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Oracle® Application Expressチュートリアル: アプリケーションの構築
リリース5.1
E89953-01
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3 作業領域へのデータの移入

Oracle Application Expressアプリケーションを作成するには、表とデータが揃ったセットが必要です。それらは、このチュートリアルに付属の.zipファイルに用意されています。

このレッスンについて

このレッスンでは、.zipファイルを入手してローカル・マシンに解凍し、Oracle Application Expressのツール(SQLワークショップとSQLスクリプト)を使用して、そのコンテンツの一部を作業領域にインポートします。

インポートしたら、オブジェクト・ブラウザのスクリプトの出力を確認して表とデータがあることを確認します。

これらのステップでロードするサンプルの表とデータは、実際のOracle Application Express HRアプリケーションで日々使用される種類の情報に似ています。従業員、プロジェクト、カレンダおよびスケジュールに相当するデータ・セットに特有の情報が含まれています。

3.1 作業領域の設定

このチュートリアルを進めるには、次のタスクを完了する必要があります。

  • 「始める前に」に記載されたすべての要件を満たすことを確認します。

  • 最新の表とデータを含む.zipファイルをダウンロードします。

.zipファイルをダウンロードするには、次のステップを実行します。

  1. チュートリアルのページ(http://docs.oracle.com/database/apex-5.1/nav/tutorials.htm)に移動します
  2. 「Download sample tables and data zip file」をクリックします。
    ダウンロードが始まります。
  3. ローカル・マシン上の簡単にアクセスできる場所に.zipファイルを解凍します。

3.2 サンプル表のインポート

Oracle Application Expressには、既存のデータ・セットに基づいて初期アプリケーションを短時間で構築できるように作成された強力なウィザードがあります。ただし、まず作業領域にデータを取得する必要があります。先にダウンロードした.zipファイルには、一連のサンプル表を生成するスクリプトが含まれています。

作業領域にDemo_Project_Basic_Tables.sqlスクリプトをアップロードして作業領域を準備し、SQLワークショップでそれを実行します。

作業領域にサンプル表をインポートするには次のステップを実行します。

  1. Oracle Application Express作業領域にサインインします。
  2. 「SQLワークショップ」をクリックし、「SQLスクリプト」を選択します。
  3. 「アップロード」ボタンをクリックします。
    「スクリプトをアップロード」ダイアログが表示されます。
  4. 「ファイルのインポート」では適切なボタン(たとえば、Chromeでファイルを選択するボタン)をクリックしてシステム内でファイルを探します。
  5. .zipファイルを解凍したディレクトリに移動して、filesフォルダまたはサブディレクトリを開きます。
  6. Demo_Project_Basic_Tables.sqlを選択して「開く」をクリックします。
  7. 「アップロード」をクリックします。
  8. SQLスクリプトのリストで、スクリプトの横にある「編集」アイコン(鉛筆)をクリックします。
    スクリプト・エディタが表示されます。
  9. スクリプト・エディタで、スクリプトの未加工のコードを確認します。

    GUID-1FB3BD07-B4BE-411C-9EFE-384332AC123C-default.pngの説明が続きます
    図GUID-1FB3BD07-B4BE-411C-9EFE-384332AC123C-default.pngの説明

    次のオブジェクトが作成されます。

    • DEMO_TEAM_MEMBERS - 写真など、アプリケーションのユーザーの詳細を格納します。次のものが含まれます。

      • 主キー - ID

      • 一意キー - USERNAME

      • 挿入の前またはトリガーの更新 - IDにGlobally Unique Identifier (GUID)を移入します監査列に移入しますUSERNAMEを大文字に設定します

    • DEMO_PROJECTS - リーダー、ステータス、完了日など、プロジェクトの詳細を格納します。次のものが含まれます。

      • 主キー - ID

      • 一意キー - NAME

      • 外部キー - PROJECT_LEADは、DEMO_TEAM_MEMBERSのIDに一致する必要があります

      • 索引 - 外部キー列上の問合せパフォーマンスを向上させるPROJECT_LEAD

      • 挿入の前またはトリガーの更新 - IDにGUIDを移入します。監査列に移入します

    • DEMO_MILESTONES - 期日などのマイルストンに対応するプロジェクトの下の子表。次のものが含まれます。

      • 主キー - ID

      • 外部キー - PROJECT_IDは、DEMO_PROJECTSのIDに一致する必要があります

      • 索引 - 外部キー列上の問合せパフォーマンスを向上させるPROJECT_ID

      • 挿入の前またはトリガーの更新 - IDにGUIDを移入します。監査列に移入します

    • DEMO_TASKS - タスク(オプションで指定のマイルストン)に対応するプロジェクト下の子表で、割当て先と日付を含みます。次のものが含まれます。

      • 主キー - ID

      • 外部キー - ASSIGNEEは、DEMO_TEAM_MEMBERSのIDに一致する必要があります

      • 外部キー - PROJECT_IDは、DEMO_PROJECTSのIDに一致する必要があります

      • 外部キー - MILESTONE_IDは、DEMO_MILESTONESのIDに一致する必要があります

      • 索引 - 外部キー列上の問合せパフォーマンスを向上させるASSIGNEE、PROJECT_ID、MILESTONE_ID

      • 挿入の前またはトリガーの更新 - IDにGUIDを移入します。監査列に移入します

    • DEMO_TO_DOS - To Doに対応するタスクの下の子表で、割当て先と日付を含みます。次のものが含まれます。

      • 主キー - ID

      • 外部キー - PROJECT_IDは、DEMO_PROJECTSのIDに一致する必要があります

      • 外部キー - TASK_IDは、DEMO_TASKSのIDに一致する必要があります

      • 外部キー - ASSIGNEEは、DEMO_TEAM_MEMBERSのIDに一致する必要があります

      • 索引 - 外部キー列上の問合せパフォーマンスを向上させるPROJECT_ID、TASK_ID、ASSIGNEE

      • 挿入の前またはトリガーの更新 - IDにGUIDを移入します。監査列に移入します

    • DEMO_LINKS - リンクに対応するタスクの下の子表。次のものが含まれます。

      • 主キー - ID

      • 外部キー - PROJECT_IDは、DEMO_PROJECTSのIDに一致する必要があります

      • 外部キー - TASK_IDは、DEMO_TASKSのIDに一致する必要があります

      • 索引 - 外部キー列上の問合せパフォーマンスを向上させるPROJECT_ID、TASK_ID

      • 挿入の前またはトリガーの更新 - IDにGUIDを移入します。監査列に移入します

  10. 「実行」ボタンをクリックします。
    「スクリプトの実行」ダイアログが表示されます。
  11. 「即時実行」をクリックしてDemo_Project_Basic_Tables.sqlスクリプトを実行します。
    「スクリプト結果の管理」ページが表示されます。
  12. 「結果の表示」アイコン(拡大鏡)をクリックします。
    結果は、処理された文37、成功37、エラーあり0になるはずです。
作業領域のサンプル表にデータを移入しました。

3.3 サンプル・データのインポート

次に、サンプル・データをインポートします。

作業領域にDemo_Project_Basic_Data.sqlスクリプトをアップロードし、SQLワークショップでそれを実行します。

作業領域にサンプル・データをアップロードするには、次のステップを実行します。
  1. SQL結果のサマリー・ページで、「SQLスクリプト」ブレッドクラムをクリックします。
  2. 「アップロード」をクリックします。
  3. 「ファイルのインポート」では適切なボタン(たとえば、Chromeでファイルを選択するボタン)をクリックしてシステム内でファイルを探します。
  4. .zipファイルを解凍したディレクトリに移動して、filesフォルダまたはサブディレクトリを開きます。
  5. Demo_Project_Basic_Data.sqlという名前のSQLスクリプト・ファイルを選択し、「開く」をクリックします。
  6. 「アップロード」をクリックします。
  7. SQLスクリプトのリストで、Demo_Project_Basic_Data.sqlスクリプトの横にある「実行」アイコン(鉛筆)をクリックします。
    「スクリプトの実行」ダイアログが表示されます。
  8. 「即時実行」をクリックします。
    「スクリプト結果の管理」ページが表示されます。
  9. 「結果の表示」アイコン(拡大鏡)をクリックします。
    結果は、処理された文2、成功2、エラーあり0になるはずです。
作業領域のサンプル・データにデータを移入しました。まだサンプル表にデータを移入する必要があります。

3.4 表へのデータ移入

前のトピックでロードしてSQLワークショップで実行した2つのスクリプトは、作業領域に、サンプルの表とデータをデータベース・オブジェクトとして生成しました。ここでは、表にデータを追加する必要があります。

SQLスクリプトに加えて、SQLワークショップにも、SQLコマンド・ファシリティの機能があります。SQLコマンドを使用すると、データ・パッケージのターゲット表へのロードなど、任意の有効なSQLコマンドを実行できます。

Oracle Databaseパッケージを実行してサンプル・データをサンプル表に移入するには、次のステップを実行します。

  1. SQLスクリプトの「結果」ページで、ページ上部の「SQLワークショップ」タブをクリックしてSQLワークショップのホームページに戻ります。
  2. 「SQLコマンド」をクリックします。
  3. 次のコードを入力します。
    begin
       demo_projects_data_pkg.load_sample_data;
    end;
  4. 「実行」をクリックします。
    パッケージが完了したら、「結果」タブに「文が処理されました。」と表示されます。サンプル・データでサンプル表にデータを移入しました。
これでサンプル表にサンプル・データを移入できました。

3.5 オブジェクト・ブラウザでの出力の確認

オブジェクト・ブラウザは、作業領域に関連付けられたOracleデータベース・スキーマに存在するすべての未加工のオブジェクトを表示します。Application ExpressによりAPEX$表が作成され、作業領域に固有の内部データを格納します。サンプル・データベース・アプリケーションをインストールした場合は、DEMO_CUSTOMERSなど、他の表が作成されました。

オブジェクト・ブラウザで作成したパッケージを確認するには、次のステップを実行します。

  1. 「SQLワークショップ」をクリックして「SQLワークショップ」ホームページに戻ります。
  2. 「オブジェクト・ブラウザ」をクリックします。

    ヒント:

    すばやく操作するには「SQLワークショップ」の横にある矢印をクリックしてドロップダウン・メニューを表示します。
  3. 表のリストで、DEMO_TEAM_MEMBERSを選択します。
  4. 「データ」タブをクリックします。「データ」タブには、DEMO_TEAM_MEMBERS表の未加工の情報が表示されます。

    GUID-379665CD-823C-4561-B87D-CE33C1353478-default.pngの説明が続きます
    図GUID-379665CD-823C-4561-B87D-CE33C1353478-default.pngの説明

    注意:

    「データ」レポートの「編集」アイコンをクリックして、現在のデータを直接編集することもできます。ただし、ここではデータを変更しないでおきます。
  5. 左側のペインで、「表」をクリックしてドロップダウン・リストを表示し、「パッケージ」を選択します。
    作業領域スキーマに存在するすべてのパッケージのリストが表示されます。
  6. DEMO_PROJECTS_DATA_PKGを選択します。
  7. 「本体」タブを選択して、データを移入するために実行した主PL/SQLコードを確認します。

    このパッケージには、イメージを挿入し、レコードに入力されるユーザーを複製する、複雑なPL/SQLコードがあります。通常この事項のデータを移入する必要はないため、このパッケージのPL/SQLコードを理解していることは重要でありません。通常はデータなしで表を作成し、構築するアプリケーションを使用してレコードを挿入するでしょう。

  8. 完了したら、ページの左上のOracleロゴをクリックして作業領域のホームページに戻ります。
これで作業領域に完全にデータを移入できたので、新しいアプリケーションを作成できます。
次のレッスンに進みます。