Oracle® Fusion Middleware Oracle TopLink Java Persistence API (JPA)拡張機能リファレンス 12c (12.2.1.2.0) E82670-01 |
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この章では、EclipseLinkの概要を説明します。EclipseLinkは、オブジェクトの永続性およびオブジェクト・トランスフォーメーションのための高度なフレームワークを提供します。開発やメンテナンスのコストを軽減し、エンタープライズ・アプリケーションの機能を向上させる開発ツールおよびランタイム機能が用意されています。
この章の内容は次のとおりです。
EclipseLinkは、広範なJava Enterprise Edition (Java EE)およびJavaアプリケーション・アーキテクチャでの使用に適しています。EclipseLinkは、次に列挙した形式を含む、様々なデータ・ソースおよび形式をサポートする高度なオブジェクト永続性およびオブジェクト変換レイヤーを設計、実装、デプロイおよび最適化するために使用します。
JPA: オブジェクト・リレーショナル永続性用。JPA (Java Persistence API)仕様およびネイティブAPIをサポートします。
NoSQL: JPAおよびネイティブAPIを介した非リレーショナルNoSQLおよびEISデータベースのオブジェクト永続性用。
JAXB: Object-XML変換用。JAXB (Java Architecture for XML Binding)仕様およびネイティブAPIをサポートします。
JSON: object-JSON (JavaScript Object Notation)変換用。
DBWS: データベース表およびストアド・プロシージャからのWebサービス生成用。
EclipseLinkのネイティブAPIは、次のとおりです。
リレーショナル: Java Database Connectivity (JDBC)ドライバを使用してアクセスされるリレーショナル・データベースに対するJavaオブジェクトのトランザクション永続性用。
オブジェクト・リレーショナル・データ・タイプ: Oracle Databaseなど、オブジェクト・リレーショナル・データ・タイプ・データベースに格納するために最適化された特別な構造を持つデータ・ソース表現に対するJavaオブジェクトのトランザクション永続性用。
企業情報システム(EIS): Java EE Connector Architecture (JCA)アダプタを使用してアクセスされる非リレーショナル・データ・ソースへのJavaオブジェクトおよびサポートされているEISレコード・タイプ(索引付き、マップ済、XMLなど)の、トランザクション永続性用。
XML: Javaオブジェクトと、Java Architecture for XML Binding (JAXB)を使用するXML Schema Document (XSD)ベースのXMLドキュメントとの間の非トランザクション、非永続(インメモリー)変換用。
EclipseLinkには、次の様々なアプリケーション・サーバーとの統合を含むJava EEおよびJava SE環境での、EJB 3.0およびJava Persistence API (JPA)のサポートが含まれています。
Oracle WebLogic Server
Oracle GlassFish Server
JBoss Web Server
IBM WebSphere application server
SAP NetWeaver
Oracle Containers for Java EE (OC4J)
Apache Tomcat、Eclipse Gemini、IBM WebSphere CE、SpringSource tcServerなどのその他の様々なWebコンテナ
EclipseLinkによって、オブジェクトとデータ・ソースおよびオブジェクトとデータ表現のマッピングを、柔軟で効率的なメタデータ形式で迅速に取得および定義できます。
EclipseLinkランタイムにより、アプリケーションは、JPAやJAXBなどの標準APIとそれらの標準に対するEclipseLink固有の拡張機能の詳細なサポートを提供する簡単なセッション・ファサードとともにこのマッピング・メタデータを利用できます。
EclipseLinkの詳細は、EclipseLinkの理解を参照してください。
EclipseLinkには、EclipseLink、永続性プロバイダとしてのJava Persistence Architecture (JPA) 2.0仕様のリファレンス実装が含まれます。多くの拡張機能も含まれています。
このドキュメントでは、EclipseLinkのJPAへの拡張機能について説明します。コアJPAの完全ドキュメントは、JPA仕様を参照してください。必要に応じて、このドキュメントでは、仕様の該当セクションへのリンクを示します。
詳細は、次を参照してください。
Oracle Technology Network (OTN)のEclipseLink。http://www.oracle.com/technetwork/middleware/toplink/overview/index.html
JPAの詳細は、Java永続性の仕様を参照してください。http://jcp.org/en/jsr/detail?id=317
EclipseLinkのJPAのサポートの詳細は、EclipseLinkドキュメント・センターを参照してください。http://www.eclipse.org/eclipselink/documentation/
コアJPAおよびEclipseLink拡張機能の詳細は、EclipseLink API参照ドキュメント(Javadoc)を参照してください。http://www.eclipse.org/eclipselink/api/
JPA永続性の構成ファイルのスキーマhttp://java.sun.com/xml/ns/persistence/persistence_2_0.xsd
永続性オブジェクト/リレーショナル・マッピング・ファイルのスキーマhttp://java.sun.com/xml/ns/persistence/orm_2_0.xsd
ネイティブなEclipseLinkマッピング・ファイルのスキーマhttp://www.eclipse.org/eclipselink/xsds/eclipselink_orm_2_0.xsd
多数のEclipseLink JPA機能の使用方法を表示した例http://wiki.eclipse.org/EclipseLink/Examples/
JavaEEおよびJPAのチュートリアル。このチュートリアルにEclipseLink固有の情報は含まれませんが、JPA 2.0アプリケーションの実装に役立つ情報が含まれています。http://download.oracle.com/javaee/5/tutorial/doc/bnbpy.html
Java永続性。JPA 2.0に関するwikiベースの「オープン・ブック」。http://en.wikibooks.org/wiki/Java_Persistence