このレッスンについて
このレッスンでは、アプリケーションの作成ウィザードを使用して、インポートした表とデータに基づいて、アプリケーションの基盤となるページを構築します。
アプリケーションの基盤を作成したら、ページ・デザイナの ページの作成ウィザードを使用して既存のアプリケーションに新しいページを追加し、アプリケーションを初回実行します。
表にデータを移入したら、アプリケーションの作成ウィザードでそれぞれの表専用のページを作成できます。
アプリケーションの作成ウィザードでは、レポート、フォーム、マスター・ディテールなど、多くの異なる種類のページを表から作成できます。
各ページ・タイプの詳細については、チュートリアルのこの後の部分で説明します。ここでは簡単に基本のみ説明します。
レポートは、表の内容を表示するページです。
フォームを使用すると、ユーザーが表を変更できます。
マスター・ディテールには、通常1対多関係を持つ複数の表が一度に表示されます。
初期アプリケーションを作成するには、次のステップを実行します。
開発初期には、アプリケーションに必要なページの一部しかわかっていないことがよくあります。それらを後で一度に1つずつ作成するのでなく、「ページの追加」をクリックすることでアプリケーションのページを一括生成して時間を節約できるようになりました。
各ページがリストに表示されます。編集アイコン(鉛筆)をクリックして各ページの属性の一部を編集したり、削除アイコン(X)をクリックしてこのリスト・ビューにあるページを削除したりすることもできます。
次に対話モード・レポートを作成して、ユーザーが連絡先情報を表示および管理できるようにします。
DEMO_TEAM_MEMBERS
ページにレポートとフォームを追加するには、次のステップを実行します。
アプリケーションの作成ウィザードは、表の名前に基づいて、新しいページに自動的に名前を付けます。ページの名前がユーザーにわかりやすいものであるよう常に注意してください。この事例では、ユーザーの混乱を避けるために、「Demo」という単語を削除します。
アプリケーションの作成ウィザードでレポートの名前を編集するには、次のステップを実行します。
フォームの名前を編集するには、次のステップを実行します。
ページの作成ウィザードを使用してアプリケーションに新しいページを追加します。ページの作成ウィザードには洗練されたインタフェースがあり、複雑なページ・タイプ(たとえばマスター・ディテールやカレンダ)を簡単に追加したり事前構成したりできます。
次に、ユーザーがプロジェクトの進捗をチェックできるプロジェクト管理ページを追加します。プロジェクトの進捗はマイルストンで測られるため、その2つの表を接続する必要があります。
マスター・ディテール・ページには、2つの表の1対多関係が反映されます。この事例では、DEMO_PROJECTS
とDEMO_MILESTONES
表の関係を表示します。
マイルストンとプロジェクトの進捗の表示に加えて、ユーザーが自身の情報を編集できるようにします。レポートやフォームと同様に2ページのマスター・ディテールが事前構築されており、ユーザーが情報を編集することができます。
ページの作成ウィザードを使用して2ページのマスター・ディテール・ページを追加するには、次のステップを実行します。
ページ・デザイナはOracle Application Expressの包括的な統合開発環境(IDE)です。ページ・デザイナについては、今後のレッスンで詳しく扱います。さて、まだもう1つページを作成する必要があります。
ユーザーが期限を管理できるように、ページの作成ウィザードを使用してカレンダ・ページを追加します。
ページの作成ウィザードでカレンダ・ページを追加するには、次のステップを実行します。
ページ・デザイナに、新しい「カレンダ」ページが表示されます。
ページ・デザイナを使用して、Oracle Application Expressでアプリケーションの個別ページを開発、管理します。ページ・デザイナは強力な統合開発環境(IDE)で、多くのペインとツールバーを備えており、開発者が必要とするすべてを簡単に扱えます。このチュートリアルでは、大部分の時間をページ・デザイナに費やします。
注意:
このセクションは非常に強力なツールの概要を説明します。ページ・デザイナの機能の詳細は、Oracle Application Expressの公式ドキュメント『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』のページ・デザイナでのページ管理に関する章を参照してください。
ツールバー
ページ・デザイナの最上部はツールバーです。ツールバーには、いくつかのボタンとメニューがあります。ページ・セレクタ、変更のやりなおし、共有コンポーネント、「保存」および「ページの保存と実行」を最も多く使用します。ボタンにマウス・カーソルを合せると、ツールチップにその名前が表示されます。
現在のページを表示します。ページ番号を直接入力することも、ポップアップする値リストをクリックしてページを選択することもできます。
ページがロック解除されている(クリア)か、自分がロックしたか(緑)、別の開発者がロックしたか(赤)を示します。別の開発者がロックしていない場合、このアイコンをクリックしてページをロックまたはロック解除できます。
クリックすると、ページ・デザイナ内で行った前回の更新が元に戻されます。
クリックすると、「変更を元に戻す」を使用して元に戻した最後の更新を再適用します。
新しいページ、リージョン、共有コンポーネント、開発者コメントおよびチーム開発エントリを作成します。
現在のページに対してチェック、削除、エクスポートまたは履歴確認を実行します。属性辞書やアプリケーション・ユーティリティにアクセスすることも、アプリケーションをアップグレードすることもできます。
2ペイン・レイアウトと3ペイン・レイアウトを切り替えるか、ページ・レイアウトをリセットしてデフォルトに戻します。
このページの機能、To Do、バグおよびフィードバックの各エントリを表示します。各エントリ・タイプのフィルタ済レポートにドリル・インすることもできます。
現在のページの開発者コメント(たとえばバグやTo Do)にドリル・インします。新しいコメントの作成、表示されているモーダル・ウィンドウからのコメントの削除もできます。
共有コンポーネント・ページにナビゲートします。
現在のページで行ったすべての変更を保存します。
すべての変更を保存してから、現在のページを実行します。
「ページの保存と実行」を使用して、モーダルおよび非モーダル・ページを直接実行することはできません。そのかわりに、通常のページに移動してそこからページを実行してから、動作中のアプリケーション内のモーダルまたは非モーダルのページに移動します。
ペイン
ページ・デザイナは様々なペインに分割されています。各ペインは特定の目的専用です。
レンダリング、動的アクション、プロセスとページ共有コンポーネントに対応するタブがあります。各タブには、現在のページに作成された、対応するコンポーネント・タイプとコンポーネントのリストが表示されます。
右クリックしてコンテキスト・メニューにアクセスします。コンポーネントをツリー内で上下にドラッグして、選択したコンポーネントの位置または順序を変更することもできます。
レイアウト、コンポーネント・ビュー、メッセージ、ページ検索およびヘルプに対応するタブがあります。
レイアウトは、ページの視覚的表示を表します。新しいコンポーネントをページに追加するには、最下部の「ギャラリ」ペインからページにドラッグして、レイアウトにドロップします。
コンポーネント・ビューは、ユーザー・インタフェース要素とアプリケーション・ロジックをコンポーネント・タイプ別にグループ化します。
メッセージにはエラーと警告が表示されます。メッセージをクリックすると、プロパティ・エディタ内で、エラーまたは警告に関連付けられた対応する属性にフォーカスが移動します。
「ページ検索」を使用すると、現在のページ内のすべてのテキストを検索できます。
「ヘルプ」は属性固有のヘルプを表示します。プロパティ・エディタ内で属性名をクリックすると、属性の情報と例が表示されます。
プロパティ・エディタを表示します。選択したコンポーネントの属性を更新するには、プロパティ・エディタを使用します。
複数のコンポーネントを選択すると、プロパティ・エディタには共通の属性のみが表示されます。共通の属性を更新すると、選択したすべてのコンポーネントのその属性が更新されます。
アプリケーションは、機能的には実行の準備ができています。
アプリケーションを実行するとは、新しいブラウザ・ウィンドウを開いてアプリケーションをレンダリングするようOracle Application Expressに指示することです。レンダリングされたアプリケーションは、「アプリケーション・ランタイム」(または単に「ランタイム」)と呼ばれます。新しいページを作成したら、そのページを個別に実行するか、またはアプリケーション全体を実行できます。
ページ・デザイナからアプリケーションを初回実行してアプリケーション・ランタイムを表示します。
ナビゲーション・ペインでメニュー・アイテムをクリックして異なるページに移動することでアプリケーション内を探索します。サンプルの表とデータは未加工の形式で様々なページに表示されます。チュートリアルのこの先では、エンド・ユーザーに対するこのデータの表示と機能を向上させるための開発プロセスをガイドします。
ヒント:
これ以降、.zipファイルから様々なスクリプトをロードすることで、次以降の任意の章の先頭から開始することができます。これは先に進んだり戻ったり、または回答のヒントとして学習成果を確認したりするのに便利です。
次のレッスンに進みます。