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Oracle® Fusion Middleware Oracle Managed File Transferの使用
12c リリース(12.2.1.2)
E82801-03
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9 Oracle Managed File Transferのユーティリティ

Oracle Managed File Transfer (MFT)の操作を実行するWLST (Oracle WebLogic Scripting Tool)コマンドの使用方法を示します。

この章の内容は次のとおりです。

MFTのWLSTコマンドの詳しい説明と例については、SOA Suite用WLSTコマンド・リファレンスのOracle Managed File TransferのカスタムWLSTコマンドに関する項を参照してください。

9.1 WLSTコマンドの実行

WLSTのコマンドを実行するには、あらかじめWLSTを起動してOracle MFT専用のOracle WebLogic Server管理対象サーバーに接続しておく必要があります。

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. Oracle WebLogic ServerのMFTのコマンド・ディレクトリに移動します。
    cd ${MW_HOME}/mft/common/bin
    
  2. Oracle WebLogic Scripting Toolを実行します。
    ./wlst.sh
    
  3. MFT専用のOracle WebLogic Server管理対象サーバーに接続します。
    connect("username","password","t3://hostname:port")
    

    次に例を示します。

    connect("weblogic","weblogic1","t3://localhost:7011")
    
  4. 必要なWLSTコマンドを実行します。

    MFTのWLSTコマンドを一覧表示するには、このコマンドを使用します。

    help("mft")
    

    MFTのWLSTコマンドの短い名前を一覧表示するには、このコマンドを使用します。

    help("mft-shortcuts")
    

    コマンドの動作は、長い名前と短い名前のどちらを使用するかにかかわらず同じです。

  5. 接続を切断して終了します。
    disconnect()
    exit()
    

9.2 MFTのWLSTコマンドの要約

様々なOracle Managed File Transferの操作を実行するWLST (Oracle WebLogic Scripting Tool)コマンドを使用します。

表9-1は、MFTのWLSTコマンドの要約です。これはクイック・リファレンスであり、各コマンドの詳しい説明を目的とするものではありません。これらのコマンドの詳しい説明は、SOA Suite用WLSTコマンド・リファレンスのOracle Managed File TransferのカスタムWLSTコマンドに関する項を参照してください。

表9-1 MFTのWLSTコマンドの要約

コマンド ショートカット 構文 説明

bulkDeployArtifact

buDepAF

bulkDeployArtifact('TRANSFER|SOURCE|TARGET',
'artifact_names', 'comment')

ソース、転送またはターゲットのアーティファクトのカンマ区切りリストをデプロイします。*はすべてを意味します。コメントは省略可能です。

createMftCredential

 
createMftCredential(password, key) 

mftappの資格証明を作成します。資格証明を作成する必要があるパスワードと、資格証明のキーを入力します。

deleteArtifact

delAF

deleteArtifact('TRANSFER|SOURCE|TARGET',
'artifact_name')

ソース、転送またはターゲットのアーティファクトを削除します。

deleteArtifactDeployment

delDepAF

deleteArtifactDeployment('TRANSFER|SOURCE|TARGET',
'artifact_name', 'label')

アンデプロイされたソース、転送またはターゲットのアーティファクトを削除します。「デプロイメント」タブの「デプロイメントの詳細の表示」を使用すると、labelが表示されます。

deployArtifact

depAF

deployArtifact('TRANSFER|SOURCE|TARGET',
'artifact_name', 'comment')

ソース、転送またはターゲットのアーティファクトをデプロイします。コメントは省略可能です。

disableArtifact

disAF

disableArtifact('TRANSFER|SOURCE|TARGET',
'artifact_name', 'comment')

デプロイ済で以前に有効化されたソース、転送またはターゲットのアーティファクトを無効にします。コメントは省略可能です。

enableArtifact

enAF

enableArtifact('TRANSFER|SOURCE|TARGET',
'artifact_name', 'comment')

デプロイ済で以前に無効化されたソース、転送またはターゲットのアーティファクトを有効にします。コメントは省略可能です。

exportDeployedArtifact

expDepAF

exportDeployedArtifact('<ArtifactType>','<ArtifactName>',<Label>,'<ArchiveFilePath>',generateConfigPlan, longFormat) 

デプロイ済のソース、転送またはターゲットのアーティファクトをZIPファイルにエクスポートします。「デプロイメント」タブの「デプロイメントの詳細の表示」を使用すると、labelが表示されます。WLSTにリモート接続している場合は、ZIPファイルはリモート・サーバー上に作成されます。

GenerateConfigPlan (オプション。デフォルトはfalse): mftConfig XMLを生成するかどうかを指定します。構成計画は、アーカイブ・ファイルが生成されるのと同じフォルダに生成されます。

LongFormat (オプション。デフォルトはfalse): "true"の場合は、config plan xmlに属性のほとんどが含まれます。それ以外の場合、構成プランXMLには主要な属性のみがリストされます。

isArtifactInMDS

isAFinMDS

isArtifactInMDS('TRANSFER|SOURCE|TARGET',
'artifact_name')

ソース、転送またはターゲットのアーティファクトがMDS (メタデータ・ストア)に存在するかどうかを調べてTRUEまたはFALSEを返します。

undeployArtifact

undepAF

undeployArtifact('TRANSFER|SOURCE|TARGET',
'artifact_name', 'comment')

ソース、転送またはターゲットのアーティファクトを、構成から削除せずにアンデプロイします。コメントは省略可能です。

exportMftMetadata

expMD

exportMetadata('<ArchiveFile>', generateConfigPlan, longFormat)

MFT構成全体(パスワードを除く)をZIPファイルにエクスポートします。WLSTにリモート接続している場合は、ZIPファイルはリモート・サーバー上に作成されます。

GenerateConfigPlan (オプション。デフォルトはfalse): mftConfig XMLを生成するかどうかを指定します。構成計画は、アーカイブ・ファイルが生成されるのと同じフォルダに生成されます。

LongFormat (オプション。デフォルトはfalse): "true"の場合は、config plan xmlに属性のほとんどが含まれます。それ以外の場合、構成プランXMLには主要な属性のみがリストされます。

exportTransferMetadata

expXfrMD

exportTransferMetadata('<ArchiveFile>', '<TransferName>', generateConfigPlan, longFormat )

転送アーティファクトおよび関連するメタデータをZIPファイルにエクスポートします。WLSTにリモート接続している場合は、ZIPファイルはリモート・サーバー上に作成されます。

GenerateConfigPlan (オプション。デフォルトはfalse): mftConfig XMLを生成するかどうかを指定します。構成計画は、アーカイブ・ファイルが生成されるのと同じフォルダに生成されます。

LongFormat (オプション。デフォルトはfalse): "true"の場合は、config plan xmlに属性のほとんどが含まれます。それ以外の場合、構成プランXMLには主要な属性のみがリストされます。

importMftMetadata

impMD

importMetadata('<ArchiveFile>',<MftConfigPlanXML>, previewMode)

エクスポート済のMFT構成をZIPファイルからインポートします。

GenerateConfigPlan (オプション。デフォルトはfalse): mftConfig XMLを生成するかどうかを指定します。構成計画は、アーカイブ・ファイルが生成されるのと同じフォルダに生成されます。

resetMetadata

resMD

resetMetadata('preserve_preferences')

MFT構成をリセットします。すべてのアーティファクトが削除され、すべての管理設定がデフォルト値にリセットされますが、省略可能なpreserve_preferencesTRUEに設定されている場合はユーザー・プリファレンスをそのまま残します。

deleteCSFKey

delKey

deleteCSFKey('SSH|PGP', 'PRIVATE|PUBLIC', 'alias')

鍵別名をMFTキーストアから削除します。

exportCSFKey

expKey

exportCSFKey('SSH|PGP', 'PRIVATE|PUBLIC', 
'key_file_path')

鍵をMFTキーストアからキー・ファイルにエクスポートします。

generateKeys

genKeys

generateKeys('SSH|PGP', 'password', 
'key_file_path')

鍵を生成して1つ以上のキー・ファイルに保存します。鍵のタイプはRSAで、鍵のサイズは1024ビットです。秘密鍵のパスワードは省略可能です。

SSHの場合は、パスにキー・ファイル名が含まれている必要があります。

PGPの場合は、指定したパスの下に2つのファイルが生成されます。secret.ascファイルの内容はPGP秘密鍵で、pub.ascファイルの内容はPGP公開鍵です。

generateKeysによってサポートされない追加の鍵生成オプションには、ssh-keygenまたはgpgなどの外部鍵生成アプリケーションをお薦めします。

importCSFKey

impKey

importCSFKey('SSH|PGP', 'PRIVATE|PUBLIC', 'alias',
'key_file_path')

鍵をキー・ファイルからMFTキーストアにインポートして別名を作成します。

listCSFKeyAliases

lsKeyAliases

listCSFKeyAliases('SSH|PGP', 'PRIVATE|PUBLIC',
'alias')

MFTキーストア内の鍵別名のリストを返します。

updateCSFKey

updKey

updateCSFKey('SSH|PGP', 'PRIVATE|PUBLIC', 'alias',
'key_file_path')

鍵別名をMFTキーストアから削除して新しいキー・ファイルを作成します。

getSourceDeploymentHistory

getSrcDH

getSourceDeploymentHistory('source_name')

ソース・アーティファクトのデプロイメント履歴を返します。

getTargetDeploymentHistory

getTrgtDH

getTargetDeploymentHistory('target_name')

ターゲット・アーティファクトのデプロイメント履歴を返します。

getTransferDeploymentHistory

getXfrDH

getTransferDeploymentHistory('transfer_name')

転送アーティファクトのデプロイメント履歴を返します。

getTransferInfo

getXfrInfo

getTransferInfo('transfer_name', 'label')

転送アーティファクトに関する情報を返します。「デプロイメント」タブの「デプロイメントの詳細の表示」を使用すると、labelが表示されます。

pauseTransfer

pauseXfr

pauseTransfer('instance_id', 'comment')

進行中の転送を一時停止します。ターゲット・レポートの「拡張」セクションを開くと、インスタンスIDが表示されます。ターゲット・レポートの詳細は、「ソース、転送およびターゲットのレポートの解釈」を参照してください。コメントは省略可能です。

resubmit

resub

resubmit('resubmit_type', 'instance_ids',
'comment')

転送を再送信します。resubmit_typeのタイプは、SOURCETRANSFER_INSTANCETARGETまたはTARGET_INSTANCEです。ターゲット・レポートの「拡張」セクションを開くと、インスタンスIDが表示されます。ターゲット・レポートの詳細は、「ソース、転送およびターゲットのレポートの解釈」を参照してください。コメントは省略可能です。

resubmitMessages

resMsgs

resubmitMessages(<ResubmitType>, <state>, <artifactName>, <startDate>, <endDate>, <chunkSize>, <chunkDelay>, <ignoreIds>, <comments>, <previewMode>)

転送のバルク再送信。ResubmitTypeは、再送信を呼び出した対象アーティファクトのタイプです。指定できる値はsource、transfer_instance、target、target_instanceです。状態 (オプション)は、「アクティブ」、「失敗」、「完了」のいずれかです。開始日/終了日を使用すると、指定された日付範囲で失敗したすべてのメッセージを再送信できます。コマンドをプレビュー・モードで実行すると、指定した基準で再送信されるメッセージの数がリストされます。

resumeTransfer

resXfer

resumeTransfer('instance_id', 'comment')

一時停止している転送を再開します。ターゲット・レポートの「拡張」セクションを開くと、インスタンスIDが表示されます。ターゲット・レポートの詳細は、「ソース、転送およびターゲットのレポートの解釈」を参照してください。コメントは省略可能です。

configureHomeDir

confHmDir

configureHomeDir('directory_path', 'user_name')

指定されたディレクトリをホーム・ディレクトリとしてユーザーに割り当てます。そのユーザーが埋込みサーバーにログインしたときの作業ディレクトリとなります。

grantPermissionToDirectory

grPermDir

grantPermissionToDirectory('directory_path',
'principal_name', 'principal_type',
'permissions', 'server_type', 'include_subfolder')

埋込みサーバー・ディレクトリに対する権限を付与します。埋込みサーバー上の既存のディレクトリに対する権限のセットをユーザーやグループに割り当てることができます。

listAllPermissions

lsPerms

listAllPermissions(principalName,serverTypes)

指定されたプリンシパルとサーバー・タイプに使用できるすべての権限のリストを返します。サーバー・タイプはFTPまたはsFTPです。次に例を示します。

wls:/mydomain/serverConfig> listAllPermissions("weblogic","FTP")

createArtifacts

crtAF

createArtifacts('<xmlFilePath>',previewMode,updateIfExists)

アーティファクト定義を含む入力xmlファイルからアーティファクトを作成します。

revokePermissionForDirectory

revPermDir

revokePermissionForDirectory('directory_path',
'principal_name', 'principal_type', 'permissions',
'server_type', 'include_subfolder')

埋込みサーバー・ディレクトリに対する権限のセットを取り消します。

startEmbeddedServer

startES

startEmbeddedServer('FTP|FTPS|SFTP')

停止している埋込みFTP、FTPS (FTP over SSL)またはsFTP (SSH-FTP)サーバーを起動します。

stopEmbeddedServer

stopES

stopEmbeddedServer('FTP|FTPS|SFTP')

実行中の埋込みFTP、FTPS (FTP over SSL)またはsFTP (SSH-FTP)サーバーを停止します。

updatePorts

updPorts

updatePorts('server_instance_name',
'FTP|FTPS|SFTP', 'port')

埋込みFTP、FTPS (FTP over SSL)またはsFTP (SSH-FTP)サーバーのポートを更新します。埋込みサーバーは、MFT専用のOracle WebLogic Server管理対象サーバーのサービスの1つです。

createCallouts

crtCalls

createCallouts('def_file_path')

コールアウトを定義するXMLファイルに基づいてコールアウトを作成します。

deleteCallout

delCalls

deleteCallout('callout_name')

コールアウトを削除します。

listCallouts

lsCalls

listCallouts()

コールアウトのリストを返します。

updateCallouts

updCalls

updateCallouts('def_file_path')

コールアウトを定義するXMLファイルに基づいて、同じ名前のコールアウトを更新します。

addContactToNotification

addContNote

addContactToNotification('event',
'Email|PHONE|FAX|SMS', 'value')

特定のイベント通知に連絡先を追加します。valueは、電子メール・アドレスまたは電話番号です。

eventは、RUNTIME_ERROR_EVENTDELETE_ARTIFACT_EVENTDEPLOY_ARTIFACT_EVENTEXPORT_IMPORT_EVENTPURGE_EVENTまたはARCHIVE_RESTORE_EVENTです。

createContact

crtCont

createContact('Email|PHONE|FAX|SMS', 'value')

イベント通知の連絡先を作成します。valueは、電子メール・アドレスまたは電話番号です。

deleteContact

delCont

deleteContact('Email|PHONE|FAX|SMS', 'value')

連絡先を削除します。valueは、電子メール・アドレスまたは電話番号です。

listContacts

lsConts

listContacts('Email|PHONE|FAX|SMS')

連絡先のリストを返します。

removeContactFromNotification

remContNote

removeContactFromNotification('event',
'Email|PHONE|FAX|SMS', 'value')

特定のイベント通知から連絡先を削除します。valueは、電子メール・アドレスまたは電話番号です。

eventは、RUNTIME_ERROR_EVENTDELETE_ARTIFACT_EVENTDEPLOY_ARTIFACT_EVENTEXPORT_IMPORT_EVENTPURGE_EVENTまたはARCHIVE_RESTORE_EVENTです。

updateEvent

updEvt

updateEvent('event', 'enabled')

特定のイベント通知を有効または無効にします。enabledTRUEまたはFALSEに設定します。

eventは、RUNTIME_ERROR_EVENTDELETE_ARTIFACT_EVENTDEPLOY_ARTIFACT_EVENTEXPORT_IMPORT_EVENTPURGE_EVENTまたはARCHIVE_RESTORE_EVENTです。

archiveInstanceData

arcData

archiveInstanceData(archiveFileName='filename',
startDate='date', endDate='date',
batchId='batchId', status='C|F|A|*',
testMode='TRUE|FALSE', comments='text',
runInSync='FALSE|TRUE',
fsArchiveFolderPath='path')

ランタイム・インスタンスを.dmpファイルにアーカイブします。archiveFileNameは必須です。日付の形式はdd-MM-yyyy H:m:s:Sです。batchIdは、前のarchiveInstanceDataコマンドの出力の中にある識別子です。statusは、completed (デフォルト値)、failed、activeまたはallです。ランタイム・インスタンスをアーカイブするには、testMode=FALSEと設定します。runInSync=TRUEと設定すると、即座に実行が開始し、他のWLSTコマンドの実行はブロックされます。fsArchiveFolderPathは、対応するペイロードをアーカイブする場合は必須です。

restoreInstanceData

resData

restoreInstanceData(archiveFilePath='path',
fileNamePrefix='prefix', fsFolderPath='path',
runInSync='FALSE|TRUE')

アーカイブ済のランタイム・インスタンスを復元します。archiveFilePathは必須です。fileNamePrefix (通常はbatchId)およびfsFolderPathは、対応するペイロードを復元する場合は必須です。runInSync=TRUEと設定すると、即座に実行が開始し、他のWLSTコマンドの実行はブロックされます。

archivePayloads

arcPLs

archivePayloads(batchId='batchId',
archivePath='path', runInSync='FALSE|TRUE')

ランタイム・インスタンスに対応するペイロードをbatchId_n.zipファイルにアーカイブします。batchIdは、前のarchiveInstanceDataコマンドの出力の中にある識別子で、必須です。ペイロード・アーカイブ・ディレクトリへのarchivePathも必須です。runInSync=TRUEと設定すると、即座に実行が開始し、他のWLSTコマンドの実行はブロックされます。

restorePayloadsByName

resPLbyN

restorePayloadsByName(fileNames='filename',
folderPath='path',  runInSync='FALSE|TRUE')

ファイル名で指定されたアーカイブ済ペイロードを復元します。fileNames引数(通常はbatchId)は必須です。ペイロード・アーカイブ・ディレクトリへのfolderPathも必須です。runInSync=TRUEと設定すると、即座に実行が開始し、他のWLSTコマンドの実行はブロックされます。

restorePayloadsByPrefix

resPLbyP

restorePayloadsByPrefix(fileNamePrefix='prefix',
folderPath='path',  runInSync='FALSE|TRUE')

ファイル名接頭辞で指定されたアーカイブ済ペイロードを復元します。fileNamePrefix引数(通常はbatchId)は必須です。ペイロード・アーカイブ・ディレクトリへのfolderPathも必須です。runInSync=TRUEと設定すると、即座に実行が開始し、他のWLSTコマンドの実行はブロックされます。

purgeInstanceData

prgData

purgeInstanceData(startDate='date',
endDate='date', batchId='batchId',
status='C|F|A|*', testMode='TRUE|FALSE',
comments='text', runInSync='FALSE|TRUE',
runPayloadPurge='FALSE|TRUE', <transferNames>, <namesDelimiter>) 

ランタイム・インスタンスをパージします。引数はいずれも省略可能です。日付の形式はdd-MM-yyyy H:m:s:Sです。batchIdは、前のarchiveInstanceDataコマンドまたはpurgeInstanceDataコマンドの出力の中にある識別子です。statusは、completed (デフォルト値)、failed、activeまたはallです。ランタイム・インスタンスをアーカイブするには、testMode=FALSEと設定します。runInSync=TRUEと設定すると、即座に実行が開始し、他のWLSTコマンドの実行はブロックされます。runPayloadPurge=TRUEと設定すると、対応するペイロードがパージされます。EMからpurgeTransactionTimeOut MBeanを設定して、パージ操作のデフォルト・タイムアウト制限をオーバーライドします。

purgePayloads

prgPLs

purgePayloads(batchId='batchId',
detailedAudit='TRUE|FALSE',
runInSync='FALSE|TRUE')

ランタイム・インスタンスに対応するペイロードをパージします。batchIdは、前のarchiveInstanceDataコマンドまたはpurgeInstanceDataコマンドの出力の中にある識別子で、必須です。detailedAudit=FALSEと設定すると、パージされるファイルの監査がオフになります。runInSync=TRUEと設定すると、即座に実行が開始し、他のWLSTコマンドの実行はブロックされます。

createUserContact

crtUCont

createUserContact(<userName>,<deliveryChannel>) 

新しいユーザー連絡先を作成します。これは、イベント通知に使用できます。

deliveryChannel (オプション): Email/SMSに指定できる値。指定しない場合は、WebLogicユーザーで構成されているユーザー優先配信チャネルが使用されます。

createUserGroupContact

crtUGCont

createUserGroupContact(<userGroupName>,<deliveryChannel>) 

新しいユーザー・グループ連絡先を作成します。これは、イベント通知に使用できます。

deliveryChannel (オプション): Email/SMSに指定できる値。指定しない場合は、WebLogicユーザーで構成されているユーザー優先配信チャネルが使用されます。

addUserContactToNotification

addUContNote

addUserContactToNotification(<Event>, <userName>, <deliveryChannel>)

通知イベントのためのユーザー連絡先を追加します。

イベント値: RUNTIME_ERROR_EVENTDELETE_ARTIFACT_EVENTDEPLOY_ARTIFACT_EVENTEXPORT_IMPORT_EVENT

deliveryChannel (オプション): 指定できる値は「電子メール」/「SMS」です

注意: 内部連絡先を追加する前に、電子メール・アドレス/連絡先電話番号がユーザー設定にあることを確認してください。

addUserGroupContactToNotification

addUGContNote

addUserGroupContactToNotification(<Event>, <userGroupName>, <deliveryChannel>)

通知イベントのためのグループ・ユーザー連絡先を追加します。

イベント値: RUNTIME_ERROR_EVENTDELETE_ARTIFACT_EVENTDEPLOY_ARTIFACT_EVENTEXPORT_IMPORT_EVENT

deliveryChannel (オプション): 指定できる値は「電子メール」/「SMS」です

deleteUserContact

delUCont

deleteUserContact(<userName>,<deliveryChannel>)

既存のユーザー連絡先を削除します。注意: 連絡先が使用されている(イベントに割り当てられている)場合、エラー・メッセージが表示されます。

deleteUserGroupContact

delUGCont

deleteUserGroupContact(<userGroupName>,<deliveryChannel>)

既存のユーザー・グループ連絡先を削除します。注意: 連絡先が使用されている(イベントに割り当てられている)場合、エラー・メッセージが表示されます。

removeUserContactfromNotification

remUContNote

removeUserContactFromNotification(<Event>, <userName>, <deliveryChannel>)

通知イベントから、指定したユーザー連絡先を削除します。

イベント値: RUNTIME_ERROR_EVENTDELETE_ARTIFACT_EVENTDEPLOY_ARTIFACT_EVENTEXPORT_IMPORT_EVENT

deliveryChannel (オプション): 指定できる値は「電子メール」/「SMS」です

removeUserGroupContactfromNotification

remUGContNote

removeUserGroupContactFromNotification(<Event>, <userGroupName>, <deliveryChannel>)

通知イベントから、指定したユーザー・グループ連絡先を削除します。

イベント値: RUNTIME_ERROR_EVENTDELETE_ARTIFACT_EVENTDEPLOY_ARTIFACT_EVENTEXPORT_IMPORT_EVENT

deliveryChannel (オプション): 指定できる値は「電子メール」/「SMS」です

triggerEvent trgEvt triggerEvent('<sourceName>', '<properties>') JCA/OCS/RIDCソースに対してイベントをトリガーし、ファイル転送を開始します。

サポートされているパラメータ: sourceName: 「イベント」オプションが有効になっているJCA/OCSS/RIDCソースの名前、properties: カンマ区切りの名前と値のペアの形式で指定されるその他のプロパティ。

updateTriggerEventStatus updTrgEvtSt
updateTriggerEventStatus(<status>, <sourceName>, <eventSessionId>)
指定したeventSessionIdTriggerEventステータスが更新されます。

eventSessionIdを指定しないと、指定したソースの最新のイベント・ステータスが更新されます。

activatePurgeSchedule actPurgeSch
activatePurgeSchedule(schedule_name)
パージ・スケジュールをアクティブ化するために使用されます。アクティブ化するパージ・スケジュール名を指定します。デフォルトのscheduleNameは、デフォルトのパージ・スケジュールです。パージ・スケジュール名を指定しない場合、コマンドによってデフォルトのパージ・スケジュールがアクティブ化されます。このコマンドでアクティブ化できるパージ・スケジュールは1つだけです。
deactivatePurgeSchedule deactPurgeSch
<scheduleName>
パージ・スケジュールを非アクティブ化するために使用します。非アクティブ化するパージ・スケジュール名を指定します。デフォルトのscheduleNameは、デフォルトのパージ・スケジュールです。パージ・スケジュール名を指定しない場合、コマンドによってデフォルトのパージ・スケジュールが非アクティブ化されます。このコマンドで非アクティブ化できるパージ・スケジュールは1つだけです。
modifyPurgeSchedule modifyPurgeSch
modifyPurgeSchedule(<startDate>, <endDate>, <scheduleTime>, <frequency>, <retentionPeriod>, <status>, <transferNames>, <namesDelimiter>, <include>, <comment>)
既存のパージ・スケジュールを変更するために使用されます。

startDateはdd-mm-yyyy形式、scheduleTime はhh:mm:ss形式、frequencyの値は「毎日」、「毎週」、「毎月」または「毎年」、

retentionPeriodの値はゼロ以上の数字、statusの値は「完了」または「失敗」(あるいはその両方)、transferNamesはインスタンスをパージする必要がある転送名、namesDelimiterの値はシングル・キャラクタ文字列、includeの値は「True」または「False」、commentの値は任意の文字列となります。
updateAppProperties updAppPrt
updateAppProperties('<propertiesNameValuePair>', '<delimeter>') 
MFTシステムのアプリケーション・プロパティを更新するために使用されます。サポートされているプロパティは、サーバー、HA、パフォーマンスおよび拡張プロパティです。プロパティが名前と値のペアであり、名前がプロパティ名、値がプロパティの値で、それぞれが区切り記号で区切られている場合、複数のプロパティを一度に更新できます。サポートされるパラメータは次のとおりです。physicalstoragedirectory: 文字列 - ディレクトリ・パス、 calloutdirectory: 文字列 - ディレクトリ・パス、 storeonlinepayload: 文字列 - {fileSystem, database}, storereferencepayload: ブール - true/false, generatechecksum: ブール - true/false, sourceprocessors: 数値 - ゼロ以外の正の数、 instanceprocessors: 数値 - ゼロ以外の正の数、targetprocessors: 数値 - ゼロ以外の正の数、controldirectory: 文字列 - ディレクトリ・パス、inbounddatasource: 文字列 - MFTデータ・ソース名、outbounddatasource: MFTデータ・ソース名、 internaladdress: 文字列 - ロード・バランサ(LB)のIPアドレス、internalFTPS: 数値 - LBのFTPSのポート番号、internalSFTP: 数値 - LBのSFTPのポート番号、 internalFTP: 数値 - LBのFTPのポート番号、 externaladdress: 文字列 - LBのIPアドレス、externalFTPS: 数値 - LBのFTPSのポート番号、 externalSFTP: 数値 - LBのSFTPのポート番号、 externalFTP: 数値 - LBのFTPのポート番号。
updateSFTPServer updSFTPSvr
updateSFTPServer('<enableSFTP>', '<keyAlias>', '<privateKeyPassword>') 
組込みSFTPサーバーを有効化または無効化するために使用されます。SFTPサーバーを有効化するには、オプションの秘密鍵のパスワードに加えて、SSH鍵の別名が必須です。鍵がパスワードで保護されていない場合は、秘密鍵のパスワードは不要です。無効化するには、鍵の別名もパスワードも不要です。サポートされているパラメータは次のとおりです: enableSFTP: SFTPを有効化/無効化するためのブール値、keyAlias: SSH秘密鍵の別名、privateKeyPassword: SSH秘密鍵のオプションのパスワード。

注意:

MFT WLSTコマンド・ショートカットは、MFT WLSTコマンドの簡潔な別名です。これを使用したい場合には、フル・コマンドのかわりに使用することもできます。フル・コマンド名を使用する場合とショートカット・コマンド名を使用する場合とでは、コマンド動作に違いはありません。

9.3 Oracle Managed File Transfer EJB

WLSTコマンドはEnterprise Java Beans (EJB)としても公開され、次のいずれかのEJBで使用できます。

  • oracle.tip.mft.j2ee.ejb.KeyManagerService

  • oracle.tip.mft.j2ee.ejb.MDSService

  • oracle.tip.mft.j2ee.ejb.RuntimeService