチャ

このオプションを選択して、ドメイン全体のフロントエンド・ホストのHTTP URLおよびHTTPS URLと、HTTPまたはHTTPSのどちらをデフォルトにするかを構成します。

「ドメイン・フロントエンド・ホスト」を参照してください

システム・コンポーネント

Oracle HTTP Server (OHS)またはOracle Data Integration (ODI)などのターゲット・システム・コンポーネントを構成するには、このオプションを選択します。

システム・コンポーネントからシステム・コンポーネントのマシンへの割当までを参照してください

デプロイメントとサービス

アプリケーション・デプロイメントおよびサービスのサーバーとクラスタへのターゲット指定方法をカスタマイズするために、このオプションを選択します。

「デプロイメント・ターゲット指定」および「サービス・ターゲット指定」を参照してください。

JMSファイル・ストア

このオプションを選択して、JMSファイル・ストアの設定を変更します。各ファイル・ストアの名前、ディレクトリおよび同期書込みポリシーを変更できます。

ファイル・ストアを参照してください。

5.21 管理サーバー

管理サーバーはドメインを管理する中央の場所です。この画面を使用して、管理サーバーの設定を構成または変更できます。

管理サーバーには、URL protocol://listen-address:listen-portを使用してアクセスできます。これは、管理サーバーのネットワーク・チャネルです。各管理サーバーのネットワーク・チャネルは一意である必要があることに注意してください。protocolにはt3t3shttphttpsのうちのいずれかを指定できます。

次の管理サーバー設定を構成または変更できます。

フィールド/オプション 説明

サーバー名

デフォルトの名前はAdminServerです。有効なサーバー名は英数字の文字列です。

本番環境の各サーバー・インスタンスの名前は、インスタンスがどのドメインまたはクラスタに存在するか、またはインスタンスが管理サーバーであるか管理対象サーバーであるかにかかわらず、一意であることが必要です。管理サーバーの名前は、WebLogicドメイン内のすべてのコンポーネント名の間で一意であることが必要です。

この値は、識別のためのみに指定するものです。サーバーにデプロイされるアプリケーションのURLの一部としては使用されません。サーバー名はWebLogic Server管理コンソールに表示されます。WebLogic Serverコマンドライン・ユーティリティまたはAPIを使用する場合は、サーバーを識別するためにこの名前を指定する必要があります。

リスニング・アドレス

ドロップ・ダウン・リストから、リスン・アドレスの値を選択する。

詳細は、リスニング・アドレスの指定を参照してください

リスニング・ポート

通常の非セキュア・リクエスト(HTTPやT3などのプロトコル経由)で使用するリスン・ポートの有効な値を入力します。管理サーバーのデフォルト値は7001です。有効なリスニング・ポート範囲は1から65535です。

詳細は、リスニング・ポートの指定を参照してください

SSLの有効化

SSLリスン・ポートを有効にする場合は、このチェック・ボックスをチェックする。デフォルトでは、SSLはすべての新規サーバーで無効になっています。

SSLリスニング・ポート

このフィールドは、「SSL有効」チェック・ボックスを選択した場合にのみ有効です。

(HTTPSおよびT3Sのようなプロトコル経由の)セキュア・リクエストのために使用する有効な値を入力します。デフォルトは7002。このフィールドをブランクにすると、デフォルトのポートが使用されます。有効なリスニング・ポート範囲は1から65535です。

デフォルトでは、サーバー・インスタンスはデモンストレーション証明書を使用して、セキュア・ポートからのリクエストを認証します。本番環境では、認証局の証明書を使用するようにSSLを構成する必要があります。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverのセキュリティの管理SSL: 概要を参照してください。

サーバー・グループ

このドロップダウン・リストは、選択したテンプレートの少なくとも1つにユーザーが展開可能なサーバー・グループが定義されている場合にのみ表示されます。

ユーザーが展開可能なサーバー・グループを管理サーバーに割り当てることができますが、これにより、そのサーバー・グループに対して定義されているすべてのアプリケーション・サービス・グループが管理サーバーに割り当てられます。

サーバー・グループの詳細は、Oracle Fusion Middlewareドメイン・テンプレート・リファレンスのconfig-groups.xmlおよびstartup-plan.xmlを参照してください。

5.21.1 リスニング・アドレスの指定

ここでは、管理サーバーのリスニング・アドレスを指定するためのガイドラインを示します。これらのガイドラインはすべての管理対象サーバーにも適用されます。

サーバー・インスタンスのリスニング・アドレスでlocalhostを選択すると、リモート・プロセスはサーバー・インスタンスに接続できません。サーバー・インスタンスをホストするマシン上のプロセスのみがサーバー・インスタンスに接続できます。サーバー・インスタンスにlocalhostとしてアクセスできる必要があり(たとえば、localhostに接続する管理スクリプトを作成する場合)、リモート・プロセスからもサーバー・インスタンスにアクセスできる必要がある場合は、「すべてのローカル・アドレス」を選択します。サーバー・インスタンスはマシンのアドレスを判別し、そのアドレスでリスニングします。

次の表では、各リスニング・アドレス・タイプの動作を説明します。

タイプ 説明

すべてのローカル・アドレスまたはDNS名

マルチホームのWindowsマシンでは、サーバー・インスタンスはすべての使用可能なIPアドレスにバインドされます。

IPアドレスまたはDNS名

IPアドレスまたはDNS名を使用する場合

  • サーバー・インスタンスに接続するには、プロセスはIPアドレスまたは対応するDNS名のどちらでも指定できます。

  • localhostを指定するプロセスは接続に失敗します。

  • localhostを使用してサーバー・インスタンスに接続する既存のプロセスを更新する必要があります。

  • リスニング・アドレスにIPアドレスを指定し、リスニング・ポートにセキュア・ポートを指定する接続では、ホスト名の検証を無効にする必要があります。

注意: DNS名をIPアドレスに解決するには、WebLogic Serverは適切なDNSサーバーにアクセスできるか、ローカルでマップするIPアドレスを取得できる必要があります。したがって、リスニング・アドレスのDNS名を指定する場合、WebLogic ServerインスタンスがDNSサーバーに接続してマッピングをキャッシュできるだけの期間、ポートを開いたままにしておくか、またはローカル・ファイルにマップするIPアドレスを指定する必要があります。リスニング・アドレスのIPアドレスとクライアント・リクエストを指定してからDNS名を指定した場合、WebLogic ServerはDNS名を解決しようとします。DNS名マッピングにアクセスできない場合、リクエストは失敗します。

localhost

localhostを使用する場合

  • サーバー・インスタンスに接続するには、プロセスはlocalhostを指定する必要があります。

  • サーバー・インスタンスをホストするマシンに置かれたプロセス(ローカル・プロセス)のみがサーバー・インスタンスに接続できます。

5.21.2 リスニング・ポートの指定

管理サーバーのリスニング・ポートを指定する場合は、次のガイドラインを検討します。これらのガイドラインは管理対象サーバーにも適用されます。

  • 任意の有効なポート番号を指定できますが、ポート80を指定すると、HTTP経由のリソースへのアクセスに使用するHTTPリクエストからポート番号を省略できます。たとえば、リスニング・ポートとしてポート80を定義した場合は、http://hostname:portnumber/myfile.htmlではなくURL http://hostname/myfile.htmlを使用できます。

  • 一部のオペレーティング・システムでは、権限のあるユーザーIDまたはグループIDの下で実行されるプロセスのみがポート80にアクセスできます。この場合は、post-bind UIDまたはGIDが定義されているUNIXマシンにサーバー・インスタンスを割り当てることができます。

5.22 ノード・マネージャ

この画面を使用して、ドメインに該当するノード・マネージャ構成を選択できます。この手順をスキップして、ノード・マネージャを後から手動で作成することもできます。

ドメインのノード・マネージャを起動すると、ノード・マネージャのホーム・ディレクトリでnodemanager.propertiesファイルが検索されます。

オプション/フィールド 説明

ノード・マネージャ・タイプ

次のいずれかのノード・マネージャ・タイプを選択します。

ドメインごとのデフォルトの場所

このオプションを選択すると、ノード・マネージャ・ホームが<domain_name>/nodemanagerとしてドメイン内に事前定義され、ノード・マネージャ・ホームを編集できません。各ドメインのノード・マネージャは、このディレクトリ内のファイルの指定に従って、異なる構成にできます。

ドメインごとのカスタムの場所

このドメイン用のノード・マネージャの構成ファイルを特定の場所に作成する場合は、このオプションを選択します。「ノード・マネージャ・ホーム」フィールドでディレクトリを指定するか、「参照」をクリックしてその場所に移動します。指定するディレクトリは空である必要があります。このディレクトリに、nodemanager.propertiesおよびnodemanager.domainsファイルが作成されます。

手動ノード・マネージャ・セットアップ

このオプションを選択した場合は、ドメインのノード・マネージャ構成の作成はスキップされるので、手動でドメインのノード・マネージャ構成を作成および更新する必要があります。

また、ドメインでノード・マネージャを使用しない場合、このオプションを選択する必要があります。

注意: OHSおよびODIのスタンドアロン・ドメインの作成時に、このオプションを選択しないでください。システム・コンポーネントのスタンドアロン・ドメインには、ドメインごとのノード・マネージャ構成が必要です。

ノード・マネージャの構成の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverのノード・マネージャの管理を参照してください。

ユーザー名

パスワード

パスワードの確認

指定したノード・マネージャの起動に使用するユーザー名とパスワード。

ノード・マネージャ・ホーム

ドメインごとのカスタムの場所オプションを選択した場合は、「参照」をクリックして、使用するノード・マネージャのディレクトリの場所に移動します。

5.23 管理対象サーバー

この画面を使用して、管理対象サーバーを追加または削除したり、そのクローンを作成したり、ユーザーが展開可能なサーバー・グループ(使用可能な場合)を管理対象サーバーに割り当てることができます。既存の管理対象サーバーの設定を変更することもできます。

packおよびunpackコマンドを使用してリモート・マシン上に管理対象サーバーを作成できます。

詳細は、Oracle Fusion Middleware PackおよびUnpackコマンドによるテンプレートとドメインの作成のリモート・マシンでの管理対象サーバーの作成および起動を参照してください。

説明

サーバー名

有効なサーバー名は英数字の文字列です。この名前はドメイン内で一意にする必要があります。

サーバーの命名規則の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverドメイン構成の理解のサーバー名の制限を参照してください。

リスニング・アドレス

ドロップ・ダウン・リストから、リスン・アドレスの値を選択する。使用可能な値の詳細は、リスニング・アドレスの指定を参照してください。

リスニング・ポート

通常の非セキュア・リクエスト(HTTPやT3などのプロトコル経由)で使用するリスン・ポートの有効な値を入力します。デフォルト値は、次に使用できるリスニング・ポートです。有効なリスニング・ポート範囲は1から65535です。

詳細は、リスニング・ポートの指定を参照してください

SSLの有効化

SSLリスン・ポートを有効にする場合は、このチェック・ボックスをチェックする。デフォルトでは、SSLはすべての新規サーバーで無効になっています。

SSLリスニング・ポート

サーバーに「SSL有効」チェック・ボックスを選択した場合のみこのフィールドが有効になります。

(HTTPSおよびT3Sのようなプロトコル経由の)セキュア・リクエストのために使用する有効な値を入力します。有効なリスニング・ポート範囲は1から65535です。

サーバー・グループ

ドメインを作成または更新するために選択したテンプレートにユーザー拡張可能なサーバー・グループ定義が含まれている場合は、「サーバー・グループ」列が表示されます。各管理対象サーバーに対して、サーバーに割り当てる各サーバー・グループのチェック・ボックスを選択します。ユーザー選択可能と定義されるサーバー・グループのみがリストに表示されます。通常、Fusion Middleware製品サーバーのデフォルトを受け入れる必要があります。

注意: 管理対象サーバーのクローンを作成する場合、サーバー・グループの割当ては元のサーバーと同じものになります。追加のFusion Middleware製品サーバーを作成するには、クローンの作成をお薦めします。

選択したサーバー・グループにより、指定された管理対象サーバーにマップされるアプリケーションとサービスが決まります。たとえば、サーバーにWSMPM_MAN_SVRグループを選択した場合、ドメインのconfig-groups.xmlファイルでそのサーバー・グループにマップされているすべてのアプリケーションとサービスでは、自動的にそのサーバーがターゲットに指定されます。

サーバー・グループの詳細は、Oracle Fusion Middlewareドメイン・テンプレート・リファレンスのconfig-groups.xmlおよびstartup-plan.xml、およびドメインに含めたテンプレートのテンプレート・セクションを参照してください。

サーバーを追加するには、「追加」をクリックし、新しいサーバーの設定を構成します。新しいサーバーのデフォルト名はnew_ManagedServer_nで、n1から始まり、新しいサーバーを追加するたびに増加します。

サーバーのクローンを作成するには、クローンを作成するサーバーの行をクリックし、「クローン」をクリックします。新しいクローンのデフォルト名はoriginal_server_name_clonenで、n1から始まり、そのサーバーから新しいサーバーのクローンを作成するたびに増加します。既存の管理対象サーバーのクローンである管理対象サーバーを作成する場合、ソース・サーバーにターゲット指定されたすべてのアプリケーションとライブラリもクローンにデプロイされます。また、クローンとして作成されたサーバーは、ソース・サーバーが割り当てられているすべてのサーバー・グループに割り当てられます(存在する場合)。また、ソース・サーバーにターゲット指定された次の各サービスが、クローンに自動的にターゲット指定されます。

  • connectionFactory

  • queueConnectionFactory

  • topicConnection

  • Queue

  • Topic

  • activationSpec

  • Data source

  • URLProvider

  • workManager

  • busMember

  • customService

  • resourceAdapter

サーバーを削除するには、サーバーを選択して、「削除」をクリックします。一度に1つのサーバーのみ削除できます。

5.24 クラスタ

クラスタはWebLogic Serverインスタンスのグループであり、それらが連携して動作することにより、アプリケーションに拡張性と高可用性を提供します。この画面では、クラスタの追加と削除、および既存クラスタの設定の変更を行います。

クラスタを作成すると、管理対象サーバーをグループ化し、アプリケーションおよびリソースをホストするシングル・ホストとして動作するようにできます。


説明

クラスタ名

有効な名前を指定します。クラスタの名前は、WebLogicドメイン内のすべてのコンポーネント名の間で一意であることが必要です。

クラスタ・アドレス

クラスタ内の管理対象サーバーを識別するためのアドレスを指定します。クラスタ・アドレスには次のいずれかを指定できます。

  • IPアドレスまたはDNS名とポートのカンマ区切りリスト(例: dns_name:portdns_name:port)

  • 複数のIPアドレスにマップされるDNS名

  • すべての管理対象サーバーのリスニング・アドレスが、一意のポート番号を持つ同一アドレスをリスニングしている場合は、localhost、DNS名、またはIPアドレス

フロントエンド・ホスト

フロントエンドHTTPポート

フロントエンドHTTPSポート

クラスタのフロントエンド・ホストのIPアドレス、プレーン・ポート(HTTP)およびセキュア・ポート(HTTPS)を入力します。これはハードウェア・ロード・バランサ、Oracle HTTP Server (OHS)インスタンス、またはWebLogic Server構成ですでに定義済のフロントエンド・ホストである可能性があります。

「ドメイン・フロントエンド・ホスト」画面で指定されたドメイン全体のフロントエンド・ホスト値がクラスタに対して使用される場合は、これらのフィールドを空のままにできます。クラスタに対してこれらの値を入力する場合、「ドメイン・フロントエンド・ホスト」画面で指定された値(ある場合)はオーバーライドされます。

動的サーバー・グループ

高可用性トポロジをスケール・アウトするためにクラスタを動的クラスタとして構成する場合は、クラスタを動的サーバー・グループに関連付けます。「テンプレート」画面で関連付けたテンプレートに基づいて、ドメインで使用可能な動的サーバー・グループが表示されるドロップダウン・リストから、グループを選択します。

クラスタは1つの動的サーバー・グループとのみ関連付けることができます。

動的クラスタの詳細は、Oracle Fusion Middleware高可用性ガイドの動的クラスタの使用を参照してください。

動的サーバー・グループを関連付けたくない場合は、ドロップダウン・リストから「未指定」を選択します。


クラスタを削除するには、サーバーを選択して「削除」をクリックします。クラスタを削除すると、そのクラスタに割り当てられたサーバーは削除されません。サーバーは、そのクラスタから削除されるのみで、他のクラスタに追加できます。一度に1つのクラスタのみを削除できます。

クラスタを追加するには、「追加」をクリックし、新しいサーバーの設定を構成します。新しいクラスタのデフォルト名はnew_Cluster_nで、n1から始まり、新しいクラスタを追加するたびに増加します。デフォルトを変更するには、「名前」列に目的の名前を入力します。

クラスタの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverクラスタの管理のWebLogicクラスタの設定を参照してください。

5.25 サーバー・テンプレート

「サーバー・テンプレート」画面を使用して、ドメインに1つ以上のサーバー・テンプレートを定義できます。サーバー・テンプレートには、一連のサーバー・インスタンスに適用でき、テンプレート構成を継承する、共通のデフォルト以外の設定および属性が含まれています。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server ドメイン構成の理解のサーバー・テンプレートを参照してください。

サーバー・テンプレートは動的クラスタを作成するために使用できます。動的クラスタは、アプリケーションのリソース・ニーズを満たすように動的にスケール・アップできるサーバー・インスタンスで構成されます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverクラスタの管理の動的クラスタを参照してください。

説明

名前

サーバー・テンプレートのリストは、「クラスタ」画面でクラスタに関連付けられた動的サーバー・グループ、またはすでにドメイン内に存在するテンプレートに基づいて作成されます。必要に応じて、変更や新規サーバー・テンプレートの定義が可能です。

リスニング・ポート

サーバーが、通常(非SSL)受信接続をリスニングするのに使用する、デフォルトのTCPポート。

ポートにバインディングする前に、管理者に正しい権限がないと操作は失敗し、コンソールに到達不能と表示されます。

このポートが無効になっている場合、SSLポートを有効にする必要があります。追加ポートは、ネットワーク・チャネルを使用して構成可能です。クラスタ(マルチキャスト)ポートは別途構成します。

SSLリスニング・ポート

サーバーがセキュアな(SSL)受信接続をリスニングするために使用するポート。

クラスタ

各サーバー・テンプレートは、「クラスタ」画面で作成した適切なクラスタに関連付ける必要があります。ドロップダウン・メニューから、サーバー・テンプレートが属するクラスタを選択します。クラスタから生成される動的サーバー・インスタンスは、ここで選択されたサーバー・テンプレートに基づいています。

動的クラスタの詳細は、Oracle Fusion Middleware高可用性ガイドの動的クラスタの使用を参照してください。

5.26 動的サーバー

この画面には、現在の構成セッションで作成された各クラスタが一覧表示されます。これらのクラスタの1つまたはそれ以上を動的クラスタに指定できます。

表内の各クラスタについて、「動的クラスタ」チェック・ボックスを使用してクラスタが動的クラスタになることを示します。

クラスタが動的クラスタになることを示した場合は、WebLogic Serverが動的サーバーを作成する方法を制御する特定のプロパティを各クラスタに定義できます。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverクラスタの管理の動的クラスタを参照してください。

説明

クラスタ名

デフォルトでは、「クラスタ」画面で作成されたクラスタの名前がここにリストされています。名前は必要に応じて変更できます。

サーバー名の接頭辞

動的サーバー名を作成する際に使用するサーバー名の接頭辞。デフォルトでは、「クラスタ」画面でクラスタに関連付ける動的サーバー・グループの接頭辞が使用されます。

注意:

クラスタを動的クラスタとして指定した場合のみ該当します。

サーバー・テンプレート

このドロップダウン・リストには、「サーバー・テンプレート」画面で、選択したクラスタに関連付けられているサーバー・テンプレートのみが表示されます。各クラスタを適切なサーバー・テンプレートと関連付けます。

注意:

クラスタを動的クラスタとして指定した場合のみ該当します。

最大動的サーバー数

作成できるサーバー・インスタンスの最大数。

この値は、予期されるクラスタ内のサーバー数に設定します。指定されたサーバー数が実行時に構成に動的に追加されます。

注意:

クラスタを動的クラスタとして指定した場合のみ該当します。

マシン名マッチング式

マシン名を選択する際に使用するマシン名の式。

注意:

クラスタを動的クラスタとして指定した場合のみ該当します。

計算済マシン名

マシン名が計算済みかどうかを指定します。

注意:

クラスタを動的クラスタとして指定した場合のみ該当します。

計算済リスニング・ポート

サーバーのリスニング・ポートが計算済かどうかを指定します。

注意:

クラスタを動的クラスタとして指定した場合のみ該当します。

動的クラスタ

このチェック・ボックスを選択すると、選択したクラスタが動的クラスタであることが示されます。

動的クラスタの詳細は、Oracle Fusion Middleware高可用性ガイドの動的クラスタの使用を参照してください。

計算済のサーバー名、リスニング・ポート、またはマシン名の使用の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverクラスタの管理のサーバー固有の属性の計算に関する項を参照してください。

5.27 サーバーのクラスタへの割当て

この画面を使用して、管理対象サーバーをクラスタに割り当てることができます。「サーバー」リスト・ボックスには管理対象サーバーのみが表示されます。管理サーバーは、クラスタに割り当てることができないので、リストに表示されません。

クラスタに1つ以上のサーバーを割り当てるには:

  1. 「クラスタ」リスト・ボックスで、管理対象サーバーを割り当てるクラスタを選択します。
  2. 次のいずれかの方法で、選択したクラスタに管理対象サーバーを割り当てます。
    • 「サーバー」リスト・ボックスで、管理対象サーバーの名前をダブルクリックします。

    • 管理対象サーバーを選択し、右矢印をクリックします。

    • 「Shift」を押しながらクリックして複数の管理対象サーバーを選択し、右矢印をクリックします。

    管理対象サーバーの名前が「サーバー」リスト・ボックスから削除され、「クラスタ」リスト・ボックスのターゲット・クラスタ名の下に追加されます。

  3. クラスタに割り当てる管理対象サーバーごとにステップ1と2を繰り返します。
  4. クラスタの割当てを確認します。

    必要に応じて、次のいずれかの方法でクラスタから管理対象サーバーを削除できます。

    • 「クラスタ」リスト・ボックスで管理対象サーバーの名前をダブルクリックします。

    • 管理対象サーバーを選択し、左矢印をクリックします。

    管理対象サーバーの名前が「クラスタ」リスト・ボックスから削除され、「サーバー」リスト・ボックスにリストアされます。

5.28 HTTPプロキシ・アプリケーション

HTTPプロキシ・アプリケーションは、HTTPリクエストの中継システムとして機能します。この画面を使用して、各クラスタのHTTPプロキシ・アプリケーションを作成し、プロキシ・アプリケーションをデプロイする必要がある管理対象サーバーを指定します。

次の両方の文がtrueの場合のみ、この画面が表示されます。

  • 少なくとも1つの管理対象サーバーがクラスタに割り当てられています。

  • 少なくとも1つの管理対象サーバーがどのクラスタにも割り当てられていません。

説明

クラスタ名

この列には、ドメイン内の各クラスタがリストされます。

HTTPプロキシの作成

HTTPプロキシ・アプリケーションをデプロイするクラスタごとにこのチェック・ボックスを選択します。

プロキシ・サーバー

このドロップダウン・リストには、クラスタに割り当てられていないすべての管理対象サーバーが含まれます。プロキシ・アプリケーションをデプロイする管理対象サーバーを選択します。

OracleProxy4_clustername_servernameという名前のプロキシ・アプリケーションが作成されて、管理対象サーバーにデプロイされます。

5.29 Coherenceクラスタ

この画面は、WebLogic ServerインストールにCoherenceが含まれている場合にのみ表示されます。ドメインに自動的に追加されるCoherenceクラスタがリストされます。

Coherenceクラスタについて次の詳細を指定します。

説明

名前

デフォルトのクラスタ名を受け入れるか、またはCoherenceクラスタの新しい名前を入力します。

ドメインの更新時には、WLSTまたはWebLogic Server管理コンソールを介してCoherenceクラスタをドメインに追加した場合、これらのクラスタもここにリストされます。

ユニキャスト・リスニング・ポート

Coherenceクラスタ・ユニキャスト・リスニング・ポートとして使用するポート番号を入力します。

ドメインにCoherenceクラスタを含める場合、次の点に注意してください。

  • 将来の構成ウィザード・セッションでドメインに構成する管理対象サーバーおよびクラスタは、すべてCoherenceクラスタに自動的に追加されます。

  • Coherenceクラスタをドメインに追加する前にドメインにすでに存在するサーバーおよびクラスタは、Coherenceクラスタに自動的に割り当てられません。必要に応じて、WLSTスクリプトまたはWebLogic Server管理コンソールを介して、Coherenceクラスタに手動で割り当てることができます。

  • 構成ウィザードを介してドメインを作成するとき、ドメインに管理サーバーのみが含まれ、管理対象サーバーが含まれない場合は、管理サーバーがCoherenceクラスタに自動的に割り当てられます。ただし、ドメイン作成時に少なくとも1つの管理対象サーバーがドメインに追加される場合、管理サーバーはCoherenceクラスタに割り当てられません。

  • ドメインに複数のCoherenceクラスタが存在する場合(WLSTまたはWebLogic Server管理コンソールを介して2つ目のCoherenceクラスタを追加した場合など)、後で構成ウィザードによりドメインに追加するサーバーまたはクラスタは、「Coherenceクラスタ」画面にリストされている1つ目のCoherenceクラスタに自動的に割り当てられます。

5.30 マシン

WebLogicドメインでは、マシン定義がハードウェアの物理単位を識別し、ホストするWebLogic Serverのインスタンスまたはシステム・コンポーネント(OHSサーバーなど)に関連付けられています。この画面では、マシンの追加と削除、および既存マシンの設定の変更を行います。

各マシンの構成の設定は、次のとおりです。

Windowsの場合「マシン」タブ、またはUNIXの場合、「Unixマシン」タブを選択します。

説明

名前

有効なマシン名を入力します。マシン名はWebLogicドメイン内でマシンを特定するために使用されるため、マシンのネットワーク名と一致する必要はありません。名前は、ドメイン内のすべてのコンポーネント名の間で一意であることが必要です。

バインド後のGIDの有効化

(UNIXマシンの場合のみ)このマシンで稼働するサーバーが、すべての権限のある起動アクションの実行後に、UNIXグループID (GID)にバインドできるようにするには、このチェック・ボックスを選択します。デフォルトでは、このチェック・ボックスは選択されていません。

バインド後のGID

(UNIXマシンの場合のみ)このマシンで稼働するサーバーが、すべての権限起動アクションの実行後に動作する際のUNIXグループID (GID)を入力します。それ以外の場合、サーバーは起動時のグループで動作し続けます。この設定を有効にするには、「バインド後のGIDの有効化」チェック・ボックスを選択する必要があります。

バインド後のUIDの有効化

(UNIXマシンの場合のみ)このマシンで稼働するサーバーが、すべての権限のある起動アクションの実行後に、UNIXユーザーID (UID)にバインドできるようにするには、このチェック・ボックスを選択します。デフォルトでは、このチェック・ボックスは選択されていません。

バインド後のUID

(UNIXマシンの場合のみ)このマシンで稼働するサーバーが、すべての権限起動アクションの実行後に動作する際のUNIXユーザーID (UID)を入力します。それ以外の場合、サーバーは起動時のアカウントで動作し続けます。この設定を有効にするには、「バインド後のUIDの有効化」チェック・ボックスを選択する必要があります。

ノード・マネージャのリスニング・アドレス

ドロップダウン・リストから、ノード・マネージャで接続要求のリスニングに使用するリスニング・アドレスの値を選択します。デフォルトでは、ドロップダウン・リストにローカル・システムに定義済のIPアドレスおよびlocalhostが表示されます。デフォルトの値はlocalhostです。

管理サーバーをホストするマシンのIPアドレスを指定し、WebLogic Serverノード・マネージャにアクセスする必要がある場合は、ホスト名の検証を無効にする必要があります。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverのセキュリティの管理のホスト名の検証の使用を参照してください。

ノード・マネージャのリスニング・ポート

ノード・マネージャで接続要求のリスニングに使用するリスニング・ポートの有効な値を入力します。

ノード・マネージャのリスニング・ポートの有効な範囲は1から65535です。デフォルトの値は5556です。

次の場合には、マシン定義を作成する必要があります。

  • リモート・サーバーを起動するために管理サーバーがノード・マネージャ・アプリケーションと連携してマシン定義を使用する場合。

  • WebLogic ServerまたはOHSなどの他のシステム・コンポーネントが、クラスタ内で特定のタスク(HTTPセッション・レプリケーションなど)の処理に最も適したサーバーを特定する際に、構成したマシン名を使用します。これらのタスクは特定されたサーバーに委任されます。

    注意:

    ノード・マネージャ・プロセスを実行する製品インストールごとにマシンを構成する必要があります。マシン構成には、リスニング・アドレスおよびポート番号パラメータの値などが定義されている必要があります。

新しいマシンを追加するには、「追加」をクリックします。新しいマシンのデフォルト名はnew_[Unix]Machine_nで、nは1から始まり、マシンを追加するたびに1ずつ増分されます。

既存のマシンを削除するには、「削除」をクリックします。

5.31 サーバーのマシンへの割当て

この画面を使用すると、構成ウィザードの「マシン」画面で定義した各マシンにWebLogic Serverインスタンスを割り当てることができます。

定義したマシンにWebLogic Serverインスタンスを割り当てるには、次の手順を実行します。

  1. 「マシン」リスト・ボックスで、WebLogic Serverインスタンスを割り当てるWindowsマシンまたはUNIXマシンを選択します。
  2. 次のいずれかの方法で、選択したマシンにWebLogic Serverインスタンスを割り当てます。
    • 「サーバー」リスト・ボックスでWebLogic Serverインスタンスをダブルクリックします。

    • 「サーバー」リスト・ボックスで適切なWebLogic Serverインスタンスを選択して、右矢印をクリックします。

    • 「サーバー」リスト・ボックスで「Shift」を押しながらクリックして複数のサーバーを選択して、右矢印をクリックします。

    WebLogic Serverインスタンスの名前が、「サーバー」リスト・ボックスから削除され、「マシン」リスト・ボックスのターゲット・マシンの名前の下に追加されます。

  3. マシンに割り当てるWebLogic Serverインスタンスごとに、ステップ1と2を繰り返します。
  4. マシンの割当てを確認します。

    必要に応じて、次のいずれかの方法でマシンからWebLogic Serverインスタンスを削除できます。

    • 「マシン」リスト・ボックスの適切なWebLogic Serverインスタンスの名前をダブルクリックします。

    • 「マシン」リスト・ボックスで適切なWebLogic Serverインスタンスを選択して、左矢印をクリックします。

    WebLogic Serverインスタンスの名前が、「マシン」リスト・ボックスから削除され、「サーバー」リスト・ボックスにリストアされます。

5.32 仮想ターゲット

仮想ターゲットは、パーティションまたはリソース・グループが実行される場所を定義します。この画面を使用して、WebLogic Serverマルチテナント(MT)環境で使用するための仮想ターゲットの追加または削除を行うことができます。

また、仮想ターゲットはトラフィックをルーティングする方法(アドレス、プロトコル設定、ターゲット指定など)に関する指示を与えます。リクエスト・ルーティングは、ホスト名とオプションのURIで決定します。

詳細は、Oracle Fusion Middleware WebLogic Server Multitenantの使用の次のリソースを参照してください。

  • 仮想ターゲット

  • 仮想ターゲットの構成: 概要

説明

名前

仮想ターゲットに使用する名前を入力します。

ターゲット

ドロップダウン・リストから、管理対象サーバー、またはこのドメインで作成するクラスタを選択します。

ホスト名

この仮想ターゲットがリクエストを処理するホスト名のリストを入力します。指定するホスト名は、適切なサーバーまたはロード・バランサに解決されるドメイン・ネーム・システム (DNS)エントリを持っている必要があります。

Oracle Traffic Directorを使用してパーティションの接続ロード・バランスを行っていない場合、WebLogic Serverクラスタまたは管理対象サーバーの実際のホスト名を指定します。

Oracle Traffic Directorを使用してパーティションの接続のロード・バランスを行っている場合、Oracle Traffic Directorを介してアプリケーションにアクセスします。仮想ターゲットに指定するホスト名は、Oracle Traffic Director管理サーバーの場所に解決される必要があります。

ホスト名を指定しない場合は、すべての着信リクエストに一致するようにホスト名にワイルドカードを使用する場合と同等になります。

リソース・グループにアクセスするためにクライアントが使用するホスト名は、仮想ターゲットで指定したホスト名のいずれかと厳密に一致する必要があります。

仮想ターゲットに複数のホスト名を指定できます。確実に一致するように、簡易ホスト名と完全修飾ホスト名の両方を指定すると便利な場合があります。

URI接頭辞

この仮想ターゲットでリクエストを処理するオプションのURI接頭辞を入力します。

たとえば、ホスト名としてwww.example.comを、URI接頭辞としてMyAppを入力した場合、この仮想ターゲットはリクエストをwww.example.com/MyAppに対して処理しますが、www.example.comまたはwww.example.com/fooに対して処理しません。

この例を拡張し、アプリケーション・ルートが/appであるとします。結果として得られるアプリケーションのURLは、www.example.com/MyApp/appになります。

明示的なポート

この仮想ターゲットの明示的なポートを入力します。

ポート・オフセット

この仮想ターゲットのポートのポート・オフセットを入力します。

5.33 パーティション

ドメイン・パーティションはWebLogic Serverドメインの一部分であり、実行中のアプリケーション・インスタンスおよび関連するリソース専用となります。この画面を使用して、WebLogicドメインにパーティションを追加できます。

追加するパーティションごとに「追加」をクリックし、パーティションに使用する名前を入力します。パーティション名は、ドメイン内で一意である必要があります。

詳細は、Oracle Fusion Middleware WebLogic Server Multitenantの使用のドメイン・パーティションの構成を参照してください。

5.34 パーティションへの仮想ターゲットの割当

1つまたは複数の既存の仮想ターゲットをドメイン・パーティションに割り当てることができます。1つの仮想ターゲットは1つのパーティションでのみ使用できます。

仮想ターゲットをパーティションに割り当てるには、次の手順を実行します。

  1. 「パーティション」リスト・ボックスで、仮想ターゲットを割り当てるパーティションを選択します。

  2. 次のいずれかの方法で、選択したパーティションに仮想ターゲットを割り当てます。

    • 「仮想ターゲット」リスト・ボックスでターゲットをダブルクリックします。

    • 「仮想ターゲット」リスト・ボックスで適切なターゲットを選択し、右矢印をクリックします。

    • 「仮想ターゲット」リスト・ボックスで複数のターゲットを選択するには、[Shift]を押しながらクリックしてから、右矢印をクリックします。

    仮想ターゲットの名前が「仮想ターゲット」リスト・ボックスから削除され、「パーティション」リスト・ボックスのターゲット・パーティションの名前の下に追加されます。

  3. マシンに割り当てる仮想ターゲットごとに手順1と2を繰り返します。

  4. パーティションの割当てを確認します。

    必要に応じて、次のいずれかの方法でパーティションから仮想ターゲットを削除できます。

    • 「パーティション」リスト・ボックスの適切な仮想ターゲット・インスタンスの名前をダブルクリックします。

    • 「パーティション」リスト・ボックスで適切な仮想ターゲットを選択し、左矢印をクリックします。

    仮想ターゲットの名前が「パーティション」リスト・ボックスから削除され、「仮想ターゲット」リスト・ボックスにリストアされます。

5.35 ドメイン・フロントエンド・ホスト

新規ドメインの作成時は、この画面を使用してフロントエンド・ホストを有効化し、フロントエンド・ホストのプレーンおよびセキュアの両方のURLを指定して、デフォルトのフロントエンド・ホストURLを選択できます。

この画面は、「拡張構成」画面で「ドメイン・フロントエンド・ホストのキャプチャ」オプションを選択している場合にのみ表示されます。

ドメインで構成されたOHSインスタンスが1つ以上ある場合、「プレーン」および「SSL」フィールドは、ドメイン内の最初のOHSインスタンスから適切な値が自動的に移入されます。それ以外の場合は、値を構成する必要があります。その設定は、サービス表に保存されます。

ドメインを更新する際、値は、サービス表の値(ある場合)に基づいて移入されます。サービス表の値がnullで構成されたOHSインスタンスが存在しない場合、「ドメイン・フロントエンド・ホストの構成」チェック・ボックスはデフォルトで選択されていません(チェックされていません)。この場合は、チェック・ボックスを選択し、ホストを構成してドメイン・フロントエンド・ホストを有効にする必要があります。

フィールドまたはオプション 説明

ドメイン・フロントエンド・ホストの構成

選択した場合、ドメイン全体のフロントエンド・ホストが有効化されます。

フロントエンド・ホストの構成を無効化および削除するには、このチェックボックスの選択を解除します。構成がサービス表から削除されることを示す通知が表示されます。

プレーン

自動的に移入されていない場合は、フロントエンド・ホストのプレーンURL(例: http://www.myhost.com:8180)を入力します。必要に応じて、既存の値を更新することもできます。

SSL

自動的に移入されていない場合は、フロントエンド・ホストのSSL URLを入力します。必要に応じて、既存の値を更新することもできます。

注意: フロントエンド・ホストのプレーンURLを使用している場合は引き続きデフォルトのSSL URLを指定する必要があります。フロントエンド・ホストにプレーン接続のみを設定している場合、プレーンとSSLに同じURLを使用できます。それ以外の場合は、異なる必要があります。

デフォルト

該当するラジオ・ボタンを選択して、プレーンURLまたはSSL URLをフロントエンド・ホストのデフォルトURLに設定します。

5.36 システム・コンポーネント

この画面を使用して、Oracle HTTP Server (OHS)およびOracle Data Integrator (ODI)などのシステム・コンポーネントを追加または削除できます。

フィールド 説明

システム・コンポーネント

システム・コンポーネントを識別するための一意の名前を入力します。

コンポーネント・タイプ

OHSやODIなどの適切なコンポーネント・タイプを入力します。

再起動間隔秒数

アプリケーションが応答しない場合に、再起動を試行する前に待機する秒数を指定します。

再起動間隔遅延

再起動を再度試行する前に待機する秒数を指定します。

新規システム・コンポーネントを追加するには、「追加」をクリックします。新しいコンポーネントのデフォルト名はnew_SystemComponentnで、nは1から始まり、OHSまたはODIインスタンスを追加するたびに1ずつ増分されます。

既存のシステム・コンポーネントを削除するには、表内でコンポーネントの行をクリックして「削除」をクリックします。

5.37 OHSサーバー

この画面を使用して、WebLogicドメイン内のOracle HTTP Server (OHS)を構成できます。OHSを構成する前に、「システム・コンポーネント」画面を使用して、OHSをシステム・コンポーネントとして追加する必要があります。

次の詳細を指定してOHSサーバーを構成します。

フィールド 説明

システム・コンポーネント

このドロップダウン・リストから、構成するシステム・コンポーネントを選択します。

管理ホスト

ノード・マネージャと通信するために、選択したOHSサーバーで使用するリスニング・アドレス。このアドレスでは、ホスト内のループバック通信のみを許可する必要があります(例: 127.0.0.1)。

管理ポート

このシステム上でノード・マネージャと通信するために、選択したOHSサーバーで使用するリスニング・ポート。ポートは一意である必要があります。

リスニング・アドレス

このシステム・コンポーネントで使用するリスニング・アドレスを入力します。

リスニング・アドレスの詳細は、リスニング・アドレスの指定を参照してください

リスニング・ポート

このシステム・コンポーネントで使用するリスニング・ポートを入力します。

リスニング・ポートの詳細は、リスニング・ポートの指定を参照してください

SSLリスニング・ポート

このフィールドは、指定したWebLogic Server管理サーバー上でSSLが有効である場合にのみ使用できます。

このサーバー・インスタンス上でセキュアなリクエストに使用する、有効な値を入力します。有効なリスニング・ポート範囲は1から65535です。

デフォルトでは、サーバー・インスタンスはデモンストレーション証明書を使用して、セキュア・ポートからのリクエストを認証します。本番環境では、認証局の証明書を使用するようにSSLを構成する必要があります。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverのセキュリティの管理SSL: 概要を参照してください。

サーバー名

現在選択されているOHSサーバーのURLおよびリスニング・ポート。新しいサーバーを追加する場合、このフィールドは、構成ウィザードを実行しているサーバーと、「リスニング・ポート」フィールドのポート値にデフォルトで設定されます。

5.38 ODIサーバー構成

この画面を使用して、WebLogicドメイン内の共用のODIエージェントを構成できます。ODIを構成する前に、「システム・コンポーネント」画面を使用して、ODIをシステム・コンポーネントとして追加する必要があります。

スタンドアロンODIエージェントおよび同じ場所に配置されたODIエージェントの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integratorのインストールと構成のOracle Data Integratorエージェントの理解を参照してください。

フィールド 説明

システム・コンポーネント

このドロップダウン・リストから、構成するODIエージェントを選択します。

サーバー・リスニング・アドレス

このドロップダウンリストから、選択されたODIエージェントの適切なサーバー・リスニング・アドレスを選択します。localhostを使用しないでください。

サーバー・リスニング・ポート

ODIエージェントに使用するリスニング・ポートを入力します。

スーパーバイザ・ユーザー名

スーパーバイザ権限を持つODIユーザー名を入力します。

スーパーバイザ・パスワード

スーパーバイザ・ユーザーのパスワードを入力します。

優先データソース

このドロップダウンリストから、選択されたODIエージェントに使用するデータ・ソースを選択します。

5.39 システム・コンポーネントのマシンへの割当

OHSやODIなどのシステム・コンポーネントを構成した後に、この画面を使用して、「マシン」画面で定義したマシンにこれらのコンポーネントを割り当てることができます。

システム・コンポーネントをマシンに割り当てるには、次の手順を実行します。

  1. 「マシン」リスト・ボックスで、システム・コンポーネントを割り当てるWindowsマシンまたはUNIXマシンを選択します。
  2. 次のいずれかの方法で、選択したマシンにシステム・コンポーネントを割り当てます。
    • 「システム・コンポーネント」リスト・ボックスのインスタンスをダブルクリックします。

    • 「システム・コンポーネント」リスト・ボックスで適切なインスタンスを選択し、右矢印をクリックします。

    • 「システム・コンポーネント」リスト・ボックスで[Shift]キーを押しながら複数のインスタンスをクリックして選択し、右矢印をクリックします。

    システム・コンポーネントの名前が「システム・コンポーネント」リスト・ボックスから削除され、「マシン」リスト・ボックス内にあるターゲット・マシンの名前の下に追加されます。

  3. マシンに割り当てる各インスタンスに対して、手順1と2を繰り返します。
  4. マシンの割当てを確認します。

    必要な場合は、次のいずれかの方法でマシンからインスタンスを削除できます。

    • 「マシン」リスト・ボックスの適切なインスタンスの名前をダブルクリックします。

    • 「マシン」リスト・ボックスで適切なインスタンスを選択し、左矢印をクリックします。

    インスタンスの名前が「マシン」リスト・ボックスから削除され、「システム・コンポーネント」リスト・ボックスに復元されます。

5.40 デプロイメント・ターゲット指定

ドメインを構成している製品に関連付けられたアプリケーションは、その製品に作成された管理対象サーバーまたはその管理対象サーバーが割り当てられたクラスタに、自動的にターゲットとして指定されます。この画面では、アプリケーションを追加のサーバーおよびクラスタに割り当てることができます。

アプリケーション・デプロイメントをクラスタまたはサーバーにターゲット指定するには:

  1. 「ターゲット」リスト・ボックスで、アプリケーションをデプロイするクラスタまたはサーバーを選択します。

    選択したターゲットの名前が、右側のリスト・ボックスのタイトルとして表示されます。

  2. target_nameリスト・ボックスで、選択したターゲットにデプロイするアプリケーションに対応するチェック・ボックスを選択します。

    このリストに表示されるアプリケーションは、このウィザードの前の「ドメイン・ソースの選択」画面で選択した製品によって異なります。

    注意:

    「ターゲット」リスト・ボックスで管理対象サーバーを選択すると、target_nameリスト・ボックスの一部のチェック・ボックスが無効になります。無効になったチェック・ボックスは、選択した管理対象サーバーを含むクラスタにすでにターゲット指定されているアプリケーションであることを示しています。

    アプリケーションを選択すると、ターゲット指定されたクラスタおよびサーバーの名前がtarget_nameリスト・ボックスの「ターゲット」列に表示されます。

  3. 必要に応じて、他のクラスタおよびサーバーに対してステップ1と2を繰り返します。
  4. 必要なフィールドを選択した後、「次へ」をクリックします。

ドメインを拡張するときに、現在アプリケーションが割り当てられている管理対象サーバーまたはクラスタを削除する場合、構成ウィザードによってそれらのアプリケーションのターゲットが次のように自動的に再設定されます。

  • 元のアプリケーションが削除対象の管理対象サーバーまたはクラスタのみに割り当てられていた場合(つまり、管理対象サーバーまたはクラスタが削除された後、アプリケーションは変更されたドメイン内で未割当ての状態になる)、構成ウィザードによって資格のあるすべてのターゲットに対し、アプリケーションのターゲットの再設定が自動的に行われます。

    適切なターゲットとは、テンプレートの構成グループ指定(config-groups.xmlファイル)に定義されていない任意のクラスタまたは管理対象サーバーです。config-groups.xmlに指定されているサーバーまたはクラスタは、基本的にテンプレートが所有するので、自動ターゲット指定に不適格です。

  • 元のアプリケーションが複数のターゲット(管理対象サーバー、クラスタ、管理サーバーなど)に割り当てられていて、ターゲットの管理対象サーバーまたはクラスタのいずれかが削除された場合、拡張されたドメイン内では、構成ウィザードは残りのターゲットの関連付けをそのまま残し、アプリケーションのターゲットの再設定は行われません。

5.41 サービス・ターゲット指定

ドメインを構成している製品に関連付けられたサービスは、その製品に作成された管理対象サーバーまたはその管理対象サーバーが割り当てられたクラスタに、自動的にターゲットとして指定されます。この画面では、サービスを追加のサーバーおよびクラスタにターゲット指定することができます。

サービスを管理対象サーバーまたはクラスタにターゲット指定するには、

  1. 「ターゲット」リスト・ボックスで、サービスをデプロイするクラスタまたはサーバーを選択します。

    選択したターゲットの名前が、右側のリスト・ボックスのタイトルとして表示されます。

  2. 「target_name」リスト・ボックスで、選択したターゲットにデプロイするサービスに対応するチェック・ボックスを選択します。

    このリストに表示されるサービスは、このウィザードの前の「ドメイン・ソースの選択」画面で選択した製品によって異なります。

    注意:

    「ターゲット」リスト・ボックスで管理対象サーバーを選択すると、target_nameリスト・ボックスの一部のチェック・ボックスが無効になります。無効になったチェック・ボックスは、選択した管理対象サーバーを含むクラスタにすでにターゲット指定されているサービスであることを示しています。

    サービスを選択すると、ターゲット指定されたクラスタおよびサーバーの名前がtarget_nameリスト・ボックスの「ターゲット」列に表示されます。

  3. 必要に応じて、他のクラスタおよびサーバーに対してステップ1と2を繰り返します。
  4. 必要なフィールドを選択した後、「次へ」をクリックします。

ドメインを拡張するときに、現在サービスが割り当てられている管理対象サーバーまたはクラスタを削除する場合、構成ウィザードによってそれらのサービスのターゲットが次のように自動的に再設定されます。

  • 元のサービスが削除対象の管理対象サーバーまたはクラスタのみに割り当てられていた場合(つまり、管理対象サーバーまたはクラスタが削除された後、サービスは変更されたドメイン内で未割当ての状態になる)、構成ウィザードによって資格のあるすべてのターゲットに対し、サービスのターゲットの再設定が自動的に行われます。

    適切なターゲットとは、テンプレートの構成グループ指定(config-groups.xmlファイル)に定義されていない任意のクラスタまたは管理対象サーバーです。config-groups.xmlに指定されているサーバーまたはクラスタは、基本的にテンプレートが所有するので、自動ターゲット指定には不適切です。

  • 元のサービスが複数のターゲット(管理対象サーバー、クラスタ、管理サーバーなど)に割り当てられていて、ターゲットの管理対象サーバーまたはクラスタのいずれかが削除された場合、拡張されたドメイン内では、構成ウィザードは残りのターゲットの関連付けをそのまま残し、サービスのターゲットの再設定は行われません。

5.42 ファイル・ストア

JMSファイル・ストアは、永続メッセージを保存できるディスクベースのファイルです。この画面を使用して、WebLogicドメイン内に構成されているJMSファイル・ストアを変更できます。

次の詳細を指定してJMSファイル・ストアを変更します。

説明

名前

JMSファイル・ストアの有効な名前を入力します。この名前は文字列である必要があります。JMSファイル・ストアの名前は、ドメイン内のすべてのコンポーネント名の間で一意であることが必要です。

ディレクトリ

JMSファイル・ストアが存在するシステム内のディレクトリ・パスを入力する。

同期書込みポリシー

ドロップダウン・リストから次のいずれかの同期書込みポリシーを選択して、ファイル・ストアのデータをディスクに書き込む方法を指定します。

ディスクへの非永続メッセージのページングにJMSファイル・ストアを排他的に使用すると、同期書込みポリシーは無視されます。

キャッシュ・フラッシュ

WebLogic Serverでは、オペレーティング・システムとストレージ・デバイスのデフォルトのファイル書込み動作が有効になります。デフォルトのファイル書込み動作では、基本的にキャッシングとファイルの書込みのスケジューリングを行いますが、トランザクションが完了する前にキャッシュのディスクへのフラッシュを強制します。

詳細は、Oracle Fusion Middleware WebLogic永続ストアの管理のキャッシュ・フラッシュ・ポリシーを参照してください。

直接書込み

書込み操作はディスクに直接実行されます。このポリシーは、SolarisおよびWindowsでサポートされます。このポリシーをサポートしていないプラットフォームに対して設定すると、ファイル・ストアは自動的に「Cache-Flush」ポリシーに切り替わります。

詳細は、Oracle Fusion Middleware WebLogic永続ストアの管理の直接書込みポリシーを参照してください。

直接書込み - キャッシュあり

ほとんどのシナリオでは、直接書込み - キャッシュありポリシーを使用することをお薦めします。このポリシーを選択すると、WebLogic Serverは、ネイティブなI/O wlfileioドライバを使用して、ファイル・ストアの構成のDirectory属性で定義された場所に格納される一連のプライマリ・ファイルに同期的に書き込みます。

詳細は、Oracle Fusion Middleware WebLogic永続ストアの管理の直接書込み - キャッシュありポリシーを参照してください。

無効

トランザクションは書込みがメモリーにキャッシュされるとすぐに完了します。このポリシーをアクティブにすると、トランザクションの完了は書込みをディスクに格納するための待機に依存しません。この設定は、パフォーマンス、スケーラビリティ、および信頼性に影響します。

詳細は、Oracle Fusion Middleware WebLogic永続ストアの管理の無効なポリシーを参照してください。

5.43 構成のサマリー

この画面には、WebLogicドメインの構成設定のサマリーが表示されます。続行する前に、詳細を確認してください。

「ドメインのサマリー」ペインで、アイテムを選択して、そのアイテムに関する詳細を右側の「詳細」ペインに表示します。

「サマリー・ビュー」ドロップダウン・リストからフィルタ・オプションを選択することで、「ドメインのサマリー」ペインに表示されるアイテムを限定できます。

構成を変更する必要がある場合は、「戻る」をクリックして該当する画面に戻ります。

終了したら、「作成」をクリックしてドメインを作成します。

5.44 構成の進行状況

ドメインを作成する場合、この画面には、ドメインの作成の進行状況が示されます。ドメインを更新(拡張)する場合、この画面には、ドメインの更新の進行状況が示されます。

「テンプレート」画面で選択されたテンプレートを使用してドメインを作成する場合、ドメインの作成時に詳細メッセージが表示されます。

WebLogic Serverインストールの最後でWebLogic Serverサンプル・ドメインを構成している場合は、ドメインごとに次のメッセージが表示されます。

ドメインの生成中 domain_name

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ドメインが正常に生成されました: domain_name

ドメイン作成プロセスが終了したら、「次」または「終了」をクリックして続行します。「終了」ボタンが使用できず、「次」をクリックする必要がある場合があることに注意してください。

5.45 構成に成功しました

実行しているのがフル構成ウィザードかそれともクイック・スタート構成ウィザードかに基づき、構成に成功したことを示す適切なメッセージがこの画面に表示されます。

単一のドメイン

「新規ドメインdomain_nameが作成されました」というメッセージが表示され、ドメインの場所と、ドメインに使用する管理サーバーURLが提供されます。

Windowsシステムで構成ウィザードを終了した後に管理サーバーを起動する場合は、「管理サーバーの起動」チェック・ボックスを選択します。このチェック・ボックスは、UNIXシステムでは使用できません。

複数のドメイン(クイック・スタート構成ウィザードのみ)

次の構成詳細が表示されます。

フィールド 説明

ドメイン名

新しいドメインの名前。

ドメインの場所

各ドメインのパス。

ステータス

各ドメイン作成のステータス(成功または失敗)。失敗の場合は、失敗の理由を示すメッセージが表示されます。

管理URL

管理サーバーのURL。

クイック・スタート・ウィザードを使用してWebLogic Serverサンプル・ドメインを作成した場合は、Windows上で「ドメインの起動」チェック・ボックスが使用可能になり、任意のドメインを起動できます。ドメインを起動するには、このチェック・ボックスを選択して、起動するドメインをドロップダウン・リストから選択します。