Dgraphのキャッシュ・サイズの設定

Dgraphキャッシュ・サイズは、通常の問合せロードでDgraphが円滑に操作するために十分な大きさになるように設定する必要があります。

注意: Dgraphが通常、構成されたDgraphキャッシュ・サイズ内で動作している間、キャッシュは、短期間に過剰にサブスクライブされるようになる可能性があります。このような期間に、Dgraphは、構成されたキャッシュの1.5倍までのキャッシュを使用することがあります。キャッシュ・サイズがこのしきい値に達すると、Dgraphは、キャッシュ・メモリー使用量が構成された制限まで減少するように、キャッシュを消費するエントリをより積極的に追い出そうとします。この動作は構成できません。

これは、Dgraphのキャッシュの使用量が時折急に上昇したときに、アラームが発生しないようにする必要があることを意味します。Dgraphのキャッシュ・サイズの調整は、Dgraphのパフォーマンスを長期間監視した後にのみ検討してください。

Dgraphのキャッシュ・サイズを調整するには、$BDD_HOME/BDD_manager/conf/bdd.confDGRAPH_CACHE値を徐々に変更します。(このプロパティはDgraphの--cmemフラグにマップされています。)bdd-adminスクリプトを使用して、変更をクラスタ全体に公開できます。詳細は、「publish-config」を参照してください。

注意: キャッシュ・サイズ(--cmem)は常にメモリーの制限(--memory-limitフラグ)より小さい必要があります。また、--cmemフラグに無効な値を入力した場合、Dgraphはそのフラグを無視し、かわりにデフォルトのキャッシュ・サイズを使用します。

パフォーマンスを向上させるには、ノードの使用可能なRAMの最低でも50%をDgraphのキャッシュに割り当てることをお薦めします。これは、必要に応じて調整可能な大量のメモリーです。たとえば、処理に使用可能なメモリーが十分でないために問合せが取り消されていることが検出された場合、この量を減らします。

Dgraphのキャッシュに使用されるメモリーの割合は、マシンのRAMの合計サイズによって判別されますが、Dgraphに割り当てられている割合(デフォルトは80%)から取得されます。たとえば、マシンに100MBの使用可能なRAMがある場合、Dgraphは80MBにアクセスでき、そのうちの50MBをキャッシュに使用できます。