Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic ServerにデプロイされたアプリケーションへのWebLogicロギング・サービスの追加 12c (12.2.1.2.0) E82882-01 |
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Localizer
クラス、Localizer
クラス、Localizer
メソッド、Localizer
のキー値、およびLocalizer
のルックアップ・プロパティについて説明します。
この付録の内容は次のとおりです。
注意:
このLocalizer
クラス・メソッドの情報は、上級ユーザー向けのリファレンスです。通常、このインタフェースを直接使用する必要はありません。一般には、カタログ内の生成されたメソッドを使用します。
weblogic.i18ngen
ユーティリティでは、メッセージ・カタログの内容に基づいてLocalizer
クラスが作成されます。
Localizer
クラスは、カタログ・ファイルごとに1つ生成されます。クラスの名前は、カタログ名(.xml
拡張子はユーティリティによって削除される)の後に、ログ・メッセージ・カタログの場合はLogLocalizer
を、シンプル・テキスト・カタログの場合はTextLocalizer
を付けたものです。カタログejb.xml
のLocalizer
クラスは、ejbLogLocalizer
です。
Localizerは、PropertyResourceBundle
オブジェクトです。Localizer
でのローカライゼーション・データのアクセスを容易にするために、4つのメソッドが追加されています。これらのメソッドは、次の表A-1で説明されています。
これらのメソッドは、Localizer
の一部ではありません。正しくはこれらのメソッドは、Localizer
クラスの一部です。Localizer
クラスは、Localizer
のデータを抽出するためにLogger
クラスおよびTextFormatter
クラスで使用されます。各Localizer
には、L10nLookup
(Localizer
ルックアップ・オブジェクト)で取得されたLocalizer
クラスが関連付けられています。
表A-1 ローカライゼーション・データのアクセスに使用されるメソッド
メソッド | 説明 |
---|---|
public Object getObject(String key, String id) |
メッセージ |
public Object getObject(String key, int id) |
メッセージ |
public String getString(String key, String id) |
メッセージ |
public String getString(String key, int id) |
メッセージ |
ローカライゼーション・データ・アクセスに使用される各メソッドにはkey
引数があります。key
引数として識別される値は、以下のとおりです。
Localizer.SEVERITY
Localizer.MESSAGE_ID
Localizer.MESSAGE_BODY
Localizer.MESSAGE_DETAIL
Localizer.CAUSE
Localizer.ACTION
Localizer.SEVERITY
キーの場合を除き、Localizer
によって返されるローカライゼーション・データは整数型のオブジェクトを返すStringオブジェクトです。
返される重大度の値は、以下のとおりです。
weblogic.logging.severities.EMERGENCY
weblogic.logging.severities.ALERT
weblogic.logging.severities.CRITICAL
weblogic.logging.severities.NOTICE
weblogic.logging.severities.ERROR
weblogic.logging.severities.WARNING
weblogic.logging.severities.INFO
weblogic.logging.severities.DEBUG
返される特定の文字列は、メッセージ・カタログで定義されます。
get*()
メソッドのkey
引数は、定義のどの要素を返すのかを識別します。受け入れられる値は、Localizer
クラスの定義で定義されます。返されるテキストは、java.text.MessageFormat.format()
によってさらに拡張できます。message body
、detail
、cause
、およびaction
の各要素は、すべてローカライズできます。他の要素(message ID
、severity
、およびsubsystem
)はローカライズ可能ではなく、MessageFormat
で処理を加える必要もありません。
メッセージに対する正しいLocalizer
を取得するには、L10nLookup
クラス(システムの起動時に次のプロパティ・ファイルからロードされるプロパティ・クラスの拡張)を使用します。
i18n_user.properties
このプロパティ・ファイルはweblogic.i18ngen
によって作成され、インストールされたWebLogic Serverに入っています。ユーザー・アプリケーションを起動すると、そのクラスパスのすべてのi18n_user.properties
ファイルがL10nLookup
にもロードされます。
ルックアップ(i18n_user.properties
)ファイルのプロパティのフォーマットは次のとおりです。
nnnnnn=subsystem:Localizer class
この行の引数は次のように定義されています。
nnnnnn
はメッセージIDを表します。
subsystem
は関連するサブシステムを表します。
Localizer class
は生成されたLocalizer
クラスの名前を表します。
たとえばメッセージ001234
は、次のルックアップ・ファイルのプロパティに基づいて、weblogic.i18n.ejbLogLocalizer
クラスからのEJBサブシステム・メッセージIDとして識別されます。
001234=EJB:weblogic.i18n.ejbLogLocalizer