プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware SOA Suite WLSTコマンド・リファレンス
12c (12.2.1.2.0)
E82921-01
目次へ移動
目次

前
前へ
次
次へ

2 Oracle SOA SuiteのカスタムWLSTコマンド

この章では、Oracle SOA SuiteのWLSTコマンドについて説明します。これらのコマンドを使用すると、WLSTを使用してSOAコンポジット・アプリケーションを構成できます。

注意:

これらのコマンドを使用するには、SOA_HOME/common/binからWLSTを起動する必要があります。

WLSTには、オフライン・モードとオンライン・モードの両方があります。オフライン・コマンドは、管理サーバーに接続せずに使用できます。最初にWLSTを起動する際は、オフライン・モードになっています。オンライン・モード・コマンドを使用できるようにするには、connectコマンドを使用して管理サーバーに接続する必要があります。

この章の内容は次のとおりです。

デプロイメント、構成プランおよびテスト・スイートの詳細は、Oracle SOA SuiteでのSOAアプリケーションの開発を参照してください。

2.1 WLSTコマンド・カテゴリの概要

WLSTコマンドは、表2-1に示されたカテゴリに分類されます。

表2-1 Oracle SOA Suiteのコマンド・カテゴリ

コマンド・カテゴリ 説明

デプロイメント・コマンド

SOAコンポジット・アプリケーションをデプロイまたはアンデプロイします。

SOAコンポジット・アプリケーションの管理コマンド

デプロイ済のSOAコンポジット・アプリケーションを起動、停止、アクティブ化、リタイア、デフォルト・リビジョン・バージョンの割当ておよび一覧表示します。

構成プラン管理コマンド

SOAコンポジット・アプリケーションに対して構成プランを添付、抽出、生成および検証します。

タスク検証コマンド

ヒューマン・ワークフロー・タスクを検証します。

SOAコンポジット・アプリケーションのコンパイル・コマンド

SOAコンポジット・アプリケーションをコンパイルします。

SOAコンポジット・アプリケーションのパッケージ化コマンド

SOAコンポジット・アプリケーションをデプロイするためにアーカイブ・ファイルにパッケージ化します。

SOAコンポジット・アプリケーションのテスト・コマンド

本番環境でのデプロイメントの前に、SOAコンポジット・アプリケーションをテストします。

SOAコンポジット・アプリケーションのHTTPクライアントベースのエクスポートおよびインポート・コマンド

HTTPクライアントに基づいて、SOAコンポジット・アプリケーションをエクスポートおよびインポートします。

SOAコンポジット・アプリケーションのMBeanベースのエクスポートおよびインポート・コマンド

サーバー・ベースのコンポジット・ストアMBean (CompositeStoreMXBean)上でSOAコンポジット・アプリケーションをエクスポートおよびインポートします。

SOAコンポジット・アプリケーションのパーティション管理コマンド

異なるリビジョンのSOAコンポジット・アプリケーションを別々のパーティションに論理的にグループ化します。

SOAコンポジット・アプリケーションのオフライン・デプロイメント管理コマンド

SOAコンポジット・アプリケーションと共有データのオフライン・デプロイメントを管理します。

2.2 デプロイメント・コマンド

SOAコンポジット・アプリケーションをデプロイおよびアンデプロイするには、表2-2に示されたデプロイメント・コマンドを使用します。

表2-2 WLST構成用のデプロイメント・コマンド

使用するコマンド 用途 使用するWLST

sca_deployComposite

SOAコンポジット・アプリケーションをデプロイします。

オフライン

sca_undeployComposite

SOAコンポジット・アプリケーションをアンデプロイします。

オフライン

2.2.1 sca_deployComposite

コマンド・カテゴリ: デプロイメント・コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.2.1.1 説明

Oracle WebLogic ServerにSOAコンポジット・アプリケーションをデプロイします。このコマンドは、アプリケーションのアーティファクト・ファイルをデプロイメント用にパッケージ化しません。SOAコンポジット・アプリケーションのパッケージ化の説明は、「SOAコンポジット・アプリケーションのパッケージ化コマンド」を参照してください。

2.2.1.2 構文

sca_deployComposite(serverURL, sarLocation, [overwrite], [user], [password], 
[forceDefault], [configplan], [partition] [keepInstancesOnRedeploy])
引数 定義

serverURL

SOAインフラストラクチャ・アプリケーションをホストするサーバーのURL (たとえば、http://myhost10:7001)。

sarLocation

次のいずれかへの絶対パス。

  • SOAアーカイブ(SAR)ファイル。

    SARファイルは、sca_という接頭辞(たとえばsca_HelloWorld_rev1.0.jar)を必要とする特殊なJARファイルです。SARファイルはデプロイメント・コマンド(sca_deployComposite()など)でデプロイできますが、通常の.jarファイルは特殊なSARファイルとしては扱われません。

  • 複数のSAR、メタデータ・アーカイブ(MAR)、またはその両方を含むZIPファイル。

overwrite

オプション。既存のSOAコンポジット・アプリケーションを上書きするかどうかを指定します。

  • false (デフォルト): アプリケーションを上書きしません。

  • true: アプリケーションを上書きします。

user

オプション。コンポジットのデプロイ実行者のサーブレットにアクセスするためのユーザー名(基本認証が構成されている場合)。

password

オプション。コンポジットのデプロイ実行者のサーブレットにアクセスするためのパスワード(基本認証が構成されている場合)。

forceDefault

オプション。新規コンポジットをデフォルトとして設定するかどうかを指定します。

  • true (デフォルト): そのコンポジットをデフォルト・コンポジットにします。

  • false: そのコンポジットをデフォルト・コンポジットにしません。

configplan

オプション。指定したSARファイル、またはZIPファイルに組み込まれているすべてのSARファイルに適用される構成プランの絶対パス。

partition

オプション。SOAコンポジット・アプリケーションをデプロイするパーティションの名前。デフォルト値はdefaultです。パーティションを指定しないと、コンポジットはdefaultパーティションに自動的にデプロイされます。

keepInstancesOnRedeploy

オプション。インスタンスを再デプロイに保持するかどうかを指定します。デフォルト値はfalseです。この引数は、BPMがインストールされた場合に使用されます。

注意:

タスク・マップ属性(以前のフレックス・フィールド・マッピング)およびルール(例: 休暇ルール)などのヒューマン・ワークフロー・アーティファクトは、タスク定義のネームスペースに基づいて定義されます。そのため、ヒューマン・ワークフロー・タスクのあるSOAコンポジット・アプリケーションを複数のパーティションにデプロイする場合は、次の問題が発生します。

  • タスク定義タイプが同じ場合は、あるパーティションで定義されたマップ属性は他のパーティションでも参照できます。

  • あるパーティションのタスク定義で定義されたルールは、他のパーティションの同じ定義に適用できます。

2.2.1.3

次の例では、HelloWorldアプリケーションをデプロイします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_deployComposite("http://myhost10:7001",
"/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar")

次の例では、デフォルト・バージョンとしてHelloWorldアプリケーションをデプロイします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_deployComposite("http://myhost10:7001", 
"/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar", true)

次の例では、基本認証が構成された場合、ユーザー名を必要とするHelloWorldアプリケーションをデプロイします。次に、このユーザー名のパスワードを指定するように求められます。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_deployComposite("http://myhost10:7001",
"/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar", user="weblogic")
Password:

次の例では、HelloWorldアプリケーションをデプロイし、deployplan.xmlという構成プランを適用します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_deployComposite("http://myhost10:7001", 
"/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar", forceDefault=false, 
configplan="/tmp/deployplan.xml")

次の例では、複数のSARまたはMAR、あるいはその両方を含むHelloWorld ZIPファイルをデプロイします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_deployComposite("http://myhost:7001",
"/tmp/HelloWorld.zip")

次の例では、HelloWorldアプリケーションをmyPartitionパーティションにデプロイします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_deployComposite("http://stadp10:7001", 
"/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar", partition="myPartition")

2.2.2 sca_undeployComposite

コマンド・カテゴリ: デプロイメント・コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.2.2.1 説明

現在デプロイされているSOAコンポジット・アプリケーションをアンデプロイします。

2.2.2.2 構文

sca_undeployComposite(serverURL, compositeName, revision, [user], [password], [partition])
引数 定義

serverURL

SOAインフラストラクチャ・アプリケーションをホストするサーバーのURL (たとえば、http://myhost10:7001)。

compositeName

SOAコンポジット・アプリケーションの名前。

revision

SOAコンポジット・アプリケーションのリビジョンID。

user

オプション。コンポジットのデプロイ実行者のサーブレットにアクセスするためのユーザー名(基本認証が構成されている場合)。

password

オプション。コンポジットのデプロイ実行者のサーブレットにアクセスするためのパスワード(基本認証が構成されている場合)。

partition

オプション。SOAコンポジット・アプリケーションが置かれているパーティションの名前。デフォルト値はdefaultです。パーティションを指定しないと、SOAコンポジット・アプリケーションのdefaultパーティションが検索されます。他のパーティションは検索されません。

2.2.2.3

次の例では、HelloWorldアプリケーションをアンデプロイします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_undeployComposite("http://myhost10:7001",
"HelloWorld", "1.0")

次の例では、基本認証が構成された場合、ユーザー名を必要とするHelloWorldアプリケーションをアンデプロイします。次に、このユーザー名のパスワードを指定するように求められます。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_undeployComposite("http://myhost10:7001",
"HelloWorld", "1.0", user="weblogic")
Password:

次の例では、myPartitionパーティション内のHelloWorldアプリケーションをアンデプロイします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_undeployComposite("http://stadp10:7001",
 "HelloWorld", "1.0", partition='myPartition')

2.3 SOAコンポジット・アプリケーションの管理コマンド

デプロイ済のSOAコンポジット・アプリケーションを起動、停止、アクティブ化、リタイア、デフォルト・リビジョン・バージョンの割当ておよび一覧表示するには、表2-3に示された管理コマンドを使用します。

表2-3 WLST構成用のSOAコンポジット・アプリケーションの管理コマンド

使用するコマンド 用途 使用するWLST

sca_startComposite

以前に停止したSOAコンポジット・アプリケーションを起動します。

オフライン

sca_stopComposite

SOAコンポジット・アプリケーションを停止します。

オフライン

sca_activateComposite

以前にリタイアされたSOAコンポジット・アプリケーションをアクティブにします。

オフライン

sca_retireComposite

SOAコンポジット・アプリケーションをリタイアします。

オフライン

sca_assignDefaultComposite

デフォルト・リビジョン・バージョンをSOAコンポジット・アプリケーションに割り当てます。

オフライン

sca_listDeployedComposites

デプロイ済のSOAコンポジット・アプリケーションを一覧表示します。

オフライン

2.3.1 sca_startComposite

コマンド・カテゴリ: アプリケーション管理コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.3.1.1 説明

以前に停止したSOAコンポジット・アプリケーションを起動します。

2.3.1.2 構文

sca_startComposite(host, port, user, password, compositeName, revision, [label], [partition])
引数 定義

host

Oracle WebLogic Serverのホスト名(例: myhost)。

port

Oracle WebLogic Serverのポート(例: 7001)。

user

実行中のサーバーに接続しMBean情報を取得するためのユーザー名(たとえば、weblogic)。

password

ユーザー名に対応するパスワード。

compositeName

SOAコンポジット・アプリケーションの名前。

revision

SOAコンポジット・アプリケーションのリビジョン。

label

オプション。SOAコンポジット・アプリケーションのラベル。ラベルによって、アプリケーションに関連付けられているメタデータ・サービス(MDS)アーティファクトが識別されます。ラベルを指定しない場合は、最新のラベルが検索されます。

partition

オプション。SOAコンポジット・アプリケーションが置かれているパーティションの名前。デフォルト値はdefaultです。パーティションを指定しないと、SOAコンポジット・アプリケーションのdefaultパーティションが検索されます。他のパーティションは検索されません。

2.3.1.3

次の例では、HelloWorldアプリケーションのリビジョン1.0を起動します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_startComposite("myhost", "7001", "weblogic", 
"welcome1", "HelloWorld", "1.0")

次の例では、パーティションmyPartition内のHelloWorldアプリケーションのリビジョン1.0を起動します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_startComposite("stadp10", "7001", "weblogic",
 "weblogic", "HelloWorld", "1.0", partition="myPartition")

2.3.2 sca_stopComposite

コマンド・カテゴリ: アプリケーション管理コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.3.2.1 説明

現在実行しているSOAコンポジット・アプリケーションを停止します。

2.3.2.2 構文

sca_stopComposite(host, port, user, password, compositeName, revision, [label],
 [partition])
引数 定義

host

Oracle WebLogic Serverのホスト名(例: myhost)。

port

Oracle WebLogic Serverのポート(例: 7001)。

user

実行中のサーバーに接続しMBean情報を取得するためのユーザー名(たとえば、weblogic)。

password

ユーザー名に対応するパスワード。

compositeName

SOAコンポジット・アプリケーションの名前。

revision

SOAコンポジット・アプリケーションのリビジョン。

label

オプション。SOAコンポジット・アプリケーションのラベル。ラベルによって、アプリケーションに関連付けられているMDSアーティファクトが識別されます。ラベルを指定しない場合は、最新のラベルが検索されます。

partition

オプション。SOAコンポジット・アプリケーションが置かれているパーティションの名前。デフォルト値はdefaultです。パーティションを指定しないと、SOAコンポジット・アプリケーションのdefaultパーティションが検索されます。他のパーティションは検索されません。

2.3.2.3

次の例では、HelloWorldアプリケーションのリビジョン1.0を停止します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_stopComposite("myhost", "7001", "weblogic", 
"welcome1", "HelloWorld", "1.0")

次の例では、パーティションmyPartition内のHelloWorldアプリケーションのリビジョン1.0を停止します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_stopComposite("stadp10", "7001", "weblogic",
 "weblogic", "HelloWorld", "1.0", partition="myPartition")

2.3.3 sca_activateComposite

コマンド・カテゴリ: アプリケーション管理コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.3.3.1 説明

リタイアされたSOAコンポジット・アプリケーションをアクティブにします。アクティブ化すると、新しいインスタンスを作成できます。

2.3.3.2 構文

sca_activateComposite(host, port, user, password, compositeName, revision, [label], [partition])
引数 定義

host

Oracle WebLogic Serverのホスト名(例: myhost)。

port

Oracle WebLogic Serverのポート(例: 7001)。

user

実行中のサーバーに接続しMBean情報を取得するためのユーザー名(たとえば、weblogic)。

password

ユーザー名に対応するパスワード。

compositeName

SOAコンポジット・アプリケーションの名前。

revision

SOAコンポジット・アプリケーションのリビジョン。

label

オプション。SOAコンポジット・アプリケーションのラベル。ラベルによって、アプリケーションに関連付けられているMDSアーティファクトが識別されます。ラベルを指定しない場合は、最新のラベルが検索されます。

partition

オプション。SOAコンポジット・アプリケーションが置かれているパーティションの名前。デフォルト値はdefaultです。パーティションを指定しないと、SOAコンポジット・アプリケーションのdefaultパーティションが検索されます。他のパーティションは検索されません。

2.3.3.3

次の例では、HelloWorldアプリケーションのリビジョン1.0をアクティブ化します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_activateComposite("myhost", "7001", "weblogic", 
"welcome1", "HelloWorld", "1.0")

次の例では、パーティションmyPartition内のHelloWorldアプリケーションのリビジョン1.0をアクティブ化します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_activateComposite("stadp10", "7001", "weblogic",
 "weblogic", "HelloWorld", "1.0", partition="myPartition")

2.3.4 sca_retireComposite

コマンド・カテゴリ: アプリケーション管理コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.3.4.1 説明

SOAコンポジット・アプリケーションをリタイアします。プロセスのライフ・サイクルがリタイア状態の場合、新しいインスタンスは作成できません。既存インスタンスは正常に完了できます。

2.3.4.2 構文

sca_retireComposite(host, port, user, password, compositeName, revision, [label],
[partition])
引数 定義

host

Oracle WebLogic Serverのホスト名(例: myhost)。

port

Oracle WebLogic Serverのポート(例: 7001)。

user

実行中のサーバーに接続しMBean情報を取得するためのユーザー名(たとえば、weblogic)。

password

ユーザー名に対応するパスワード。

compositeName

SOAコンポジット・アプリケーションの名前。

revision

SOAコンポジット・アプリケーションのリビジョン。

label

オプション。SOAコンポジット・アプリケーションのラベル。ラベルによって、アプリケーションに関連付けられているMDSアーティファクトが識別されます。ラベルを指定しない場合は、最新のラベルが検索されます。

partition

オプション。SOAコンポジット・アプリケーションが置かれているパーティションの名前。デフォルト値はdefaultです。パーティションを指定しないと、SOAコンポジット・アプリケーションのdefaultパーティションが検索されます。他のパーティションは検索されません。

2.3.4.3

次の例では、HelloWorldアプリケーションのリビジョン1.0をリタイアします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_retireComposite("myhost", "7001", "weblogic",
"welcome1", "HelloWorld", "1.0")

次の例では、パーティションmyPartition内のHelloWorldアプリケーションのリビジョン1.0をリタイアします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_retireComposite("stadp10", "7001", "weblogic",
 "weblogic", "HelloWorld", "1.0", partition="myPartition")

2.3.5 sca_assignDefaultComposite

コマンド・カテゴリ: アプリケーション管理コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.3.5.1 説明

SOAコンポジット・アプリケーションのリビジョンをデフォルトのバージョンとして設定します。このリビジョンは、新しいリクエストを受信するとインスタンス化されます。

2.3.5.2 構文

sca_assignDefaultComposite(host, port, user, password, compositeName, revision, [partition])
引数 定義

host

Oracle WebLogic Serverのホスト名(例: myhost)。

port

Oracle WebLogic Serverのポート(例: 7001)。

user

実行中のサーバーに接続しMBean情報を取得するためのユーザー名(たとえば、weblogic)。

password

ユーザー名に対応するパスワード。

compositeName

SOAコンポジット・アプリケーションの名前。

revision

SOAコンポジット・アプリケーションのリビジョン。

partition

オプション。SOAコンポジット・アプリケーションが置かれているパーティションの名前。デフォルト値はdefaultです。パーティションを指定しないと、SOAコンポジット・アプリケーションのdefaultパーティションが検索されます。他のパーティションは検索されません。

2.3.5.3

次の例では、HelloWorldアプリケーションのリビジョン1.0をデフォルト・バージョンとして設定します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_assignDefaultComposite("myhost", "7001", 
"weblogic", "welcome1", "HelloWorld", "1.0")

次の例では、パーティションmyPartitionにあるHelloWorldアプリケーションのリビジョン1.0をデフォルト・バージョンとして設定します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_assignDefaultComposite("stadp10", "7001",
 "weblogic", "weblogic", "HelloWorld", "1.0", partition="myPartition")

2.3.6 sca_listDeployedComposites

コマンド・カテゴリ: アプリケーション管理コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.3.6.1 説明

SOAプラットフォームにデプロイされたすべてのSOAコンポジット・アプリケーションを一覧表示します。

2.3.6.2 構文

sca_listDeployedComposites(host, port, user, password)
引数 定義

host

Oracle WebLogic Serverのホスト名(例: myhost)。

port

Oracle WebLogic Serverのポート(例: 7001)。

user

実行中のサーバーに接続しMBean情報を取得するためのユーザー名(たとえば、weblogic)。

password

ユーザー名に対応するパスワード。

2.3.6.3

次の例では、サーバーmyhost上のデプロイされたすべてのSOAコンポジット・アプリケーションを示します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_listDeployedComposites('myhost', '7001', 
'weblogic', 'welcome1')

2.4 構成プラン管理コマンド

SOAコンポジット・アプリケーションに対して添付、抽出、生成および構成プランを検証するには、表2-4に示された構成プラン管理コマンドを使用します。

表2-4 WLST構成用の構成プラン管理コマンド

使用するコマンド 用途 使用するWLST

sca_attachPlan

SOAコンポジット・アプリケーションのJARファイルへ構成プラン・ファイルを添付します。

オフライン

sca_extractPlan

JARファイルにパッケージ化された構成プランを編集のために抽出します。

オフライン

sca_generatePlan

編集用に構成プランを生成します。

オフライン

sca_validatePlan

構成プランを検証します。

オフライン

2.4.1 sca_attachPlan

コマンド・カテゴリ: 構成プラン管理コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.4.1.1 説明

SOAコンポジット・アプリケーション・ファイルに構成プラン・ファイルを添付します。ファイルに既存のプランがある場合には、デフォルトでは上書きされません。

2.4.1.2 構文

sca_attachPlan(sar, configPlan, [overwrite], [verbose])
引数 定義

sar

SARファイルの絶対パス。

configPlan

構成プラン・ファイルの絶対パス。

overwrite

オプション。SARファイルの既存の構成プランを上書きするかどうかを指定します。

  • false(デフォルト): プランは上書きされません。

  • true: プランは上書きされます。

verbose

オプション。構成プランの添付についての詳細情報を出力するかどうかを指定します。

  • true(デフォルト): 詳細な情報を出力します。

  • false: 詳細な情報を出力しません。

2.4.1.3

次の例では、HelloWorldアプリケーションにconfigplan.xml構成プラン・ファイルを付加します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_attachPlan("/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar", 
"/tmp/configplan.xml")

次の例では、HelloWorldアプリケーションの既存の構成プランをconfigplan.xmlファイルで上書きます。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_attachPlan("/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar", "/tmp/configplan.xml", overwrite=true)

2.4.2 sca_extractPlan

コマンド・カテゴリ: 構成プラン管理コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.4.2.1 説明

編集のために、SOAコンポジット・アプリケーション・ファイルにパッケージ化された構成プランを抽出します。これはオプションの手順です。プランが存在しない場合、これはsca_generatePlanで新しいファイルの作成と同じです。

2.4.2.2 構文

sca_extractPlan(sar, configPlan, [overwrite], [verbose])
引数 定義

sar

SARファイルの絶対パス。

configPlan

抽出される構成プラン・ファイルへの絶対パス。

overwrite

オプション。configPlanで指定された構成ファイルが存在する場合、それを上書きするかどうかを指定します。

  • false(デフォルト): プランは上書きされません。

  • true: プランは上書きされます。

verbose

オプション。構成プランの抽出についての詳細情報を出力するかどうかを指定します。

  • true(デフォルト): 詳細な情報を出力します。

  • false: 詳細な情報を出力しません。

2.4.2.3

次の例では、HelloWorldアプリケーションから編集するためにconfigplan.xmlファイルを抽出します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_extractPlan("/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar",
"/tmp/configplan.xml")

次の例では、HelloWorldアプリケーションから編集するためにconfigplan.xmlファイルを抽出します。このコマンドによって、既存のプランも上書されます。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_extractPlan("/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar",
"/tmp/configplan.xml", overwrite=true)

2.4.3 sca_generatePlan

コマンド・カテゴリ: 構成プラン管理コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.4.3.1 説明

編集用に構成プランを生成します。

2.4.3.2 構文

sca_generatePlan(configPlan, sar, composite, [overwrite], [verbose])
引数 定義

configPlan

生成される構成プラン・ファイルの絶対パス。

configPlanまたはsarのいずれかが必要です。両方を指定することはできません。

sar

SARファイルの絶対パス。

configPlanまたはsarのいずれかが必要です。両方を指定することはできません。

composite

展開された(解凍された) SARディレクトリにあるcomposite.xmlファイルの絶対パス。

overwrite

オプション。既存の構成プラン・ファイルを上書きするかどうかを指定します。

  • false(デフォルト): プランは上書きされません。

  • true: プランは上書きされます。

verbose

プラン生成についての詳細情報を出力するかどうかを指定します。

  • true(デフォルト): 詳細な情報を出力します。

  • false: 詳細な情報を出力しません。

2.4.3.3

次の例では、HelloWorldアプリケーションの構成プラン・ファイルmyplan.xmlを生成します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_generatePlan("/tmp/myplan.xml", 
sar="/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar")

次の例では、HelloWorldアプリケーションの構成プラン・ファイルmyplan2.xmlを生成します。myplan2.xmlファイルは既存のプランを上書きます。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_generatePlan("/tmp/myplan2.xml", 
composite="/tmp/HelloWorld_rev1.0/composite.xml", overwrite=true)

2.4.4 sca_validatePlan

コマンド・カテゴリ: 構成プラン管理コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.4.4.1 説明

構成プランを検証します。このコマンドは、デプロイメント中に行われたすべての検索および置換による変更を識別します。このオプションは、デバッグの目的でのみ使用します。

2.4.4.2 構文

sca_validatePlan(reportFile, configPlan, [sar], [composite], [overwrite], [verbose])
引数 定義

reportFile

生成されるレポート・ファイルの絶対パス。検証結果はこのファイルに書き込まれます。

configPlan

構成プラン・ファイルの絶対パス。

sar

オプション。SARファイルの絶対パス。

composite

オプション。展開された(解凍された) SARディレクトリにあるcomposite.xmlファイルの絶対パス。

overwrite

オプション。既存の構成プラン・ファイルを上書きするかどうかを指定します。

  • false(デフォルト): プランは上書きされません。

  • true: プランは上書きされます。

verbose

オプション。構成プランの検証についての詳細情報を出力するかどうかを指定します。

  • true(デフォルト): 詳細な情報を出力します。

  • false: 詳細な情報を出力しません。

2.4.4.3

次の例では、HelloWorldアプリケーションの構成プラン・ファイルconfigplan.xmlを検証します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_validatePlan("/tmp/myreport.xml", 
"/tmp/configplan.xml", sar="/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar")

次の例では、HelloWorldアプリケーションの構成プラン・ファイルconfigplan.xmlを検証します。configplan.xmlプランは既存のプランを上書きます。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_validatePlan("/tmp/myreport.xml", 
"/tmp/configplan.xml",composite="/tmp/HelloWorld_rev1.0/composite.xml", overwrite=true)

2.5 タスク検証コマンド

ヒューマン・ワークフロー・タスクを検証するには、表2-5に示されたタスク検証コマンドを使用します。

表2-5 WLST構成用のタスク検証コマンド

使用するコマンド 用途 使用するWLST

sca_validateTask

ヒューマン・ワークフロー・タスクを検証します。

オフライン

2.5.1 sca_validateTask

コマンド・カテゴリ: タスク検証コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.5.1.1 説明

人員のタスク・エディタに人員のタスクを設計するときに作成された.taskファイルにある人員のワークフロー・タスクを検証します。

2.5.1.2 構文

sca_validateTask(taskFile, outXml, [displayLevel])
引数 定義

taskFile

タスク定義ファイルの絶対パス(.task)。

outXml

出力XMLファイルへの絶対パス。

displayLevel

オプション。表示する情報レベル。値は、1、2または3です。デフォルト値は1です。

2.5.1.3

次の例では、人員のタスクのWFTaskDefinition.taskファイルを検証します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_validateTask("/tmp/WFTaskDefinition.task", 
"/tmp/out.xml", displayLevel=2)

2.6 SOAコンポジット・アプリケーションのコンパイル・コマンド

SOAコンポジット・アプリケーションをコンパイルするには、表2-6に示されたコンパイル・コマンドを使用します。

表2-6 WLST構成用のSOAコンポジット・アプリケーションのコンパイル・コマンド

使用するコマンド 用途 使用するWLST

sca_setProp

JVMシステム・プロパティを設定します。

オフライン

sca_compile

SOAコンポジット・アプリケーションをコンパイルします。

オフライン

2.6.1 sca_setProp

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・コンパイル・コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.6.1.1 説明

JVMシステム・プロパティを設定します。このコマンドは、SSL上にsca_deployCompositeおよびsca_undeployCompositeを使用する前に、セキュア・ソケット・レイヤー(SSL)システム・プロパティも設定できます。

2.6.1.2 構文

sca_setProp(propName, propValue)
引数 定義

propName

プロパティ名。

propValue

プロパティ値。

2.6.1.3

次の例では、プロパティ名およびプロパティ値を設定します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_setProp("oracle.home",
"/scratch/myusername/beahome/AS11gR1SOA")

2.6.2 sca_compile

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・コンパイル・コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.6.2.1 説明

SOAコンポジット・アプリケーションをコンパイルします。

注意:

sca_compileコマンドは、ant-sca-compile.xmlスクリプトを検索するためにoracle.homeプロパティが必要です。これは一度設定する必要があります。scac_setPropコマンドまたはoracleHomeプロパティを使用して、値を設定できます。

2.6.2.2 構文

sca_compile(composite, [outXml], [error], [appHome], [displayLevel], [oracleHome])
引数 定義

composite

展開(解凍)されたSARディレクトリ内のコンポジット・ファイルの絶対パス。

outXml

オプション。出力XMLファイルの絶対パス。

error

オプション。エラー・ファイルの絶対パス。

appHome

オプション。アプリケーション・ホーム・ディレクトリの絶対パス。データを共有している場合、このプロパティは必須です。

displayLevel

オプション。表示する情報レベル。デフォルト値は1です。

oracleHome

オプション。oracle.homeプロパティ。

reportSchemaValidationErrors

オプション。スキーマ検証エラーがレポートされるかどうかを指定します。デフォルト値はfalseです。

2.6.2.3

次の例では、FirstCompositeアプリケーションをコンパイルします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_compile("/tmp/FirstComposite_
rev1.0/composite.xml", displayLevel=2) 

次の例では、FirstCompositeアプリケーションをコンパイルし、myout.xmlファイルに詳細をキャプチャします。エラーが発生する場合、error.outファイルにキャプチャします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_compile("/tmp/FirstComposite_
rev1.0/composite.xml", outXml="/tmp/myout.xml", error="error.out") 

次の例では、FirstCompositeアプリケーションをコンパイルします。ant-sca-compile.xmlスクリプトを検索するためにoracleHomeプロパティ設定します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_compile("/tmp/FirstComposite_
rev1.0/composite.xml", displayLevel=2, 
oracleHome="/scratch/myusername/beahome/AS11gR1SOA")

2.7 SOAコンポジット・アプリケーションのパッケージ化コマンド

SOAコンポジット・アプリケーションをコンポジットSARファイルにパッケージ化するには、表2-7に示されたパッケージ化コマンドを使用します。

表2-7 WLST構成用のSOAコンポジット・アプリケーションのパッケージ化コマンド

使用するコマンド 用途 使用するWLST

sca_package

SOAコンポジット・アプリケーション・ファイルをコンポジットSARファイルにパッケージ化します。

オフライン

2.7.1 sca_package

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・パッケージ化コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.7.1.1 説明

SOAコンポジット・アプリケーション・ファイルをコンポジットSARファイルにパッケージ化します。このコマンドは、次の操作を実行します。

  • ${compositeDir}にコンポジット・アーティファクトをコンパイルするためにsca_compileを呼び出します。

  • ${compositeDir}/src内のソース・コードをコンパイルするためにjavacを呼び出します。

  • ${compositeDir}/composite.xmlのリビジョンを置き換えます。

  • ${compositeDir}/deploysca_${compositeName}_rev${revision}.jarを作成するためにアーティファクトをパッケージ化します。

注意:

sca_packageコマンドは、ant-sca-package.xmlスクリプトを検索するためにoracle.homeが必要です。これは一度設定する必要があります。scac_setPropコマンドまたはoracleHomeプロパティを使用して、このプロパティを設定できます。

2.7.1.2 構文

sca_package(compositeDir, compositeName, revision, [appHome], [oracleHome])
引数 定義

compositeDir

コンポジット・アーティファクトが含まれるディレクトリの絶対パス。

compositeName

コンポジットの名前。

revision

コンポジットのリビジョンID。

appHome

オプション。アプリケーション・ホーム・ディレクトリの絶対パス。データを共有している場合、このプロパティは必須です。

oracleHome

オプション。oracle.homeプロパティ。

2.7.1.3

次の例では、OrderBookingCompositeアプリケーションをパッケージ化します。このアプリケーションでは共有データが使用されるので、appHomeプロパティを設定します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_package("/tmp/app_data/OrderBookingComposite",
"OrderBookingComposite", "1.0", appHome="/tmp/app_data")

次の例では、HelloSOACompositeアプリケーションをパッケージ化します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_package
("/tmp/HelloSOAApplication/HelloSOAComposite", "HelloSOAComposite", "1.0")

次の例では、HelloSOACompositeアプリケーションをパッケージ化します。ant-sca-compile.xmlスクリプトを検索するためにoracleHomeプロパティ設定します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_package
("/tmp/HelloSOAApplication/HelloSOAComposite", "HelloSOAComposite", "1.0", 
oracleHome="/scratch/myusername/beahome/AS11gR1SOA")

2.8 SOAコンポジット・アプリケーションのテスト・コマンド

SOAコンポジット・アプリケーションをテストするには、表2-8に示されたSOAコンポジット・アプリケーションのテスト・コマンドを使用します。

表2-8 WLST構成用のSOAコンポジット・アプリケーションのテスト・コマンド

使用するコマンド 用途 使用するWLST

sca_test

デプロイ済のSOAコンポジット・アプリケーションをテストします。

オフライン

2.8.1 sca_test

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・テスト・コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.8.1.1 説明

本番環境にデプロイする前に、デプロイされるSOAコンポジット・アプリケーションをテストします。Oracle JDeveloperでテストのスイートを作成します。sca_testコマンドはant-sca-test.xmlを呼び出します。

2.8.1.2 構文

sca_test('compositeName', 'revision', 'testsuiteName', 'jndiPropFile',
[oracleHome='oracleHome'], [javaHome='javaHome'])
引数 定義

compositeName

SOAコンポジット・アプリケーションの名前。

revision

SOAコンポジット・アプリケーションのリビジョンID。

testsuiteName

テスト・スイートの名前。

jndiPropFile

JNDIプロパティ・ファイルの絶対パス。

oracleHome

オプション。oracle.homeシステム・プロパティ。

javaHome

オプション。java.passed.homeシステム・プロパティ。

2.8.1.3

次の例では、OrderBookingMainTestsuiteテスト・スイートを実行します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_test('OrderBookingComposite', '1.0',
 'OrderBookingMainTestsuite', '/tmp/tmp-jndi.properties',
 oracleHome='/scratch/<user>/beahome/AS11gR1SOA/',
 javaHome='/scratch/<user>/beahome/jdk160_05')

2.9 SOAコンポジット・アプリケーションのHTTPクライアントベースのエクスポートおよびインポート・コマンド

HTTPクライアントに基づいてSOAコンポジット・アプリケーションをエクスポートおよびインポートするには、表2-9に示されたSOAコンポジット・アプリケーション・コマンドを使用します。これらのコマンドを使用するには、SOAインフラストラクチャが実行している必要があります。

表2-9 WLST構成用のSOAコンポジット・アプリケーションのエクスポートおよびインポート・コマンド

使用するコマンド 用途 使用するWLST

sca_exportComposite

SOAコンポジット・アプリケーションをSARファイルにエクスポートします。

オフライン

sca_exportUpdates

SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイメント後の変更をJARファイルにエクスポートします。

オフライン

sca_importUpdates

SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイメント後の変更をインポートします。

オフライン

sca_exportSharedData

指定したパターンの共有データをJARファイルにエクスポートします。

オフライン

sca_removeSharedData

トップレベルの共有データ・フォルダを削除します。

オフライン

2.9.1 sca_exportComposite

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・エクスポートおよびインポート・コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.9.1.1 説明

SOAコンポジット・アプリケーションをSARファイルにエクスポートします。

2.9.1.2 構文

sca_exportComposite(serverURL, updateType, sarFile, compositeName, revision,
[user], [password], [partition])
引数 定義

serverURL

SOAインフラストラクチャ・アプリケーションをホストするサーバーのURL(たとえば、http://stabc:8001)。

updateType

エクスポートするデプロイメント後の変更のタイプ。

  • all: デプロイ後の変更をすべて含みます。

  • property: プロパティのデプロイ後の変更のみを含みます(バインディング・コンポーネント・プロパティ、監査レベル設定やペイロード検証ステータスなどのコンポジット・プロパティ、およびポリシー・アタッチメント)。

  • runtime: 実行時(ルール・ディクショナリおよびドメイン値マップ(DVM))およびメタデータのデプロイ後の変更のみを含みます。

  • none: (プロパティの変更および実行時の変更も含めて)デプロイ後の変更を含まずに元のコンポジットをエクスポートします。

sarFile

生成するSARファイル(sca_で始まる.jarファイル)の絶対パス。

compositeName

エクスポートするコンポジットの名前。

revision

エクスポートするコンポジットのリビジョン。

user

オプション。サーバーにアクセスするためのユーザー名(基本構成が構成されている場合)。この引数には次の構文を使用します:

user='username'

password

オプション。サーバーにアクセスするためのパスワード(基本構成が構成されている場合)。この引数には次の構文を使用します:

password='password'

partition

オプション。SOAコンポジット・アプリケーションが置かれているパーティションの名前。デフォルト値はdefaultです。

2.9.1.3

次の例では、デプロイメント後の変更を含めずにコンポジットをエクスポートします。

wls:/offline/mydomain/ServerConfig> sca_exportComposite('http://stabc:8001', 
'none', '/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar', 'HelloWorld', '1.0')

次の例では、すべてのデプロイメント後の更新とともにコンポジットをエクスポートします。

wls:/offline/mydomain/ServerConfig> sca_exportComposite('http://stabc:8001', 
'all', '/tmp/sca_HelloWorld_ rev1.0-all.jar', 'HelloWorld', '1.0')

次の例では、プロパティのデプロイメント後の更新とともにコンポジットをエクスポートします。

wls:/offline/mydomain/ServerConfig> sca_exportComposite('http://stabc:8001', 
'property', '/tmp/sca_HelloWorld_ rev1.0-prop.jar', 'HelloWorld', '1.0')

次の例では、ランタイムまたはメタデータのデプロイメント後の更新とともにコンポジットをエクスポートします。

wls:/offline/mydomain/ServerConfig> sca_exportComposite('http://stabc:8001', 
'runtime', '/tmp/sca_HelloWorld_ rev1.0-runtime.jar', 'HelloWorld', '1.0')

次の例では、デプロイ後の更新を含まずに、myPartitionパーティション内のコンポジットをエクスポートします。

wls:/offline/mydomain/ServerConfig> sca_exportComposite('http://stabc:8001',
 'none', '/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar', 'HelloWorld', '1.0',
 partition='myPartition')

2.9.2 sca_exportUpdates

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・エクスポートおよびインポート・コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.9.2.1 説明

SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイメント後の変更をJARファイルにエクスポートします。

2.9.2.2 構文

sca_exportUpdates(serverURL, updateType, jarFile, compositeName, revision,
[user], [password], [partition])
引数 定義

serverURL

SOAインフラストラクチャ・アプリケーションをホストするサーバーのURL(たとえば、http://stabc:8001)。

updateType

エクスポートするデプロイメント後の変更のタイプ。

  • all: デプロイ後の変更をすべて含みます。

  • property: プロパティのデプロイ後の変更のみを含みます(バインディング・コンポーネント・プロパティ、監査レベル設定やペイロード検証ステータスなどのコンポジット・プロパティ、およびポリシー・アタッチメント)。

  • runtime: 実行時(ルール・ディクショナリおよびドメイン値マップ(DVM))およびメタデータのデプロイ後の変更のみを含みます。

jarFile

生成するJARファイルの絶対パス。sca_exportUpdates()では、標準のデプロイメント・コマンドを使用してインポートすることができない標準の.jarファイルが作成されます。インポートするには、sca_importUpdates()を使用する必要があります。

compositeName

エクスポートするコンポジットの名前。

revision

エクスポートするコンポジットのリビジョン。

user

オプション。サーバーにアクセスするためのユーザー名(基本構成が構成されている場合)。この引数には次の構文を使用します:

user='username'

password

オプション。サーバーにアクセスするためのパスワード(基本構成が構成されている場合)。この引数には次の構文を使用します:

password='password'

partition

オプション。SOAコンポジット・アプリケーションが置かれているパーティションの名前。デフォルト値はdefaultです。

2.9.2.3

次の例では、すべてのデプロイメント後の更新をエクスポートします。

wls:/offline/mydomain/ServerConfig>  sca_exportUpdates('http://stabc:8001', 'all',
'/tmp/all-HelloWorld_rev1.0.jar','HelloWorld', '1.0')

次の例では、プロパティのデプロイメント後の更新をエクスポートします。

wls:/offline/mydomain/ServerConfig> sca_exportUpdates('http://stabc:8001',
'property','/tmp/prop-HelloWorld_ rev1.0.jar', 'HelloWorld', '1.0')

次の例では、ランタイムまたはメタデータのデプロイメント後の更新をエクスポートします。

wls:/offline/mydomain/ServerConfig> sca_exportUpdates('http://stabc:8001',
'runtime','/tmp/runtime-HelloWorld_ rev1.0.jar', 'HelloWorld', '1.0')

次の例では、パーティションmyPartition内のコンポジットのデプロイ後の変更をJARファイルにエクスポートします。

wls:/offline/mydomain/ServerConfig> sca_exportUpdates('http://stabc:8001',
'runtime', '/tmp/runtime-HelloWorld_rev1.0.jar', 'HelloWorld', '1.0',
partition='myPartition')

2.9.3 sca_importUpdates

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・エクスポートおよびインポート・コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.9.3.1 説明

SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイメント後の変更をインポートします。

2.9.3.2 構文

sca_importUpdates(serverURL, jarFile, compositeName, revision, [user],
[password])
引数 定義

serverURL

SOAインフラストラクチャ・アプリケーションをホストするサーバーのURL(たとえば、http://stabc:8001)。

jarFile

デプロイメント後の変更が含まれるJARファイルの絶対パス。

compositeName

デプロイメント後の変更をインポートするコンポジットの名前。

revision

デプロイメント後の変更をインポートするコンポジットのリビジョン。

user

オプション。サーバーにアクセスするためのユーザー名(基本構成が構成されている場合)。この引数には次の構文を使用します:

user='username'

password

オプション。サーバーにアクセスするためのパスワード(基本構成が構成されている場合)。この引数には次の構文を使用します:

password='password'

partition

オプション。SOAコンポジット・アプリケーションが置かれているパーティションの名前。デフォルト値はdefaultです。

2.9.3.3

次の例では、SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイメント後の変更をインポートします。

wls:/offline/mydomain/ServerConfig> sca_importUpdates('http://stabc:8001',
'/tmp/all-HelloWorld_rev1.0.jar', 'HelloWorld', '1.0')

次の例では、パーティションmyPartition内のコンポジットのデプロイ後の変更をインポートします。

wls:/offline/mydomain/ServerConfig> sca_importUpdates('http://stabc:8001',
'/tmp/all-HelloWorld_rev1.0.jar', 'HelloWorld', '1.0', partition='myPartition')

2.9.4 sca_exportSharedData

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・エクスポートおよびインポート・コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.9.4.1 説明

指定したパターンの共有データをJARファイルにエクスポートします。

2.9.4.2 構文

sca_exportSharedData(serverURL, jarFile, pattern, [user], [password])
引数 定義

serverURL

SOAインフラストラクチャ・アプリケーションをホストするサーバーのURL(たとえば、http://stabc:8001)。

jarFile

生成するJARファイルの絶対パス。

pattern

MDS転送APIによってサポートされているファイル・パターン。複数のパターンを指定する場合は、デリミタとしてセミコロン(;)を使用します。パターンでは、共有データ・ネームスペース/appsを除外します。次に例を示します。

/Project1/**;/Project2/**

この例では、/apps/Project1および/apps/Project2にあるすべてのドキュメントをエクスポートします。

user

オプション。サーバーにアクセスするためのユーザー名(基本構成が構成されている場合)。この引数には次の構文を使用します:

user='username'

password

オプション。サーバーにアクセスするためのパスワード(基本構成が構成されている場合)。この引数には次の構文を使用します:

password='password'

2.9.4.3

次の例では、指定したパターンの共有データをJARファイルにエクスポートします。

wls:/offline/mydomain/ServerConfig> sca_exportSharedData('http://stabc:8001',
'/tmp/MySharedData.jar', '/Project1/**')

2.9.5 sca_removeSharedData

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・エクスポートおよびインポート・コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.9.5.1 説明

サービス・エンジンにデプロイされたコンポジットがある場合でも、トップレベルの共有データ・フォルダを削除します。

2.9.5.2 構文

sca_removeSharedData(serverURL, folderName, [user], [password])
引数 定義

serverURL

SOAインフラストラクチャ・アプリケーションをホストするサーバーのURL(たとえば、http://stabc:8001)。

folderName

削除するトップレベルの共有データ・フォルダの名前。

user

オプション。サーバーにアクセスするためのユーザー名(基本構成が構成されている場合)。この引数には次の構文を使用します:

user='username'

password

オプション。サーバーにアクセスするためのパスワード(基本構成が構成されている場合)。この引数には次の構文を使用します:

password='password'

2.9.5.3

次の例では、最上位の共有データ・フォルダProject1を削除します。

sca_removeSharedData('http://stabc:8001', 'Project1')

2.10 SOAコンポジット・アプリケーションのMBeanベースのエクスポートおよびインポート・コマンド

サーバーベースのコンポジット・ストアMBean (CompositeStoreMXBean)にSOAコンポジット・アプリケーションをエクスポートおよびインポートするには、表2-10に示されたデプロイメント・コマンドを使用します。

表2-10 WLST構成用のSOAコンポジット・アプリケーションのエクスポートおよびインポート・コマンド

使用するコマンド 用途 使用するWLST

sca_exportCompositeMb

SOAコンポジット・アプリケーションをSARファイルにエクスポートします。

オンライン

sca_exportUpdatesMb

SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイメント後の変更をJARファイルにエクスポートします。

オンライン

sca_importUpdatesMb

SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイメント後の変更をインポートします。

オンライン

sca_exportSharedDataMb

指定したパターンの共有データをJARファイルにエクスポートします。

オンライン

このオプションを使用する場合、エクスポート・コマンドで生成されたファイルおよびインポート・コマンドで読み取られたファイルは、サーバーが実行しているホスト(Oracle WebLogic管理サーバーまたは管理対象SOAサーバー)にある必要があります。

コンポジット・ストアMBeanは、SOAサーバーのサーバー実行時MBeanとOracle WebLogic管理サーバーのドメイン実行時MBeanの両方として登録されます。そのため、SOAサーバーが停止している間も、インポートとエクスポートを続行することが可能になります。コンポジット・ストアMBeanの使用では、WLSTコマンドのみが提供されています。antコマンドはありません。

connect()コマンドを実行して、SOAサーバーまたはOracle WebLogic管理サーバーのいずれかに接続する必要があります。

wls:offline>connect('weblogic', 'password', 't3://stabc:8001')

SOAサーバーの停止中にドメイン実行時MBeanを使用する場合、domainRuntime()コマンドを実行する必要があります。

wls:offline>connect('weblogic', 'password', 't3://stabc:7001')
wls:/soainfra/serverConfig>domainRuntime()

2.10.1 sca_exportCompositeMb

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・エクスポートおよびインポート・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

2.10.1.1 説明

SOAコンポジット・アプリケーションをSARファイルにエクスポートします。

2.10.1.2 構文

sca_exportCompositeMb(updateType, sarFile, compositeName, revision)
引数 定義

updateType

エクスポートするデプロイメント後の変更のタイプ。

  • all: デプロイ後の変更がすべて含まれます。

  • property: プロパティの変更が含まれます(バインディング・コンポーネント・プロパティ、監査レベル設定やペイロード検証ステータスなどのコンポジット・プロパティ、およびポリシー・アタッチメント)。

  • runtime: デプロイ後の実行時の変更が含まれます(ルール・ディクショナリおよびドメイン値マップ(DVM))。

sarFile

生成するSARファイルの絶対パス。

compositeName

エクスポートするコンポジットの名前。

revision

エクスポートするコンポジットのリビジョン。

2.10.1.3

この例では、デプロイメント後の変更を含めずにコンポジットをエクスポートします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_exportCompositeMb('none', '/tmp/sca_HelloWorld_
rev1.0.jar', 'HelloWorld', '1.0')

この例では、すべてのデプロイメント後の更新とともにコンポジットをエクスポートします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_exportCompositeMb('all', '/tmp/sca_HelloWorld_
rev1.0-all.jar', 'HelloWorld','1.0')

この例では、プロパティのデプロイメント後の更新とともにコンポジットをエクスポートします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_exportCompositeMb('property', '/tmp/sca_
HelloWorld_rev1.0-prop.jar', HelloWorld', '1.0')

この例では、ランタイムまたはメタデータのデプロイメント後の更新とともにコンポジットをエクスポートします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_exportCompositeMb('runtime', '/tmp/sca_HelloWorld_
rev1.0-runtime.jar','HelloWorld', '1.0')

2.10.2 sca_exportUpdatesMb

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・エクスポートおよびインポート・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

2.10.2.1 説明

SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイメント後の変更をJARファイルにエクスポートします。

2.10.2.2 構文

sca_exportUpdatesMb(updateType, jarFile, compositeName, revision)
引数 定義

updateType

エクスポートするデプロイ後の変更のタイプ: allpropertyまたはruntime

jarFile

生成するJARファイルの絶対パス。

compositeName

エクスポートするコンポジットの名前。

revision

エクスポートするコンポジットのリビジョン。

2.10.2.3

次の例では、すべてのデプロイメント後の更新をエクスポートします。

wls:/mydomain/ServerConfig>  sca_exportUpdatesMb('all',
'/tmp/all-HelloWorld_rev1.0.jar','HelloWorld', '1.0')

次の例では、プロパティのデプロイメント後の更新をエクスポートします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_exportUpdatesMB('property',
'/tmp/prop-HelloWorld_ rev1.0.jar', 'HelloWorld', '1.0')

次の例では、ランタイムまたはメタデータのデプロイメント後の更新をエクスポートします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_exportUpdatesMB('runtime',
'/tmp/runtime-HelloWorld_ rev1.0.jar', 'HelloWorld', '1.0')

2.10.3 sca_importUpdatesMb

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・エクスポートおよびインポート・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

2.10.3.1 説明

SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイメント後の変更をインポートします。

2.10.3.2 構文

sca_importUpdatesMb(jarFile, compositeName, revision)
引数 定義

jarFile

デプロイメント後の変更が含まれるJARファイルの絶対パス。

compositeName

デプロイメント後の変更をインポートするコンポジットの名前。

revision

デプロイメント後の変更をインポートするコンポジットのリビジョン。

2.10.3.3

次の例では、SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイメント後の変更をインポートします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_importUpdatesMb('/tmp/all-HelloWorld_rev1.0.jar', 
'HelloWorld', '1.0')

2.10.4 sca_exportSharedDataMb

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・エクスポートおよびインポート・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

2.10.4.1 説明

指定したパターンの共有データをJARファイルにエクスポートします。

2.10.4.2 構文

sca_exportSharedDataMb(jarFile, pattern)
引数 定義

jarFile

生成するJARファイルの絶対パス。

pattern

MDS転送APIによってサポートされているファイル・パターン。複数のパターンを指定する場合は、デリミタとしてセミコロン(;)を使用します。パターンでは、共有データ・ネームスペース/appsを除外します。次に例を示します。

/Project1/**;/Project2/**

この例では、/apps/Project1および/apps/Project2にあるすべてのドキュメントをエクスポートします。

2.10.4.3

この例では、指定したパターンの共有データをJARファイルにエクスポートします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_exportSharedDataMb('/tmp/MySharedData.jar',
'/Project1/**')

2.11 SOAコンポジット・アプリケーションのパーティション管理コマンド

パーティションを管理するには、表2-11に示されたデプロイメント・コマンドを使用します。パーティション化では、異なるリビジョンのSOAコンポジット・アプリケーションを別々のセクションに論理的にグループ化できます。このことは、Oracle BPEL Process Managerの10.1.xリリースのドメインの概念に似ています。

表2-11 WLST構成用のSOAコンポジット・アプリケーションのパーティション管理コマンド

使用するコマンド 用途 使用するWLST

sca_createPartition

パーティションを作成します。

オンライン

sca_deletePartition

パーティションを削除する前に、パーティション内のすべてのSOAコンポジット・アプリケーションをアンデプロイします。

オンライン

sca_startCompositesInPartition

パーティション内のすべてのSOAコンポジット・アプリケーションを起動します。

オンライン

sca_stopCompositesInPartition

パーティション内のすべてのSOAコンポジット・アプリケーションを停止します。

オンライン

sca_activateCompositesInPartition

パーティション内のすべてのSOAコンポジット・アプリケーションをアクティブにします。

オンライン

sca_retireCompositesInPartition

パーティション内のすべてのSOAコンポジット・アプリケーションをリタイアします。

オンライン

sca_listPartitions

SOAインフラストラクチャのすべてのパーティションを一覧表示します。

オンライン

sca_listCompositesInPartition

特定のパーティション内のすべてのコンポジットを一覧表示します。

オンライン

sca_createPartitionWMG

パーティションを作成し、それをワーク・マネージャ・グループに関連付けます。

オンライン

2.11.1 sca_createPartition

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・パーティション管理コマンド

WLSTでの使用: オンライン

2.11.1.1 説明

パーティションを作成します。

2.11.1.2 構文

sca_createPartition(partitionName)
引数 定義

partitionName

パーティションの名前。

2.11.1.3

この例では、myPartitionという名前のパーティションを作成します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_createPartition('myPartition')

2.11.2 sca_deletePartition

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・パーティション管理コマンド

WLSTでの使用: オンライン

2.11.2.1 説明

パーティションを削除する前に、パーティション内のすべてのコンポジットをアンデプロイします。

2.11.2.2 構文

sca_deletePartition(partitionName)
引数 定義

partitionName

パーティションの名前。

2.11.2.3

この例では、パーティションを削除する前に、myPartitionパーティション内のすべてのコンポジットをアンデプロイします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_deletePartition('myPartition')

2.11.3 sca_startCompositesInPartition

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・パーティション管理コマンド

WLSTでの使用: オンライン

2.11.3.1 説明

パーティション内のすべてのコンポジットを起動します。

2.11.3.2 構文

sca_startCompositesInPartition(partitionName)
引数 定義

partitionName

パーティションの名前。

2.11.3.3

この例では、myPartitionパーティション内のすべてのコンポジットを起動します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_startCompositesInPartition('myPartition')

2.11.4 sca_stopCompositesInPartition

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・パーティション管理コマンド

WLSTでの使用: オンライン

2.11.4.1 説明

パーティション内のすべてのコンポジットを停止します。

2.11.4.2 構文

sca_stopCompositesInPartition(partitionName)
引数 定義

partitionName

パーティションの名前。

2.11.4.3

この例では、myPartitionパーティション内のすべてのコンポジットを停止します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_stopCompositesInPartition('myPartition')

2.11.5 sca_activateCompositesInPartition

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・パーティション管理コマンド

WLSTでの使用: オンライン

2.11.5.1 説明

パーティション内のすべてのコンポジットをアクティブ化します。

2.11.5.2 構文

sca_activateCompositesInPartition(partitionName)
引数 定義

partitionName

パーティションの名前。

2.11.5.3

この例では、myPartitionパーティション内のすべてのコンポジットのアクティブにします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_activateCompositesInPartition('myPartition')

2.11.6 sca_retireCompositesInPartition

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・パーティション管理コマンド

WLSTでの使用: オンライン

2.11.6.1 説明

パーティション内のすべてのコンポジットをリタイアします。

2.11.6.2 構文

sca_retireCompositesInPartition(partitionName)
引数 定義

partitionName

パーティションの名前。

2.11.6.3

この例では、myPartitionパーティション内のすべてのコンポジットをリタイアします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_retireCompositesInPartition('myPartition')

2.11.7 sca_listPartitions

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・パーティション管理コマンド

WLSTでの使用: オンライン

2.11.7.1 説明

SOAインフラストラクチャのすべてのパーティションを一覧表示します。

2.11.7.2 構文

sca_listPartitions()

2.11.7.3

この例では、SOAインフラストラクチャのすべてのパーティションを一覧表示します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_listPartitions()

2.11.8 sca_listCompositesInPartition

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・パーティション管理コマンド

WLSTでの使用: オンライン

2.11.8.1 説明

パーティション内のすべてのコンポジットが一覧表示されます。

2.11.8.2 構文

sca_listCompositesInPartition(partitionName)
引数 定義

partitionName

パーティションの名前。

2.11.8.3

この例では、myPartitionパーティション内のすべてのコンポジットを一覧表示します。

sca_listCompositesInPartition(myPartition)

2.11.9 sca_createPartitionWMG

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・パーティション管理コマンド

WLSTでの使用: オンライン

2.11.9.1 説明

パーティションを作成し、それをワーク・マネージャ・グループに関連付けます。ワーク・マネージャ・グループが存在しない場合には作成されます。

2.11.9.2 構文

sca_createPartitionWMG(partitionName, workmanagerGroupName,
workmanagerGroupDescription)
引数 定義

partitionName

作成するパーティションの名前。

workmanagerGroupName

使用するワーク・マネージャ・グループの名前。ワーク・マネージャ・グループが存在しない場合には作成されます。

workmanagerGroupDescription

ワーク・マネージャ・グループが作成される場合、その説明。

2.11.9.3

この例では、myPartitionという名前のパーティションを作成し、それをmyWMGという名前の新しいワーク・マネージャ・グループに関連付けます。このワーク・マネージャ・グループが作成されるため、説明が表示されます。

sca_createPartitionWMG('myPartition', 'myWMG', 'my new workmanagerGroup')

2.12 SOAコンポジット・アプリケーションのオフライン・デプロイメント管理コマンド

次のファイルにあるSOAコンポジット・アプリケーションと共有データのオフライン・デプロイメントを管理するには、表2-12に示されたデプロイメント・コマンドを使用します。

$domain/config/fmwconfig/composite-offline-deployments-default.xml 

SOAサーバーを再起動すると、ファイルに登録されたSOAコンポジット・アプリケーションと共有データがデプロイされます。

表2-12 WLST構成用のSOAコンポジット・アプリケーションのオフライン・デプロイメント管理コマンド

使用するコマンド 用途 使用するWLST

sca_registerCompositeOfflineDeployment

SOAコンポジット・アプリケーションと共有データのオフライン・デプロイメントを登録します。

オフライン

sca_unregisterCompositeOfflineDeployment

SOAコンポジット・アプリケーションと共有データのオフライン・デプロイメントの登録を解除します。

オフライン

これらのWLSTコマンドを使用する際は、次のガイドラインに注意してください。

  • 同じSOAコンポジット・アプリケーションが再度登録され、対応するSARファイルが同じ名前の場合、コンポジットは再デプロイされません。オフライン・デプロイメント中は、コンポジットは省略されます。これは、オフライン・デプロイメントではコンポジットの再デプロイメントをサポートしていないためです。

  • SOAコンポジット・アプリケーションのJAR名に、接頭辞sca_が付いていることを確認してください。sca_registerCompositeOfflineDeploymentコマンドは、共有データ・デプロイメントまたはコンポジット・デプロイメントのいずれかを登録します。コンポジットSARファイルの名前は常にsca_*.jarになります。sca_で始まるJARファイルのみがコンポジットSARファイルとみなされます。sca_で開始しないJARファイルは、共有データ・ファイルとして扱われます。

  • sca_registerCompositeOfflineDeploymentコマンドでSOAコンポジット・アプリケーションの新しいリビジョン(たとえば、sca_HelloWorld.jarのリビジョン2.0)を登録し、サーバーを再起動すると、以前のデフォルトのSOAコンポジット・アプリケーションのリビジョン(たとえば、sca_HelloWorld.jarのリビジョン1.0)はリタイアされます。Oracle SOA Composerなどのランタイム・ツールを使用して古い1.0リビジョンで実行されたランタイム変更は、新しい2.0リビジョンにマージされます。

構成ファイルを使用したオフライン・デプロイメントの詳細は、Oracle SOA SuiteでのSOAアプリケーションの開発のサーバーを実行しないSOAコンポジット・アプリケーションのデプロイに関する項を参照してください。

SARファイルの命名規則の詳細は、Oracle SOA SuiteでのSOAアプリケーションの開発のデプロイ済のサービス・アーカイブに関する項を参照してください。

2.12.1 sca_registerCompositeOfflineDeployment

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・オフライン・デプロイメント管理コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.12.1.1 説明

composite-offline-deployments-default.xmlファイル内のSOAコンポジット・アプリケーションと共有データのオフライン・デプロイメントを登録します。登録をすると、SOAサーバーが再起動する際に、ファイルに一覧表示されたSOAコンポジット・アプリケーションおよび共有データをデプロイできるようになります。

2.12.1.2 構文

sca_registerCompositeOfflineDeployment(domainDir, fileLocation, partition)
引数 定義

domainDir

サーバー・ドメインへの絶対パス。

fileLocation

コンポジットSARファイルまたは共有データJARファイルの絶対パス。

default

コンポジットをデプロイするパーティション。この引数はオプションです。指定されない場合、defaultというデフォルトのパーティションが使用されます。

2.12.1.3

この例では、ドメイン・ディレクトリおよびsca_HelloWorld.jarコンポジットのファイルの場所を指定します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_registerCompositeOfflineDeployment
('/scratch/aime1/fmwhome12/user_projects/domains/soainfra',
'/tmp/sca_HelloWorld.jar')

この例では、ドメイン・ディレクトリ、sca_App1.jarコンポジットのファイルの場所およびパーティションmyPartitionを指定します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_registerCompositeOfflineDeployment
('/scratch/aime1/fmwhome12/user_projects/domains/soainfra','/tmp/sca_App1.jar', partition='myPartition')

この例では、ドメイン・ディレクトリおよびshareddata.jar共有データ・ファイルのファイルの場所を指定します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_registerCompositeOfflineDeployment
('/scratch/aime1/fmwhome12/user_projects/domains/soainfra',
'/tmp/shareddata.jar')

2.12.2 sca_unregisterCompositeOfflineDeployment

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・オフライン・デプロイメント管理コマンド

WLSTでの使用: オフライン

2.12.2.1 説明

サーバーの再起動中に処理されないように、SOAコンポジット・アプリケーションまたは共有データを$domain/config/fmwconfig/composite-offline-deployments-default.xmlファイルから登録解除(削除)します。コンポジットまたは共有データは、オフライン・デプロイメント処理中はチェックされません。これは、既存のSOAコンポジット・アプリケーションには影響しません。サーバーの再起動時に、コンポジットがアンデプロイまたはリタイアされることはありません。

2.12.2.2 構文

sca_unregisterCompositeOfflineDeployment(domainDir, fileLocation)
引数 定義

domainDir

サーバー・ドメインへの絶対パス。

fileLocation

コンポジットSARファイルまたは共有データJARファイルの絶対パス。

2.12.2.3

この例では、ドメイン・ディレクトリおよびsca_HelloWorld.jar SARファイルを指定します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_unregisterCompositeOfflineDeployment
('/scratch/aime1/fmwhome12/user_projects/domains/soainfra','/tmp/sca_HelloWorld.jar')

この例では、ドメイン・ディレクトリおよびshareddata.jar共有データ・ファイルを指定します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_unregisterCompositeOfflineDeployment('/scratch/aime1/fmwhome12/
user_projects/domains/soainfra','/tmp/shareddata.jar')

2.13 SOAヘルス・チェック・コマンド

SOAヘルス・チェック・フレームワークにより、一連のヘルスチェックおよびヘルスチェック・カテゴリが提供され、システムのヘルスをモニターできます。チェックには、メモリー・チェック、データソース・チェック、SOAアプリケーション・ターゲット・チェック、BPEL関連チェックなどが含まれます。

SOAヘルス・チェックを構成、実行するには、SOAヘルス・チェック・コマンドを使用します(表2-13のリストを参照)。

表2-13 SOAヘルス・チェック・コマンド

使用するコマンド 用途 使用するWLST

executeHealthCheckAndGenerateReport

ヘルス・チェックを実行して、レポートを取得します。

オンライン

executeHealthCheckCategoryAndGenerateReport

ヘルス・チェック・カテゴリを実行して、レポートを取得します。

オンライン

executeHealthChecksAndGenerateReport

指定されたヘルス・チェックを実行して、レポートを取得します。

オンライン

getUnsuccessfulHCRequestIds

指定された時間間隔で、成功しなかったすべての実行のIDを取得します。

オンライン

getUnsuccessfulHCRequestResultReport

指定された不成功のヘルス・チェック実行IDに対応するレポートを取得します。

オンライン

listHealthChecks

すべての登録済ヘルス・チェックをリストします。

オンライン

listHealthChecksInCategory

指定されたカテゴリのすべてのヘルス・チェックをリストします。

オンライン

listHealthCheckCategories

すべてのヘルス・チェック・カテゴリをリストします。

オンライン

deleteAllHCRequestResults

すべてのヘルス・チェック・リクエスト結果を削除します。

オンライン

deleteHCRequestResults

指定された時間間隔の間に収集されたヘルス・チェック・リクエスト結果を削除します。

オンライン

getUnsuccessfulHCResultReport

フィルタ基準と一致する成功しなかったヘルス・チェック実行の結果レポートを取得します。

オンライン

getHCParameter

ヘルス・チェック・パラメータの現在の値を取得します。

オンライン

setHCParameter

その値をヘルス・チェック・パラメータに設定します。

オンライン

resetHCParameter

ヘルス・チェック・パラメータをデフォルト値にリセットします。

オンライン

getHCParameters

ヘルス・チェック・パラメータと値のリストを取得します。

オンライン

enableHCStartupRun

ヘルス・チェック起動実行を有効化または無効化します。

オンライン

setHCStartupRunCategory

ヘルス・チェック起動実行に使用されるカテゴリを変更します。

オンライン

getHCStartupRun

ヘルス・チェック起動実行の詳細を取得します。

オンライン

createHCPeriodicRun

ヘルス・チェック定期実行を、指定された名前と設定で作成します。

オンライン

enableHCPeriodicRun

ヘルス・チェック定期実行を有効化または無効化します。

オンライン

setHCPeriodicRunInterval

定期実行の間隔を変更します。

オンライン

setHCPeriodicRunSchedule

定期実行のスケジュールを変更します。

オンライン

setHCPeriodicRunCategory

定期実行のカテゴリを指定されたカテゴリに変更します。

オンライン

getHCPeriodicRun

指定された定期実行の設定を取得します。

オンライン

getHCPeriodicRuns

すべてのヘルス・チェック定期実行の詳細を取得します。

オンライン

removeHCPeriodicRun

ヘルス・チェック定期実行を削除します。

オンライン

getDisabledHealthChecks

無効化されたヘルス・チェックのリストを取得します。

オンライン

addDisabledHealthCheck

ヘルス・チェックを無効化します。

オンライン

removeDisabledHealthCheck

無効化されたヘルス・チェックを再有効化します。

オンライン

2.13.1 executeHealthCheckAndGenerateReport

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

指定されたヘルス・チェックを実行して、実行のレポートを取得します。

構文

executeHealthCheckAndGenerateReport(hcName, fileName)

引数 定義

hcName

実行するヘルス・チェックの名前。

fileName

出力レポートを格納するために使用されるファイルの名前とパス。

例2-1 例

次の例は、DatasourceCheckヘルス・チェックを実行して、結果を/tmp/myfileに格納します。

wls:/mydomain/ServerConfig> executeHealthCheckAndGenerateReport('DatasourceCheck',
'/tmp/myfile')

2.13.2 executeHealthCheckCategoryAndGenerateReport

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

指定されたヘルス・チェック・カテゴリを実行して、実行のレポートを取得します。

構文

executeHealthCheckCategoryAndGenerateReport(categoryName, fileName)

引数 定義

categoryName

実行するヘルス・チェック・カテゴリの名前。

fileName

出力レポートを格納するために使用されるファイルの名前とパス。

例2-2 例

次の例は、Startupヘルス・チェックを実行して、結果を/tmp/myfileに格納します。

wls:/mydomain/ServerConfig> executeHealthCheckCategoryAndGenerateReport('Startup',
'/tmp/myfile')

2.13.3 executeHealthChecksAndGenerateReport

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

指定されたヘルス・チェックを実行して、実行のレポートを取得します。

構文

executeHealthChecksAndGenerateReport(hcNames, fileName)

引数 定義

hcNames

実行するヘルス・チェックの名前。

fileName

出力レポートを格納するために使用されるファイルの名前とパス。

例2-3 例

wls:/mydomain/ServerConfig>
executeHealthChecksAndGenerateReport(['DatasourceCheck', 'SOALibraryCheck'],
'/tmp/myfile')

2.13.4 getUnsuccessfulHCRequestIds

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

指定された時間間隔で、成功しなかったすべての実行のIDを取得します。

構文

getUnsuccessfulHCRequestIds(startTime, endTime)

引数 定義

startTime

時間間隔の開始時刻。

endTime

時間間隔の終了時刻。

例2-4 例

次の例は、2014年6月17日の午後1時00分から午後3時00分までの間の、成功しなかったすべての実行のIDを取得します。

wls:/mydomain/ServerConfig> getUnsuccessfulHCRequestIds('Jun 17, 2014 1:00:00 PM',
'Jun 17, 2014 3:00:00 PM')

2.13.5 getUnsuccessfulHCRequestResultReport

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

指定された不成功のヘルス・チェック実行IDに対応するレポートを取得します。

構文

getUnsuccessfulHCRequestResultReport(id, fileName)

引数 定義

id

ヘルス・チェック実行ID。

fileName

出力レポートを格納するために使用されるファイルの名前とパス。

例2-5 例

次の例は、実行ID2に対応するレポートを取得して、/tmp/myfileに格納します。

wls:/mydomain/ServerConfig> getUnsuccessfulHCRequestResultReport('2', 
'/tmp/myfile')

2.13.6 listHealthChecks

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

すべての登録済ヘルス・チェックをリストします。

構文

listHealthChecks()

例2-6 例

次の例は、登録済ヘルス・チェックをリストします。

wls:/mydomain/ServerConfig> listHealthChecks()

Successfully executed the command. Registered health checks  are: 
------------------------------------------------------------------- 
[DatasourceCheck]
[SOAAppCheck]
[JDBCPoolsCheck]
[SOALibraryCheck]
[BPELAsyncRequestCheck]
[BPELComponentInstanceCheck]
[EDNMessageCheck]
[ServiceCheck]
[MemoryCheck]
------------------------------------------------------------------- 

2.13.7 listHealthChecksInCategory

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

指定されたカテゴリのすべてのヘルス・チェックをリストします。

構文

listHealthChecksInCategory(categoryName)

引数 定義

categoryName

ヘルス・チェック・カテゴリの名前。

例2-7 例

次の例は、Startupカテゴリにある、すべてのヘルス・チェックをリストします。

wls:/mydomain/ServerConfig> listHealthChecksInCategory('Startup')

Successfully executed the command. Registered health checks in the given category are: 
---------------------------------------------------------------------------------
--- 
[DatasourceCheck]
[SOAAppCheck]
[JDBCPoolsCheck]
[SOALibraryCheck]
[ServiceCheck]
[MemoryCheck]
---------------------------------------------------------------------------------
--- 

2.13.8 listHealthCheckCategories

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

すべてのヘルス・チェック・カテゴリをリストします。

構文

listHealthCheckCategories()

例2-8 例

次の例は、ヘルス・チェック・カテゴリをリストします。

wls:/mydomain/ServerConfig> listHealthCheckCategories()

Successfully executed the command. Registered health check categories  are: 
----------------------------------------------------------------------------- 
[Startup]
[Quick]
[Intermediate]
[Extensive]
[Config]
----------------------------------------------------------------------------- 

2.13.9 deleteAllHCRequestResults

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

すべてのヘルス・チェック・リクエスト結果を削除します。

構文

deleteAllHCRequestResults()

例2-9 例

次の例は、すべてのヘルス・チェック・リクエスト結果を削除します。

wls:/mydomain/ServerConfig> deleteAllHCRequestResults()

Successfully executed the command.

2.13.10 deleteHCRequestResults

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

指定された時間間隔の間に収集されたヘルス・チェック・リクエスト結果を削除します。

構文

deleteHCRequestResults(startTime, endTime)

引数 定義

startTime

時間間隔の開始時刻。

endTime

時間間隔の終了時刻。

例2-10 例

次の例は、2014年6月17日の午後1時00分から午後3時00分までの間のヘルス・チェック・リクエスト結果を削除します。

wls:/mydomain/ServerConfig> deleteHCRequestResults('Jun 17, 2014 1:00:00 PM',
'Jun 17, 2014 3:00:00 PM')

2.13.11 getUnsuccessfulHCResultReport

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

指定されたフィルタ基準と一致する、成功しなかったヘルス・チェック実行の結果レポートを取得します。

stateNamesが渡されなかった場合、すべての状態が使用されます。hcNameが渡されない場合、すべてのヘルス・チェックが対象になります。fileNameが渡されない場合、hcResultReport.htmlと呼ばれるレポートが、現在の作業ディレクトリに生成されます。

構文

getUnsuccessfulHCResultReport(startTime, endTime, stateNames=[], hcName=None, fileName='hcResultReport.html')

引数 定義

startTime

時間間隔の開始時刻。

endTime

時間間隔の終了時刻。

stateNames

オプション。状態名(たとえば、['Success'])

hcName

オプション。成功しなかった結果レポートが取得されるヘルス・チェックの名前。

fileName

オプション。出力レポートが格納されるファイルの名前とパス。

例2-11 例

wls:/mydomain/ServerConfig> getUnsuccessfulHCResultReport('Jan 1, 1970 0:00:00
 AM', 'Jul 22, 2014 8:00:00 PM', ['Success'], 'DatasourceCheck',
 '/tmp/myfile')

2.13.12 getHCParameter

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

指定されたヘルス・チェック・パラメータの現在の値を取得します。

構文

getHCParameter(paramName)

引数 定義

paramName

確認するヘルス・チェック・パラメータの名前。

例2-12 例

wls:/mydomain/ServerConfig> getHCParameter("MemoryCheck.memThreshold") 

Health Check Parameter: 
----------------------------
Name  : MemoryCheck.memThreshold
Value : 25

2.13.13 setHCParameter

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

ヘルス・チェック・パラメータを指定された値に設定します。このコマンドは、ヘルス・チェック・パラメータのデフォルト値をオーバーライドします。

構文

setHCParameter(paramName, paramValue)

引数 定義

paramName

更新するヘルス・チェック・パラメータの名前。

paramValue

ヘルス・チェック・パラメータの新しい値。

例2-13 例

wls:/mydomain/ServerConfig> setHCParameter("MemoryCheck.memThreshold", "35") 

2.13.14 resetHCParameter

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

指定されたヘルス・チェック・パラメータをデフォルト値にリセットします。

構文

resetHCParameter(paramName)

引数 定義

paramName

更新するヘルス・チェック・パラメータの名前。

例2-14 例

wls:/mydomain/ServerConfig> resetHCParameter("MemoryCheck.memThreshold") 

2.13.15 getHCParameters

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

ヘルス・チェック・パラメータと値のリストを取得します。

構文

getHCParameters()

例2-15 例

wls:/mydomain/ServerConfig> getHCParameters() 

Successfully executed the command. Health check parameters are: 
----------------------------------------------------------------
JDBCPoolsCheck.ConnectionMaxMillis=2000
EDNMessageCheck.pendingMsgOaooCount=5000
EDNMessageCheck.pendingMsgCount=2000
BPELAsyncRequestCheck.pendingAsyncReqCount=1000
BPELComponentInstanceCheck.faultInstanceCount=500
BPELComponentInstanceCheck.openInstanceCount=1000
JDBCPoolsCheck.TestMaxMillis=1000
MemoryCheck.memThreshold=35
----------------------------------------------------------------

2.13.16 enableHCStartupRun

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

ヘルス・チェック起動実行を有効化または無効化します。

構文

enableHCStartupRun(enabledFlag)

引数 定義

enabledFlag

ヘルス・チェック起動実行を有効化または無効化するために使用されるブール値(trueまたはfalse)。

例2-16 例

次の例は、起動実行を有効化します。

wls:/mydomain/ServerConfig> enableHCStartupRun(true) 

2.13.17 setHCStartupRunCategory

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

ヘルス・チェック起動実行に使用されるカテゴリを変更します。

構文

setHCStartupRunCategory(categoryName)

引数 定義

categoryName

起動実行に使用されるヘルス・チェック・カテゴリの名前。

例2-17 例

次の例は、起動実行カテゴリを「クイック」に設定します。

wls:/mydomain/ServerConfig> setHCStartupRunCategory('Quick') 

2.13.18 getHCStartupRun

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

ヘルス・チェック起動実行の詳細を取得します。詳細には、起動実行ヘルス・チェック・カテゴリと、実行のステータス(「有効」またはdisabled)が含まれます。

構文

getHCStartupRun()

例2-18 例

wls:/mydomain/ServerConfig> getHCStartupRun() 

Startup Run
-----------------------------
Category Name : Startup
Enabled       : true

2.13.19 createHCPeriodicRun

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

ヘルス・チェック定期実行を、指定された名前と設定で作成します。

構文

createHCPeriodicRun(name, enabledFlag, interval, minuteOfHour, hourOfDay,

dayOfWeek, categoryName)

引数 定義

name

定期実行の名前。

enabledFlag

定期実行が有効化されるか無効化されるかを決定するブール値(trueまたはfalse)。

interval

2回の定期実行の間隔(時間間隔。単位は分)。

minuteOfHour

最初の実行を開始する時刻の分。値-1は即時を表します。

hourOfDay

最初の実行を開始する時刻の時。値-1は即時を表します。

dayOfWeek

最初の実行を開始する曜日。値-1は即時を表します。

categoryName

定期実行に使用されるヘルス・チェック・カテゴリの名前。

例2-19 例

wls:/mydomain/ServerConfig> createHCPeriodicRun('myrun', true, 30, 0, -1, -1,
'Intermediate')

2.13.20 enableHCPeriodicRun

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

ヘルス・チェック定期実行を有効化または無効化します。

構文

enableHCPeriodicRun(name, enabledFlag)

引数 定義

name

有効化または無効化する定期実行の名前。

enabledFlag

定期実行が有効化されるか無効化されるかを決定するブール値(trueまたはfalse)。

例2-20 例

次の例は、定期ヘルス・チェックmyrunを有効化します。

wls:/mydomain/ServerConfig> enableHCPeriodicRun('myrun', true)

2.13.21 setHCPeriodicRunInterval

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

指定された定期実行の間隔を変更します。

構文

setHCPeriodicRunInterval(name, interval)

引数 定義

name

ヘルス・チェック定期実行の名前。

interval

指定された定期実行の、継起する実行との間の時間間隔(単位は分)。

例2-21 例

次の例は、定期ヘルス・チェックmyrunの間隔を2時間に設定します。

wls:/mydomain/ServerConfig> setHCPeriodicRunInterval('myrun', 120)

2.13.22 setHCPeriodicRunSchedule

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

指定された定期実行のスケジュールを変更します。

構文

setHCPeriodicRunSchedule(name, minuteOfHour, hourOfDay, dayOfWeek)

引数 定義

name

ヘルス・チェック定期実行の名前。

minuteOfHour

最初の実行を開始する時刻の分。値-1は即時を表します。

hourOfDay

最初の実行を開始する時刻の時。値-1は即時を表します。

dayOfWeek

最初の実行を開始する曜日。値-1は即時を表します。

例2-22 例

wls:/mydomain/ServerConfig> setHCPeriodicRunSchedule('hourly', 0, -1, -1)

2.13.23 setHCPeriodicRunCategory

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

定期実行のカテゴリを指定されたカテゴリに変更します。

構文

setHCPeriodicRunCategory(name, categoryName)

引数 定義

name

ヘルス・チェック定期実行の名前。

categoryName

定期実行に使用されるヘルス・チェック・カテゴリの名前。

例2-23 例

wls:/mydomain/ServerConfig> setHCPeriodicRunCategory('myrun', 'Extensive')

2.13.24 getHCPeriodicRun

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

指定された定期実行に関する詳細(カテゴリ、スケジュールおよび有効なステータスなど)を取得します。

Syntax

getHCPeriodicRun(name)

引数 定義

name

ヘルス・チェック定期実行の名前。

例2-24 例

wls:/mydomain/ServerConfig> getHCPeriodicRun('myrun')

Periodic Run
-----------------------------
Name           : myrun
Category Name  : Extensive
Enabled        : false
Interval       : 2
Day of week    : -1
Hour of day    : -1
Minute of hour : 0

2.13.25 getHCPeriodicRuns

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

すべてのヘルス・チェック定期実行の詳細を取得します。

構文

getHCPeriodicRuns()

例2-25 例

wls:/mydomain/ServerConfig> getHCPeriodicRuns()

Periodic Run Table
-----------------------------
PeriodicRun: frequently, enabled=false, interval=60, minuteOfHour=7, hourOfDay=-1,
dayOfWeek=-1, category=Quick
PeriodicRun: daily, enabled=false, interval=1440, minuteOfHour=15, hourOfDay=5,
dayOfWeek=-1, category=Intermediate
PeriodicRun: weekly, enabled=false, interval=10080, minuteOfHour=30, hourOfDay=3,
dayOfWeek=1, category=Extensive
PeriodicRun: myrun, enabled=false, interval=2, minuteOfHour=0, hourOfDay=-1,
dayOfWeek=-1, category=Extensive
PeriodicRun: myrun2, enabled=false, interval=2, minuteOfHour=0, hourOfDay=-1,
dayOfWeek=-1, category=Intermediate
PeriodicRun: myrun3, enabled=false, interval=2, minuteOfHour=0, hourOfDay=-1,
dayOfWeek=-1, category=Intermediate
PeriodicRun: myrun4, enabled=false, interval=30, minuteOfHour=0, hourOfDay=-1,
dayOfWeek=-1, category=Intermediate

2.13.26 removeHCPeriodicRun

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

指定されたヘルス・チェック定期実行を削除します。

構文

removeHCPeriodicRun(name)

引数 定義

name

削除するヘルス・チェック定期実行の名前。

例2-26 例

wls:/mydomain/ServerConfig> removeHCPeriodicRun('myrun')

2.13.27 getDisabledHealthChecks

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

無効化されたヘルス・チェックのリストを取得します。

構文

getDisabledHealthChecks()

例2-27 例

wls:/mydomain/ServerConfig> getDisabledHealthChecks()

2.13.28 addDisabledHealthCheck

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

指定されたヘルス・チェックを無効化します。

構文

addDisabledHealthCheck(hcName)

引数 定義

hcName

無効化するヘルス・チェックの名前。

例2-28 例

wls:/mydomain/ServerConfig> addDisabledHealthCheck('DatasourceCheck')

2.13.29 removeDisabledHealthCheck

コマンド・カテゴリ: SOAヘルス・チェック・コマンド

説明

WLSTでの使用: オンライン

無効化したヘルス・チェックを再有効化します。

構文

removeDisabledHealthCheck(hcName)

引数 定義

hcName

有効化するヘルス・チェックの名前。

例2-29 例

wls:/mydomain/ServerConfig> removeDisabledHealthCheck('DatasourceCheck')