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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Portal Performance Packの使用
12c (12.2.1.2.0)
E82767-01
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3 メソッド統計とスレッド・ダンプの使用

この項では、最適化対象のメソッドを見つける方法と、重大なパフォーマンス問題を発生しているメソッドを見つける方法について説明します。

最適化するメソッドはどのように見つけるのですか。

メソッド統計ページは、集計統計に基づいて最適化できるメソッドの識別に役立ちます。

たとえば、会社の規模を拡大したため、50人の従業員を新規採用するとします。これは、現行のユーザーがOracle WebCenter Portalで毎日実行していた一連のタスクを追加のユーザーが近々実行するということを意味します。新規ユーザーを追加したことでパフォーマンスが低下しないようにメソッドを最適化できるかどうかを確認する必要があります。

最適化の可能性のあるメソッドを見つけるには:

  1. メソッド統計ページに移動し、統計のリセットをクリックして、リストされている現在のメソッドをすべて削除します。

  2. Oracle WebCenter Portalにサインインし、必要な一連のタスクを実行します。

  3. メソッド統計ページに移動します。

    テスト中に実行されたインストゥルメント・メソッドはすべて集計され、表にリストされています。

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図GUID-0DDBE658-5A2A-4F84-99C2-6E61025906B6-default.pngの説明

メソッドのリストに目を通し、各メソッドのヒット数および合計時間に注目することで、最も高負荷のメソッドを簡単に特定できます。上位のメソッドを消去することで、検索対象を下位のメソッドに制限できます。これらのメソッドでは、最小、最大および平均時間を考慮する必要もあります。最も高負荷のメソッドを最適化することで、新規ユーザーを追加した際のパフォーマンスの問題はなくなるはずです。

重大なパフォーマンスの問題の原因はどのように特定できますか。

重大な速度の低下が発生している場合、またはOracle WebCenter Portalの使用中にシステムがハングする場合、スレッド・ダンプを実行できます。

スレッド・ヘルス・ステータスとは、各アクションの完了に充てられている特定の時間しきい値に基づいて割り当てられているステータスです。たとえば、スレッドがデータベースからのレスポンスを待機しているとします。新規リクエストを待機している間、STANDBYのヘルス・ステータスが割り当てられます。デフォルトで、WebLogic Serverでのリクエストのタイムアウトは10分に設定されています。指定された時間が経過してもリクエストの処理が終了しない場合、ヘルス・ステータスはSTUCKに変更されます。

スレッドには、スレッド名の末尾に表示されるサーバー・ステータスも割り当てられます。

スレッド・ダンプを実行するには、「スレッド・ダンプ」タブを単純にクリックします。ダンプの結果が表示されたページが開きます。データはヘルス・ステータス(ALL、ACTIVE、STANDBY、SUSPENDED、STUCK)またはサーバー・ステータス(WAITING、RUNNABLE、TIMED-WAITINGおよびPENDING)、あるいはその両方でフィルタできます。現在のスレッド・ダンプに存在する状態のみがドロップダウン・メニューに表示されることに注意してください。

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図GUID-2D8B69F6-0686-4378-8751-4DC2142E4B23-default.pngの説明

システムに重大なパフォーマンスの問題がある場合、ステータスSTUCKでフィルタして、速度の低下を引き起こしている問題を迅速に診断できます。

特定のスレッドを展開して、関連付けられているメソッドを表示できます。メソッドのロードには時間がかかる場合があることに注意してください。次に、疑われるメソッドのウォッチを選択して、インストゥルメントするように選択できます。これらの疑われるメソッドのウォッチを開始するために、WebCenter Portal Performance PackまたはターゲットJVMを停止して再起動する必要はありません。