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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用
12c (12.2.1.2.0)
E82739-01
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8 個人用ページの作成および管理

この章では、個人用ページを作成、セキュリティ保護、編集、コピー、削除する方法について説明します。個人用ページはホーム・ポータルで、本人およびアクセス権が付与された他のユーザーに表示されます。

この章の内容は次のとおりです。

権限

この章のタスクを実行するには、アプリケーションレベル権限のPages: Create, Edit, and Delete Pagesが必要です。この権限のあるユーザーは、ホーム・ポータルで個人用ページの作成と管理ができます。

8.1 個人用ページについて

注意:

システム管理者がホーム・ポータルでの個人用ページの作成を禁止し、ユーザーが制御する部分の少ないビジネス・ロール・ページとシステム・ページの表示のみを許可している場合もあります。

適切な権限があれば、ホーム・ポータルで自分の個人用ページを作成、セキュリティ保護、編集、コピー、削除したり、メッセージ・ボード、イベント、ディスカッション、ポートレット、ドキュメントなどのコンポーネントやコンテンツを個人用ページに移入することができます。

デフォルトでは、個人用ページは作成したユーザーのみがホーム・ポータルに表示できますが、他のユーザーにも個人用ページが表示されるようにユーザーが設定することもできます(「個人用ページのセキュリティの設定」を参照)。個人用ページのコンテンツの管理は主にユーザー個人が責任を持ちますが、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』の個人用ページの管理に関する項に記載されているように、システム管理者にはWebCenter Portal管理ですべての個人用ページを管理する権限があります。

個人用ページの機能はポータル・ページと似ていますが目的が異なります。個人用ページは各ユーザーがホーム・ポータルで使用するものですが、ポータル・ページはポータルのすべてのメンバーが使用するためにポータル・マネージャによって作成されます。WebCenter Portalの様々なタイプのページの詳細は、「ページとは」を参照してください。

8.2 ホーム・ポータルでの個人用ページの作成

ページ作成デフォルトを設定したら、ホーム・ポータルに個人用ページを作成できます。

8.2.1 個人用ページのページ作成デフォルトの設定

このオプションがシステム管理者によって使用可能にされている場合、ユーザーはページ作成デフォルトを設定して、ホーム・ポータルの個人用ページ作成に必要な手順を減らすことができます。つまり、「ページの作成」ダイアログを開いたときにデフォルトで選択されているページ・スタイルを指定できます。「ページの作成」ダイアログをバイパスすることも選択できます。こうすると、デフォルトのページ・スタイルが強制的に選択されます。

ユーザーが自分で行う設定は、システム管理者が行うすべてのページ作成設定よりも優先されます。

個人用ページのページ作成デフォルトを設定するには、次の手順を実行します。

  1. ホーム・ポータル(「ホーム・ポータルにアクセスする方法」を参照)で、ページのパーソナライズ・ページを開きます。

    ヒント:

    このページへのアクセス方法は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、「アクション」 「アクション」アイコンメニューを使用してアクセスできる場合があります。

  2. 「ページのパーソナライズ」ページで「ページ・デフォルトの設定」をクリックし、「ページ・デフォルトの設定」ダイアログを開きます(図8-1)。

    図8-1 「ページ・デフォルトの設定」ダイアログ

    図8-1の説明が続きます
    「図8-1 「ページ・デフォルトの設定」ダイアログ」の説明
  3. ページ作成デフォルトを設定するには、次の手順を実行します。
    1. 「ページ・スタイル」ドロップダウン・リストからページ・レイアウトを選択します。

      シード済ページ・スタイルの詳細は、「ヘルプ」アイコンをクリックしてください。ただし、システム管理者が追加のカスタム・ページ・スタイルを指定したり、ページ・スタイルを短いリストに制限する場合があることに注意してください。

      ヒント:

      選択したページ・スタイルにコンテンツ公開コンポーネントが含まれていないことを確認します。コンテンツの公開は、個人用ページではサポートされていません。使用できる組込みページ・スタイルは、ポータル、Web、空白および製品情報です。

    2. 「ワンクリック・ページ作成の有効化」の横にあるオプションを選択します。
      • はい - 「ページの作成」ダイアログを使用せず、指定された「ページ・スタイル」を使用してすべての個人用ページを作成します。これにより、個人用ページ全体に共通のルック・アンド・フィールが適用されます。

        ヒント:

        「ページの作成」ダイアログを使用しない場合、新しいページには一般的な名前が付きます。ページの名前変更の詳細は、「個人用ページの名前変更」を参照してください。

      • いいえ - 「ページの作成」ダイアログですべての個人用ページに対してデフォルトとして選択した特定の「ページ・スタイル」を使用して、「ページの作成」ダイアログが表示されます。新しい個人用ページに別のスタイルを選択できます。

  4. 「保存」をクリックして変更を保存し、ダイアログを終了します。

8.2.2 個人用ページの作成

ポータル・ナビゲーションの実装方法や使用するページ・テンプレート設計に応じて、ホーム・ポータルのビューに個人用ページを複数の方法で作成できる場合があります。

ホーム・ポータルで個人用ページを作成するには、次の手順を実行します。

  1. ホーム・ポータル(「ホーム・ポータルにアクセスする方法」を参照)で、「ページの作成」をクリックします。

    ヒント:

    「ページの作成」リンクの場所は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、サイド・ナビゲーション・テンプレートでは、「アクション」メニューを使用してここにアクセスできます。また、「ページのパーソナライズ」ページで見つかる場合もあります。

    WebCenter Portalは次のいずれかを実行します。

    図8-2 「ページの作成」ダイアログ

    図8-2の説明が続きます
    「図8-2 「ページの作成」ダイアログ」の説明

    注意:

    システム管理者は、「ページの作成」ダイアログに表示されるオプションを制御できるため、図8-2に示されているのとは異なる表示になる可能性があります。また、システム管理者は、カスタム・ページ・スタイルの属性を設定して、そのスタイルに基づいて新しく作成されたページをページ編集モードで開くのか、またはページ・ビュー・モードで開くのかを決定できます。

    ヒント:

    選択したページ・スタイルにコンテンツ公開コンポーネントが含まれていないことを確認します。コンテンツの公開は、個人用ページではサポートされていません。使用できる組込みページ・スタイルは、製品情報、空白、ブログ、ポータル、WikiおよびWeb情報です。

  2. 「ページの作成」ダイアログが開いたら、ページの名前を入力します。

    ページ名に使用できる文字に制限はありません。既存のページまたは特定のシステム・ページ(「アクティビティ」「ドキュメント」「タグ・センター」「分析」「WebCenter Portal偽装」)と同じ名前を個人用ページに付けることはできません。ただし、システム・ページ、「ポータル」「ポータル・テンプレート」および「プロファイル」は個人用ページ名として使用できます。

    注意:

    ファイル(Wikiドキュメントを含む)の名前付けには制限がありますが、ページ名には名前付けの制限はありません。したがって、次に示す文字はいずれもWikiページの名前付けに使用でき、ページ・タイトルに含めることもできますが、関連付けられているWikiドキュメントでは、これらの無効な文字は「_」に置換されます。

    ? # & \ / * " | < > : ^

    たとえば、「What's In a Name?」という名前のWikiページを作成すると、ページはこのタイトルになりますが、関連付けられているWikiドキュメントは「What's In a Name_」という名前になります。

  3. ページ構造を定義するためのページ・スタイルを選択します。

    シード済ページ・スタイルの詳細は、「ヘルプ」アイコンをクリックしてください。ただし、システム管理者が追加のカスタム・ページ・スタイルを指定したり、ページ・スタイルを短いリストに制限する場合があることに注意してください。

  4. 「作成」をクリックします。

    新しいページがページ・エディタで開きます。ここでコンテンツを追加できます。

    関連項目:

    ホーム・ポータルでの個人用ページの編集の詳細は、「個人用ページの編集」を参照してください。

8.3 個人用ページのレイアウトの変更

新しくページを作成する際は、ウィザードの最初のページでそのページにページ・スタイルを選択できます。各ページ・スタイルには、ページ・エディタで変更できるデフォルト・レイアウトが含まれています。

注意:

Wiki、ブログおよびWebページのページ・スタイルを除き、組込みページ・スタイルに基づくページでは、新しい組込みレイアウトやカスタム・レイアウトを選択して、デフォルトのレイアウトをページ・エディタで変更できます。

個人用ページのページ・レイアウトを変更するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・エディタでページを開きます(「個人用ページの編集」を参照)。
  2. 「ページ・プロパティ」アイコン(図8-3)をクリックして、「ページ・プロパティ」ダイアログを開きます。

    図8-3 「ページ・プロパティ」アイコン

    「ページ・プロパティ」アイコン
  3. 「レイアウト」タブ(図8-4)で、「レイアウト」メニューをクリックし、使用可能ないずれかのレイアウトを選択します。選択肢には、アプリケーションレベルの共有アセット・ページにリストされる組込みレイアウトとカスタム・レイアウトの両方が表示されます。

    ページ・レイアウトの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページ・レイアウトの使用に関する項を参照してください。

    図8-4 ページ・レイアウトの変更: 「レイアウト」メニュー

    図8-4の説明が続きます
    「図8-4 ページ・レイアウトの変更: 「レイアウト」メニュー」の説明
  4. 「OK」をクリックして、選択したレイアウトを現在のページに適用します。

8.4 個人用ページの表示オプションの変更

ページの表示オプションでは、ページの背景色およびイメージの指定、およびページへの追加のCSSエンコーディングの適用が可能です。

注意:

ページ・コンポーネントへのページの結付けで使用できる他のページ・パラメータにアクセスするには、「個人用ページのパラメータの追加または変更」を参照してください。ページ・セキュリティ設定を制御するプロパティを設定するには、「個人用ページのセキュリティの設定」を参照してください。

個人用ページの表示オプションを変更するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・エディタでページを開きます(「個人用ページの編集」を参照)。
  2. ページ名の横にある「ページ・プロパティ」アイコン(図8-5)をクリックして、「ページ・プロパティ」ダイアログを開きます。

    図8-5 「ページ・プロパティ」アイコン

    「ページ・プロパティ」アイコン
  3. 「ページ・プロパティ」ダイアログで、「表示オプション」タブをクリックします(図8-6)。

    図8-6 「ページ・プロパティ」: 「表示オプション」

    図8-6の説明が続きます
    「図8-6 「ページ・プロパティ」: 「表示オプション」」の説明
  4. ページの背景色を設定するには、「背景色」の横のカラー・ピッカーを開き、次のいずれかの方法でページの背景色を選択します。
    • 色をクリックして選択します。

    • 色のRGBに相当する値を「背景色」フィールドに入力します。

      ヒント:

      RGB値は、RRGGBB#RRGGBBまたはr,g,bの形式で入力します。

    • カスタム色を作成するには、ピッカーで「カスタム色」をクリックし、提供されているセレクタおよびスライダを使用して色および彩度レベルを選択します(図8-7)。

      図8-7 カスタム・カラー・ピッカー

      図8-7の説明が続きます
      「図8-7 カスタム・カラー・ピッカー」の説明

      「OK」をクリックして、色の値を「背景色」フィールドに入力します。

  5. ページに背景イメージを設定するには、「背景イメージ」フィールドに、完全なURLまたはアプリケーション・ルートを基準にした相対URLを入力します。次に例を示します。
    http://www.abc.com/image.jpg
    
  6. 「その他のCSS」フィールドに、他のページ・プロパティで扱われない必要なその他のCSSエンコーディングを追加します。次に例を示します。
    background-position:center;
    background: #F8F8FF url(http://www.google.com/intl/en_ALL/images/logo.gif) no-repeat fixed top; font-size: xx-small
    

    この値を有効にするには、標準CSS構文を使用する必要があります。「その他のCSS」の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のその他のCSSプロパティ: 使用方法と例に関する項を参照してください。

  7. 「OK」をクリックして、変更を保存し、ページに適用します。

8.5 個人用ページのパラメータの追加または変更

ページ・パラメータを使用すると、ページ・パラメータを使用するように構成されているページ・コンポーネントに渡す値を格納する手段を提供することにより、コンポーネントとそのコンポーネントを含むページとの間の通信が可能になります。

たとえば、株価ティッカーおよび株式ニュースのコンポーネントを含むページについて考えてみます。ティッカーおよびニュースの両コンポーネントに同じパラメータ値を使用して、同じ会社の情報が表示されるようにします。

注意:

ページ・パラメータの値を変更すると、新しい値がすぐに保存されます。前の値に戻すことはできません。このため、元の値に戻す必要が生じた場合に備えて、変更する前にパラメータ値をメモに取っておいてください。

個人用ページのページ・パラメータを追加または変更するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・エディタでページを開きます(「個人用ページの編集」を参照)。
  2. 「ページ・プロパティ」アイコン(図8-8)をクリックして、「ページ・プロパティ」ダイアログを開きます。

    図8-8 「ページ・プロパティ」アイコン

    「ページ・プロパティ」アイコン
  3. 「パラメータ」タブで、必要に応じて既存のパラメータを変更するか、「ページ・パラメータの追加」(図8-9)をクリックして新しいパラメータを追加します。「ページ・パラメータの追加」ダイアログに、新規パラメータの「名前」を入力し、「パラメータの追加」をクリックして、値入力フィールドが表示される「パラメータ」タブにパラメータを追加します。オプションで、新規パラメータの値を入力します。

    図8-9 ページ・パラメータの追加

    図8-9の説明が続きます
    「図8-9 ページ・パラメータの追加」の説明

    すべてのパラメータ値は式言語(EL)エディタへのアクセス権を提供し、それを使用して定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。パラメータの横にある「式エディタ」アイコンアイコンをクリックし、ELエディタを選択して開きます。ELのサポートが必要な場合は、アプリケーション開発者がEL式を指定できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』の式言語式に関する項を参照してください。

8.6 個人用ページの管理

個人用ページまたは管理権限を持つページを管理するには、次の手順を実行します。

  1. ホーム・ポータル(「ホーム・ポータルにアクセスする方法」を参照)で、ページのパーソナライズ・ページ(図8-10)を開きます。

    ヒント:

    このページへのアクセス方法は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、「アクション」 アクションメニューを使用してアクセスできる場合があります。

    図8-10 「ページのパーソナライズ」ページ

    図8-10の説明が続きます。
    「図8-10 「ページのパーソナライズ」ページ」の説明
  2. 「ページのパーソナライズ」ページで、ページを選択し、そのページの「アクション」メニュー(図8-11)で使用可能な次のアクションのいずれかを選択します。

    図8-11 ページのパーソナライズ: 「ページ・アクション」メニュー

    図8-11の説明が続きます。
    「図8-11 ページのパーソナライズ: 「ページ・アクション」メニュー」の説明

8.7 個人用ページのセキュリティの設定

デフォルトでは、ホーム・ポータルに作成した個人用ページは、本人およびシステム管理者のみがアクセスできます。ページのセキュリティを設定すると、自分の個人用ページの表示や使用を他のユーザーに許可したり、アクセス権限を取り消すことができます。

いずれかの個人用ページへのアクセス権を他のユーザーに付与したら、そのユーザーはホーム・ポータルの自らのビューにそのページを意図的に表示することが必要です。共有ページはログイン時に自動表示されないため、ユーザーはセッションごとにこの手順を実行する必要があります。

関連項目:

非表示ページの表示方法の詳細は、「ホーム・ポータルのビューでのページの表示/非表示」を参照してください。

個人用ページを多数のユーザーに公開したいが、特定のページ・コンポーネントについては、その公開を、特定のユーザー、ユーザー・グループ、または特定のアプリケーション・ロールが割り当てられたユーザーに制限したい場合があります。これは高度なタスクです(『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のコンポーネント・アクセスの設定に関する項を参照してください)。

次の各項で説明する方法で個人用ページのアクセス権の付与や取消しを行うことができます。

8.7.1 「ページ・プロパティ」ダイアログを使用した個人用ページのセキュリティへのアクセス

「ページ・プロパティ」ダイアログを使用して個人用ページのセキュリティ設定にアクセスするには:

  1. ページ・エディタでページを開きます(「個人用ページの編集」を参照)。
  2. ページ名の横にある「ページ・プロパティ」アイコン(図8-12)をクリックします。

    図8-12 「ページ・プロパティ」アイコン

    「ページ・プロパティ」アイコン
  3. 「ページ・プロパティ」ダイアログで、「セキュリティ」タブをクリックします(図8-13)。

    図8-13 個人用ページ: 「ページ・プロパティ」ダイアログの「セキュリティ」タブ

    例8-13の説明が続きます
    「図8-13 個人用ページ: 「ページ・プロパティ」ダイアログの「セキュリティ」タブ」の説明
  4. ページ・アクセス権の設定の一般的な手順は、「個人用ページのセキュリティの設定」を参照してください。

8.7.2 「ページのアクセス権限の設定」ダイアログを使用した個人用ページのセキュリティへのアクセス

「ページのアクセス権限の設定」ダイアログを使用して個人用ページのセキュリティ設定にアクセスするには:

  1. ホーム・ポータル(「ホーム・ポータルにアクセスする方法」を参照)で、ページのパーソナライズ・ページを開きます。

    ヒント:

    このページへのアクセス方法は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、「アクション」 「アクション」アイコンメニューを使用してアクセスできる場合があります。

  2. 「ページのパーソナライズ」ページで、そのページの「アクション」アイコンをクリックして「ページのアクセス権限の設定」を選択し、「ページのアクセス権限の設定」ダイアログ(図8-14)を開きます。

    図8-14 「ページのアクセス権限の設定」ダイアログ: 個人用ページ

    例8-14の説明が続きます
    「図8-14 「ページのアクセス権限の設定」ダイアログ: 個人用ページ」の説明
  3. ページ・アクセス権の設定の一般的な手順は、「個人用ページのセキュリティの設定」を参照してください。

8.7.3 個人用ページのセキュリティの設定

「ページ・プロパティ」ダイアログまたは「ページのアクセス権限の設定」ダイアログのいずれかで個人用ページのセキュリティを設定するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・アクセス権限をすべての認証済ユーザー(つまり、WebCenter Portalにログインしているユーザー)に付与するには、「認証済アクセス権限の追加」をクリックします。

    ページへのデフォルトの「表示」アクセス権を持つ「ロールまたはユーザー」authenticated-roleロールが追加されます。

  2. ページ・アクセス権限をすべてのパブリック・ユーザー(つまり、WebCenter Portalにログインしていないユーザー)に付与するには、「パブリック・アクセス権限の追加」をクリックします。

    ページへのデフォルトの「表示」アクセス権を持つ「ロールまたはユーザー」anonymous-roleロールが追加されます(図8-15)。

    図8-15 ページへの認証済ユーザーおよびパブリック・ユーザーの読取りアクセス権

    例8-15の説明が続きます
    「図8-15 ページへの認証済ユーザーおよびパブリック・ユーザーの読取りアクセス権」の説明
  3. 選択したユーザーおよびロールにページ・アクセス権限を付与するには、「アクセス権限の追加」をクリックして、「アクセス権限の追加」ダイアログ(図8-16)を開きます。

    図8-16 「アクセス権限の追加」ダイアログ

    例8-16の説明が続きます
    「図8-16 「アクセス権限の追加」ダイアログ」の説明
  4. 「検索」フィールドに、検索語や、アクセスを可能にするユーザーまたはロールの名前を入力して、「検索」アイコンをクリックします。ユーザーをアイデンティティ・ストアで検索する場合のヒントは、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のアイデンティティ・ストアでのユーザーまたはグループの検索に関する項を参照してください。
  5. 該当する行をクリックし、ユーザーまたはロールを選択します。

    注意:

    ユーザー名を選択すると、設定する権限は特定のユーザーに付与されます。グループ・ロールまたはアプリケーション・ロールを選択すると、設定する権限は、そのグループのメンバーであるすべてのユーザーまたはそのロールが割り当てられているすべてのユーザーに付与されます。

    複数の選択を行うには、次を実行します。

    • 複数の行を選択するには、[Ctrl]キーを押しながらクリックします。

    • 行の範囲を選択するには、[Shift]キーを押しながらクリックします。

  6. 「選択」をクリックして「アクセス権限の追加」ダイアログを閉じ、「ロールまたはユーザー」リストに選択したユーザー、グループまたはロールを移入します。
  7. 「ページのアクセス権限の設定」ダイアログで、各ユーザーまたはロールの必要に応じて「ページのアクセス権限」を設定します(表8-1)。

    表8-1 「ページのアクセス権限の設定」ダイアログのページのアクセス権限

    ページのアクセス権限 ロールまたはユーザーの権限

    「ページの表示」アイコン ページの表示

    ページにアクセスして表示しますが、そのページでその他のアクションは実行できません。その他の権限が暗黙的にこの権限を含むことはありません。

    「ページの編集」アイコン ページの編集

    ページ・エディタを使用してページを編集します。これには、コンテンツの追加、再配置および削除や、ページ名の変更、ページ・プロパティの変更が含まれます。この権限には「ページの表示」権限が追加で必要です。

    「ページの削除」アイコン ページの削除

    ページを削除します。この権限には「ページの表示」権限が追加で必要です。

    「すべてのページ・アクションの実行」アイコン すべてのページ・アクションの実行

    ページに対してすべてのアクションを実行します。

    「ページのパーソナライズ」アイコン ページのパーソナライズ

    ユーザー独自のページのビューを調整します。これには、ページ・コンテンツの再配置、ページ・コンテンツの縮小と復元、ページ・コンテンツの削除が含まれます。この権限には「ページの表示」権限が追加で必要です。

    ヒント:

    デフォルトでは、追加したすべての認証済ユーザーおよびユーザー・ロールにページ・ビューのアクセス権限が付与されます。その他のアクセス権限は、明示的に付与する必要があります。

  8. ページへのアクセスを防止するには、ページ・アクセス権を取り消す対象のユーザーまたはロールを選択して、「アクセス権限の削除」をクリックします。
  9. OK」をクリックして、変更を保存します。

8.8 個人用ページの編集

個人用ページを編集すると、コンテンツの追加または削除や、コンテンツおよびページ自体のプロパティの設定、さらにページにアクセス可能なすべてのユーザーのビューに影響を与える追加カスタマイズを実行できます。

個人用ページを編集するには:

  1. ホーム・ポータルで、ページをページ・エディタで開きます。

    注意:

    ホーム・ポータルの設計方法によっては、ページの「アクション」メニューまたは「ページのパーソナライズ」ページのページの横にある「アクション」メニューからページ編集モードに入ることができます。あるいは、ページに使用されるページ・テンプレートに「ページの編集」リンクが用意されている場合もあります。

  2. 必要に応じてページを編集します。個人用ページのみで実行するタスクもあれば、ポータルでのページの編集と同じタスクもあります。個人用ページを編集する手順は、次を参照してください。
  3. 「保存」アイコンをクリックして変更を保存します。

8.9 個人用ページのソースの編集

ページ・エディタでページを開かずに個人用ページのソースを編集できます。

個人用ページのソースを編集するには:

  1. ホーム・ポータル(「ホーム・ポータルにアクセスする方法」を参照)で、ページのパーソナライズ・ページを開きます。

    ヒント:

    このページへのアクセス方法は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、「アクション」 「アクション」アイコンメニューを使用してアクセスできる場合があります。

  2. 「ページのパーソナライズ」ページで、そのページの「アクション」アイコンをクリックして「ソースの編集」を選択し、「ソースの編集」ダイアログを開きます(図8-17)。

    図8-17 個人用ページ: ソースの編集

    図8-17の説明が続きます
    「図8-17 個人用ページ: ソースの編集」の説明
  3. 必要に応じてページのソースを編集します。
  4. 「OK」をクリックします。

8.10 個人用ページのコピー

ページをコピーすると、元のページのコンテンツもすべてコピーされます。コピーは、そのコピーに対する調整をすぐに開始できるようにページ編集で開きます。

コピーには、元のページのアクセス設定は含まれないことに注意してください。コピーには、新規ページとしてアクセス権を設定する必要があります(「個人用ページのセキュリティの設定」を参照)。

個人用ページをコピーするには:

  1. ホーム・ポータル(「ホーム・ポータルにアクセスする方法」を参照)で、ページのパーソナライズ・ページを開きます。

    ヒント:

    このページへのアクセス方法は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、「アクション」 「アクション」アイコンメニューを使用してアクセスできる場合があります。

  2. 「ページのパーソナライズ」ページで、そのページの「アクション」アイコンをクリックして「ページのコピー」を選択し、「ページのコピー」ダイアログを開きます。
  3. 「ページ名」フィールドにページ・コピーの名前を入力し、「OK」をクリックします。

    コピーされたページがページ・エディタで開きます。

  4. 必要に応じてコピーを編集してから、「保存」アイコンをクリックしてページ・エディタを終了します。

8.11 個人用ページの名前変更

ページ名を変更すると、古い名前を使用するプリティURLはすべて破損します。また、「お知らせ」ページ、「リスト」ページ、「イベント」ページなど、システム・ページの名前は変更できません。

個人用ページまたは管理権限を持つページをコピーするには:

  1. ホーム・ポータル(「ホーム・ポータルにアクセスする方法」を参照)で、ページのパーソナライズ・ページを開きます。

    ヒント:

    このページへのアクセス方法は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、「アクション」 「アクション」アイコンメニューを使用してアクセスできる場合があります。

  2. 「ページのパーソナライズ」ページで、そのページの「アクション」アイコンをクリックして「ページ名の変更」を選択し、「ページ名の変更」ダイアログを開きます。
  3. ページの新しい名前を入力して、「保存」アイコンをクリックします。

8.12 個人用ページへのリンクを含むメールの送信

ページを所有するか、ホーム・ポータルのページ上で管理権限を持つ場合は、他のユーザーにページへのリンクを送信できます。

他のユーザーに個人用ページへのリンクを移入したメールを送信するには:

  1. ホーム・ポータル(「ホーム・ポータルにアクセスする方法」を参照)で、ページのパーソナライズ・ページを開きます。

    ヒント:

    このページへのアクセス方法は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、「アクション」 「アクション」アイコンメニューを使用してアクセスできる場合があります。

  2. 「ページのパーソナライズ」ページで、そのページの「アクション」アイコンをクリックし、「メールを送信」を選択すると、メール・アプリケーションの作成ウィンドウが開いて、ページのURLリンクが表示されます。

8.13 個人用ページに関する情報の表示

個人用ページに関する情報を表示するには:

  1. ホーム・ポータル(「ホーム・ポータルにアクセスする方法」を参照)で、ページのパーソナライズ・ページを開きます。

    ヒント:

    このページへのアクセス方法は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、「アクション」 「アクション」アイコンメニューを使用してアクセスできる場合があります。

  2. 「ページのパーソナライズ」ページで、そのページの「アクション」アイコンをクリックし、「このページの情報」を選択すると、「ページ情報」ダイアログが開いて、「名前」、「作成者」、「作成日」、「最終変更日」および「ダイレクトURL」が表示されます。

8.14 個人用ページの削除

個人用ページを削除するには:

  1. ホーム・ポータル(「ホーム・ポータルにアクセスする方法」を参照)で、ページのパーソナライズ・ページを開きます。

    ヒント:

    このページへのアクセス方法は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、「アクション」 「アクション」アイコンメニューを使用してアクセスできる場合があります。

  2. 「ページのパーソナライズ」ページで、そのページの「アクション」アイコンをクリックして「ページの削除」を選択し、「ページの削除」ダイアログを表示します。
  3. 「ページの削除」確認ダイアログで、「削除」をクリックします。