8 サーバーでのエディションベース再定義用のエディションの作成

エディションベース再定義(EBR)対応のスキーマをアップグレードする前に、データベース・サーバーに接続し、12c用のエディションをデータベース・サーバーで作成する必要があります。

エディションベース再定義を使用すると、アプリケーションが使用中でも、アプリケーションのデータベース・オブジェクトをアップグレードできるようになるため、停止時間をゼロまたは最小限に抑えることができます。これを実現するには、エディションと呼ばれるプライベート環境でデータベース・オブジェクトを変更(再定義)します。すべての変更が加えられ、テストが完了している場合にのみ、アプリケーションの新しいバージョンをユーザーが使用できるようにします。

ノート:

このタスクは、DBA権限を持つOracle Databaseユーザーが実行する必要があります。

エディションベース再定義(EBR)対応のスキーマをアップグレードする前に、データベース・サーバーに接続し、12c用のエディションをデータベース・サーバーで作成する必要があります。12c用の新しいエディションは、既存の11gまたは12cのエディションの子である必要があります。

データベース・サーバーでエディションを作成するには、SYSユーザー(またはDBA権限を持つ別のOracleユーザー)としてサインインして次のコマンドを入力します。

create edition Oracle_FMW_12_2_1_1 as child of Oracle_FMW_11_1_1_7_0;

Oracle_FMW_11_1_1_7_0は、11.1.1.7スキーマの作成時にRCU 11.1.1.7で指定したサンプルのエディション名です。必ずエディションの作成時に使用した実際の名前を指定してください。

次のメッセージは、エディションが正常に作成されたことを示します。

Edition created.

アップグレード中、再構成ウィザードを起動して既存のドメインを再構成するように求められます。再構成ウィザードの実行前に、データベースのデフォルト・エディションを指定する必要があります。次のSQLコマンドを使用して、データベースのデフォルト・エディション名を手動で設定します。

ALTER DATABASE DEFAULT EDITION = Oracle_FMW_12_2_1_1;