Oracle Site Studio Contributorでコンテンツ・サーバーのワークフロー機能を使用すると、コントリビュータがWebサイトのコンテンツをレビューおよび承認できます。
コントリビュータの役割は、設計者やマネージャによって割り当てられたコントリビューション・リージョンのコンテンツを編集することです。設計者やマネージャが、Designerとコンテンツ・サーバーでワークフローも設定した場合は、ワークフロー参加者としての役割も担います。
ワークフローの詳細は、次の項を参照してください。
ワークフローの参加者は、レビューを必要とするWebページへのリンクが記載された電子メール・メッセージを受信します。このリンクをクリックすると、コントリビューション・モードでWebページが開きます。
コントリビュータとして、コントリビューション・グラフィック(図12-1)の(鉛筆で示された)編集アイコンをクリックすると、コントリビュータが開きます。これにより、コントリビューション・アイコンで定義されているコントリビューション・リージョンのコンテンツを編集できます。ワークフローにあるコントリビューション・リージョンは、コントリビューション・リージョン名の左側に緑色のワークフローのギアがあるため、簡単に識別できます。
コントリビューション・グラフィック・メニューで、ワークフローの設計方法とワークフローで果たす自分のロールに応じて、ワークフロー・オプションを選択します。
ドキュメントの承認: このオプションをクリックすると、ワークフローの次の参加者に電子メールで自動的に通知が送信されます。最後のワークフロー参加者が、Webページのコンテンツを格納しているコントリビュータ・データファイルを承認すると、コントリビュータ・データファイルはその最終宛先にリリースされます。その後、Webページ自体がWebサイトで参照可能となります。
ドキュメントの否認: このオプションをクリックすると、否認フォームを作成してコンテンツを否認する理由を記入できます。記入が終わると、ワークフローで1つ前のレビューアに電子メールが送信されます。
編集: メニューのこのオプションをクリックすると、ワークフローを設定しないでコントリビューション・アイコンをクリックするのと同じ結果が得られます。つまり、コントリビューション・リージョンのコンテンツが編集可能なフォームに配置された状態で、コントリビュータが開きます。
場合によっては、ワークフロー内のページに多くのアイテムが含まれていることがあります。レビューに使用できるワークフローに複数のドキュメントが存在する場合、コントリビューション・モード・ツールバーで「すべて承認」を選択できます。コントリビューション・モード・ツールバーの詳細は、「コントリビューション・モード」を参照してください。
注意: ワークフローの詳細は、Oracle Content Serverのユーザー・マニュアルを参照してください。 |
Oracle Site Studio ContributorでOracle Content Serverのワークフロー機能を使用すると、コントリビュータがWebサイトのコンテンツをレビューおよび承認できます。
ワークフローには2種類あります。通常、組織では基準ワークフローと呼ばれるワークフローを使用し、次のいずれかのロールを割り当てます。
レビューア: コンテンツ・アイテムの承認または却下はできますが、編集はできません。
レビューア/コントリビュータ: コンテンツ・アイテムの承認、却下または編集を実行できます。
これらのロールは、Oracle Content Serverではサイト設計者またはマネージャがワークフローを設定するときに定義され、Designerでは設計者がコントリビューション・リージョンを作成するときに定義されます。したがって、設計者は、どのコントリビューション・リージョンがワークフローの一部であるか、およびこの領域に誰がアクセスできるかを決定します。
ワークフローに含まれるコントリビューション・リージョンのコントリビューション・グラフィックにあるメニュー・アイコンをクリックしたときにどのオプションを使用できるかによって、どのロールが割り当てられているかを簡単に判断できます。「編集」コマンドを使用できる場合、ユーザーはレビューアまたはコントリビュータです。それ以外の場合は、レビューア権限のみがあり、コンテンツを変更できません。ワークフローの設定方法に応じて、ドキュメントの承認または「ドキュメントの却下」オプションが表示されることもあります。
また、基本ワークフローを使用している場合は、初期ワークフロー・ステップである「コントリビューション」ロールも割り当てられていることもあります。
Oracle Site Studio ContributorでOracle Content Serverのワークフロー機能を使用すると、コントリビュータがWebサイトのコンテンツをレビューおよび承認できます。
ワークフローの参加者は、Oracle Site Studio Contributorの外部でOracle Content Serverのワークフローに参加する場合とほぼ同じステップを実行します。
ワークフローのレビューまたはワークフローに対するコントリビューションは、ワークフロー内のコンテンツ・アイテム(通常はWebページ)をレビューする必要があることを通知する電子メール・メッセージを受信することから始まります。
ステップ1 (「ステップ1: 電子メール・メッセージの受信」を参照)で、ワークフロー内のコンテンツ・アイテム(通常はWebページ)をレビューする必要があることを通知する電子メールを受信しました。
ステップ2では、電子メール内の「ワークフロー・アイテムのレビュー」リンクをクリックして、レビューするWebページを開きます。Webページは、リンクからコントリビューション・モードで開きます。
ステップ2 (「ステップ2: Webページを開く」を参照)では、レビューの担当ページが指示されました。このステップで説明されているリンクをクリックすると、Webページがコントリビューション・モードで開き、1つ以上のコントリビューション・グラフィック(図12-3)が表示されます。これらのアイコンは、ワークフローで担当するWebページのコントリビューション・リージョンを表します(コントリビュータに対しては、アクセス権を持つコントリビューション・リージョンのアイコンのみが表示されます)。
ステップ3では、コントリビューション・グラフィックでメニュー・アイコンをクリックし、ワークフロー関連のオプションをメニューから選択します(Designerでのワークフローの設定方法およびワークフローでのロールに応じて、いずれかのオプションが表示されない場合があります)。
編集: Webページのコンテンツを変更するには、このオプションを選択します。このオプションは、ワークフローでコントリビュータ・ロールを持ち、コンテンツを変更する権限がある場合にのみ表示されます。
ドキュメントの承認: Webページを承認するには、このオプションを選択します。このページは、ワークフローにおける次の関係者に送信されます。ワークフローの最後のステップの場合は、このページがリリースされます。
ドキュメントの却下: Webページを却下するには、このオプションを選択します。ワークフローで指定された前のコントリビュータにページが送信されます。
注意: 「ドキュメント情報」をクリックして、Oracle Content Serverでコンテンツ情報ページを開くこともできます。 |
ステップ3 (「ステップ3: ワークフロー・オプションの選択」を参照)では、ワークフロー関連のオプションを選択しました。このステップでWebページの編集を選択した場合、Contributorが開き、コントリビューション・リージョンのコンテンツが編集可能なフォーマットで表示されます。ページを編集しない場合は、ステップ5に進みます。
ステップ4では、ワークフローに含まれているWebページを、Contributorで他のWebページを編集する場合と同じように編集します(第2章「Contributorの概要」を参照)。
Webページの2つのバージョン(現在のバージョンと最新リリース・バージョン)の差分を確認する場合は、別の色分けされたページに変更を表示する機能を使用できます(「様々なバージョンのWebページの比較」を参照)。
Webページの編集が終了した後(コントリビューション・ツールバーの「更新」アイコンをクリックして、リビジョンをコンテンツ・サーバーにチェックイン)、コントリビューション・モードに戻ってWebページを表示できます。ここでコントリビューション・グラフィックのメニュー・アイコンをクリックしてページを承認すると、ページは次のワークフロー・ステップに移動します。
ステップ3で編集オプションを選択したものとすると、ステップ4 (「ステップ4: Webページの編集」を参照)でWebページを編集しています。
ステップ5では、コントリビューション・モードでコントリビューション・グラフィックのメニュー・アイコンをクリックし、「ドキュメントの承認」または「ドキュメントの却下」をクリックして、担当のWebページを承認または却下します。
コンテンツ・アイテムを承認すると、Webページのコンテンツのコントリビュータ・データファイルは、次のワークフロー・ステップに移動するか、最後のレビュー・ステップの場合はリリースされます。さらに、ワークフロー・コンテンツ・アイテム・ページが表示され、コンテンツ・アイテムのワークフロー・ステータスを確認できます。
コンテンツ・アイテムを否認すると、Webページはワークフロー・プロセスの前のコントリビュータに送信されます。さらに、コンテンツ・アイテムの却下ページが表示され(図12-5)、Webページを却下した理由を入力できます。このページの詳細または却下ワークフロー・プロセス全般の情報は、Oracle Content Serverのドキュメントを参照してください。
注意: 「ドキュメントの承認」オプションと「ドキュメントの却下」オプションがメニューに表示されない場合、Webページのワークフローは完了しており、リリース済です。 |
レビューに使用できるワークフローに複数のドキュメントが存在する場合、コントリビューション・モード・ツールバー(「コントリビューション・モード」を参照)で「すべて承認」を選択できます。「すべて承認」では、アイテムごとに「ドキュメントの承認」を選択しなくても、一度にすべてのアイテムを承認できます。