開発者がプリファレンスを使用すると、特定のApplication Expressユーザーの値を異なるセッションにわたって格納できます。これらのプリファレンスは、設定後、プログラムによって、または手動で削除できます。管理者は、ページ・プロセスの作成またはプリファレンスのアイテム・ソース値の計算によって、あるいはPL/SQL APIを使用してプログラムによって、ユーザー・プリファレンスを設定できます。
ワークスペース管理者は、ページ・プロセスの作成またはプリファレンス・アイテムの作成、あるいはPL/SQL APIを使用してプログラムを介して、アプリケーション内でユーザー・プリファレンスを設定できます。
開発者は、ページ・プロセスを作成してユーザー・プリファレンス値を設定できます。
ページ・プロセスの作成によってユーザー・プリファレンスを設定するには、次の手順を実行します。
参照:
Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドの「ページ・デザイナにおけるページ・プロセスの作成」
アイテム・ソース・タイプをプリファレンスとして定義することによって、ユーザー・プリファレンスに基づいてアイテムのソースを設定できます。
ユーザー・プリファレンスに基づいてアイテムのソースを定義するには、次の手順を実行します。
PL/SQL APIを使用して、ユーザー・プリファレンスをプログラムによって設定または参照できます。
ユーザー・レベルのキャッシュが、プログラムを介して使用できます。ユーザー・レベルのプリファレンスNAMED_PREFERENCE
を設定するには、SET_PREFERENCE
プロシージャを使用します。次に例を示します。
APEX_UTIL.SET_PREFERENCE( p_preference=>'NAMED_PREFERENCE', p_value =>:ITEM_NAME);
ユーザー・プリファレンスの値を参照するには、GET_PREFERENCE
ファンクションを使用します。次に例を示します。
NVL(APEX_UTIL.GET_PREFERENCE('NAMED_PREFERENCE'),15)
前述の例では、プリファレンスに値が含まれていない場合、このプリファレンスの値はデフォルトの15になります。
参照:
『Oracle Application Express APIリファレンス』のGET_PREFERENCEファンクションおよびSET_PREFERENCEプロシージャに関する説明
「ユーザー別のプリファレンス」ページで、ユーザー別のユーザー・プリファレンスを表示します。
ユーザー別のプリファレンスを表示するには、次の手順を実行します。
「プリファレンスのパージ」ページで特定のユーザーのプリファレンスを消去します。
特定のユーザーのユーザー・プリファレンスを消去するには、次の手順を実行します。
「現行のユーザー・プリファレンス」ページで現行のユーザーのプリファレンスを消去します。
カレント・ユーザーのプリファレンスを消去するには、次の手順を実行します。
PL/SQL APIを使用して、ユーザー・プリファレンスをプログラムによって削除します。
ユーザー・プリファレンスをプログラムによって削除するには、REMOVE_PREFERENCE
プロシージャを使用して、NAMED_PREFERENCE
というユーザー・レベルのプリファレンスを削除します。次に例を示します。
APEX_UTIL.REMOVE_PREFERENCE( p_preference=>'NAMED_PREFERENCE');
参照:
『Oracle Application Express APIリファレンス』のREMOVE_PREFERENCEに関する説明