デプロイメントやその他のリソース移動操作には、Developer ToolsのCLIを使用します。CLIを使用すると、Developer Toolsワークスペースだけでなく、任意のワークスペースを自由に操作できます。コマンドライン・インタフェースにも、インポート機能とエクスポート機能があります。たとえば、CLIでは再利用可能なモジュール(ワークスペース)を作成できます。このようなワークスペースには、任意のサイトにインポートできるリソースが含まれています。
CLIの実行および使用の詳細は、次の項を参照してください。
次に、コマンドライン・インタフェースを使用して実行できるエクスポートとインポートのサンプルのコマンドのリストを示します。
このコマンドは、FirstSiteIIに属しているアセットのうち、指定した日付以降に変更された特定のContent_C
アセットとすべてのProduct_C
アセットをエクスポートします。ワークスペースを指定していないため、Developer Toolsワークスペースがデフォルトで使用されます。
java -Xbootclasspath/a:lib/servlet-api.jar -jar developer-tools-command-line-x.y.z.jar http://localhost:8080/cs/ContentServer username=bob password=password resources=Content_C:123432123423,11234234212,111234341234;Product_C:* fromSites=FirstSiteII modifiedSince="2016-08-08 19:14:00" cmd=export
このコマンドは、ワークスペースに含まれる特定のContent_C
アセットとすべてのProduct_C
アセットをインポートします。ワークスペースを指定していないため、Developer Toolsワークスペースがデフォルトで使用されます。
java -Xbootclasspath/a:lib/servlet-api.jar -jar developer-tools-command-line-x.y.z.jar http://localhost:8080/cs/ContentServer username=bob password=password resources=Content_C:aad618e9-f04e-4ee4-b902-076224bb6f7b;Product_C:* fromSites=FirstSiteII modifiedSince="2016-09-17 12:09:00" cmd=import
このコマンドは、サイトSecondSiteIIのすべてのリソースをTheOutput
という名前のワークスペースにエクスポートします。
java -Xbootclasspath/a:lib/servlet-api.jar -jar developer-tools-command-line-x.y.z.jar http://localhost:8080/cs/ContentServer username=bob password=password resources=@ALL_ASSETS:*;@ALL_NONASSETS:* fromSites=SecondSiteII datastore=TheOutput cmd=export
このコマンドは、TheInput
という名前のワークスペースに含まれるすべてのアセットとツリー・タブをサイトMySite
にインポートします。
java -Xbootclasspath/a:lib/servlet-api.jar -jar developer-tools-command-line-x.y.z.jar http://localhost:8080/cs/ContentServer username=bob password=password resources=@ALL_ASSETS:*;@TREETAB:* toSites=MySite datastore=TheInput cmd=import
モジュールは、WebCenter Sitesインスタンスから特定のワークスペースにエクスポートする関連リソースのセットです。モジュールは再利用できるため、そのコンテンツをCMサイトにインポートできます(サイトがリソースの正規サイト・リストに記載されていない場合でも可能)。
datastore
パラメータを使用すると、WebCenter Sitesリソースのエクスポート先にするワークスペース、またはWebCenter Sitesリソースのインポート元にするワークスペースを指定できます。存在していないワークスペースにWebCenter Sitesリソースをエクスポートすると、そのワークスペースがコマンドライン・インタフェースにより自動的に作成され、リソースがエクスポートされます。
モジュールをCMサイトにインポートするには、importコマンドを実行する必要があります。datastore
パラメータでは、リソースが含まれているワークスペースを指定し、toSites
パラメータでは、それらのリソースをインポートするサイトを指定します。これにより、ワークスペースのコンテンツは、指定したCMサイトにインポートされます。
Developer ToolsのCLIは、起動される操作ごとに次のステータス・コードを戻します。
ステータス・コード | 説明 |
---|---|
SUCCESS -> 0 | Developer Toolsコマンドの正常な起動を表します(export / importなど)。リクエストがクライアント側またはサーバー側でエラーが発生せずに処理され、起動の結果として処理できる少なくとも1つのリソースが存在する場合のみ、このステータスが戻されます。 |
NO CONTENT -> 1 | Developer Toolsコマンドの正常な起動を表します(export / importなど)。リクエストがクライアント側またはサーバー側でエラーが発生せずに処理され、起動の結果として処理できるリソースが存在しない場合のみ、このステータスが戻されます。 |
IMPROPER SHUTDOWN -> 11 | 起動したプロセスの予期しない停止によるまれなエラー・コード。 |
CONSOLE UNAVAILABLE -> 12 | クライアント側のエラー・コード。CLIでシステム・コンソール以外のシステムを使用して対話する場合に戻されます。 |
RUNTIME SANITY CHECK FAILED -> 13 | クライアント側のエラー・コード。アプリケーションを実行するために用意された実行時間が十分でない場合(依存性が見つからない場合など)に戻されます。 |
BAD REQUEST -> 40 | クライアント側のエラー・コード。使用方法に違反した場合に戻されます。 |
UNAUTHORIZED -> 41 | クライアント側のエラー・コード。処理を実行する資格証明またはロールが無効または不十分である場合に戻されます。 |
SERVICE ERROR -> 50 | サーバー側のエラー・コード。リクエストの起動時に例外が発生する場合に戻されます。 |
RESPONSE PARSE ERROR -> 50 | サーバー側のエラー・コード。サーバーから送信されたレスポンスがクライアントの予測と一致しない場合に戻されます。このエラー・コードは現在SERVICE ERROR と同じですが、今後拡張される可能性があります。 |