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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理
12c (12.2.1.2.0)
E82738-01
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16 サブスクリプションおよび通知の管理

この章では、サブスクリプションおよび通知の管理方法について説明します。管理者は、アプリケーションレベルのサブスクリプションに対するアプリケーション全体のデフォルトを作成し、そのデフォルトを強制適用することもできます。また、通知配信の処理用サーバーを特定する接続タイプを指定し、WLSTコマンドを使用して通知メッセージング構成の詳細を設定および取得できます。

この章の内容は次のとおりです。

権限

この章のタスクを実行するには、Oracle WebLogic Server管理コンソールでWebLogic ServerのAdminロール、デプロイされたアプリケーションでAdministratorロールが付与されている必要があります。WebCenter Portalでは、WebCenter Portal管理でAdministratorロールが付与されます。

ロールと権限の詳細は、「管理操作、ロールおよびツールの理解」を参照してください。

16.1 サブスクリプションおよび通知について

WebCenter Portalでは、サブスクリプションおよび通知を使用することで、興味のあるサービスやアプリケーション・オブジェクトのタイプをサブスクライブできます。したがってユーザーは、サブスクライブしたサービスやオブジェクトに影響する変更について、選択したメッセージング・チャネルから適時に通知を受信します。

関連項目:

ポータルに通知機能を追加する方法は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルへの通知の追加に関する項を参照してください。

WebCenter Portalのバックエンド・サービスを確認および構成するには、常にFusion Middleware ControlまたはWLSTコマンド行ツールを使用してください。デプロイ後にWebCenter Portalに加えた変更は、MDSメタデータ・ストアにカスタマイズとして格納されます。「Oracle WebCenter Portalの構成に関する考慮事項」を参照してください。

注意:

Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して行った、WebCenter Portalツールおよびサービス構成のほとんどの変更は、動的ではありません。変更を有効にするには、アプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。

16.2 デフォルトのサブスクリプション・プリファレンスの設定

WebCenter Portalユーザーは、WebCenter Portalの「プリファレンス」ダイアログで各自のサブスクリプション・プリファレンスを設定します。その前に、WebCenter Portal管理者がデフォルト値を設定し、すべてのユーザーが使用できるアプリケーションレベルのサブスクリプション・オプションを指定して、それらのデフォルトを変更可能かどうかを決定できます。

この項では、サブスクリプションのデフォルトの概要を示し、そのデフォルト値の設定手順について説明します。

この項では、次の内容について説明します。

16.2.1 サブスクリプションのデフォルトについて

管理者レベルのサブスクリプション・プリファレンスは、カスタムXMLファイルで設定します。このファイルを作成して、あらかじめ用意されているファイル(notification-service-settings.xml)のかわりに使用します。カスタムXMLファイル内の設定は、ユーザーがWebCenter Portalの「サブスクリプション・プリファレンス」で使用可能なアプリケーションレベルのサブスクリプション設定と類似のものです(詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のアプリケーション、ポータルおよびオブジェクトへのサブスクライブに関する項を参照。)

各設定には次の3つの属性があります。

  • id - サービスIDを指定します:

    • oracle.webcenter.peopleconnections.connections: ピープル・コネクション・サービスのコネクション機能

    • oracle.webcenter.peopleconnections.wall: ピープル・コネクション・サービスのメッセージ・ボード機能

    • oracle.webcenter.peopleconnections.kudos: ピープル・コネクション・サービスのフィードバック機能

    • oracle.connections. community: ポータル・メンバーシップ管理

  • subscription-enabled - プリファレンス・オプションの初期状態を指定します: true (有効)またはfalse (無効)

    ヒント:

    subscription-enabled属性は、サブスクリプション機能全体を有効化または無効化するのではなく、単にプリファレンス・オプションの初期状態を設定します。たとえば、subscription-enabled="true"の場合は、WebCenter Portalの「プリファレンス」ダイアログの関連付けられたサブスクリプション・オプションがデフォルトで選択されます。subscription-enabled="false"の場合、ダイアログの関連付けられたサブスクリプション・オプションはデフォルトで選択されません。

  • end-user-configurable - 設定されているデフォルトをユーザーが変更することを可能にするか不可能にするかを指定します: trueまたはfalse

これらの属性が連動して、「プリファレンス」のサブスクリプションページの「一般サブスクリプション」タブの初期状態が決まります(図16-1)。

図16-1 「プリファレンス」 - 「サブスクリプション」: 「一般サブスクリプション」ページ

図16-1の説明が続きます
「図16-1 「プリファレンス」 - 「サブスクリプション」: 「一般サブスクリプション」ページ」の説明

表16-1に、管理者レベルのカスタム・サブスクリプション設定が「一般サブスクリプション」タブの表示に及ぼす効果を示します。

表16-1 管理者のデフォルトがサブスクリプション・プリファレンスに及ぼす影響

subscription-enabled(1) end-user-configurable プリファレンス内のオプション

True

True

通常のレンダリング、チェック・ボックスが選択された状態

True

False

灰色表示、チェック・ボックスが選択された状態

False

True

通常のレンダリング、チェック・ボックスが選択されていない状態

False

False

非表示、チェック・ボックスが非表示の状態。

脚注 1 サブスクリプション機能全体を有効化または無効化するのではなく、subscription-enabled属性では、プリファレンス・オプションの初期状態のみを設定します。たとえば、subscription-enabled="true"の場合は、WebCenter Portalの「プリファレンス」の関連付けられたサブスクリプション・オプションがデフォルトで選択されます。subscription-enabled="false"の場合、関連付けられたサブスクリプション・オプションはデフォルトで選択されません。

ヒント:

表16-1で、ほとんどの通知に最も一般的なシナリオはfalse/trueです(3行目)。

表16-2に、アプリケーションレベルの通知をトリガーできるアクションのタイプと、対応するサービスIDを示します。

表16-2 通知をトリガーできるアプリケーションレベルのアクティビティ

アクティビティ 対応するサービスID

別のユーザーがコネクションへの招待を送信した

oracle.webcenter.peopleconnections.connections

ポータルのロールが変更された(例: ポータル・マネージャから別のカスタム・ロール)

oracle.webcenter.community

ポータルのメンバーとして追加された

oracle.webcenter.community

ポータル・メンバーシップが削除された

oracle.webcenter.community

メッセージ・ボードに別のユーザーがメッセージを投稿した

oracle.webcenter.peopleconnections.wall

他のユーザーのメッセージ・ボード上にあるあなたの投稿を、別のユーザーがお気に入り登録した

oracle.webcenter.peopleconnections.wall

他のユーザーのメッセージ・ボード上にあるあなたの投稿に対して、別のユーザーがコメントした

oracle.webcenter.peopleconnections.wall

別のユーザーがフィードバックを投稿した

oracle.webcenter.peopleconnections.kudos

16.2.2 サブスクリプションのデフォルトの設定

アプリケーションレベルのサブスクリプション・プリファレンスのデフォルトを設定する手順は次のとおりです。

  1. パスに/oracle/webcenter/notificationが含まれるディレクトリに移動し、フォルダcustomを作成します。

    ヒント:

    このディレクトリ構造は、パスに/oracle/webcenter/notification/customが含まれてさえいれば、任意のディレクトリで開始または終了できます。

  2. customフォルダ、つまり/oracle/webcenter/notification/custom/の下の任意のサブディレクトリに、ファイルnotification-service-settings.xmlを作成します。
  3. このXMLファイルに、アプリケーションレベルのすべてのサブスクリプション・オプションの値を入力します。

    次の例は、アプリケーション全体のサブスクリプション・プリファレンス設定ファイルの内容のサンプルと、必要な各オプションの例を示しています。

    <notification-service_settings xmlns="http://xmlns.oracle.com/webcenter/notification">
     <subscription-settings>
      <service id="oracle.webcenter.peopleconnections.connections" subscription-enabled="true"
       end-user-configurable="false"/>
      <service id="oracle.webcenter.peopleconnections.wall" subscription-enabled="false"
       end-user-configurable="true"/>
      <service id="oracle.webcenter.peopleconnections.kudos" subscription-enabled="false"
       end-user-configurable="true"/>
      <service id="oracle.webcenter.community" subscription-enabled="true"
       end-user-configurable="true"/>
     </subscription-settings>
    </notification-service_settings>
    

    注意:

    オプションを指定しないと、デフォルト値のfalse/falseがサービスに割り当てられます。

  4. WLSTコマンドのimportMetadata()を実行して、ディレクトリの中身をメタデータ・ストアにインポートします。

    関連項目:

    WLSTコマンドの実行方法の詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。

    例:

    wls: /wc_domain/serverConfig> importMetadata(application='webcenter',
     server='serverName', fromLocation='directoryPath', docs='/**')
    

    ここで:

    • applicationは、WebCenter Portalのデプロイメントを識別する名前です

    • serverNameは、WebCenter Portalが実行されているサーバーの名前です

    • directoryPathは、oracle/webcenter/notification/custom/<この後ろに任意のサブディレクトリ>/notification-service-settings.xmlの上位にあるディレクトリ・パスです。

      たとえば、notification-service-settings.xmlへのディレクトリ・パスが/scratch/mydir/oracle/webcenter/notification/customの場合、/scratch/mydirdirectoryPathに入力します。

    • docsは、インポートする対象を指定します。この例では、directoryPath以下のすべてのパスとファイルを指定しています。

    WLSTコマンドimportMetadataの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス』importMetadataに関する項を参照してください。

表16-3に、サービスID oracle.webcenter.peopleconnections.connectionsに対する様々な設定の組合せの効果を示します。

表16-3 コネクションのサブスクリプション構成の効果

subscription-enabled end-user-configurable 効果

true

true

  • サブスクライブしているユーザーに他のユーザーがコネクションへの招待を送信した場合、サブスクライブしているユーザーは通知メッセージを受信します。

  • ユーザーはこのデフォルト設定を変更できます。

true

false

  • サブスクライブしているユーザーに他のユーザーがコネクションへの招待を送信した場合、サブスクライブしているユーザーは通知メッセージを受信します。

  • ユーザーはこのデフォルトを変更できません。脚注1 2

false

true

  • サブスクライブしているユーザーに他のユーザーがコネクションへの招待を送信した場合、サブスクライブしているユーザーは通知メッセージを受信しません。

  • ユーザーはこのデフォルト設定を変更できます。

false

false

  • サブスクライブしているユーザーに他のユーザーがコネクションへの招待を送信した場合、サブスクライブしているユーザーは通知メッセージを受信しません。

  • このデフォルト設定を変更するオプションは非表示になっています。

脚注2

これは初期設定のデフォルトです

表16-4に、サービスID oracle.webcenter.peopleconnections.wallに対する様々な設定の組合せの効果を示します。

表16-4 メッセージ・ボードのサブスクリプション構成の効果

subscription-enabled end-user-configurable 効果

true

true

  • 他のユーザーがサブスクライブしているユーザーのメッセージ・ボードにメッセージを投稿、メッセージ・ボード上の投稿をお気に入り登録、またはメッセージ・ボード上の投稿にコメントした場合、サブスクライブしているユーザーは通知メッセージを受信します。

  • ユーザーはこのデフォルト設定を変更できます。

true

false

  • 他のユーザーがサブスクライブしているユーザーのメッセージ・ボードにメッセージを投稿、メッセージ・ボード上の投稿をお気に入り登録、またはメッセージ・ボード上の投稿にコメントした場合、サブスクライブしているユーザーは通知メッセージを受信します。

  • ユーザーはこのデフォルト設定を変更できません。

false

true

  • 他のユーザーがサブスクライブしているユーザーのメッセージ・ボードにメッセージを投稿、メッセージ・ボード上の投稿をお気に入り登録、またはメッセージ・ボード上の投稿にコメントした場合、サブスクライブしているユーザーは通知メッセージを受信しません。

  • ユーザーはこのデフォルト設定を変更できます。

false

false

  • 他のユーザーがサブスクライブしているユーザーのメッセージ・ボードにメッセージを投稿、メッセージ・ボード上の投稿をお気に入り登録、またはメッセージ・ボード上の投稿にコメントした場合、サブスクライブしているユーザーは通知メッセージを受信しません。

  • このデフォルト設定を変更するオプションは非表示になっています。

表16-5に、サービスID oracle.webcenter.peopleconnections.kudosに対する様々な設定の組合せの効果を示します。

表16-5 フィードバックのサブスクリプション構成の効果

subscription-enabled end-user-configurable 効果

true

true

  • 他のユーザーがサブスクライブしているユーザーに対するフィードバックを残した場合、サブスクライブしているユーザーは通知メッセージを受信します。

  • ユーザーはこのデフォルト設定を変更できます。

true

false

  • 他のユーザーがサブスクライブしているユーザーに対するフィードバックを残した場合、サブスクライブしているユーザーは通知メッセージを受信します。

  • ユーザーはこのデフォルト設定を変更できません。

false

true

  • 他のユーザーがサブスクライブしているユーザーに対するフィードバックを残した場合、サブスクライブしているユーザーは通知メッセージを受信しません。

  • ユーザーはこのデフォルト設定を変更できます。

false

false

  • 他のユーザーがサブスクライブしているユーザーに対するフィードバックを残した場合、サブスクライブしているユーザーは通知メッセージを受信しません。

  • このデフォルト設定を変更するオプションは非表示になっています。

表16-6に、サービスID oracle.webcenter.communityに対する様々な設定の組合せの効果を示します。

表16-6 ポータル管理のサブスクリプション構成の効果

subscription-enabled end-user-configurable 効果

true

true

  • ユーザーのポータル・メンバーシップ・ロールが変更された場合、ユーザーがポータルのメンバーとして追加された場合、またはユーザーがポータルのメンバーから削除された場合にサブスクライブしているユーザーは、通知メッセージを受信します。

  • ユーザーはこのデフォルト設定を変更できます。

true

false

  • ユーザーのポータル・メンバーシップ・ロールが変更された場合、ユーザーがポータルのメンバーとして追加された場合、またはユーザーがポータルのメンバーから削除された場合にサブスクライブしているユーザーは、通知メッセージを受信します。

  • ユーザーはこのデフォルト設定を変更できません。

false

true

  • ユーザーのポータル・メンバーシップ・ロールが変更された場合、ユーザーがポータルのメンバーとして追加された場合、またはユーザーがポータルのメンバーから削除された場合にサブスクライブしているユーザーは、通知メッセージを受信しません。

  • ユーザーはこのデフォルト設定を変更できます。

false

false

  • ユーザーのポータル・メンバーシップ・ロールが変更された場合、ユーザーがポータルのメンバーとして追加された場合、またはユーザーがポータルのメンバーから削除された場合にサブスクライブしているユーザーは、通知メッセージを受信しません。

  • このデフォルト設定を変更するオプションは非表示になっています。

16.2.3 WebCenter Portalでのサブスクリプション・プリファレンスの設定

各ユーザーは、WebCenter Portalの「プリファレンス」で、各自のサブスクリプション・プリファレンスを設定します。この目的のために、次の2つの「プリファレンス」ページが用意されています。

  • サブスクリプション: 自分のポータル・メンバーシップやピープル・コネクション・サービス(コネクション、メッセージ・ボードおよびフィードバック)で発生するアクションについて通知を受けるためにサブスクライブしたり、アプリケーションレベルやオブジェクトレベルの自分のサブスクリプションを表示および削除できます

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のアプリケーション、ポータルおよびオブジェクトへのサブスクライブに関する項を参照してください。

  • メッセージング: 優先するメッセージング・チャネルおよびフィルタを構成するための各コントロールにアクセスできます(BPEL接続タイプのみ)。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のメッセージ・チャネルとフィルタの確立および管理に関する項を参照してください。

16.3 通知の設定

この項では、メッセージング接続タイプの概要を示すとともに、通知チャネルを定義する前に満たしておく必要がある前提条件、および通知で使用する通知チャネルを設定する手順について説明します。次のサブセクションが含まれます:

16.3.1 接続チャネルについて

通知の接続タイプによって、ユーザーがWebCenter Portalで各自の通知用のメッセージング・プリファレンスを構成するときに使用できるメッセージング・チャネルが決まります。

次の2つの接続タイプ候補のうち、いずれかを使用します。

  • BPELサーバー: メールおよびショート・メッセージ・サービス(SMS)の2つのメッセージング・チャネル・オプションを提供します。

  • メール・サーバー: WebCenter Portal用に構成されたメール・サーバーのみを経由して通知メッセージを配信します。

BPELサーバー接続タイプ

BPELサーバーを選択する場合、ユーザー・メッセージング・サービス(UMS)が利用可能なBPELサーバーへの接続が確立されていることが前提となります。BPELサーバーへの接続の詳細は、「WebCenter Portalメンバーシップ・ワークフローに対するSOA接続の管理」を参照してください。

WebCenter PortalsetSpacesWorkFlowConnectionNameが設定されている場合、WebCenter Portalの「プリファレンス」の「メッセージング」パネルで、「構成の管理」ボタンが使用可能になります。

ヒント:

通知にBPELサーバーを使用する場合は、setSpacesWorkFlowConnectionNameで使用する接続と同じ接続を、通知でも使用してください。

メール・サーバー接続タイプ

メール・サーバーを選択する場合、メール・サーバーへの接続が確立されていることが前提となります。さらに、メール・サーバー接続と関連付けられている外部アプリケーションが共有資格証明を含んでいる必要があります。メール・サーバーへの接続の詳細は、「メールの管理」を参照してください。

選択した接続タイプがメール・サーバーの場合、WebCenter Portalの「プリファレンス」の「メッセージング」パネルで「構成の管理」ボタンが灰色表示される場合とされない場合があります。これは、spacesWorkFlowConnectionを設定したかどうかによります。これとは関係なく、選択した接続タイプがメール・サーバーで、メッセージング・プリファレンスの「構成の管理」ボタンをクリックしてユーザー・メッセージング・プリファレンスを開いた場合、行った変更はすべて無視されます。

関連項目:

『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のメッセージング・チャネルおよびフィルタの設定と管理に関する項

16.3.2 通知の前提条件

通知の接続タイプを定義する前に、次の各項で説明する点を考慮し、指定の手順を実行する必要があります。

16.3.2.1 インストール

通知に関連するインストールの要件は、通知メッセージングに選択する接続タイプによって異なります。

通知メッセージングにBPEL接続経由でユーザー・メッセージング・サービス(UMS)を使用する場合、デフォルトではメール・ドライバのみがインストールされていることに注意ください。SMSメッセージング・チャネルを使用するには、これらに対応するドライバもインストールする必要があります。

通知メッセージングにメール・サービスを使用する場合、通知に固有のインストールは必要ありませんが、「メールの管理」の説明に従ってメール・サービスを構成する必要があります。

16.3.2.2 構成

通知の構成の前提条件も、通知メッセージングに選択する接続タイプによって異なります。

BPELサーバーの構成

ユーザーにメッセージング・チャネルのオプション(メールおよびショート・メッセージ・サービス(SMS))を用意する場合は、BPELサーバーへの接続が確立されている必要があります。通知では、ユーザー・メッセージング・サービス(UMS)によるマルチチャネル通知をサポートするためにSOAインストールが使用されます。UMSは、SOAドメインの一部としてインストールされます。初期設定では、メール・ドライバのみが構成されています。SMSドライバも使用可能ですが、デプロイする必要があります。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』WebCenter Portalメンバーシップ・ワークフローに対するSOA接続の管理に関する項を参照してください。

メール・サーバーの構成

ユーザーが常にメールでのみ通知を受けるようにする場合、メール・サーバーへの接続が確立されている必要があります。さらに、メール・サーバー接続と関連付けられている外部アプリケーションが共有資格証明を含んでいる必要があります。詳細は、「メールの管理」を参照してください。

メール通知は、各ユーザーのプロファイルで指定された優先言語で送信されます。ユーザーの優先言語が指定されていない場合は、サーバーのロケール設定がメール通知に使用されます。たとえば、サーバーが韓国ロケールで実行されており、ユーザーの優先言語が設定されていない場合、通知メールの言語は韓国語になります。

優先言語の設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の優先表示言語の選択に関する項を参照してください。

16.3.2.3 セキュリティ

特に通知に関連するセキュリティの考慮事項はありません。

16.3.2.4 制限事項

アクティビティによっては、将来送信される通知タスクを作成するものがあります。たとえば、ユーザーが将来の有効日を指定したお知らせを作成すると、このお知らせが有効になったときに通知が送信されるように、WebCenter Portalアプリケーション・サーバーで通知タスクが作成されます。ただし、通知にメール・サービスを使用する場合は、WebCenter Portalアプリケーション・サーバーが再起動されたときに、将来の通知タスクは削除されます。

UMSは、音声やインスタント・メッセージなど、通知ではサポートされていない複数のメッセージング・チャネルをサポートしています。通知では、UMSからメールおよびSMSのみを使用します。

WebCenter Portalリリース12.2.1.0.0では、新しいドキュメント・サービス・タスク・フローが導入されました。新しいタスク・フローおよびサブスクリプションおよび通知の統合は、このリリースではサポートされていません。そのため、ドキュメント関連のアクティビティによって通知はトリガーされません。新しいドキュメント・タスク・フローおよびサブスクリプションおよび通知の統合は、今後のリリースで再導入される予定です。

16.3.3 通知の構成ロードマップ

図16-2および表16-7に、WebCenter Portalで通知サービスを動作させるための前提条件と必要な作業の概要を示します。

図16-2 通知サービスの構成

図16-2の説明が続きます
「図16-2 通知サービスの構成」の説明

表16-7 通知の構成

担当者 タスク サブタスク ノート

管理者

1.通知のバックエンド・コンポーネントを設定します。

  • BPELサーバーの設定

  • メール・サーバーの設定

管理者

2.(メール・サーバーの場合のみ)外部アプリケーションを構成します。

  • メール・サーバーへの外部アプリケーションの接続を作成します

  • メール・サーバーの外部アプリケーションの共有資格証明を構成します

管理者

3.WebCenter Portalアプリケーションと選択したバックエンド・コンポーネント間の接続を作成または変更します

  • BPELサーバーとの接続を作成します

  • メール・サーバーとの接続を作成します

管理者

4.次のいずれかのツールを使用して、通知に使用する接続のタイプ(BPELまたはメール)を選択します。

  • Fusion Middleware Control

  • WLST

管理者

5.アプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動します。

WebCenter Portalの場合は、WC_Portalを再起動します。

管理者

6.すべてのユーザーに対するデフォルトのサブスクリプション・プリファレンスを設定します

アプリケーション・スペシャリスト/エンド・ユーザー

7. アプリケーション内で通知を構成してテストします

  • アプリケーション・スペシャリスト

  • エンド・ユーザー


16.3.4 Fusion Middleware Controlを使用した通知チャネルの指定

Fusion Middleware Controlで通知メッセージの接続タイプを指定する手順は次のとおりです。

  1. Oracle Fusion Middlewareにログインし、WebCenter Portalのホームページに移動します。

    詳細は、「WebCenter Portalのホームページへの移動」を参照してください。

  2. 「WebCenterポータル」メニューから、「設定」「アプリケーション構成」を選択します。

  3. 「アプリケーション構成」ページで、下へスクロールしてページ下部の「通知」に移動し、アウトバウンド通知に使用する接続タイプとして「BPELサーバー」または「メール・サーバー」のいずれかを選択します。

  4. 次の手順は、選択した接続タイプによって異なります。

    「BPELサーバー」を選択した場合:

    1. 「接続名」のリストから、その接続を設定するときに指定したBPELサーバーの名前を選択します。

    2. 「送信者のメール・アドレス」フィールドに、すべての通知メッセージの送信元とするメール・アドレスを入力します。送信者のメール・アドレスは、対応するドメインからメッセージを送信するように構成されているドライバの少なくとも1つに一致する必要があります。

    3. 「送信者のSMSアドレス」フィールドに、ユーザー・メッセージング・サービス(UMS)ですべての通信メッセージの送信元のドライバとして使用される4桁から6桁の数値を入力します。送信者のSMSアドレスは、対応するドメインからメッセージを送信するように構成されているドライバの少なくとも1つに一致する必要があります。

    「メール・サーバー」を選択した場合は、「接続名」のリストからメール接続を選択します。

  5. 変更を保存します。

  6. 変更を有効にするために、WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーを再起動します。

16.3.5 WLSTを使用した通知チャネルの指定

WLSTコマンドのsetNotificationsConfigを使用して、通知で使用する接続タイプを構成します。コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』setNotificationsConfigに関する項を参照してください。同ガイドのgetNotificationsConfigに関する項も参照してください。

関連項目:

WLSTコマンドの実行方法の詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。

注意:

この構成の更新は、MDSリポジトリに格納されます。構成の変更を有効にするには、アプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』のWLSTを使用した管理対象サーバーの起動と停止に関する項を参照してください。

16.3.6 例: WLSTを使用したWebCenter Portalのメール通知の設定

この項では、WLSTコマンドを使用したWebCenter Portalのメール通知を、WLSTを使用して設定する例を示します。

この例では、まず、共有資格証明で構成される外部アプリケーションの作成方法と、外部アプリケーションを使用するメール・サーバー接続の作成方法を示します。次に、そのメール接続で通知を送信するようにWebCenter Portalを構成する方法を示し、最後にユーザー・プリファレンスを使用してサブスクリプション・オプションを設定する方法を示します。

  1. WLSTコマンド・プロンプトで、WebCenter Portalの管理サーバーに接続します。
    connect('admin_user','mypassword','<servername>:7001')
    
  2. 外部アプリケーション接続を作成します。
    createExtAppConnection(appName='webcenter', name='NotificationSharedApp', displayName= 'NotificationSharedApp')
    

    このコマンドにより、NotificationSharedAppという名前の接続が作成されます。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』createExtAppConnectionに関する項を参照してください。

  3. 外部アプリケーションNotificationSharedAppの共有資格証明を構成します。
    addExtAppCredential(appName='webcenter', name='NotificationSharedApp', 
    type='SHARED', username='john.doe@example.com', password='sharedpassword')
    

    usernameは、メール通知の送信元とするメール・アカウントです。これは、<user>@<domain of the mail server>という形式で指定する必要があります。

    オプションとして、メール通知の送信時に使用される次のフィールドを追加できます。

    addExtAppField(appName='webcenter',name='NotificationSharedApp',fieldName='Email Address',fieldValue='sender's_email_address',displayToUser=false)
    addExtAppField(appName='webcenter',name='NotificationSharedApp',fieldName='Your Name',fieldValue='sender's_display_name',displayToUser=false)
    

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』addExtAppFieldに関する項を参照してください。

  4. メール接続を作成します。
    createMailConnection(appName='webcenter',name='NotificationSharedConn',
             imapHost='<mailserver>',imapPort=143,
             smtpHost='<mailserver>',smtpPort=25,
             imapSecured=false,smtpSecured=false,
             appId='NotificationSharedApp',default=1)
    

    このコマンドにより、NotificationSharedConnという名前のメール接続が作成されます。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』createMailConnectionに関する項を参照してください。

  5. メールを通知チャネルとして設定します。
       setNotificationsConfig(appName='webcenter', type='MAIL',
                              name='NotificationSharedConn')
    

    これにより、NotificationSharedConnが通知の送信時に使用されるメール接続として設定されます。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』setNotificationsConfigに関する項を参照してください。

  6. 変更を有効にするために、WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバー(デフォルトではWC_Portal)を再起動します。
  7. WebCenter Portalにログインし、「プロファイル」ページの「情報」タブに移動して、自分の電子メール・アドレスが「電子メール」フィールドに設定されていることを確認します。これは、通知が目的の電子メール・アドレスに送信されるようにするためです。

    電子メール・アドレスが設定されていない場合は、「編集」をクリックし、「電子メール」フィールドに自分の電子メール・アドレスを指定したら、「保存」をクリックします。

  8. 通知を受けるアクティビティをサブスクライブします。たとえば、「プリファレンス」ページに移動し、「サブスクリプション」をクリックして、ポータル管理」を選択すると、メンバーシップやロールの変更に関する通知を受信できます。
  9. サブスクライブしたアクティビティを実行して構成をテストします。たとえば、自分のロールをPortal Managerから別のカスタム・ロールに変更して通知をトリガーします。

16.4 カスタム通知テンプレートの作成および適用

ユーザーがメールで受信する通知メッセージには、コンテンツおよびコンテンツ表示用のデフォルトの書式があります。アプリケーション管理者は、デフォルトのかわりにカスタム・テンプレートを作成して適用することで、通知メッセージに独自の書式を設定できます。

この項では、通知メッセージ用のカスタム・テンプレートの作成に関する詳細について説明します。次のサブセクションが含まれます:

16.4.1 デフォルト通知テンプレートの上書きについて

WLSTコマンドを使用してMDSにアクセスし、defaultTemplate.xmlファイル(または右から左に記述する言語のサポートが必要な場合はdefaultTemplate_rtl.xmlファイル)を上書きすることで、サブスクリプションベースの通知メッセージのレイアウトとコンテンツをカスタマイズできます。

関連項目:

WLSTコマンドの実行方法の詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。

表のCSSスタイル(labelvaluebackground)やフッターのCSSスタイル(note)を編集して、これらのxmlファイルの独自のバージョンを作成できます。また、<payload><group-space-footer>などのタグを移動してレイアウトを変更できます。これらのタグの内容を変更するには、<html-format>内のCDATAセクションを編集します。

<text-format/>タグは必須で、常に空であることが必要です。<custom>タグを使用すると、コンテンツを追加できます。<html-format>で囲まれたCDATA内に新しいHTMLコンテンツを追加し、<text-format/>は空のままにします。

次の例は、通知メッセージ・テンプレート・ファイルのデフォルトの内容を示しています。これを使用してカスタム・ファイルを作成できます。

注意:

これらのカスタム・ファイルの違いは、特に<style>タグ内にあり、そこで右揃えか左揃えかが指定されています。

<?xml version="1.0"?>
<notification-template xmlns="http://xmlns.oracle.com/webcenter/notification">
   <!-- The CSS Style of the Notification -->
      <style>
         <text-format/>
         <html-format>
            <![CDATA[
               <style type="text/css">
                  .title  {font-size:1.2em; font-weight:bold;
                     white-space:nowrap;}
                  .label  {text-align:right; margin-left:30px;
                     padding-right:10px; white-space:nowrap;}
                  .value  {text-align:left; margin-right:20px;
                     padding-left:10px; white-space:nowrap;
                     width:100%;}
                  .note   {font-size:0.8em; color:#999999}
                  .background {background-color:#fcfcfc}
               </style>
            ]]>
         </html-format>
      </style>


   <!-- The Subject line of the Notification -->
   <subject>
      <message-key>NOTIFICATION_SUBJECT</message-key>
   </subject>
   <group-space-subject>
      <message-key>GROUP_SPACE_SUBJECT_SUFFIX</message-key>
   </group-space-subject>
   <!-- Actual srvc-specific data. Provided/Overridden by srvc template -->
   <payload>
      <text-format/>
      <html-format/>
   </payload>


   <!-- Any generic/common footer to appear after service-specific payload -->
   <!-- Group Space footer - if applicable -->
   <group-space-footer>
      <text-format/>
      <html-format>
         <![CDATA[
            <p>
               <a href="<token>groupSpaceUrl</token>" target="_blank">
                  <message-key>GO_TO_SPACE</message-key>&nbsp;<token>
                     groupSpaceName</token>
               </a>
            </p>
         ]]>
      </html-format>
   </group-space-footer>


   <!-- Unsubscribe footers -->
   <unsubscribe-footer>
      <text-format/>
      <html-format>
         <![CDATA[
            <hr/>
            <p class="note">
               <token>unsubscribeMessage</token>
            </p>
         ]]>
      </html-format>
   </unsubscribe-footer>
</notification-template>
<?xml version="1.0"?>
<notification-template xmlns="http://xmlns.oracle.com/webcenter/notification">
   <!-- The CSS Style of the Notification -->
      <style>
         <text-format/>
         <html-format>
            <![CDATA[
               <style type="text/css">
                  .title  {font-size:1.2em; font-weight:bold;
                     white-space:nowrap;}
                  .label  {text-align:left; margin-right:30px;
                     padding-left:10px; white-space:nowrap;}
                  .value  {text-align:right; margin-left:20px;
                     padding-right:10px; white-space:nowrap;
                     width:100%;}
                  .note   {font-size:0.8em; color:#999999}
                  .background {background-color:#fcfcfc}
               </style>
            ]]>
         </html-format>
      </style>


   <!-- The Subject line of the Notification -->
   <subject>
      <message-key>NOTIFICATION_SUBJECT</message-key>
   </subject>
   <group-space-subject>
      <message-key>GROUP_SPACE_SUBJECT_SUFFIX</message-key>
   </group-space-subject>
   <!-- Actual srvc-specific data. Provided/Overridden by srvc template -->
   <payload>
      <text-format/>
      <html-format/>
   </payload>


   <!-- Any generic/common footer to appear after service-specific payload -->
   <!-- Group Space footer - if applicable -->
   <group-space-footer>
      <text-format/>
      <html-format>
         <![CDATA[
            <p>
               <a href="<token>groupSpaceUrl</token>" target="_blank">
                  <message-key>GO_TO_SPACE</message-key>&nbsp;<token>
                     groupSpaceName</token>
               </a>
            </p>
         ]]>
      </html-format>
   </group-space-footer>


   <!-- Unsubscribe footers -->
   <unsubscribe-footer>
      <text-format/>
      <html-format>
         <![CDATA[
            <hr/>
            <p class="note">
               <token>unsubscribeMessage</token>
            </p>
         ]]>
      </html-format>
   </unsubscribe-footer>
</notification-template>

16.4.2 デフォルト通知テンプレートの上書き

デフォルトの通知テンプレート(XMLファイル)を上書きして、通知メッセージの書式をカスタマイズする手順は次のとおりです。

  1. ディレクトリを/tmp/repository/oracle/webcenter/notification/custom/templateという形式で作成します。

    後でこれを使用して、ファイルをMDSにインポートし、元のアプリケーション・ファイルをオーバーライドします。

  2. 作成したディレクトリに、defaultTemplate.xml (または右から左へ記述する言語テンプレートの場合はdefaultTemplate_rtl.xml)という名前のカスタムXMLファイルを作成します。
  3. これらのデフォルト・ファイルの1つを編集したバージョンをカスタム・ファイルにコピーします。
  4. WLSTコマンドのimportMetadata()を使用して、カスタム・ファイルをWebCenter PortalのMDSリポジトリにアップロードします。ネームスペースoracle/webcenter/notification/customを含む絶対パスにカスタム・ファイルを置いて元のファイルを上書きします。

    例:

    importMetadata(application='webcenter', server='WC_Portal', fromLocation='template-file-location', docs='/oracle/webcenter/notification/custom/template/defaultTemplate.xml')

    注意:

    WLSTコマンドimportMetadaの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス』importMetadataに関する項を参照してください。

    template-file-locationは、完全修飾カスタム・ファイルが置かれているディレクトリを示します。完全修飾カスタム・ファイルは、通常、そのネームスペースに対応するMDSリポジトリ内のディレクトリ構造に置かれています。たとえば、ファイルが次のネームスペースに作成されているとします。

    /tmp/repository/oracle/webcenter/notification/custom/template/defaultTemplate.xml
  5. WLSTコマンドのimportMetadata()を実行して、カスタム・ファイルをWebCenter PortalのMDSリポジトリにアップロードします。

    例:

    importMetadata(application='webcenter', server='WC_Portal',
       fromLocation='template-file-location',
       docs='/oracle/webcenter/notification/custom/template/defaultTemplate.xml')
    

    template-file-locationは、完全修飾カスタム・ファイルが置かれているディレクトリを示します。完全修飾カスタム・ファイルは、通常、そのネームスペースに対応するディレクトリ構造に置かれています。

    たとえば、ファイルが次のネームスペースに作成されているとします。

    /tmp/repository/oracle/webcenter/notification/custom/template/defaultTemplate.xml
    

    fromLocation/tmp/repositoryであるのは、残りのサブディレクトリが、XMLファイルのネームスペースで構成されているためです。ネームスペースには、/oracle/webcenter/notification/customというパスが少なくとも必要です。

  6. WebCenter Portalを再起動します。

16.5 通知接続のテスト

一般に、管理者が設定した時点で通知が有効かどうかは、基礎となるメール接続またはBPEL接続に依存します。これらの接続をテストして有効であれば、その延長として通知接続の要件も満たされます。

ヒント:

メール接続のテストの詳細は、「メール・サーバー接続のテスト」を参照してください。