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Oracle® Fusion Middleware Oracle HTTP Serverリリース・ノート
12c (12.2.1.2.0)
E82685-02
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1 Oracle HTTP Server

注意:

12.2.1.2.0での重要な更新の詳細は、Oracle HTTP Server管理者ガイドの12c (12.2.1.2)の新機能と変更された機能に関する項を参照してください。

既知の問題

次の項で、既知の問題について説明します。

「解決済の問題」では、Oracle HTTP Server 12c (12.2.1)で解決された12c (12.1.x)の既知の問題について説明しています。

Apache用WLSプラグイン

この問題は、Windows上のApache 2.2用WLSプラグインのみ該当します(OHSまたは他のリスナー/Webサーバーには該当しません)。

IPv6アドレスがWebLogicHost/WebLogicClusterパラメータに指定されている場合、WLSプラグインがこのIPv6アドレスを解決できないことがあります。これは、Apache httpd 2.2.xに含まれるAPRライブラリ(基礎となるAPRライブラリlibapr-1.dll)の不具合によるもので、Apache httpd 2.2.24で解決されています。

Oracle HTTP Serverの以前のリリースからのアップグレード

Fusion Middleware環境(およびOHS)を以前のリリースから12.2.1にアップグレードするには、アップグレード・アシスタントを使用したアップグレードに関する項の手順に従います。併置されたOracle HTTP Serverの設定(スタンドアロン・インストールではない)をアップグレードする場合、アップグレード・アシスタントの完了後手動の手順をいくつか実行する必要があります。これらの手順の詳細は、『Oracle HTTP Serverの管理』の以前のリリースのOracle HTTP Serverからのアップグレードに関する項を参照してください。

Oracle HTTP Serverの既知の問題

この項では、Oracle HTTP Server 12c (12.2.1)に存在する未解決の既知の問題について説明します。次の各項で、これらの問題について説明します。

OHS Fusion Middleware Controlの「サーバー構成」ページ

このページのオンライン・ヘルプのテキストに、次のような内容があります。

コンソールでは、「セッションの編集」で行った変更がアクティブになっていない場合でも、更新された属性の値が表示されます。

「サーバー構成」ページに表示される有効なモジュールのリストは、これには該当しません。<DOMAIN_HOME>/config/fmwconfig/components/OHS/<instanceName>/moduleconfに存在するモジュールのみが表示され、まだアクティブになっていない、現在のセッションで有効または無効になったモジュールは含まれません。

IBM-AIX上のOHSから継続的にWebアプリケーションをヒットすると大きなエラー・ログが生成される場合がある

多数のユーザーがいる(たとえば、400人以上)Webアプリケーションを、IBM-AIXユーザーがOracle HTTP Serverから継続的にヒットすると、大きなエラー・ログが生成される場合があります。これはチューニングの問題である可能性が高く、次の例に示すように、IBM-AIXシステムの特定のパラメータおよびOracle HTTP Serverのチューニング・パラメータを更新することで修正できます。

AIXシステム・パラメータでは、

/etc/security/limitsにおいて、次のようにパラメータを設定します。

nofiles = -1
nofiles_hard = -1

/etc/rc.netでは、次のようにパラメータを設定します。

/usr/sbin/no -o sb_max=6192000
/usr/sbin/no -o tcp_sendspace=4096000
/usr/sbin/no -o tcp_recvspace=4096000
/usr/sbin/no -o udp_sendspace=65536
/usr/sbin/no -o udp_recvspace=655360
/usr/sbin/no -o rfc1323=1
/usr/sbin/no -o ipqmaxlen=150
/usr/sbin/no -o clean_partial_conns=true

マシンを再起動する必要があります。

Oracle HTTP Server構成では、

mod_wl_ohs.confにおいて、次の例のように設定します。

LoadModule weblogic_module   "${PRODUCT_HOME}/modules/mod_wl_ohs.so"
# This empty block is needed to save mod_wl related configuration from EM to this file when changes are made at the Base Virtual Host Level

<IfModule weblogic_module>
#      WebLogicHost <WEBLOGIC_HOST>
#      WebLogicPort <WEBLOGIC_PORT>
#      MatchExpression *.jsp
WebLogicCluster <host-name>:<port>,<host-name>:<port>,<host-name>:<port>
ConnectTimeoutSecs 99999 //[Optional parameter]
WLIOTimeoutSecs 99999 //[default value 300]
WLSocketTimeoutSecs 99999 //[default value 2]
MatchExpression *

<Location /diagservlet>
#      SetHandler weblogic-handler
       WLSRequest On
       WebLogicCluster
<host-name>:<port>,<host-name>:<port>,<host-name>:<port>
#      PathTrim /weblogic
#      ErrorPage  http:/WEBLOGIC_HOME:WEBLOGIC_PORT/
          </Location>

</IfModule>

httpd.confにおいて、次のように設定します。

<IfModule mpm_worker_module>
          -
          -
          -
MinSpareThreads     200 [default value 25]
MaxSpareThreads     800 [default value 75]
          -
          -
          -
          -
</IfModule>

OHSが停止するとDMSは誤ったメッセージを表示する

Oracle HTTP Serverが実行されていない場合にメトリックを取得しようとすると、DMSはdisplayMetricTables.displayに関して誤ったメッセージを表示します。

MetricTables(servers='ohs1',servertype='OHS') Traceback (innermost last):
  File "<console>", line 1, in ?
  File
"/scratch/oracle/Middleware/oracle_common/common/wlst/OracleDMS.py",
line 67, in displayMetricTables
  File
"/scratch/oracle/Middleware/oracle_common/common/script_handlers/oracle

dms_handler.py", line 1105, in oracledmsDisplayMetricTables
  File
"/scratch/oracle/Middleware/oracle_common/common/script_handlers/oracle

dms_handler.py", line 648, in oracledmsHandleException
NameError: ora_mbs 

スタンドアロン・インスタンスの自動ポート割当てがない

スタンドアロン・モードでは、Oracle HTTP Serverインスタンスの自動ポート割当てはありません。

Fusion Middleware ControlOracle HTTP Serverでデプロイヤ・ロールが認識されない

WebLogic Serverは、管理者、デプロイヤ、オペレータおよびモニターといったデフォルト・ロールをサポートしています。以前のリリースでは、デプロイヤ・ロールはJMXフレームワークおよびFusion Middleware Controlでサポートされていました。

デプロイヤ・ロールを使用すると、Fusion Middleware Controlにログインできます。特定のページまたはインテグレータ領域では、デプロイヤ・ロールが有効かどうかは、ページの機能およびデプロイヤ・ロールの権限によって異なります。決めるのは、ページまたはインテグレータの所有者(Oracle HTTP Server、IDMなど)です。Oracle HTTP Serverでは、デプロイヤ・ロールはサポートされません。これは、このロールがOracle Traffic DirectorやOracle HTTP Serverなどのプロキシ層に適していないからです。

Fusion Middleware ControlでのMPM名の設定の問題

Fusion Middleware Controlの「パフォーマンス・ディレクティブ」ページの「MPM名」値の設定で間欠的に発生する問題があります。

エラー・メッセージが表示され、次のテキストが表示されます。

パフォーマンス・ディレクティブの設定中にエラーが発生しました

回避策:

このエラーが表示された場合、成功するまで操作を再試行します。

HPIAでOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソールを介してOHSを再起動した後にメトリックのロードに失敗

併置されたOHSをHPIA64プラットフォームに正常にインストールした後、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソールを介してOHSインスタンスを再起動すると、OHS起動メトリックはロードに失敗します。次のようなエラーが返される場合があります: 「メトリックは現在使用できません。」または「メトリックが構成されていません。」

回避策:

この問題を解決するには、OHSの起動後にOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソールからログアウトしてログインします。

解決済の問題

次の表で解決済の問題について説明します。

問題 説明 報告されたOHSバージョン

スクリプトの起動および停止にディレクトリの書込み権限が必要

startComponent.shおよびstopComponent.shスクリプトを書込み権限のないディレクトリから実行すると失敗します。

12.1.3.0.0

Oracle HTTP Serverインスタンスがmod_cgidのロードに失敗する

Oracle HTTP Serverインスタンスの起動時に、このメッセージが、

UNIXドメイン・ソケットで権限を設定できませんでした

cgid module (mod_cgid)のロードの際に、Oracle HTTP Serverインスタンス・ログに記録されます。このメッセージは、cgisockログ・ファイルのパスの長さが/usr/include/sys/un.hに定義されているsun_path変数の実際の文字列配列の長さを超えているため、mod_cgidがロードされないことを示しています。

12.1.3.0.0

不正なCLASSPATH環境変数によりWLSTが損なわれる場合がある

不正なCLASSPATH環境変数により、WebLogic Scripting Tool (WLST)の起動が妨げられることがあります。環境変数に不正なCLASSPATHが設定されている場合に、WLSTを起動しようとすると、次のようなメッセージが表示される場合があります。

WLSTに問題があります - java.lang.NoClassDefFoundError:

javax/enterprise/deploy/spi/exceptions/DeploymentManagerCreationException

12.1.3.0.0

Solaris 5.10でOracle HTTP Server Configuration Assistantの起動に失敗する

Oracle HTTP Serverドメインの作成時に、ORACLE_HOME/ohs/common/bin/config.shランチャが失敗し、エラーがスローされます。

12.1.3.0.0

SSLセキュリティ・プロトコルの無効化

いくつかの場所で、『Oracle HTTP Server12cの管理』ドキュメントでは、SSLバージョン3 (SSLv3)セキュリティ・プロトコルについて説明しています。セキュリティ上の問題により、Oracle HTTP ServerからSSLv3セキュリティ・プロトコルを無効にすることをお薦めします。

12.1.3.0.0

Oracle Linux 7環境へのOracle HTTP Serverのインストール

Oracle Universal Installer (OUI)をコマンドラインから-ignoreSysPrereqsオプションを指定して実行する場合にのみ、Oracle HTTP Server 12c (12.1.3)をOracle Linux 7 (OEL7)環境にインストールできます。次に例を示します。

./runInstaller -ignoreSysPrereqs...

12.1.3.0.0

adminserverという名前のインスタンスを作成すると例外がスローされる

adminserverという名前のインスタンスを作成しようとすると、Oracle HTTP Serverによって例外がスローされ、その後は有効な名前であってもインスタンスを作成できなくなります。このため、管理サーバーと同じ名前を使用するインスタンスは作成しようとしないでください。

12.1.2.0.0

ssl.conf内でSSLWalletディレクティブが適切に保存されない可能性がある

Fusion Middleware ControlでSSLウォレットを更新する場合、SSLWalletディレクティブがssl.confに適切に保存されない可能性があります。

12.1.2.0.0

起動失敗の診断時に手動でログ・ディレクトリを作成する

Oracle HTTP Serverインスタンスが起動せず、以前に起動したことがない場合は、ディレクトリDOMAIN_HOME/servers/<instancename>/logsを手動で作成し(存在しない場合)、その後そのインスタンスの起動を再度試みて、すべての診断情報が書き込まれるようにします。このログ・ディレクトリが存在しない場合、lastinvocation.logログ・ファイル(なんらかの起動障害の診断に使用される)には書き込まれません。

12.1.2.0.0

SSL証明書DNの属性の順序が修正された。

12.1.xリリースのOracle HTTP Serverで、CGIインタフェースを使用してをSSL証明書DNを問い合せると、DNの属性の順序が変更されていました。変更前:

Country, location, Organisation, Organisational Unit, Common Name, Email

変更後:

Email, Common Name, Organisational Unit, Organisation, Location, Country

これは、リリース12.2.1で修正されました。

12.1.2.0.0

パラメータなしでshutdown()を使用するとWebLogic Serverが停止する

これは、設計どおりです。WLSTのドキュメントにあるとおり、この引数(名前)のデフォルトはWLSTが現在接続されているサーバーです。

12.1.2.0.0

複数のバージョンのWLST

ORACLE_HOME/ohs/common/binではなく、$ORACLE_HOME/oracle_common/common/binのwlst.shを使用します。

12.1.2.0.0

nmStart()、nmServerStatus()およびnmKill()にはサーバー・タイプ・パラメータが必要

これは、設計どおりです。ServerTypeのデフォルトはWLSTが現在接続されているサーバーであることが明示されたWLSTのドキュメントを参照してください。

12.1.2.0.0

Oracle HTTP Serverインスタンスを作成していない場合に警告が表示される

この問題は解決されました。

12.1.2.0.0

adminserverという名前のインスタンスを作成すると例外がスローされる

管理サーバーと同じ名前を使用するインスタンスは作成しようとしないでください。

12.1.2.0.0

ssl.conf内でSSLWalletディレクティブが適切に保存されない可能性がある

この問題は解決されました。

12.1.2.0.0

スタンドアロン・ドメインでのapxsのCONFIG_FILE_PATH設定

apxsを起動する前にCONFIG_FILE_PATHが設定されていない場合、CONFIG_PATH設定のための適切な情報がエラー・メッセージから提供されないことがあります。CONFIG_FILE_PATHを適切に設定するには、『Oracle HTTP Serverの管理』のapxsコマンドを使用した拡張モジュールのインストールに関する項を参照してください

12.1.2.0.0

ohs.plugins.nodemanager.properties内のパスのバックスラッシュをエスケープする必要がある

エスケープ文字は必要なくなりました。

12.1.2.0.0