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Oracle® Fusion Middleware Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理
12c (12.2.1.2.0)
E82707-02
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この章では、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control (FMWC)のチェンジ・センターの使用方法をはじめ、WebLogic Scripting Tool (WLST)スクリプトの記録方法、表ビューのカスタマイズ方法、およびFusion Middleware Controlの使用に関する追加情報を説明します。

この章の内容は次のとおりです。

Fusion Middleware Controlヘルプの使用

ページ上部のユーザー・プロファイル・メニューからHelpを選択して、特定のコンソール・ページや属性に関する詳細な情報にアクセスします。現在のページの属性に関する詳細は、「このページのヘルプ」を選択してください。現在のページのタスクベースのヘルプは、「使用方法」を選択します。

チェンジ・センターの使用

チェンジ・センターを使用すると、ドメイン構成をロックする方法が提供され、構成の変更が可能となります。自分の編集セッションに影響を与える他の編集セッションがそのドメイン内に存在する可能性があることに注意してください。詳細は、「競合の表示と解決」を参照してください。

ロックが有効になっている場合は、ロックを取得して編集プロセスを開始します。変更を完了した後、その変更を保存します。変更をアクティブにしてドメイン内のすべてのサーバー・インスタンスに配信するまで、その変更は有効になりません。

Fusion Middleware Controlを使用してOracle WebLogic Serverを変更するには、次の手順を実行します。

  1. チェンジ・センターを探します。
  2. 「変更」メニューから、「ロックして編集」を選択してドメインの編集可能な構成階層をロックします。

    これにより、Fusion Middleware Controlを使用して変更ができます。

  3. Fusion Middleware Control内の該当するページで目的の対象を変更し、変更を行う各ページで「保存」をクリックします。
  4. 目的のすべての変更を終了したら、チェンジ・センターに戻り、「変更」を選択し、「変更のアクティブ化」を選択します。

詳細は、構成オプションを参照してください。

終了後

Fusion Middleware Controlで行った変更の一部は、アクティブ化するとすぐに反映されます。それ以外の変更の場合、その変更の影響を受けるサーバーを再起動する必要があります。「保留中の変更の表示」を参照してください。

編集セッションの表示

編集セッションは構成変更を管理および調整するのに役立ちます。このドメイン内で開始されている編集セッションを表示するには、次の手順を実行します。

  1. チェンジ・センターを探します。
  2. 「変更」メニューから、「セッションの編集」を選択します。

    「セッションの編集」ページに、次の情報が表示されます。

    • 名前: 編集セッションの名前。

    • アクティブ化されていない変更: 保留ディレクトリに保存されている変更が存在する場合や、メモリーに変更が存在する場合に、trueが戻されます。これらの変更を適用するには、セッションをアクティブ化します。

    • マージが必要です: この編集セッションの最後のアクティブ化の後、またはこの編集セッションを作成してアクティブ化する前に、別の編集セッションが独自の変更をアクティブ化した場合に、trueが返されます。これは、この編集セッション構成が実際のランタイム構成ではない可能性があることを示します。解決メソッドを使用して、この構成に変更をマージします。この編集セッション構成にも変更がある場合は、このセッションとランタイム構成の間で矛盾が生じている可能性があります。解決メソッドを使用して、不整合の原因を削除します。詳細は、「競合の表示と解決」を参照してください。

    • 所有者: 編集セッションの現在のエディタ。エディタはロックを所有しています。

    • 作成者: 編集セッションの元の作成者。

    • 説明: 編集セッション構成の説明。

編集セッションの管理

「セッションの編集」ページを使用して、編集セッションの作成、削除および切替えを行います。

  1. チェンジ・センターを探します。
  2. 「変更」メニューから、「セッションの編集」を選択します。
  3. 新しい編集セッションを作成するには、「作成」をクリックします。

    「新しい編集セッションの作成」ページで、「名前」およびオプションの「説明」を入力して、「作成」をクリックします。

  4. 編集セッションを削除するには、削除する編集セッションを選択して、「削除」をクリックします。「デフォルト」の編集セッションは削除できません。
  5. 編集セッションを切り替えるには、変更する編集セッションを選択して、「編集セッションの切替え」をクリックします。

詳細は、WebLogic Server MTの使用の名前が付いた同時編集セッションの管理を参照してください。

保留中の変更の表示

保存したがまだ有効になっていない変更を表示するには:

  1. チェンジ・センターを探します。
  2. 「変更」メニューから、「変更リストの表示」または「再起動チェックリストの表示」のいずれかを選択します。

    「変更リスト」ページまたは「再起動チェックリスト」ページが表示されます。

  3. 「変更リスト」ページでは、保存されていてもアクティブ化されていないすべての変更を表示できます。
  4. 「再起動チェックリスト」ページでは、構成変更を有効にするために再起動する必要があるすべてのサーバー・インスタンスを表示できます。

    サーバーを再起動するには、次の手順を実行します。

    「再起動チェックリスト」表で、再起動するサーバーの行を選択します。

    「再起動」をクリックします。

  5. 「終了」をクリックします。

競合の表示と解決

構成変更を行う場合、自分の編集セッションに影響を与える他の編集セッションがそのドメイン内に存在する可能性があります。既存の変更が自分のものと矛盾する場合、自分の変更をアクティブ化する前にその競合を解決するか、構成ロックを解放して自分の変更をロールバックする必要があります。

矛盾する構成変更が存在する場合、「変更」→「競合を確認して解決」メニュー・オプションが使用可能になります。

競合する構成変更を解決するには:

  1. チェンジ・センターを探します。
  2. 「変更」メニューから、「競合を確認して解決」を選択します。

    「競合を確認して解決」ページに、別の編集セッションで競合する変更が行われたという警告が表示され、それらの変更の説明を参照できます。また、解決操作を開始する場合に発生するドメインに対する変更の説明も表示されます。詳細を参照するには、「変更」→「変更リストの表示」を選択します。

  3. 変更を受け入れるには、「競合を解決」をクリックし、「変更」→「変更のアクティブ化」を選択して、ドメインに対するすべての変更を保存します。
  4. 構成ロックを解放して変更をロールバックするには、「取消」をクリックして、「変更」→「すべての変更を取消し」を選択します。

ドメイン構成ロックの有効化と無効化

チェンジ・センターは、ドメイン構成をロックする手段を提供します。これにより、編集セッションの間は他のアカウントが変更を行えない状態にして、構成を変更することができます。

開発ドメインでドメイン構成ロック機能を有効または無効にするには:

  1. チェンジ・センターを探します。

  2. 「変更」メニューから、「プリファレンス」を選択します。

    「チェンジ・センターのプリファレンス」ページが表示されます。

  3. 「チェンジ・センターのプリファレンス」ページから「自動コミット・モード(ロックを自動取得して変更をアクティブ化)」フィールドを選択または選択解除して、この機能を有効または無効にします。

  4. 「OK」をクリックします。

ドメイン構成ロックが有効であることを確認するには、次の手順を実行します。

  1. チェンジ・センターを探します。
  2. 「変更」メニューで、「自動コミット・モード」を探します。
  3. 青いチェックマークが「自動コミット・モード」の隣に表示された場合、ドメイン構成ロックは有効です。
  4. チェックマークがない場合、「自動コミット・モード」を選択してドメイン構成ロックを有効にします。

    確認メッセージがページに表示されます。

終了後

ドメイン構成ロックが有効になっている場合、ドメイン構成をロック解除して編集するには、チェンジ・センターを使用する必要があります。チェンジ・センターの使用を参照してください。

構成ロックの解放

チェンジ・センターの「ロックして編集」を選択すると、編集可能な構成階層に対するロックが取得され、その構成ロックを解放するまで他のユーザーが変更を行えなくなります。

構成ロックを解放するには、次の手順を実行します。

  1. チェンジ・センターを探します。
  2. 「変更」メニューから、次のオプションのうちどれか1つを選択します。
    • 変更を行う前に明示的にロックを解放するには、「構成の解放」を選択します。

    • 変更を保存した後でロックを暗黙的に解放するには、「変更のアクティブ化」または「すべての変更を取消し」を選択します。

      確認メッセージがページに表示され、構成ロックが解放されたことが示されます。

チェンジ・センターのプリファレンスの設定

チェンジ・センターのプリファレンスは個別に指定できます。

チェンジ・センターのプリファレンスを指定するには、次の手順を実行します。

  1. チェンジ・センターを探します。
  2. 「変更」メニューから、「プリファレンス」を選択します。

    「チェンジ・センターのプリファレンス」ページが表示されます。

  3. 「チェンジ・センターのプリファレンス」ページでは、次のオプションを指定できます。
    • アクティブ化タイムアウト

    • ロックの取得前に警告する

    • 自動コミット・モード(ロックを自動取得して変更をアクティブ化)

    • 管理操作タイムアウト

  4. 「OK」をクリックします。

    確認メッセージがページに表示されます。

WLSTスクリプトの記録

ドメインの構成タスクを自動化するために、Fusion Middleware Controlでの構成アクションを、一連のWebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドとして記録しておき、その後、WLSTを使用してそれらのコマンドを再生することができます。

WLSTとは、WebLogic Serverドメインの作成、管理、およびモニターに使用できる、コマンド行スクリプト環境です。

次の場合には、WLSTコマンドは記録できません。

  • セキュリティ・プロバイダによって維持されるセキュリティ・データへの変更。たとえば、ユーザー、ロール、およびポリシーの追加または削除のためのコマンドは記録できません。

  • デプロイメント・プランへの変更。

  • デプロイメント操作(デプロイ、再デプロイ、アンデプロイ、起動、停止)。

  • アプリケーションまたはサーバー・インスタンスの起動と停止など、「制御」ページまたは「モニタリング」ページにおける実行時の処理。

詳細は、構成オプションを参照してください。

この項には、次の項目が含まれます。

WLST記録の開始

ドメインの構成ドキュメントを変更するアクションのみを記録できます。「WLSTスクリプトの記録」を参照してください。

Fusion Middleware ControlアクションのWLSTコマンドとしての記録を開始するには、次の手順を実行します。

  1. チェンジ・センターを探します。
  2. 「記録中」メニューから、「記録の開始」を選択します。

    確認メッセージがページに表示されます。

終了後

Fusion Middleware Controlは、ドメインの構成を変更するすべてのアクションの記録を開始します。各コマンドを記録するたびに、管理コンソールはそのコマンドを、記録のプリファレンスで指定したスクリプト・ファイルに書き込みます。「WLST記録プリファレンスの設定」を参照してください。

WLST記録の停止

Fusion Middleware ControlアクションのWLSTコマンドとしての記録を停止するには、次の手順を実行します。

  1. チェンジ・センターを探します。
  2. 「記録中」メニューから、「記録の停止」を選択します。

    確認メッセージがページに表示され、Fusion Middleware Controlがアクションの記録を停止したことが示されます。

記録されたコマンドの表示

スクリプト・ファイルに記録されたコマンドを表示するには、次の手順を実行します。

  1. チェンジ・センターを探します。
  2. 「記録中」メニューから、「記録の表示」を選択します。

    「記録の表示」ページには、現在および以前の記録セッションでスクリプト・ファイルに記録されたコマンドが表示されます。

    このページに表示されているコマンドは編集できません。テキスト・エディタを使用して、スクリプト・ファイル内のコマンドを編集できます。

  3. 「OK」をクリックします。

WLST記録プリファレンスの設定

WLST記録の個々のプリファレンスを指定できます。

WLSTスクリプトを記録するためのプリファレンスを設定するには、次の手順を実行します。

  1. チェンジ・センターを探します。
  2. 「記録中」メニューから、「プリファレンス」を選択します。

    「WLST記録のプリファレンスを指定」ページが表示されます。

  3. 「WLST記録のプリファレンスを指定」ページでは、次のオプションを指定できます。
    • 基本スクリプト・ディレクトリ

    • スクリプト・ファイル名

    • ファイルの末尾に追加

    • 記録を開始する前にプロンプトを表示

    • プリスクリプトとポストスクリプトの生成

    • プリスクリプト・テキスト

    • ポストスクリプト・テキスト

  4. 「OK」をクリックします。

自動リフレッシュ間隔の設定

コンソールの右上隅にある「自動リフレッシュ」リストを使用して、次の自動ページ・リフレッシュ間隔を指定できます。

  • オフ - デフォルト

  • 15秒

  • 30秒

  • 1分

  • 5分

または、「リフレッシュ」アイコンをクリックして、任意のコンソール・ページを手動でリフレッシュできます。
小さな循環する矢印のアイコン

表ビューのカスタマイズ

表示されるデータをソートおよびフィルタし、列を管理して、Fusion Middleware Controlで表をカスタマイズできます。

表ビューをカスタマイズするには、次の手順を実行します。

  1. 表の列を追加または削除するには、次の手順を実行します。

    1. 表の上で「ビュー」を選択し、「列の管理」を選択します。

    2. 「非表示列」(左側)のリストから「表示される列」(右側)のリストに列を移動して、表示する列を追加します。

    3. 「表示される列」のリストから「非表示列」のリストに列を移動して、表示されている列を削除します。

    4. 「OK」をクリックします。

  2. 表の列を並べ替えるには、次の手順を実行します。

    1. 表の上で「ビュー」を選択し、「列の並替え」を選択します。

    2. 列を選択し、右側の矢印を使用して列を並べ替えます。

    3. 「OK」をクリックします。

  3. 表に表示されているデータをフィルタするには、次の手順を実行します。

    1. データをフィルタする列を選択します。

    2. 列の上のテキスト・ボックスでフィルタリング基準を指定します。

      注意:

      一部の列には、テキスト・ボックスのかわりにフィルタリング基準を備えたメニューがあります。

      表にはフィルタされたデータのみが表示されます。フィルタをすべて消去するには、消しゴムアイコンをクリックします。

  4. 表に表示されているデータをソートするには、次の手順を実行します。

    1. 表の上で「ビュー」を選択し、「ソート」を選択します。

    2. 「拡張」を選択します。

    3. 「拡張ソート」ページで、昇順または降順に個々の列をソートできます。

    4. 「OK」をクリックします。

例による問合せを使用した表のフィルタ

Fusion Middleware Controlの表に対して問合せを実行し、情報をフィルタできます。

表に対する例による問合せ機能を使用するには:

  1. フィルタする表の上で、「表示」「例による問合せ」の順に選択します。

    例による問合せが有効になっている場合は、表のヘッダー行の上にテキスト・ボックスおよびメニューの行が表示されます。

  2. 表内の任意の行を選択して、問合せ行に情報を追加します。
  3. テキストを使用して表情報をフィルタするには、問合せを実行する列の上にあるテキスト・ボックスにテキスト文字列を追加して、[Enter]を押します。

    その他の表情報をフィルタするには、問合せを実行する列の上に表示されるメニューのいずれかから、使用可能なオプションのいずれかを選択します。

  4. 問合せをクリアするには、表の左上隅にある消しゴムのアイコンをクリックします。

ユーザーおよびロール

WebLogic Server MTでは、複数のアクティブなセキュリティ・レルムがサポートされており、各パーティションを異なるレルムで実行できます。その結果、ユーザーは、ドメインにログインするのではなく、ドメイン・パーティションに直接ログインできます。

注意:

ドメイン・パーティションにログインするには、管理者ロールが必要です。詳細は、WebLogic Server MTの使用のセキュリティの構成を参照してください。

ドメイン・パーティションにログインしている場合は、「ドメイン・パーティション」メニューからナビゲートします。