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Oracle® R Enterpriseユーザーズ・ガイド
リリース1.5
E67082-02
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5.1 ore.predict関数について

予測モデルにより過去の動作に基づいて将来の動作を予測できます。モデルを構築した後に、そのモデルを使用して新しいデータのスコアリング、すなわち予測を行います。

Rにより様々なモデルを構築できます。Rモデルを使用して新しい結果を予測するためにデータのスコアリングをするときは、スコアリングするデータはR data.frameにある必要があります。ore.predict関数を使用すると、Rモデルを使用してore.frameオブジェクトにあるデータベース常駐データをスコアリングできます。

ore.predict関数は、Oracle DatabaseでスコアリングするためにRベースのモデルを操作可能にする最短の方法を提供します。この関数には、PMMLまたは他のプラグインに対する依存性がありません。

ore.predict関数を使用してデータベースのデータをスコアリングすると、次のようなメリットがあります。

ore.predict関数は汎用関数です。次のように使用します。

ore.predict(object, newdata, ...)

object引数の値は、表5-1にリストされているモデル・オブジェクトのいずれかです。newdata引数の値は、スコアリングするデータが含まれているore.frameオブジェクトです。ore.predict関数には、固有のRモデル・クラスで使用するためのメソッドがあります。...引数は、各種のメソッドで受け入れられる様々な追加の引数を表します。

関数ore.predictには、表5-1にリストされているモデル・オブジェクトをサポートするメソッドがあります。


表5-1 ore.predict関数でサポートされているモデル

モデルのクラス モデルの説明

glm

一般化線形モデル

kmeans

k-Meansクラスタリング・モデル

lm

線形回帰モデル

matrix

hclust階層クラスタリング・モデル内で使用するための1000行以下のmatrix

multinom

多項対数線形モデル

nnet

ニューラル・ネットワーク・モデル

ore.model

OREModelsパッケージからのOracle R Enterpriseモデル

prcomp

マトリクス上の主要コンポーネント分析

princomp

数値マトリクス上の主要コンポーネント分析

rpart

再帰分割および回帰ツリー・モデル


ore.predictメソッドの関数シグネチャについては、help("ore.predict-kmeans")のように、次のものに対してhelp関数を呼び出してください。