このネームスペースは、Oracle Application Expressの全クライアント側ページ関連のファンクションに使用します。
未保存の変更を確認するハンドラを削除するコール。これは、ユーザーが意図的に変更の破棄を選択する、なんらかの取消し操作の前に使用すると便利です。宣言属性Warn on Unsaved Changes
でDo Not Check
の値を指定すれば、自動的に処理されるため、通常このファンクションをコールする必要はありません。リンク(アンカー要素)またはボタンにクラスjs-ignoreChangeを追加すると、リンクまたはボタンが使用される前にこのファンクションがコールされます。
パラメータ
なし
例
次の例では、変更をチェックせずにページから移動するカスタムの取消しボタンのハンドラを設定しています。
apex.jQuery( "#custom-cancel-button" ).click( function() { apex.page.cancelWarnOnUnsavedChanges(); apex.navigation.redirect( someUrl ); });
pMessage
のメッセージを表示する確認ダイアログを表示し、ユーザーの選択に応じて、リクエスト値をpRequest
に設定するページを送信するか、またはページを送信しません。ユーザーがページの送信を選択した場合、動作はapex.page.submit
ファンクションと同じです。同じパラメータを指定して、このファンクションapex.confirm
の短い別名も使用できます。
パラメータ
表31-45 apex.page.confirmのシグネチャ1のパラメータ
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
|
String |
ダイアログに表示する確認メッセージ。 |
|
String |
リクエスト値。 |
例
この例では、確認ダイアログ・ボックスに「Delete Department」というテキストが表示されます。ユーザーが削除を選択すると、REQUESTの値が'DELETE'の現在のページが送信されます。
apex.page.confirm('Delete Department', 'DELETE');
または
apex.confirm('Delete Department', 'DELETE');
pMessage
のメッセージを表示する確認ダイアログを表示し、ユーザーの選択に応じて、pRequest
のオプションに従ったページを送信するか、またはページを送信しません。ユーザーがページの送信を選択した場合、動作はapex.page.submit
ファンクションと同じです。同じパラメータを指定して、このファンクションapex.confirm
の短い別名も使用できます。
パラメータ
表31-46 apex.page.confirmのシグネチャ2のパラメータ
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
|
String |
ダイアログに表示する確認メッセージ。 |
|
Object |
ページの送信方法を制御するオプション。apex.page.submitのシグネチャ2で「pOptionsのプロパティ」を参照してください。 |
例
この例では、「Save Department?」というテキストの確認メッセージが表示されます。ユーザーが保存を選択すると、REQUEST
値がSAVEのページが送信され、2つのページ・アイテム値が設定されます(P1_DEPTNO
が10
、P1_EMPNO
が5433
)。
apex.page.confirm("Save Department?", { request:"SAVE", set:{"P1_DEPTNO":10, "P1_EMPNO":5433} });
または
apex.confirm("Save Department?", { request:"SAVE", set:{"P1_DEPTNO":10, "P1_EMPNO":5433} });
このファンクションは、Application ExpressのREQUEST
値をpRequest
に設定してページを送信します。同じパラメータを指定して、このファンクションapex.submit
の短い別名も使用できます。ページのReload on Submit属性の値に応じて、ajaxを使用して、または通常のフォーム送信POSTリクエストを使用してページを送信します。
このファンクションは、apex.gPageContext$
で、取消し可能なapexbeforepagesubmit
イベントをトリガーします。取り消された場合、ページは発行されません。
ページ送信の直前に、このファンクションはapex.gPageContext$
で、取消し不可能なapexpagesubmit
イベントをトリガーします。
パラメータ
表31-47 apex.page.submitのシグネチャ1のパラメータ
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
|
String |
リクエスト値。 |
例
REQUESTの値が'DELETE'の現在のページを送信します。
apex.page.submit( 'DELETE' );
または
apex.submit( 'DELETE' );
このファンクションは、pOptions
で指定したオプションを使用してページを送信します。同じパラメータを指定して、このファンクションapex.submit
の短い別名も使用できます。ページのReload on Submit属性の値に応じて、ajaxを使用して、または通常のフォーム送信POSTリクエストを使用してページを送信します。
このファンクションは、apex.gPageContext$
で、取消し可能なapexbeforepagesubmit
イベントをトリガーします。取り消された場合、ページは発行されません。
ページ送信の直前に、このファンクションはapex.gPageContext$
で、取消し不可能なapexpagesubmit
イベントをトリガーします。
パラメータ
表31-48 apex.page.submitのシグネチャ2のパラメータ
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
|
Object |
ページの送信方法を制御するオプション。オプションの各プロパティは、Table pOptionsを参照してください。 |
表31-49 pOptionsのプロパティ
名前 | 説明 |
---|---|
|
|
|
送信前にページで設定される、名前/値ペアを含むオブジェクト。オブジェクトのプロパティはページ・アイテム名で、アイテム値はプロパティ値に設定されます。デフォルトでは、ページ・アイテムを設定しません。 |
|
|
|
|
|
ページのReload on Submit設定をオーバーライドします。 |
|
|
|
|
戻り値
submitIfEnter
オプションが指定されている場合、ブール値を戻します。[ENTER]キーが押されない場合はtrue
が戻され、ENTER
キーが押された場合はfalse
が戻されます。submitIfEnter
が指定されていない場合、戻り値はありません。
例
この例では、REQUEST
の値が'DELETE
'のページを送信します。2つのページ・アイテム値P1_DEPTNO
が10
、P1_EMPNO
が5433
に設定されています送信中は、待機アイコンがユーザーへのインジケータとして表示されます。
apex.page.submit({ request:"DELETE", set:{"P1_DEPTNO":10, "P1_EMPNO":5433}, showWait: true });
または
apex.submit({ request:"DELETE", set:{"P1_DEPTNO":10, "P1_EMPNO":5433}, showWait: true });
ページ・アイテムと、そのページ上の送信可能なApplication Expressモデルが有効かどうかをチェックします。エラーかあれば、apex.message.showErrors
ファンクションを使用してインラインで表示されます。
パラメータ
なし
戻り値
ページが有効な場合はtrue
、それ以外の場合はfalse
。
例
次の例では、checkButton
というIDのボタンが押されたときに、ページが有効かどうかをチェックします。
apex.jQuery( "#checkButton" ).click( function() { if ( !apex.page.validate() ) { alert("Please correct errors"); } });
いずれかのページ・アイテム、またはこのページ上のApplication Expressモデルが、前回サーバーに送信されて以降に変更されている場合には、trueを戻します。これは、指定されている場合で、かつ他の変更が先に見つからなかった場合に、apex.page.warnOnUnsavedChanges
で設定されているpExtraIsChanged
ファンクションをコールします。
パラメータ
なし
戻り値
いずれかのページ・アイテム、またはこのページ上のApplication Expressモデルが変更されている場合にはtrue
を戻し、それ以外の場合はfalse
を戻します。
例
次の例では、なんらかのアクションを実行する前に、ページが変更されているかどうかをチェックします。
If ( apex.page.isChanged() ) { // do something when the page has changed }
ページをアンロードしようとするとき常に未保存の変更をチェックするハンドラを初期化します。これは、複数回コールすると安全です。 pMessage
とpExtraIsChanged
は、前の値があればオーバーライドします。このファンクションは、ページ属性Warn on Unsaved Changesがyesに設定されている場合、自動的にコールされます。これをコールする主な理由は、パラメータのカスタマイズです。
パラメータ
表31-50 apex.page.warnOnUnsavedChanges
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
|
String |
未保存の変更があるとき、警告ダイアログに表示するオプションのメッセージ。指定されない場合は、デフォルトのメッセージが使用されます。
注意: ブラウザによっては、このメッセージが表示されない場合もあります。 |
|
ファンクション |
未保存の変更があるかどうかチェックするためにコールされる追加のファンクション(オプション)。未保存の変更がある場合は |
例
次の例では、未保存の変更があったときにカスタム・メッセージ付きの警告機能を有効にします。
apex.page.warnOnUnsavedChanges( "The employee record has been changed" );