Component SDK開発用のシステムの準備

Component SDKをインストールしたら、開発を開始する前に、システム上でいくつかの初期準備を完了する必要があります。

これには、次の内容が含まれます。
  • Studioの.earファイルおよびポータルの.warファイルの抽出
  • 抽出したこれらのファイルのディレクトリを指し示すビルド・ファイルの構成
  • カスタム・コンポーネント用のJavaScriptの圧縮の有効化(オプション)

    圧縮を有効にすると、カスタム・コンポーネントのdocroot/jsディレクトリ内のファイルが圧縮されます。

カスタム・コンポーネント開発のためにシステムを準備するには、次を実行します。

  1. Studioの.earファイルおよびポータルの.warファイルを抽出します。
    1. Big Data Discoveryメディア・パックから、.earファイルをダウンロードします。
    2. .earファイルをマシン上のディレクトリに抽出します。
    3. このディレクトリから、endeca-portal.warファイルを、抽出した.earファイルのディレクトリ内に抽出します。

    たとえば、.earファイルが/bdd_earに抽出されている場合、抽出した.warファイルのコンテンツは/bdd_ear/portal/のようになります。

  2. 次に、Component SDK内で、ビルド・プロパティ・ファイルを作成および構成します。
    1. Component SDKのcomponentsディレクトリに移動します。
    2. componentsディレクトリで、build.<user>.propertiesという名前のファイルを作成します。<user>は、現在のマシンにログインするために使用するユーザー名です。

      たとえば、ユーザー名がjsmithである場合、build.jsmith.propertiesという名前のファイルを作成します。

    3. build.<user>.propertiesに次のプロパティを追加します。 
      portal.base.dir=<extracted .ear file directory>
app.server.lib.global.dir=<extracted .ear file directory>/APP-INF/lib
app.server.portal.dir=<extracted portal .war file directory>
war.output.dir=<directory for generated components>

      war.output.dir設定は、カスタム・コンポーネントをコンパイルするときに生成される.warファイルがビルド・プロセスによって配置される場所を示します。これには、システム上の任意のディレクトリを指定できます。

      このため、次の場合、
      • /bdd_earと呼ばれるディレクトリに.earファイルを抽出した。
      • /bdd_ear内のportalディレクトリにポータルの.warファイルを抽出した。
      • カスタム・コンポーネント用として生成される.warファイルを/generated_componentsに配置する。

      設定は、次のようになります。 

      portal.base.dir=/bdd_ear
app.server.lib.global.dir=/bdd_ear/APP-INF/lib
app.server.portal.dir=/bdd_ear/portal
war.output.dir=/generated_components
    4. componentsディレクトリで、build.shared.propertiesと呼ばれるファイルを作成します。
    5. build.shared.propertiesに、次のプロパティを追加します。 
      portal.base.dir=<extracted .ear file directory>
  3. カスタム・コンポーネントのビルド時にJavaScriptの圧縮を有効にするには、次を実行します。
    1. まだ取得していない場合は、必要なYUI Compressorの.jarファイルを取得します。「Component SDKの使用の要件」を参照してください。
    2. Component SDKのcomponentsディレクトリで、build.<user>.propertiesを更新して次のプロパティを追加します。 
      yui.compressor.jar=<path to YUI Compressor .jar file>
  4. Eclipseで、次のEclipseクラスパス変数を作成します。
    名前 パス
    DF_GLOBAL_LIB アプリケーション・サーバーのグローバル・ライブラリのパス:

    <extracted .ear file directory>/APP-INF/lib

    DF_PORTAL_LIB Webアプリケーション・ライブラリのパス:

    <extracted portal .war file directory>