A Oracle GoldenGate Monitor 12.2.1.2.0ドメインから12.2.1.3.0へのアップグレード

この付録では、既存のOracle GoldenGate Monitor Server 12 c (12.2.1.2)インストールにおいてドメインをアップグレードする方法を説明します。

A.1 アップグレードの前提条件

既存の12.2.1.2.0 Oracle GoldenGate Monitorドメインを12.2.1.3.0にアップグレードする前に、次の前提条件が満たされていることを確認します。

  • Oracle GoldenGate Monitor Server 12.2.1.2.0がすでに稼働しています。これには、どのバージョンのバンドル・パッチ(12.2.1.2.xxxxxx)が適用されていてもかまいません。
  • 既存のドメインおよびスキーマの完全バックアップを作成します。完全バックアップの作成を参照してください。
  • Oracle GoldenGate Monitor 12.2.1.2管理サーバーおよび管理対象サーバーを停止します。
  • Oracle GoldenGate Monitor JAgentを停止します。

Oracle WebLogic Serverのインストール

Oracle WebLogic Serverをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. 無料の開発用Oracle WebLogic Serverインストーラに移動します。
  2. 「Oracle WebLogic Server 12.2.1.3」というセクションを見つけ、そのFusion Middleware Infrastructure Installer (1.5 GB)をダウンロードします。
  3. インフラストラクチャ・ソフトウェアのインストールというドキュメントに従い、Fusion Middleware Infrastructure Installer (1.5 GB)をダウンロードします。

ノート:

WebLogic 12.2.1.3.0インストールで指定されているOracle Homeは、この付録ではORACLE_HOMEと呼ばれます。

A.2 ドメイン・アップグレード・ツールによるドメインのアップグレード

ドメインのアップグレード後は、Oracle GoldenGate Monitor Server 12c (12.2.1.2)はOracle WebLogic 12.2.1.3.0上で動作可能です。この情報には、アップグレード・プロセス、このプロセスに含まれるコンポーネントに関する詳細、アップグレードの前提条件、およびアップグレード後の手順が含まれます。

Oracle GoldenGate Monitor 12.2.1.2.0ドメインを12.2.1.3.0にアップグレードするには、次の手順を実行します。
  1. アップグレードの前提条件で説明したWebLogic 12.2.1.3.0インストールと同じJDKを使用し、ドメイン・アップグレード・ツール・インストーラjava -jar fmw_12.2.1.2.0_oggmon_domain_upgrade_12.2.1.3.jarを実行して、Oracle Weblogic Infrastructure 12.2.1.3.0のMiddleware ORACLE_HOMEにドメイン・アップグレード・ツールをインストールします。
    Oracle GoldenGate Monitorドメイン・アップグレード・ツール・インストーラ - 「Welcome」画面
    「Auto Updates」ページで「Skip Auto Updates」オプションが選択されていることを確認します。
    「Oracle Home」ドロップダウン・リストから「Installation Location」を選択します。
    「Installation Type」ページで、「Oracle GoldenGate Monitor Server」オプションが選択されていることを確認します。
    「Prerequisites checks」ページに「Completed Prerequisites check - Status」と表示されます。
    「Save Response File」ボタンをクリックして「Installation Summary」ページ内のインストール詳細を保存します。
    「Installation Progress」ページ
  2. 管理サーバーを含むOracle GoldenGate Monitor 12.2.1.2.0サーバーを停止します。
  3. ディレクトリORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/binに移動します。ここで、ORACLE_HOMEはOracle Middleware 12.2.1.3.0ホーム・ディレクトリです。
  4. コマンド./uaを入力します。Windows環境で、ua.batと入力します。
    Oracle Fusion Middlewareアップグレード・アシスタントの「Welcome」ページ
  5. 「All Schemas」ページで、「All Schemas Used By a Domain」オプションを選択します。
    「All Schemas」ページで、「All Schemas Used By a Domain」オプションを選択します。
  6. 「Browse」をクリックし、Oracle GoldenGate Monitor 12.2.1.2.0の「Domain Directory」を選択します。
  7. データベース管理者のユーザー名とパスワードを指定して続行し、Oracle WebLogic Servicesの新規パスワードを作成します。
    「Component List」ページ
    「Prerequisistes 」で、すべての前提条件を選択してあることを確認します。
    「OPSS Schema」ページで、データベース管理者アカウントの詳細が入力されていることを確認します。
    「OGGMON Schema」ページで、OGGMONスキーマを含むデータベースのデータベース管理者アカウントを指定します。
    「IAU Schema」ページで、IAUスキーマを含むデータベースのデータベース管理者アカウントを指定します。
    「STB Schema」ページで、STBスキーマを含むデータベースのデータベース管理者アカウントを指定します。
    「Create Schemas」ページで、アップグレード・プロセスの間に不足スキーマ(ベース・ドメインに不足している)を作成できます。
    「Create Schemas Default」ページ
    「Examine 」ページで、表に調査処理のステータスが示されます。
    「Upgrade Summary」ページに、作成されるスキーマおよびアップグレードされるスキーマのサマリーが表示されます。
    「Create Schemas Progress」ページに、RCUでのスキーマ作成の進行状況が表示されます。
    「Upgrade Success」ページです。

A.3 アップグレードの再構成

アップグレードを再構成するには、次の手順を実行します。
  1. ORACLE_HOME/oracle_common/common/binに移動します。ここで、ORACLE_HOMEはOracle Middleware 12.2.1.3.0ホーム・ディレクトリです。
  2. コマンド./reconfig.shを入力します。Windows環境で、reconfig.batと入力します。
    「Select Domain」ページで、「Existing Domain Location」を選択します。
  3. Oracle GoldenGate Monitor 12.2.1.2.0ドメインとして「Existing Domain」を選択します。
  4. 再構成を続行します。
    「Reconfiguration Setup Progress」ページです。
    「Reconfiguration Summary」ページです。
    「Domain Mode and JDK」ページ
    「Database Configuration Type」ページ
    「JDBC Component Schema」ページ
    「JDBC Component Schema Test 」ページ
    「Advanced Configuration」ページ: 必要な構成を選択し、「Next」をクリックします。
    「Configuration Summary」ページに再構成の詳細が表示されます。
    構成終了

A.4 アップグレード後タスクの実行

アップグレード後タスク:
  1. 次のようにカスタム変更をリストアします。
    1. Oracle GoldenGate Monitor Serverドメイン・パスの下で、config/monitorserver/cfgに移動します。
    2. monitor.propertiesmonitor.properties.bakファイルを比較し、すべてのmonitor.jmx.*値をmonitor.properties.bakからmonitor.propertiesにコピーします。
      アップグレード後タスク
    3. ドメイン・バックアップからのファイルをレビューし、以前に行われたカスタム変更を識別し、アップグレードしたドメインに適用します。例:
      • <DOMAIN>/bin
      • <DOMAIN>/servers/AdminServer/security
      • <DOMAIN>/servers/MONITORSERVER_server1/security
  2. Oracle GoldenGate Monitor JAgentを起動します。
  3. Oracle GoldenGate Monitor管理サーバーおよび管理対象サーバーを起動します。Oracle GoldenGate Monitorサーバーの起動を参照してください。
サーバーの起動後、コンソールでWebLogicのバージョンが12.2.1.3.0であることを確認します。たとえば、<Aug 7, 2019 10:19:49 PM UTC> <Info> <Management> <BEA-141107> <Version: WebLogic Server 12.2.1.3.0 Thu Aug 17 13:39:49 PDT 2017 1882952のように表示されます。