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Oracle® Fusion Fusion Middleware Webサービスの管理

E82678-01
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6.2 Webサービスの監視の概要

この項では、次の項について説明します。

この章で説明する監視機能に加えて、1つ以上のWebサービスによるポリシーの使用状況を分析するには、『Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理』のポリシーの使用状況の分析に関する項を参照してください。

6.2.1 Webサービス統計の開始またはリセットのタイミング

この章で説明する統計は、次のイベントのいずれかが発生すると開始またはリセットされます。

  • アプリケーションが初めてデプロイされたとき。

  • アプリケーションが再デプロイされたとき。

  • アプリケーションがすでにデプロイされていて、ホストするサーバーが再起動されたとき。

6.2.2 サーバー・インスタンスのWebサービス統計の表示

サーバー側の「Webサービス」ページには、サーバー上のすべてのWebサービスの統計が表示されます。

サーバーのすべてのWebサービス統計を表示するには::

  1. ナビゲータ・ペインで「WebLogicドメイン」を開き、ポリシーを表示するドメインを表示し、ドメインを選択します。
  2. ドメインを開き、そのドメインのサーバーを表示します。統計を表示するサーバーを選択します。
  3. コンテンツ・ペインで「WebLogic Server」「Webサービス」を選択します。
  4. Webサービス・サーバー・サマリー・ページに、サーバーにデプロイされたWebサービスの統計が表示されます。

    デプロイしたWebサービスのタイプに応じて、使用可能なWebサービス・タイプのタブ(「Java EE」、「Oracle Infrastructure Web Services」、「RESTfulサービス」)が表示されます。

Java EE Webサービスの場合、次の統計がサーバーで実行中のWebサービスごとに表形式で表示されます。

  • Webサービス名: Webサービスの名前。

  • アプリケーション名: Webサービスが含まれているアプリケーションの名前。

  • エンドポイント名: Webサービス・エンドポイントの名前。エンドポイント名をクリックすると、「Webサービス・エンドポイント」ページが表示されます。

  • 呼出し数: このエンドポイントに対する呼出しリクエストの数。

  • レスポンス数: 生成されたレスポンスの数。

  • レスポンス・エラー数: レスポンス中に発生したエラー数。

  • 平均実行時間: Webサービスの実行に要した平均時間(ミリ秒)。

  • 平均レスポンス時間: Webサービスからのレスポンスの受取りに要した平均時間(ミリ秒)。

Oracle Infrastructure Webサービスの場合、次の統計がサーバーで実行中のWebサービスごとに表形式で表示されます。

  • Webサービス名: Webサービスの名前。

  • アプリケーション名: Webサービスが含まれているアプリケーションの名前。

  • エンドポイント名: Webサービス・エンドポイントの名前。エンドポイント名をクリックすると、「Webサービス・エンドポイント」ページが表示されます。

  • 完了した呼出し: このエンドポイントに対する完了済のリクエスト数。

  • 平均呼出し時間: Webサービスがレスポンスの送信に要した平均時間(ミリ秒)。

  • フォルトの合計: 失敗したリクエストの合計数。

RESTfulサービスの場合、次の統計がサーバーで実行中のWebサービスごとに表形式で表示されます。

  • アプリケーション名: RESTful Webサービスが含まれているアプリケーションの名前。

  • モジュール名: RESTfulサービスのモジュールの名前。

  • 名前: RESTfulアプリケーション名。RESTfulサービス・アプリケーション・ページを表示するには、名前をクリックします。

  • 呼出し数: RESTful Webサービスが呼び出された回数。

  • エラー数: RESTful Webサービスで発生したエラー数。

  • 平均実行時間: すべてのRESTful Webサービスの平均実行時間(ミリ秒)。

6.2.3 アプリケーションのWebサービス統計の概要

次の各項では、アプリケーションの種類に応じてWebサービス統計を表示する方法を説明します。

6.2.3.1 SOAコンポジット・アプリケーションのWebサービス統計の表示

Fusion Middleware Controlでは、SOAコンポジット・アプリケーションのダッシュボードに、コンポジット・アプリケーション内のすべてのサービスと参照について基本的な監視情報が表示されます(図6-1を参照)。

SOAコンポジット・アプリケーションのダッシュボード・ページに移動するには::

  1. ナビゲーション・ペインで「SOA」フォルダを開きます。
  2. soa-infraを開いてSOAパーティションを表示します。SOAパーティション(たとえば、defaultパーティション)を開き、目的のSOAコンポジット・アプリケーションを選択します。

    SOAコンポジットのホームページが表示されます。

  3. 選択されていない場合は、「ダッシュボード」タブを選択します。

    このタブの「コンポーネント」セクションには、コンポジット・アプリケーションで使用されているSOAコンポーネントが表示され、「サービスと参照」セクションには、Webサービスと参照バインディングが表示されます。

SOAコンポジット・アプリケーションのサービスと参照について、次のようなWebサービス・アプリケーション・レベルの統計が表示されます。

  • 名前: サービスまたは参照の名前。

  • タイプ: サービスまたは参照のタイプ。

  • 使用状況: サービスまたは参照。

  • 合計メッセージ数: メッセージの合計数。

  • 平均処理時間(秒): 平均処理時間(秒)。

図6-1 SOAコンポジット・アプリケーションのダッシュボード

図6-1の説明が続きます
「図6-1 SOAコンポジット・アプリケーションのダッシュボード」の説明

6.2.3.2 SOA以外のOracle Infrastructure Webサービス・アプリケーションのWebサービス統計の表示

Fusion Middleware Controlでは、アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページに、アプリケーション内のすべてのWebサービスについて全体のサマリーとフォルト/違反情報が表示されます(図6-2を参照)。

「チャート」セクションには、Webサービスのすべてのセキュリティ・フォルトがグラフで表示されます。

SOA以外のOracle Infrastructure Webサービス・アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページに移動するには::

  1. ナビゲータ・ペインで、「アプリケーションのデプロイ」フォルダを開き、ドメイン内のアプリケーションを表示して、アプリケーションのデプロイを選択します。

    「ドメイン・アプリケーションのデプロイ」ホームページが、コンテンツ・ペインに表示されます。

  2. ナビゲータ・ペインで、「アプリケーションのデプロイ」を開き、アプリケーション名を選択します。

    「アプリケーションのデプロイ」ホームページが、コンテンツ・ペインに表示されます。

  3. コンテンツ・ペインで「アプリケーションのデプロイ」「Webサービス」を順に選択します。

    アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページが表示されます。

    このページには、Webサービスのエンドポイントとアプリケーション・レベルのメトリックが表示されます。

Oracle Infrastructure Webサービスについて、次のようなWebサービス・アプリケーション・レベルの統計が表示されます。

  • Webサービス: アプリケーション内のWebサービスの合計数。

  • Webサービス・エンドポイント: このアプリケーション内のWebサービスが使用するエンドポイントの合計数。

  • Webサービス・エンドポイント無効: 無効なWebサービスに割り当てられたエンドポイントの合計数。

  • ポリシーの障害: ポリシー・フォルトのため失敗したWebサービス・リクエストの数。アプリケーションが最後に再起動してからの合計数を指定します。

  • フォルトの合計: セキュリティ、信頼できるメッセージ、MTOM、管理およびサービス・フォルトを含む、失敗したリクエストの合計数。アプリケーションが最後に再起動してからの合計数を指定します。

  • 完了した呼出し: アプリケーションが最後に再起動してからのWebサービスに対するクライアント・リクエストの合計数。

図6-2 アプリケーションのWebサービス・パフォーマンスのサマリーとグラフ

図6-2の説明が続きます
「図6-2 アプリケーションのWebサービス・パフォーマンスのサマリーとグラフ」の説明

6.2.3.3 Java EEアプリケーションのWebサービス統計の表示

Fusion Middleware Controlでは、SOAPおよびRESTfulサービスを含むJava EEアプリケーションのWebサービスのサマリー・ページに、アプリケーション内のすべてのWebサービスについて全体のサマリーとフォルト/違反情報が表示されます(図6-3を参照)。

Java EE Webサービス・アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページに移動するには::

  1. ナビゲータ・ペインで、「アプリケーションのデプロイ」フォルダを開き、ドメイン内のアプリケーションを表示して、アプリケーションのデプロイを選択します。

    「ドメイン・アプリケーションのデプロイ」ホームページが、コンテンツ・ペインに表示されます。

  2. ナビゲータ・ペインで、「アプリケーションのデプロイ」を開き、アプリケーション名を選択します。

    「アプリケーションのデプロイ」ホームページが、コンテンツ・ペインに表示されます。

  3. コンテンツ・ペインで「アプリケーションのデプロイ」「Webサービス」を順に選択します。

    アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページが表示されます。

    このページには、Webサービスのエンドポイントとアプリケーション・レベルのメトリックが表示されます。

SOAPおよびRESTful Webサービスを含むJava EE Webサービスについて、次のようなWebサービス・アプリケーション・レベルの統計が表示されます。

  • サーバー名: アプリケーションがデプロイされるサーバー。

  • Webサービス: アプリケーション内のWebサービスの数。

  • Webサービス・エンドポイント: このアプリケーション内のWebサービスが使用するエンドポイントの合計数。

  • RESTfulアプリケーションの数: このWebサービスに登録されているRESTfulアプリケーションの合計数。

  • RESTfulリソースの数: RESTfulアプリケーションに使用可能なリソースの数。

  • Java EE Webサービス・クライアント: アプリケーション内のランタイム・クライアント・インスタンス数。

  • Java EE Webサービス・クライアント・ポート: OWSMポリシーを添付できるアプリケーション内のWebサービス・クライアント・ポート数。

    図6-3 Java EE Webサービスのサマリー

    図6-3の説明が続きます
    「図6-3 Java EE Webサービスのサマリー」の説明

6.2.4 個々のWebサービスのWebサービス統計の表示

アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページの「Webサービスの詳細」セクションには、図6-4に示すように、Webサービス単位の統計が表示されます。「Webサービスのサマリー」ページへの移動の詳細は、アプリケーションのWebサービス統計の概要を参照してください。

Java EE Webサービスについて次の統計が表示されます。

  • 名前 — Webサービスの名前。Webサービスを展開すると、Webサービスのエンドポイントが表示されます。

  • 呼出し回数—このエンドポイントに対する呼出しリクエストの数。

  • レスポンス・エラー数 — レスポンス中に生じるエラー数。

  • レスポンス数 — レスポンスの数。

  • 平均実行時間(ミリ秒) — Webサービスの実行に要した平均時間(ミリ秒)

  • 平均レスポンス時間(ミリ秒) — Webサービスからのレスポンスの受取りに要した平均時間(ミリ秒)。

RESTful Webサービスについて次の統計が表示されます。

  • モジュール名とRESTfulアプリケーション名 — モジュールとRESTfulアプリケーションの名前。RESTfulアプリケーション名をクリックすると、「RESTfulサービス・アプリケーション」ページが表示されます。

  • リソース名 — RESTfulリソースの名前。

  • リソース・タイプ — RESTfulリソースのタイプ。

  • リソース・パス — RESTfulリソースのURI。

  • 呼出し回数—このエンドポイントに対する呼出しリクエストの数。

  • 平均実行時間(ミリ秒) — Webサービスの実行に要した平均時間(ミリ秒)

Oracle Infrastructure Webサービスについて次の統計が表示されます。

  • 名前 — Webサービスの名前。Webサービスを展開すると、Webサービスのエンドポイントが表示されます。

  • エンドポイント有効: Webサービスが有効か無効かを指定するフラグ。Oracle Infrastructure Webサービス・プロバイダの場合、このフィールドには「N/A」が表示されます。

  • 開始時間: Webサービスが開始した時間。

  • 完了した呼出し: このエンドポイントへの完了済リクエスト数。

  • 平均呼出し時間: すべてのWebサービス呼出しが処理される平均時間。

  • ポリシーの障害: ポリシーが正常に実行されなかったため失敗したリクエストの数。

  • フォルトの合計: 失敗したリクエストの合計数。

図6-4 個々のOracle Infrastructure WebサービスのWebサービス統計

図6-4の説明が続きます
「図6-4 個々のOracle Infrastructure WebサービスのWebサービス統計」の説明

6.2.5 Webサービス・エンドポイントの操作統計の表示

この手順に従って、Webサービス・エンドポイントの統計を表示します。個別操作の統計表示は、Java EE Webサービス操作の統計の表示を参照してください。

特定のWebサービス・エンドポイントの操作統計を表示する手順は、次のとおりです。

  1. アプリケーションのWebサービスのサマリー・ページの表示で説明されているように、「Webサービス・のサマリー」ページに移動します。
  2. Webサービスのサマリー・ページの「Webサービスの詳細」セクションで、「Webサービス・エンドポイント」タブを選択します。
  3. 統計を表示するエンドポイントを選択します。

    「Webサービス・エンドポイント」ページが表示されます。

  4. 「操作」タブを選択します(まだ選択していない場合)。

    Oracle Infrastructure Webサービスについて次の統計が表示されます。


    要素 説明

    操作名

    操作の名前。

    一方向

    操作がコールに対して値を戻すかどうかを指定するフラグ。

    アクション

    アクションのURIです。

    入力エンコーディング

    入力メッセージのエンコーディング・スタイル。

    出力エンコーディング

    出力メッセージのエンコーディング・スタイル。

    完了した呼出し

    このエンドポイントへの完了済リクエスト数。

    平均呼出し時間

    すべてのWebサービス起動が処理される平均時間。

    フォルト

    エンドポイントに対するフォルトの合計数。


    Java EE Webサービスについて次の統計が表示されます。


    要素 説明

    名前

    操作の名前。

    呼出し回数

    Webサービスが起動された回数。

    平均ディスパッチ時間(ミリ秒)

    すべてのWebサービス起動が処理される平均時間(ミリ秒)。

    平均実行時間(ミリ秒)

    すべてのWebサービス実行の平均時間(ミリ秒)。

    平均レスポンス時間(ミリ秒)

    生成されたすべてのレスポンスの平均時間(ミリ秒)。

    レスポンス数

    Webサービス起動から生成されるレスポンスの合計数。

    レスポンス・エラー数

    Webサービス起動から生成されるレスポンスのエラーの合計数。


6.2.6 Java EE Webサービス操作の統計の表示

個別のWebサービス操作は、「Webサービス・エンドポイント」ページの「操作」タブに表示されます。この手順は、Java EE Webサービス操作にのみ適用されます。

個別のJava EE Webサービス操作の統計を表示する手順は、次のとおりです。

  1. Java EE Webサービス操作の詳細の表示の説明に従って、「Webサービス操作」ページに移動します。
  2. 操作名をクリックすると、統計が表示されます。

「Webサービス操作」ページには次の統計が表示されます。


要素 説明

アプリケーション名

この操作が関連付けられているアプリケーションの名前。

Webサービス名

この操作が関連付けられているWebサービスの名前。

エンドポイント名

この操作が関連付けられているエンドポイントの名前。

操作名

Webサービス操作の名前。

エンドポイントURI

この操作が関連付けられているエンドポイントのURI。


エラー

Webサービス操作ページのエラー・セクションには、次のエラー統計が表示されます。


要素 説明

エラー数

リクエストの送受信で発生したエラー数。

最後のエラー

リクエストの処理中に最後に発生したエラー。

最新のエラー時間

WebLogic Serverでリクエスト(送信または受信)のエラーが最後に検出された時刻。UTC 1970年1月1日の深夜12時からのミリ秒数で表されます。

レスポンス・エラー数

操作呼出しから生成されたレスポンスにおけるエラーの合計数。

最終レスポンス・エラー

クライアントまたはサービスに対して最後に受信したレスポンス・エラー(エラーが発生しなかった場合はnull)。

最終レスポンス・エラー時間

WebLogic Serverでレスポンスの送信または受信のエラーが最後に検出された時刻(または、エラーが発生していない場合は0)。UTC 1970年1月1日の深夜12時からのミリ秒数で表されます。


呼出し統計

Webサービス操作ページの呼出し統計セクションには、次の呼出し統計が表示されます。


要素 説明

呼出し回数

現在の測定期間の操作呼出し回数の合計数。

最終呼出し時間

操作リクエストが最後に送信または受信された時刻(または、リクエストが送受信されていない場合は0)。

平均ディスパッチ時間(ミリ秒)

現在の測定期間における平均の操作ディスパッチ時間(ミリ秒)。ディスパッチ時間とは、WebLogic Serverで呼出しを処理する時間を指します。測定期間は通常、WebLogic Serverが最初に起動されたときから始まります。

合計ディスパッチ時間(ミリ秒)

現在の測定期間内の全操作ディスパッチの合計時間(ミリ秒)。ディスパッチ時間とは、WebLogic Serverで呼出しを処理する時間を指します。測定期間は通常、WebLogic Serverが最初に起動されたときから始まります。

最長ディスパッチ時間

現在の測定期間における最長の操作ディスパッチ時間。ディスパッチ時間とは、WebLogic Serverで呼出しを処理する時間を指します。測定期間は通常、WebLogic Serverが最初に起動されたときから始まります。

最短ディスパッチ時間

現在の測定期間における最短の操作ディスパッチ時間。ディスパッチ時間とは、WebLogic Serverで呼出しを処理する時間を指します。測定期間は通常、WebLogic Serverが最初に起動されたときから始まります。

平均実行時間(ミリ秒)

平均の操作実行時間(ミリ秒)。

合計実行時間(ミリ秒)

すべての操作実行の合計時間(ミリ秒)。

最長実行時間

最長の操作実行時間。

最短実行時間

最短の操作実行時間。


レスポンス統計

Webサービス操作ページのレスポンス統計セクションには、次のレスポンス統計が表示されます。


要素 説明

レスポンス数

操作呼出しから生成されたレスポンスの合計数。

最終レスポンス時間

WebLogic Serverでこのクライアント/サービスに対するレスポンスが最後に到着した時刻(または、レスポンスが受信されていない場合は0)。UTC 1970年1月1日の深夜12時からのミリ秒数で表されます。

平均レスポンス時間(ミリ秒)

操作呼出しから生成されたレスポンスからの平均レスポンス時間(ミリ秒)。

合計レスポンス時間(ミリ秒)

操作呼出しから生成された全レスポンスの合計時間(ミリ秒)。

最長レスポンス時間

操作呼出しから生成されたレスポンスからの最長レスポンス時間。

最短レスポンス時間

操作呼出しから生成されたレスポンスからの最短レスポンス時間。


6.2.7 Java EE Webサービス・クライアントの統計の表示

Java EEアプリケーション内のランタイム・クライアント・インスタンスのWebサービス統計を表示する手順は、次のとおりです。

  1. アプリケーションのWebサービスのサマリー・ページの表示の説明に従って、Java EE Webサービスのサマリー・ページに移動します。
  2. 「Java EE Webサービス・クライアント」タブを選択して、アプリケーション内でクライアントを表示します。

    注意:

    このタブは、アプリケーションにJava EE Webサービス・クライアントが含まれている場合のみ使用できます。

  3. 「監視」タブが選択されていない場合はこのタブを選択して、アプリケーション内のすべてのランタイム・クライアント・インスタンスの統計を表示します。

    注意:

    JAX-WS Webサービスでは、Webサービス・ランタイムによってWebサービス・エンドポイント内にシステム定義のクライアント・インスタンスが作成されます。このインスタンスは、このエンドポイントに必要なプロトコル固有のメッセージを送信する際に使用されます。これらのクライアント・インスタンスには、クライアント・インスタンスが属するWebサービス・エンドポイントの名前に基づき、接尾辞が-SystemClientの名前が付けられます。システム定義のクライアント・インスタンスに関する監視情報を利用して、アプリケーションを評価できます。

  4. 「クライアント」列内のクライアントを選択して、そのクライアントのWebサービス統計を表示します。

    図6-5に示すような、「Java EE Webサービス・クライアント」ページが表示されます。

    図6-5 Java EE Webサービス・クライアントの統計

    図6-5の説明が続きます
    「図6-5 Java EE Webサービス・クライアントの統計」の説明

    ランタイム・クライアント・インスタンスについて、次のサマリー情報が表示されます。

    • アプリケーション名: クライアントが関連付けられているアプリケーションの名前。

    • モジュール名: エンドポイントで実行中のJava EEモジュールの名前。

    • Webサービス・エンドポイント: クライアントが呼び出すポートの名前。

    • トランスポート・プロトコル・タイプ: サービスが要求するトランスポート・プロトコル。

  5. 「呼出し」タブを選択して、クライアントの呼出し統計を表示します。

    ランタイム・クライアント・インスタンスについて表示される呼出し統計を、表6-1に示します。


    表6-1 Java EE Webサービス・クライアントの呼出し統計

    要素 説明

    エラー

    エラー数

    セキュリティ・フォルトおよびセキュリティ違反の合計数。

    レスポンス・エラー数

    このクライアント・インスタンスの呼出しから生成されたレスポンスにおけるエラーの合計数。

    呼出し統計

    呼出し回数

    現在の測定期間中にクライアント・インスタンスがサービス側の操作を呼び出した合計回数。

    平均ディスパッチ時間(ミリ秒)

    現在の測定期間における平均のディスパッチ時間。

    合計ディスパッチ時間(ミリ秒)

    現在の測定期間内の、この操作の全ディスパッチの合計時間。

    平均実行時間(ミリ秒)

    この操作の平均実行時間。

    合計実行時間(ミリ秒)

    この操作のすべての実行にかかる合計時間。

    レスポンス統計

    レスポンス数

    この操作の呼出しから生成されたレスポンスの合計数。

    平均レスポンス時間(ミリ秒)

    この操作の呼出しから生成されたレスポンスの平均レスポンス時間。

    合計レスポンス時間(ミリ秒)

    この操作の呼出しから生成された全レスポンスの合計時間。


  6. 「WebLogicポリシー違反」タブを選択して、このランタイム・クライアント・インスタンスのポリシー違反を表示します。

    注意:

    このタブが表示されるのは、Java EE Webサービス・クライアントにアタッチされているWebLogic Webサービス・ポリシーがある場合のみです。

    表6-2は、ランタイム・クライアント・インスタンスについて表示されるポリシー違反を示します。


    表6-2 Java EE Webサービス・クライアントのWebLogicポリシー違反

    要素 説明

    サマリー

    フォルトの合計

    失敗したリクエストの合計数。

    ポリシー・フォルト

    ポリシー・フォルトの合計数。

    セキュリティ・フォルトの合計数

    セキュリティ・フォルトおよびセキュリティ違反の合計数。

    違反

    認証違反

    このポートに対して生成された認証違反の合計数。違反数には受信メッセージ処理のみ追加できます。

    機密保持違反

    このポートに対して生成された機密保持違反の合計数。違反数には送信および受信メッセージ処理を追加できます。

    整合性違反

    このポートに対して生成された整合性違反の合計数。違反数には送信および受信メッセージ処理を追加できます。

    成功

    認証の成功

    このポートに対して検出された認証成功の合計数。成功数には受信メッセージ処理のみ追加できます。

    機密性成功

    このポートに対して生成された機密保持成功の合計数。成功数には送信および受信メッセージ処理を追加できます。

    整合性成功

    このポートに対して生成された整合性成功の合計数。成功数には送信および受信メッセージ処理を追加できます。


6.2.8 RESTful Resourcesの統計の表示

RESTful WebサービスのリソースのWebサービス統計を表示する手順は、次のとおりです。

  1. アプリケーションのWebサービスのサマリー・ページの表示の説明に従って、Webサービスのアプリケーション・サマリー・ページに移動します。
  2. RESTfulサービスタブをクリックして、RESTfulアプリケーションを表示します。

    注意:

    このタブは、アプリケーションにRESTful Webサービスが含まれる場合のみ利用できます。

  3. RESTfulリソースを表示するRESTfulアプリケーション名をクリックします。
  4. RESTfulリソース・タブで、統計を表示したいリソースをクリックします。

    表6-3は、提供されるサマリー情報を表示します。


    表6-3 RESTfulリソースのサマリー

    フィールド 説明

    アプリケーション名

    RESTfulサービスが関連付けられているアプリケーションの名前。

    モジュール名

    RESTfulアプリケーションが実行中のモジュールの名前。

    RESTfulアプリケーション名

    RESTfulアプリケーションの名前です。

    リソース名

    RESTfulリソースのURI。

    リソース・タイプ

    リソースのタイプ。

    リソース・パス

    リソースのパス。

    メソッド数

    メソッド数。

    サブ・リソース・ロケータの数

    サブ・リソース・ロケータの数。

    呼出し回数

    RESTfulサービスが起動された数。

    平均実行時間(ミリ秒)

    このメソッドの平均実行時間(ミリ秒)。


  5. RESTfulメソッドタブに、メソッドの統計が表示されます。

    表6-4に、各RESTfulメソッドの統計を示します。


    表6-4 RESTfulリソースのサマリー統計

    フィールド 説明

    メソッド名

    メソッドの名前です。

    リクエストとメソッドの統計

    メソッドおよびリクエスト・データをドリル・ダウンする眼鏡アイコン。

    戻り型

    メソッドの戻り型。

    パス

    メソッドのパス。

    HTTPメソッド

    メソッドがマップされているHTTPメソッド。

    メディア・タイプの生成中

    現在の測定期間内の、この操作の全ディスパッチの合計時間。

    呼出し回数

    RESTfulメソッドが起動された数。

    平均実行時間(ミリ秒)

    この操作の平均実行時間(ミリ秒)。

    合計実行時間(ミリ秒)

    このメソッドのすべての実行にかかる合計時間。


  6. 「RESTfulメソッド」 タブで、「リクエストとメソッドの統計」列の眼鏡アイコンをクリックして、特定のRESTfulメソッドの次のリクエストおよびメソッドを参照します。

    表6-5 RESTfulリソースのメソッドおよびリクエスト統計

    フィールド 説明

    平均リクエスト処理時間(ミリ秒)

    平均リクエスト処理時間(単位はミリ秒)。

    最大リクエスト処理時間(ミリ秒)

    最大リクエスト処理時間(単位はミリ秒)。

    最小リクエスト処理時間(ミリ秒)

    最小リクエスト処理時間(単位はミリ秒)。

    リクエストの合計数

    処理の完了したリクエストの合計数。

    合計リクエスト率(/ミリ秒)

    リクエストの処理に必要な合計時間(/ミリ秒)。


  7. 統計情報の表示を終了するには、「OK」をクリックします。

6.2.9 SOAバインディング・コンポーネントの統計の表示

SOAコンポジット・アプリケーションのサービス・バインディング・コンポーネントおよび参照バインディング・コンポーネント(インスタンス、フォルトおよび拒否メッセージを含む)を監視できます。詳細は、Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理の次の各項を参照してください。

  • サービス・バインディング・コンポーネントおよび参照バインディング・コンポーネントの監視

  • SOAインフラストラクチャのサービスおよび参照バインディング・コンポーネントの監視

SOAバインディング・コンポーネントの統計を表示するには:

  1. SOAコンポジットのWebサービスと参照の表示の説明に従って、SOAコンポジット・アプリケーションに移動します。
  2. 「サービスと参照」セクションで、特定のサービスまたは参照を選択します。

JCAアダプタ、WebサービスまたはRESTサービスであるサービス・バインディング・コンポーネントを選択した場合、「ダッシュボード」ページには、図6-6に示すように、サーバー起動後の受信メッセージとフォルトの合計数がグラフで表示されます。

図6-6 SOAバインディング・コンポーネントの統計

図6-6の説明が続きます
「図6-6 SOAバインディング・コンポーネントの統計」の説明

6.2.10 Webサービスのセキュリティ違反の表示の概要

Webサービスのセキュリティ違反を表示するには、次にリストされている手順に従ってください。

6.2.10.1 Oracle Infrastructure Webサービスのセキュリティ違反の表示

Oracle Infrastructure Webサービスのセキュリティ違反を表示するには:

  1. アプリケーションのWebサービスのサマリー・ページの表示で説明されているように、「Webサービス・のサマリー」ページに移動します。
  2. ページの「グラフ」 セクションで、「セキュリティ違反」タブを選択します。

    アプリケーションのすべてのWebサービスに関する認証、認可、機密保護および整合性のフォルトが円グラフで表示されます。

  3. ページの「Webサービスの詳細」セクションで、まだ表示されていない場合は、Webサービス・エンドポイントを表示するWebサービスを表示します。
  4. エンドポイント名をクリックして「Webサービス・エンドポイント」ページに移動します。
  5. 「グラフ」タブをクリックして、エンドポイントのすべてのフォルトおよびすべてのセキュリティ違反のグラフ表示を参照します。
  6. 「OWSMポリシー」タブをクリックします。

    次の2つの表が表示されます。

    「グローバルに添付されたポリシー」表には、ポリシーの名前およびそれを参照するポリシー・セットが表示されます。

    「直接添付されたポリシー」表には、ポリシーの名前およびポリシーのステータス(ポリシーが有効または無効)が表示されます。

    どちらの表にも、ポリシーが属するカテゴリ(「セキュリティ」、「MTOMアタッチメント」、「信頼できるメッセージング」、「WSアドレス」および「管理」)が示されます。

    各タイプのポリシー添付について表示される違反情報を、表6-6に示します。


    表6-6 エンドポイントのポリシー違反情報

    違反タイプ 説明

    合計違反

    ポリシーに対するフォルトの合計数。

    注意: 合計違反は、次に示されているセキュリティ違反(たとえば、認証、認可、機密保護、完全性)の合計に等しくない可能性があります。合計違反数には、これらの主要なカテゴリに属さない他のセキュリティ違反およびセキュリティ以外の違反も含まれています。

    セキュリティ違反

    認証

    サーバーが再起動してから認証が失敗した回数。

    認可

    サーバーが再起動してから認可が失敗した回数。

    機密保護

    サーバーが再起動してから秘密保護に失敗したメッセージの数。

    完全性

    サーバーが再起動してから整合性がとれなかったメッセージの数。


6.2.10.2 Java EE JAX-WS Webサービスのセキュリティ違反の表示

Java EE JAX-WS Webサービスのセキュリティ違反を表示するには:

  1. アプリケーションのWebサービスのサマリー・ページの表示で説明されているように、「Webサービス・のサマリー」ページに移動します。
  2. ページの「Webサービスの詳細」セクションで、まだ表示されていない場合は、Webサービス・エンドポイントを表示するWebサービスを表示します。
  3. エンドポイント名をクリックして「Webサービス・エンドポイント」ページに移動します。
  4. エンドポイントに添付されているポリシーのタイプに応じて、次のいずれかの操作を行います。
    • OWSMポリシーがエンドポイントに添付されている場合は、「OWSMポリシー」タブをクリックします。

      エンドポイントに添付されているポリシーのリストが表示されます。ポリシーごとに、表にはポリシーの名前、ポリシーのカテゴリ(「セキュリティ」、「MTOMアタッチメント」、「信頼できるメッセージング」、「WSアドレス」および「管理」)、およびポリシーのステータス(ポリシーが有効または無効)が表示されます。表6-6は、エンドポイントに添付された各OWSMポリシーについて表示される違反情報を説明しています。

    • WebLogicポリシーがエンドポイントに添付されている場合は、「WebLogicポリシー違反」タブをクリックします。

      このタブには、JAX-WSエンドポイントに添付されたWebLogicポリシーについて、ポリシー違反の詳細が表示されます。表6-7は、このページに表示される情報を説明しています。


      表6-7 WebLogicポリシー違反データ

      要素 説明

      サマリー

      フォルトの合計

      失敗したリクエストの合計数。

      ポリシー・フォルト

      ポリシーが正常に実行されなかったため失敗したリクエストの数。

      合計違反

      ポリシーに対するフォルトの合計数。

      違反

      認証違反

      サーバーが再起動してから認証が失敗した回数。

      機密保持違反

      サーバーが再起動してから秘密保護に失敗したメッセージの数。

      整合性違反

      サーバーが再起動してから整合性がとれなかったメッセージの数。

      成功

      認証の成功

      サーバーが再起動してから認証が成功した回数。

      機密性成功

      サーバーが再起動してから機密保護に成功したメッセージの数。

      整合性成功

      サーバーが再起動してから整合性がとれたメッセージの数。


6.2.10.3 Java EE JAX-RPC Webサービスのセキュリティ違反の表示

Java EE JAX-RPC Webサービスのセキュリティ違反を表示するには:

  1. アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページに移動します。
  2. ページの「Webサービスの詳細」セクションで、まだ表示されていない場合は、Webサービス・エンドポイントを表示するWebサービスを表示します。
  3. エンドポイント名をクリックして「Webサービス・エンドポイント」ページに移動します。
  4. 「WebLogicポリシー違反」タブをクリックします。

    図6-7に示すように、このタブには、JAX-RPCエンドポイントに添付されたWebLogicポリシーについて、ポリシー違反の詳細が表示されます。このタブに表示される情報の詳細は、表6-7を参照してください。

    図6-7 Java EE JAX-RPC Webサービス・エンドポイントのセキュリティ違反

    図6-7の説明が続きます
    「図6-7 Java EE JAX-RPC Webサービス・エンドポイントのセキュリティ違反」の説明