Oracle DIVArchive Export/Import 機能を使用すると、1 つの Oracle DIVArchive システムから 1 つ (またはそれ以上の) テープを取り外し、2 つ目の DIVArchive システムに追加できます。DIVArchive Export/Import のライセンス情報については、付録Bを参照してください。
エクスポート機能 (1 つ目の DIVArchive サイト) は、エクスポート用に選択された各テープについて記述するメタデータファイルを生成し、選択したテープを現在のテープライブラリから取り出します。
インポート機能は、メタデータをインポートし、取り出されたテープを 2 つ目のシステムに挿入するために使用します。その後、エクスポートされたテープ上のアーカイブされたオブジェクトが 2 つ目の DIVArchive システムに転送されます。
すべてのエクスポート機能および Insert Tape
コマンドは、DIVArchive Control GUI から実行されます。Import Tape
機能は、コマンド行インタフェースを使用します。DIVArchive では、2 つ以上のセットのテープ (スパン化、または非スパン化) を 1 つのファイルにエクスポートしたり、1 つのファイルからインポートしたりできます。
新しくインポートされたオブジェクトは 1 つのみのインスタンス (インポートされたテープ上に存在するインスタンス) を持つことになります。また、すでに DIVArchive データベースに存在している別のオブジェクトのインスタンスとしてオブジェクトをインポートするオプションもあります。インポートユーティリティーでは、新しくインポートされたテープオブジェクトのターゲットテープグループを指定する必要があります。新しいオブジェクトは、エクスポート元の DIVArchive システムのテープグループではなく、特定されたテープグループに属すことになります。
エクスポート/インポート機能は複合オブジェクトと互換性があり、DIVArchive リリース 7.5 で使用可能な高度なフォーマッティングおよび機能のための追加のフィールドがあります。
注記:
DIVArchive 7.5 エクスポートからエクスポートされたメタデータは、リリース 7.0 よりも前の DIVArchive にはインポートできません。ただし、リリース 7.5 より前の DIVArchive から作成されたエクスポートされたメタデータは DIVArchive 7.5 システムにインポートできます。DIVArchive 7.5 Export/Import には、次の新機能および拡張機能が含まれています。
DIVArchive 7.5 は正確なテープサイズのレポートをサポートします。エクスポートおよびインポート操作にテープの合計サイズが含まれるようになりました。
エクスポートされた XML は、コンポーネント XML 要素の下に type
および elementIds
という名前の追加の XML 属性を含むようになりました。
DIVArchive 7.5 は Linux 環境でのシンボリックリンクをサポートします。type
属性は D
を使用してディレクトリを表し、F
を使用してファイルを表し、S
(Linux の場合) を使用してシンボリックリンクを表すようになりました。
DIVArchive 7.5 よりも前に作成された非複合オブジェクトのすべてのコンポーネントは、(デフォルトで) ファイルとして指定されますが、これは、このリリースより前にはファイルのみが非複合オブジェクトに保存されていたためです。
elementIds
属性は、ファイルの Element ID 値の完全修飾パスまたは空のフォルダの完全修飾パスを表します。
DIVArchive 7.5 リリースの前に作成されたすべてのオブジェクトは、elementIds
属性がデフォルトで NULL 値に設定されるコンポーネントを持つことになります。