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Oracle® Application Express APIリファレンス
リリース5.1
E85937-02
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31.9 apex.pageネームスペース

このネームスペースは、Oracle Application Expressの全クライアント側ページ関連のファンクションに使用します。

31.9.1 apex.page.cancelWarnOnUnsavedChanges

未保存の変更を確認するハンドラを削除するコール。これは、ユーザーが意図的に変更の破棄を選択する、なんらかの取消し操作の前に使用すると便利です。宣言属性Warn on Unsaved ChangesDo Not Checkの値を指定すれば、自動的に処理されるため、通常このファンクションをコールする必要はありません。リンク(アンカー要素)またはボタンにクラスjs-ignoreChangeを追加すると、リンクまたはボタンが使用される前にこのファンクションがコールされます。

パラメータ

なし

次の例では、変更をチェックせずにページから移動するカスタムの取消しボタンのハンドラを設定しています。

apex.jQuery( "#custom-cancel-button" ).click( function() {
    apex.page.cancelWarnOnUnsavedChanges();
    apex.navigation.redirect( someUrl );
});

31.9.2 apex.page.confirmシグネチャ1

pMessageのメッセージを表示する確認ダイアログを表示し、ユーザーの選択に応じて、リクエスト値をpRequestに設定するページを送信するか、またはページを送信しません。ユーザーがページの送信を選択した場合、動作はapex.page.submitファンクションと同じです。同じパラメータを指定して、このファンクションapex.confirmの短い別名も使用できます。

パラメータ

表31-45 apex.page.confirmのシグネチャ1のパラメータ

名前 タイプ 説明

pMessage

String

ダイアログに表示する確認メッセージ。

pRequest

String

リクエスト値。

この例では、確認ダイアログ・ボックスに「Delete Department」というテキストが表示されます。ユーザーが削除を選択すると、REQUESTの値が'DELETE'の現在のページが送信されます。

apex.page.confirm('Delete Department', 'DELETE');

または

apex.confirm('Delete Department', 'DELETE');

31.9.3 apex.page.confirmシグネチャ2

pMessageのメッセージを表示する確認ダイアログを表示し、ユーザーの選択に応じて、pRequestのオプションに従ったページを送信するか、またはページを送信しません。ユーザーがページの送信を選択した場合、動作はapex.page.submitファンクションと同じです。同じパラメータを指定して、このファンクションapex.confirmの短い別名も使用できます。

パラメータ

表31-46 apex.page.confirmのシグネチャ2のパラメータ

名前 タイプ 説明

pMessage

String

ダイアログに表示する確認メッセージ。

pOptions

Object

ページの送信方法を制御するオプション。apex.page.submitのシグネチャ2で「pOptionsのプロパティ」を参照してください。

この例では、「Save Department?」というテキストの確認メッセージが表示されます。ユーザーが保存を選択すると、REQUEST値がSAVEのページが送信され、2つのページ・アイテム値が設定されます(P1_DEPTNO10P1_EMPNO5433)。

apex.page.confirm("Save Department?", {
  request:"SAVE",
  set:{"P1_DEPTNO":10, "P1_EMPNO":5433}
  });

または

apex.confirm("Save Department?", {
  request:"SAVE",
  set:{"P1_DEPTNO":10, "P1_EMPNO":5433}
  });

31.9.4 apex.page.submitシグネチャ1

このファンクションは、Application ExpressのREQUEST値をpRequestに設定してページを送信します。同じパラメータを指定して、このファンクションapex.submitの短い別名も使用できます。ページのReload on Submit属性の値に応じて、ajaxを使用して、または通常のフォーム送信POSTリクエストを使用してページを送信します。

このファンクションは、apex.gPageContext$で、取消し可能なapexbeforepagesubmitイベントをトリガーします。取り消された場合、ページは発行されません。

ページ送信の直前に、このファンクションはapex.gPageContext$で、取消し不可能なapexpagesubmitイベントをトリガーします。

パラメータ

表31-47 apex.page.submitのシグネチャ1のパラメータ

名前 タイプ 説明

pRequest

String

リクエスト値。

REQUESTの値が'DELETE'の現在のページを送信します。

apex.page.submit( 'DELETE' );

または

apex.submit( 'DELETE' );

31.9.5 apex.page.submitシグネチャ2

このファンクションは、pOptionsで指定したオプションを使用してページを送信します。同じパラメータを指定して、このファンクションapex.submitの短い別名も使用できます。ページのReload on Submit属性の値に応じて、ajaxを使用して、または通常のフォーム送信POSTリクエストを使用してページを送信します。

このファンクションは、apex.gPageContext$で、取消し可能なapexbeforepagesubmitイベントをトリガーします。取り消された場合、ページは発行されません。

ページ送信の直前に、このファンクションはapex.gPageContext$で、取消し不可能なapexpagesubmitイベントをトリガーします。

パラメータ

表31-48 apex.page.submitのシグネチャ2のパラメータ

名前 タイプ 説明

pOptions

Object

ページの送信方法を制御するオプション。オプションの各プロパティは、Table pOptionsを参照してください。

表31-49 pOptionsのプロパティ

名前 説明

request

REQUEST値。確認機能のデフォルトはDelete、送信機能のデフォルトはnullです。

set

送信前にページで設定される、名前/値ペアを含むオブジェクト。オブジェクトのプロパティはページ・アイテム名で、アイテム値はプロパティ値に設定されます。デフォルトでは、ページ・アイテムを設定しません。

showWait

trueの場合、Wait Indicatorスピナーが表示され、これは長いページ操作を実行するときに便利です。デフォルトはfalseです。

submitIfEnter

ENTERキーが押されたときにのみ送信したい場合は、イベント・コールバックでapex.submitをコールし、イベント・オブジェクトをパラメータとして渡してください。

reloadOnSubmit

ページのReload on Submit設定をオーバーライドします。A (常に)またはS (成功)のいずれか。

ignoreChange

true(デフォルト)の場合は、warnOnUnsavedChanges機能が有効であっても、変更がある場合に警告が表示されません。falseの場合は、warnOnUnsavedChanges機能が有効であれば、変更があると警告が表示されます。warnOnUnsavedChangesが無効な場合、どんな場合でも警告は表示されません。

validate

trueの場合は、ページ送信の前にページ・アイテムおよびモデルの妥当性を確認します。いずれかが有効でない場合はアラート・ダイアログが表示され、ページは送信されません。デフォルトは、falseです。

戻り値

submitIfEnterオプションが指定されている場合、ブール値を戻します。[ENTER]キーが押されない場合はtrueが戻され、ENTERキーが押された場合はfalseが戻されます。submitIfEnterが指定されていない場合、戻り値はありません。

この例では、REQUESTの値が'DELETE'のページを送信します。2つのページ・アイテム値P1_DEPTNO10P1_EMPNO5433に設定されています送信中は、待機アイコンがユーザーへのインジケータとして表示されます。

apex.page.submit({
    request:"DELETE",
    set:{"P1_DEPTNO":10, "P1_EMPNO":5433},
    showWait: true
});

または

apex.submit({
    request:"DELETE",
    set:{"P1_DEPTNO":10, "P1_EMPNO":5433},
    showWait: true
});

31.9.6 apex.page.validate

ページ・アイテムと、そのページ上の送信可能なApplication Expressモデルが有効かどうかをチェックします。エラーかあれば、apex.message.showErrorsファンクションを使用してインラインで表示されます。

パラメータ

なし

戻り値

ページが有効な場合はtrue、それ以外の場合はfalse

次の例では、checkButtonというIDのボタンが押されたときに、ページが有効かどうかをチェックします。

apex.jQuery( "#checkButton" ).click( function() {
    if ( !apex.page.validate() ) {
        alert("Please correct errors");
    }
});

31.9.7 apex.page.isChanged

いずれかのページ・アイテム、またはこのページ上のApplication Expressモデルが、前回サーバーに送信されて以降に変更されている場合には、trueを戻します。これは、指定されている場合で、かつ他の変更が先に見つからなかった場合に、apex.page.warnOnUnsavedChangesで設定されているpExtraIsChangedファンクションをコールします。

パラメータ

なし

戻り値

いずれかのページ・アイテム、またはこのページ上のApplication Expressモデルが変更されている場合にはtrueを戻し、それ以外の場合はfalseを戻します。

次の例では、なんらかのアクションを実行する前に、ページが変更されているかどうかをチェックします。

If ( apex.page.isChanged() ) {
   // do something when the page has changed
} 

31.9.8 apex.page.warnOnUnsavedChanges

ページをアンロードしようとするとき常に未保存の変更をチェックするハンドラを初期化します。これは、複数回コールすると安全です。 pMessagepExtraIsChangedは、前の値があればオーバーライドします。このファンクションは、ページ属性Warn on Unsaved Changesがyesに設定されている場合、自動的にコールされます。これをコールする主な理由は、パラメータのカスタマイズです。

パラメータ

表31-50 apex.page.warnOnUnsavedChanges

名前 タイプ 説明

pMessage

String

未保存の変更があるとき、警告ダイアログに表示するオプションのメッセージ。指定されない場合は、デフォルトのメッセージが使用されます。

注意:

ブラウザによっては、このメッセージが表示されない場合もあります。

pExtraIsChanged

ファンクション

未保存の変更があるかどうかチェックするためにコールされる追加のファンクション(オプション)。未保存の変更がある場合はtrue、それ以外の場合はfalseを戻す必要があります。どのモデルやページ・アイテムにも変更がない場合にのみコールされます。これは、Application Expressアイテムではない非標準のステートフル入力がページにあり、そのステートがApplication Expressモデルで維持されない場合に便利です。このような非標準の入力が変更されているかどうかを検出するカスタム・ファンクションを作成できます。

次の例では、未保存の変更があったときにカスタム・メッセージ付きの警告機能を有効にします。

apex.page.warnOnUnsavedChanges( "The employee record has been changed" );