この章の内容は次のとおりです。
権限
この章のタスクを実行するには、WebCenter PortalのAdministrator
ロールまたは少なくとも次の権限を付与されているカスタム・ロールが必要です。
Portal Server: Manage All
またはPortal Server: Manage Configuration
権限の詳細は、「アプリケーション・ロールおよび権限について」を参照してください。
どのポータルにも、名前、説明、作成日、アイコンなどの組込み属性があります。これらの組込み属性の他に、ポータル・マネージャは、ポータルおよびその特性に固有のカスタム属性を追加して、追加のポータル情報(メタデータ)を指定できます。カスタム属性はポータル全体に伝播します。特定のポータルに固有の属性を使用する際の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータル・ページでの作業に関する項を参照してください。
システム管理者は、ポータル固有の属性の他に、WebCenter Portal管理の属性ページ(図41-1)で、グローバル属性を追加および管理できます。グローバル属性は任意のポータルで使用できます。
カスタム属性は単なる名前と値のペアです(customerId=400
、orderId=11
、userName=Smith
など)。カスタム属性名は特定のポータル内で一意です。たとえば、お客様を分析する目的でパラメータcustomerId
を入力として取るいくつかのカスタム・タスク・フロー(お客様の売上履歴、顧客満足度の評価、将来の売上予測、お客様連絡先情報など)とともに、ポータルでグローバル属性を使用できます。適切な値を持つcustomerId
という名前で定義されたカスタム属性を使用すると、customerId
を受け入れることができるすべてのタスク・フローは、そのお客様固有の情報を表示できます。
カスタム属性は、式言語(EL)の式を使用して取得することもできます。たとえば、EL式は、ポータルを表示するURLを介して渡される値(customerid=10
など)を読み取ることができます。パラメータ値に基づいてカスタマイズされたコンテンツを配信するポータル・ページ、タスク・フローまたはポートレットの場合は、グローバル・カスタム属性値を受け入れ、そのグローバル・カスタム属性値に次の式言語(EL)構文を使用してアクセスすることで適切にコンテンツを表示できます。
#{WCAppContext.application.applicationConfig.customAttributes[attributeName]}
ELのサポートが必要な場合は、アプリケーション開発者がEL式を指定できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』の式言語式に関する項を参照してください