この付録では、Linux上のOracle R Enterpriseで使用するRStudio Serverのインストールに役立つヒントを示します。内容は次のとおりです。
RStudioは、無償でオープン・ソースのR向け統合開発環境(IDE)です。RStudioは、GNU Affero General Public License (AGPL)で使用可能です。RStudioは、Oracle R Enterpriseとともに使用できますが、RStudioには含まれていません。RStudioを使用する場合は、別個にインストールしてライセンスを供与する必要があります。
関連項目:
AGPLの詳細は、http://www.gnu.org/licenses/agpl-3.0-standalone.htmlを参照してください。
RStudioの詳細は、http://www.rstudio.com/を参照してください。
RStudio Serverは、サーバー上のRにWebベースのインタフェースを提供するLinuxアプリケーションです。
Oracle R Enterpriseで使用するRStudio Serverをインストールするには、次の手順を実行します。
RStudioを、RStudioのWebサイトからLinuxシステムにダウンロードし、次のインストール手順に従います。
構成ファイルrserver.confを編集します。RHOMEおよびORACLE_HOMEの値を指定します。
sudo vi /etc/rstudio/rserver.conf
    rsession-ld-library-path=RHOME/lib:ORACLE_HOME/lib
注意: LinuxでのRHOMEのデフォルト値は、/usr/lib64/Rです。
構成ファイル.Renvironを編集します。ORACLE_HOME、ORACLE_HOSTNAMEおよびORACLE_SIDの値を指定します。次に例を示します(BASHシェルを使用)。
cd /home/oracle
sudo vi .Renviron
    ORACLE_HOME=ORACLE_HOME
    ORACLE_HOSTNAME=ORACLE_HOSTNAME
    ORACLE_SID=ORACLE_SID
 
export ORACLE_HOME
export ORACLE_HOSTNAME
export ORACLE_SID
サーバーを構成する手順は次を参照してください。
 RStudio内のOracle R Distribution 3.2.0のヘルプにアクセスするには、sudoまたはrootとしてファイル/usr/lib/rstudio-server/R/modules/SessionHelp.Rを変更します。
httpdPortIsFunctionを次のように更新します。
.rs.addFunction( "httpdPortIsFunction", function() {
   getRversion() >= "3.2"
})
RStudio Desktopは、スタンドアロン・マシン用のIDEです。
RStudio Desktopをインストールするには次の手順を実行します。
Rをインストールします。
RStudio Desktopを、RStudioのWebサイトからダウンロードします。
インストーラを実行し、プロンプトに従います。
デスクトップ・アイコンをクリックしてRStudioを初期化します。
 RStudio内のOracle R Distribution 3.2.0のヘルプにアクセスするには、管理者としてファイルRStudio Home Directory\R\modules\SessionHelp.Rを変更します。次の例では、RStudioはCドライブのProgram Filesフォルダにインストールされます。
C:\Program Files\RStudio\R\modules\SessionHelp.R
httpdPortIsFunctionを次のように更新します。
.rs.addFunction( "httpdPortIsFunction", function() {
   getRversion() >= "3.2"
})