Oracle® Fusion Middleware Oracle User Messaging Serviceの管理 12c (12.2.1.2.0) E82669-01 |
|
前 |
次 |
この章では、Oracle User Messaging Service(UMS)の管理方法について説明します。Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlで構成ウィザードを使用して、UMSドライバをデプロイ、アンデプロイおよび登録する方法について説明します。また、UMS DBスキーマで必要なくなったデータベース・レコードのパージに使用するプロシージャについても説明します。
この章の内容は次のとおりです:
Oracle UMSをインストールすると、事前にインストールされているドライバが組み込まれます(電子メール、XMPP、SMPPおよびTwitter)。このようなドライバの中で、WebLogic Serverにデプロイされるドライバは、ドメインの作成時に使用されるテンプレートに応じて1個または2、3個のみです。
追加ドライバをデプロイするには、ドメインの更新時にFusion Middleware構成ウィザードで展開可能なサーバー・グループを使用します。
この項の手順に従って、構成ウィザードを使用してドライバをデプロイします。
『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成ウィザードの起動に関する項の説明に従って、構成ウィザードを起動します。「構成タイプ」画面が表示されます。
「構成タイプ」画面で、「既存ドメインの更新」を選択します。
「ドメインの場所」ドロップダウン・リストからドメイン・ディレクトリを選択するか、「参照」をクリックして移動し、ドメイン・ディレクトリを選択します。「次へ」をクリックして続行します。「テンプレート」画面が表示されます。
「テンプレート」画面で、次の図に示すように、「製品テンプレートを使用してドメインを更新」を選択した後、JRFテンプレートのチェック・ボックスを選択してドメインに追加します。
「次へ」をクリックし、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の「WebLogicドメインの更新」の説明に従って、「管理対象サーバー」画面が表示されるまで構成ウィザードの各画面に従います。
「管理対象サーバー」画面で、管理対象サーバーごとに、その管理対象サーバーにターゲット設定するドライバに対応したサーバー・グループのチェック・ボックスを選択します。次の図に示すように、複数のドライバを選択できます。
ユーザーが展開可能なサーバー・グループの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の「構成ウィザードの画面」を参照してください。
注意: UMSのリリース12.2.1には、GCM (Google Cloud Messaging) ドライバという新しいドライバが含まれています。このドライバは、このリリースのプレビュー機能として含まれており、一般的には使用できません。 |
『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の「WebLogicドメインの更新」で説明されている構成ウィザードの各画面に従って、構成を完了します。
ums_cleanup.purge
は、UMS DBスキーマで必要なくなったレコードのパージに使用するPL/SQLプロシージャです。このプロシージャは、DBレコードを経過期間に基づいてOracleデータベースからパージします。最初の2、3回は、認定されたDBAがプロシージャを実行することをお薦めします。
警告: このプロシージャでは、UMS DB表からDBレコードを削除し、即時コミットします。ロールバックはできません。削除されたレコードはリカバリできません。パージ前にこれらの表をバックアップすることをお薦めします。 |
パージにより、インバウンド・メッセージおよびアウトバウンド・メッセージのエントリがUMSの表から減ります。表6-1に、レコードがパージされる表を示します。
表6-1 UMS DB表のパージされるレコード
表の名前 | パージされるレコード |
---|---|
MESSAGE |
アウトバウンド/インバウンド・メッセージとその属性 |
ADDRESS |
送信者および受信者のアドレス |
DELIVERY_ATTEMPT |
配信のレコード |
STATUS |
メッセージ配信のステータス |
DELIVERY_CONTEXT |
配信のレコード |
ums_cleanup.purge()
は、唯一のパラメータdays_of_retentionを取ります。このパラメータの値は、日数を示す正の整数または浮動小数点です。このプロシージャは、指定の日数より古いレコードをすべてUMS DBスキーマから削除します。たとえば、ums_cleanup.purge(30.5)
は、30日と12時間より古いレコードをすべて削除します。
注意: days_of_retentionの値は、7日以上にする必要があります。 |
UMS DBスキーマのレコードをパージするには、次のタスクを実行します。
UMSスキーマを使用している中間層サーバーをすべて停止します。
次に示すように、SQL Plusのオプションを設定します。
set serveroutput on set autocommit off
SQL Plusから適切なdays_of_retentionパラメータを指定してプロシージャを起動し、必要なくなったレコードをパージします。100日より古いエントリを削除するには、次のコマンドを実行します。
SQL> call ums_cleanup.purge(100);
注意: UMSスキーマが長期間クリーン・アップされておらず、表に行が大量にある場合は、少しずつ複数回パージすることをお薦めします。たとえば、インスタンスが6か月間頻繁に使用されており、過去30日間のレコードを保持する場合、170、160、…、30のように少しずつ段階的にスキーマをパージします。 |
パージ・プロセス時に停止した中間層サーバーをすべて起動します。