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Oracle® Fusion Middleware Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理
12c (12.2.1.2.0)
E82707-02
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15 Oracle Coherenceクラスタ

この章では、Oracle Coherenceクラスタをモニターする方法について説明します。Oracle Coherenceは、頻繁に使用されるデータへの高速かつ信頼性の高いアクセスを提供することにより、企業がミッションクリティカルなアプリケーションを計画的に拡張することを可能にするOracle Fusion Middlewareのコンポーネントです。

Oracle Coherenceでは、複数のサーバー間でメモリーのデータを自動的かつ動的にパーティション化することにより、サーバーの障害時にも継続的なデータの可用性およびトランザクションの整合性が確保されます。Oracle Coherenceは、共有インフラストラクチャとして、データの場所とローカル処理能力を結合し、リアルタイム・データ分析、インメモリ・グリッド計算、トランザクションおよびイベントの並列処理を実行します。

注意:

ドメイン・パーティションにログインしている場合は、「ドメイン・パーティション」メニューからナビゲートします。

この章の内容は次のとおりです。

Oracle Coherenceクラスタの作成

この項では、管理対象Oracle Coherenceクラスタを作成する方法、およびスタンドアロンOracle Coherenceクラスタを追加する方法を説明します。管理対象Oracle Coherenceクラスタは、WebLogic Serverドメインの一部である管理対象Oracle Coherenceサーバーから構成されます。スタンドアロンOracle Coherenceクラスタは、WebLogic Serverドメインの一部ではないOracle Coherenceサーバーから構成されます。

この項では、次のタスクを取り上げます。

管理対象Oracle Coherenceクラスタの作成

新しい管理対象Oracle Coherenceクラスタを作成するには:

  1. 「WebLogicドメイン」メニューから、「環境」「Coherenceクラスタ」の順に選択します。
  2. 「管理対象」を選択します。

    「Coherenceクラスタ」表には、現在のドメイン内で構成されている管理対象Oracle Coherenceクラスタに関する情報が表示されます。

  3. 「作成」をクリックします。

    次の各ページで、新しい構成済クラスタの構成オプションを定義します。

  4. 「作成」をクリックします。

プロパティ

「プロパティ」ページで、新しい管理対象Oracle Coherenceクラスタの一般的なクラスタ・プロパティを定義します。

  • 名前: クラスタの一意の名前を入力します。

  • クラスタリング・モード: 「WebLogic Server内の構成」を選択した場合は、クラスタ・ネットワークの伝送のため、ユニキャストまたはマルチキャストのいずれかを選択します。

  • クラスタ・リスニング・ポート: 「WebLogic Server内の構成」を選択した場合は、クラスタのリスニング・ポートを入力します。Oracle Coherenceクラスタ・メンバーはこのポートを使用して、クラスタの検出と結合またはクラスタの作成を行います。デフォルト・ポートは7574です。

  • マルチキャスト・リスニング・アドレス: 「WebLogic Server内の構成」を選択し、マルチキャストを使用する場合は、クラスタのマルチキャスト・リスナーのIPアドレスを入力します。

  • カスタム構成ファイルの名前: 「カスタム構成ファイルの使用」を選択した場合は、クラスタのプロパティを定義するOracle Coherenceクラスタ構成ファイルの場所を入力します。「参照」をクリックしてファイルの場所に移動できます。

これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

メンバー

「メンバー」ページで、この管理対象Oracle Coherenceクラスタに関連付けるWebLogic Serverクラスタまたは特定の管理対象サーバーを指定できます。

詳細は、構成オプションを参照してください。

確認

「確認」ページで、新しい管理対象Oracle Coherenceクラスタの構成を確認します。

詳細は、構成オプションを参照してください。

スタンドアロンOracle Coherenceクラスタの追加

スタンドアロンOracle Coherenceクラスタを追加するには:

  1. 「WebLogicドメイン」メニューから、「環境」「Coherenceクラスタ」の順に選択します。
  2. 「スタンドアロン」を選択します。

    「Coherenceクラスタ」表には、現在のドメイン内で構成されているスタンドアロンOracle Coherenceクラスタに関する情報が表示されます。

  3. 「追加」をクリックします。
  4. 「スタンドアロン・クラスタの追加」ページで、次のような既存のスタンドアロンOracle Coherenceクラスタの接続プロパティを入力します。
    • クラスタ名: クラスタ名を入力します。

    • クラスタ・ポート: クラスタ通信に使用されるポートを入力します。

    • ノート: クラスタに関する追加情報を入力します。

    • そのクラスタで認証が必要な場合は、「資格証明」セクションで、有効なユーザー名およびパスワードを入力します。

    • 「管理ノード・ホスト」セクションで、JMX管理が有効になっているクラスタ・ノードのホスト名を入力します。「追加」をクリックして追加のホストを入力します。ホストを削除するには、ホストを選択して「削除」をクリックします。

  5. 「追加」をクリックします。

これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

スタンドアロン・クラスタ設定の編集

この項では、スタンドアロン・クラスタ設定を編集する方法を説明します。この項では、次のタスクを取り上げます。

スタンドアロンOracle Coherenceクラスタの一般設定の編集

スタンドアロンOracle Coherenceクラスタの一般設定を編集するには:

  1. 各テキスト・フィールドを選択して、必要に応じて値を更新します。
  2. 「管理ノード・ホスト」セクションで、「追加」をクリックして新しいホストを入力するか、またはホストを選択して「削除」をクリックしてリストからホストを削除します。「ノート」列を使用して、ホストに関する追加情報を入力します。
  3. 「保存」をクリックして、変更を保持します。「回復」をクリックすると、変更が破棄されます。

これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

スタンドアロンOracle Coherenceクラスタのノートの編集

スタンドアロンOracle Coherenceクラスタのノートを編集するには:

  1. テキスト・フィールドで、必要に応じてテキストを更新します。
  2. 「保存」をクリックして、変更を保持します。「回復」をクリックすると、変更が破棄されます。

これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

Oracle Coherenceクラスタのモニター

この項では、Oracle Coherenceクラスタをモニターする方法を説明します。

この項では、次のタスクを取り上げます。

管理対象Oracle Coherenceクラスタのモニター

管理対象Oracle Coherenceクラスタをモニターするには:

  1. 「WebLogicドメイン」メニューから、「環境」「Coherenceクラスタ」の順に選択します。
  2. 「管理対象」を選択します。

    「Coherenceクラスタ」表には、現在のドメイン内で構成されている管理対象Oracle Coherenceクラスタに関する情報が表示されます。この表は、クラスタの構成方法の概要、およびクラスタの操作のステータスを示しています。

    • 名前

    • ステータス

    • ロギング有効

    • メンバー

    • カスタム構成ファイル

    • クラスタリング・モード

    • トランスポート

    • セキュリティ・フレームワークの有効化

    • ユニキャスト・リスニング・ポート

    • ユニキャスト・ポートの自動調整

    • マルチキャスト・リスニング・アドレス

    • マルチキャスト・リスニング・ポート

    • 存続時間

    表の各列の詳細は、「構成オプション」を参照してください。

  3. 必要に応じて、「ビュー」を選択して次の表オプションにアクセスします。
    • 列: 表に表示されている列を追加または削除します

    • デタッチ: 表をデタッチします(表示オプション)

    • ソート: 昇順または降順に列をソートします

    • 並替え: 表示されている列の順序を変更します

    • 例による問合せ

  4. 表から、「名前」の列でクラスタを選択し、選択したクラスタの「Oracle Coherenceクラスタ・ホームページ」に移動します。このホームページでは、詳細なリソース・パフォーマンス・モニタリングが提供されます。

スタンドアロンOracle Coherenceクラスタのモニター

スタンドアロンOracle Coherenceクラスタをモニターするには:

  1. 「WebLogicドメイン」メニューから、「環境」「Coherenceクラスタ」の順に選択します。
  2. 「スタンドアロン」を選択します。

    「Coherenceクラスタ」表には、現在のドメイン内で構成されているスタンドアロンOracle Coherenceクラスタに関する情報が表示されます。この表は、接続設定の概要およびクラスタの操作のステータスを示しています。クラスタのリソースおよびパフォーマンス・モニタリングの詳細は、「ターゲット・ナビゲーション」メニューを使用して「Oracle Coherenceクラスタ・ホームページ」にアクセスします。

    • 名前

    • ステータス

    • クラスタ・ポート

    • 管理ノード・ホスト

    • ノート

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  3. 必要に応じて、「ビュー」を選択して次の表オプションにアクセスします。
    • 列: 表に表示されている列を追加または削除します

    • デタッチ: 表をデタッチします(表示オプション)

    • ソート: 昇順または降順に列をソートします

    • 並替え: 表示されている列の順序を変更します

    • 例による問合せ

  4. 表から、「名前」の列でクラスタを選択し、選択したクラスタの接続設定を編集します。

    スタンドアロン・クラスタの接続設定の編集の詳細は、「スタンドアロン・クラスタ設定の編集」を参照してください。