3 Microsoft クラスタの構成 (お客様によって実行)

Microsoft クラスタはお客様の責任のもと構成します。クラスタのインストールと構成は、Oracle のデリバリおよびインストールチームが現場に到着する前に完了している必要があります。

次のサブセクションでは、Oracle チームの到着に備えて行う必要があることについて説明します。次のセクションのステップを実行して、DIVArchive で使用するために Microsoft クラスタを構成します。

外部ディスクの構成

次のサブセクションは本来汎用的です。製造元ディスクおよびアレイ管理ソフトウェアの違いのために、インストールプロセスおよび構成が、ここに示されている手順とわずかに異なる場合がありますが、全体的な概念や構成は同じです。

まず、ディスク管理ソフトウェアをインストールします。

ディスク管理ソフトウェアのインストール

各クラスタノードサーバー上で次のステップを実行します。

  1. ローカル管理者としてログインします。

  2. 製造元のインストール DVD を挿入します。インストーラが自動的に起動しない場合は、setup.exe ファイル (または使用するいずれかのファイル) を見つけて、ダブルクリックして、インストーラを起動します。

  3. ストレージソフトウェアのインストールウィザードを進み、ライセンス契約に同意して、「Next」をクリックします。

  4. インストールする機能のプロンプトが表示されたら、「full feature set」を選択し、「Next」をクリックします。これは通常、製造元によって推奨される選択です。提供されている場合は、次をインストールしてください。

    • 管理コンソール

    • ホストソフトウェア

    • ボリュームシャドウコピーサービス

    • 仮想ディスクサービス

    • イベントモニタリングサービス (自動的に 1 台のホストでのみ開始)

  5. インストールの場所を選択し、「Next」をクリックします。Oracle では、変更せざるをえない理由がないかぎり、デフォルトのインストールパスをそのままにすることをお勧めします。

  6. インストールプロセスが完了したら、インストールプログラムを終了して、コンピュータを再起動します。

  7. ローカル管理者としてコンピュータにログインします。

  8. Windows 管理コンソールを開き、画面の左側の「デバイス マネージャー」メニュー項目を選択します。

  9. マルチパス I/O (MPIO) ドライバがインストールされていることを確認します。これは、クラスタの構築操作時に必要であり、クラスタ機能とともにインストールされているべきです。

  10. デバイス マネージャー」の「ディスクの管理」セクションを展開して、各ドライブにマルチパスディスクデバイスが存在することを確認します。

次に、先ほどシステムに追加したストレージを構成します。

ストレージの構成

単一のクラスタノードサーバーでのみ次の手順を実行します。

  1. ローカル管理者として、いずれかのノードサーバーにログインします。

  2. ストレージソフトウェアと一緒にインストールされたディスクストレージマネージャーを起動します。

  3. ストレージマネージャーソフトウェアにアレイを自動的に検出するオプションがある場合は、この方法を使用することをお勧めします。自動検出方法オプション (使用可能な場合) を選択して、「OK」をクリックします。

    • 自動検出が使用できない場合やアレイが検出されない場合は、手動でアレイを追加します。

    • アレイがローカルサブネットワークの外部にある場合は、IP アドレスDNS 名、またはネットワーク名が必要です。

  4. アレイが検出されたら (または手動で追加されたら)、アレイ名を右クリックし、「Manage Storage Array」をクリックします。

  5. ストレージマネージャーソフトウェアで、「Host Mappings」構成領域を見つけて、「Define Host」をクリックします。ここにクラスタホストとホストグループを追加します。

  6. ここで、クラスタホストを定義する必要があります。ほとんどのストレージマネージャーソフトウェアで、ウィザードスタイルのインタフェースを使用してこのタスクを実行します。

    1. ホスト名 (この場合は rd-mc1) を入力します。

    2. アレイでストレージパーティションを使用する予定があるかどうかをウィザードに伝えます (この質問には no と答えてください)。

    3. Next」をクリックします。

    4. 識別子を選択 (または作成) し、それに別名 (またはユーザーラベル) を指定し、次にそれをホスト (この例では rd-mc1) に関連付けられるリストに追加して、ホストポート識別子を割り当てます。

      HBA ポートアドレスを識別する必要がある場合は、管理者として Windows PowerShell を開き、Get-InitiatorPort コマンドを実行します。

    5. Add」をクリックして、関連付けを完了し、「Next」をクリックします。

  7. これで、ホストのオペレーティングシステム (この例では Windows) が識別されました。

  8. Next」をクリックします。

  9. これで、構成が完了します。「Finish」をクリックします。

    一部のマネージャーソフトウェアは、ホスト定義をスクリプトとして保存できます。スクリプトとして定義を保存すると、ホストを追加する (必要に応じて) 場合に、そのスクリプトをテンプレートとして使用できます。

  10. 別のホストを追加するように要求された場合は、「Yes」をクリックし、先述のステップを繰り返して、2 台目のホストクラスタ (この例では rd-mc2) を追加します。

すべてのホストクラスタが識別され、構成されたら、次の手順を使用して、ホストグループを追加します。

  1. ストレージマネージャーソフトウェアで、「Host Mappings」構成領域を見つけて、「Define Host Group」をクリックします。ここでは、クラスタホストを定義したばかりですが、今回はホストグループを定義します。

  2. 新しいホストグループ名 (DIVA) を入力します。

  3. クラスタホストを新しいグループに追加します。

  4. OK」をクリックします。

次に、次の手順を使用して、ディスクグループを追加します。

  1. ストレージマネージャーソフトウェアで、「Storage Configuration」領域を見つけます。

  2. Computer Objects」リストから「Total Unconfigured Capacity」オブジェクトを選択します。

  3. Disk Group」を選択して、「Create」をクリックします。

  4. メッセージに、未構成の合計容量が示されます。「Next」をクリックします。

  5. ディスクグループ名 (DIVA-CL-DISK-GRP) を入力します。

  6. 物理ディスクをディスクグループに追加する必要があります。自動検出方法オプション (使用可能な場合) を選択して、「OK」をクリックします。

    • Oracle では、ストレージマネージャーソフトウェアの物理ディスクの自動検出オプション (使用可能な場合) を使用することをお勧めします。

    • 自動検出が使用できない場合やディスクが検出されない場合は、手動でディスクを追加する必要があります。

    • 自動検出では通常、使用可能なすべてのディスク領域がグループに追加されます。すべてのストレージ領域を Oracle Database で使用できるようにする必要がない場合は、手動の方法を使用して、必要な領域の量のみを割り当てることができます。

  7. Next」をクリックします。

  8. RAID Level and Capacity」画面が表示されたら、「RAID 5」を選択します。

  9. ディスクグループに含める物理ディスクの数を選択します。

    • いくらかの未使用領域をスペアディスクとして残しておきます。

    • 通常、4 台のディスクをグループに選択します。これにより、2 台のディスクがスペアとして残ります。

  10. Finish」をクリックします。

次に、仮想ディスクを作成します。ステップ 10 を完了すると、ほとんどのディスク管理ソフトウェアで仮想ディスクを作成するように求められます。

  1. 仮想ディスクを作成するオプションが表示されたら、「Yes」をクリックします。オプションが表示されない場合は、特定の管理ソフトウェアの仮想ディスクを作成する箇所を見つけて、次のステップに従います。

  2. 50G バイトの空き容量を割り当て、仮想ディスクに U02 と名付けて、「Host Group DIVA 」(「Map to Host」の下) を選択してから、「Next」をクリックします。

    次のように、Oracle Database、ログ、MetaDB (使用する場合)、バックアップ、およびクラスタ定足数用に 5 つのパーティションが必要です。

    U02、50G バイト、E:\

    Oracle Database 用 - 8K バイトの割り当てサイズが推奨されます。

    U03、10G バイト (最大 20G バイト)、F:\

    Oracle アーカイブログ用 - 4K バイトの割り当てサイズが推奨されます。

    MetaDB、複雑なオブジェクトのサイズに基づいて計算、G:\

    複雑なオブジェクトのメタデータデータベース用。このサイズは、複雑なオブジェクトのサイズに基づきます。これは通常、数テラバイト以上になります。

    U04、130G バイト以上、H:\

    Oracle Database バックアップ場所用 - 64K バイトの割り当てサイズが推奨されます。

    定足数、100M バイト、Q:\

    クラスタ定足数監視用

  3. 別の仮想ディスクを作成するオプションのプロンプトが表示されたら、「Yes」をクリックします。プロンプトが表示されない場合は、必要なすべてのパーティション (U02、U03、MetaDB、U04、および定足数) が作成されるまで、ステップ 1 とステップ 2 を繰り返します。

  4. 管理ソフトウェアで、すべてのパーティションがホストグループとデータベースに追加されたことを確認します。

ここで、作成した仮想ディスクを使用するように、Windows を構成します。

仮想ディスクの使用のための Windows の構成

これで、仮想ディスクを作成したので、Windows ディスクの管理コンソールから、それらを使用するように Windows を構成する必要があります。また、Windows コンピューターの管理ユーティリティーを使用して、作成した仮想ボリュームをチェックすることもできます。Windows で使用するためにディスクを構成するには、次の手順を使用します。

  1. 仮想ディスクを作成したホストコンピュータに、ローカル管理者としてログインします (まだログインしていない場合)。

  2. スタート」をクリックし、検索領域に「diskmgmt.msc」と入力して、Enter を押し、ディスクの管理コンソールを起動します。

  3. コンソールに 5 つすべてのディスクが存在することを確認します。物理ディスクは現在「不明」と「オフライン」と示されますが、それらはすべて一覧表示されているはずです。

  4. ディスクの管理コンソールを開いたままにして、Windows コンピューターの管理ユーティリティーを開き、作成した仮想ボリュームが一覧表示されていることを確認します。

    それらが一覧表示されていない場合は、前のセクションに戻り、仮想ディスクの作成でエラーがないか確認し、必要な修正を行います。追加の支援が必要な場合は、Oracle サポートに問い合わせてください。

  5. 仮想ディスクの存在を確認したら、Windows コンピューターの管理ユーティリティーを閉じ、ディスクの管理コンソールに戻ります。

  6. ディスクの管理コンソールで一覧表示されている、「不明」および「オフライン」ステータスが表示されているクラスタディスクごとに、ディスク名領域 (画面の左側) を右クリックし、表示されるメニューから、「オンライン」を選択します。

    これにより、ディスクが「オンライン」状態に戻ります。ディスクは引き続き「不明」と表示されますが、「オフライン」の代わりに「初期化されていません」と表示されるようになります。

  7. (現在)「オンライン」のいずれかのディスク名 (画面の左側) を右クリックし、表示されるコンテキストメニューから「ディスクの初期化」をクリックします。

  8. 表示されるダイアログボックスのリストから先ほど作成した各ディスクを選択します。

  9. 2T バイトまでのディスクに対し、「MBR (マスタ ブート レコード)」オプションをクリックします。ディスクが 2T バイトより大きい場合は、「GPT」をクリックします。

  10. OK」をクリックし、選択したディスクを初期化します。

すべてのディスクが初期化されたので、未割り当て領域からボリュームを作成する必要があります。

  1. 新しい U02 ディスクを選択して、パーティションサイズと「未割り当て」が表示されているストライプ領域を右クリックします。

  2. 表示されるメニューから「新しいシンプル ボリューム」を選択します。

  3. 新しいシンプル ボリューム ウィザードが開いたら、「次へ」をクリックします。

  4. ウィザードの 2 ページ目で、デフォルトのサイズをそのままにし、「次へ」をクリックします。

  5. 3 ページ目で、ボリュームに未使用のドライブ文字を割り当て、「次へ」をクリックします。

  6. 4 ページ目で、「このボリュームを次の設定でフォーマットする」オプションを選択します。

    • ファイル システムでは「NTFS」を選択します。

    • MetaDB、U04、および定足数パーティションに、(事前入力済みの) 推奨されるアロケーションユニットサイズを使用します。U02 と U03 の場合、アロケーションユニットサイズを 64K に変更する必要があり、変更しない場合はデータベースのパフォーマンスが影響を受ける可能性があります。

    • ボリューム ラベル (最初のディスクは U02、2 番目のディスクは U03 というように) を入力します。

    • クイック フォーマットする」チェックボックスを選択します。

  7. 次へ」をクリックし、選択した設定でパーティションをフォーマットします。

  8. 最終ページが表示されたら、「完了」をクリックします。

  9. 各パーティションに適切なボリュームを使用して、パーティションごとにこれらのすべてのステップを繰り返します。

ディスクパーティションは次のようにマップされたはずです。

パーティションおよびボリュームラベル: U02、ドライブ文字: E:\、最小サイズ: 50G バイト

データベースファイル用。

パーティションおよびボリュームラベル: U03、ドライブ文字: F:\、最小サイズ: 10G バイト、最大サイズ 20G バイト

アーカイブログ用。

パーティションおよびボリュームラベル: MetaDB、ドライブ文字: G:\

複雑なオブジェクトの場合、サイズは、複雑なオブジェクトのサイズに基づきます。これは通常、数テラバイトになります。

パーティションおよびボリュームラベル: U04、ドライブ文字: H:\、最小サイズ: 130G バイト

データベースのバックアップ用

パーティションおよびボリュームラベル: Quorum、ドライブ文字: Q:\、最小サイズ: 100M バイト

定足数監視用

次に 2 台目のノードを構成します。

  1. ローカル管理者として、2 番目のノードにログインします。

  2. スタート」をクリックし、検索領域に「diskmgmt.msc」と入力して、Enter を押し、ディスクの管理コンソールを起動します。

  3. 最初のノードで行なったように、仮想ディスクが存在していることを確認します。

  4. ディスクのドライブ文字を確認し、必要に応じて、最初のノードのドライブ文字に一致するように変更します。

  5. Windows エクスプローラーを開き、ドライブが作成されていることを確認します。必要に応じて、以前のパーティションマッピングに従って、ドライブ文字を更新します (両方のノードの)。

次に、オペレーティングシステムを構成します。

オペレーティングシステムの構成

すべてのディスクを作成して構成したので、両方のクラスタノードサーバーでオペレーティングシステムを構成する必要があります。最初に、両方のサーバーノードを 1 つの共通ドメインに参加させます。

2 台のサーバーノードの共通ドメインへの参加

次のステップは、両方のクラスタノードサーバーで実行する必要があります。2 台のノードを共通ドメインに参加させるには、次の手順を使用します。

  1. ローカル管理者として、最初のノードにログインします。

  2. スタート」をクリックし、検索領域に「sysdm.cpl」と入力して、Enter を押します。これにより、「システムのプロパティ」ダイアログボックスが開きます。

  3. システムのプロパティ」画面で、「コンピューター名」タブをクリックし、「変更」をクリックします。

  4. コンピューター名/ドメイン名の変更」画面で、「コンピューター名」を確認し、必要に応じて修正します。

    ヒント:

    あとで変更が必要になる可能性を減らすために、永続的なコンピュータ名を使用することをお勧めします。将来、絶対に必要な場合は、コンピュータ名を変更することもできますが、これは推奨されず、データベースやクラスタに悪影響を及ぼす可能性があります。

    注:

    ダッシュ、数字、または任意のワイルドカード文字ではじまるサーバー名を使用しないでください。
  5. コンピューター名/ドメイン名の変更」画面で、「ドメイン」オプションをクリックして、「ドメイン」フィールドに、有効なドメイン名を入力します。

  6. OK」をクリックします。

  7. プロンプトが表示されたら、確認に専用のユーザーを使用し、「OK」をクリックして、コンピュータを再起動します。

  8. 2 台目のノードでこれらのすべてのステップを繰り返します。

次に、DIVAClusterAdmin ドメインアカウントをローカル管理者のグループに追加します。

DIVAClusterAdmin ドメインアカウントのローカル管理者グループへの追加

次のステップは、両方のクラスタノードサーバーで実行する必要があります。次の手順を使用して、DIVAClusterAdmin をローカル管理者グループに追加します。

  1. ローカル管理者として、最初のノードサーバーにログインします。

  2. スタート」をクリックし、検索領域に「lusrmgr.msc」と入力して、Enter を押します。これにより、ユーザー管理コンソールが開きます。

  3. 左側のナビゲーションツリーから「グループ」をクリックします。

  4. ローカル管理者」グループを選択し、「プロパティ」ダイアログボックスを開きます。

  5. 画面の左側の下部にあるボタンの近くの「追加」をクリックします。

  6. クラスタドメイン (例: QALAB) およびDIVAClusterAdmin アカウントをローカル管理者グループに cluster_domain\cluster_domain_account の形式で追加します。

    例: QALAB\DIVAClusterAdmin

  7. OK」をクリックします。

  8. 2 台目のノードでこれらのすべてのステップを繰り返します。

これで、クラスタ管理者が両方のノードに追加されたので、MSCS クラスタを構成する必要があります。

Microsoft Cluster Server クラスタの構成

MSCS クラスタの構成の次の手順は、両方のノードサーバーで実行する必要があります。

Windows 2012 R2 Standard Server クラスタ化機能のインストール

次の手順を使用して、各ノードにクラスタ化機能をインストールします。

  1. 最初のノードサーバーに、専用のクラスタドメインアカウントユーザー (DIVAClusterAdmin) としてログインします。

  2. サーバー管理コンソールを開き、画面の右上側のメニューを使用して、「管理」、役割と機能の追加ウィザードの順に移動します。

  3. 役割と機能の追加ウィザードが開いたら、「次へ」をクリックします。

  4. 役割ベースまたは機能ベースのインストール」オプションを選択します。

  5. Next」をクリックします。

  6. サーバー プールからサーバーを選択」オプションをクリックします。

  7. サーバー プール」リスト領域で、使用するサーバーを選択し、「次へ」をクリックして、ローカルサーバーに接続します。

  8. 「サーバーの役割」画面では何も選択せず、「次へ」だけをクリックします。

    この画面はサーバーの役割のインストール専用です。

  9. 機能」画面で、「フェールオーバー クラスター」チェックボックスを選択します。

  10. Next」をクリックします。フェイルオーバークラスタ化に必要な機能を追加するか尋ねるダイアログボックスが開きます。

  11. ダイアログボックスで、「管理ツールを含める (存在する場合)」チェックボックスがまだ選択されていない場合は選択します。

  12. 機能の追加」をクリックします。

  13. 機能」画面に戻ります。「Next」をクリックします。

  14. 「確認」画面で、前述のステップで選択したオプションが存在していることを確認します。

  15. 必要に応じて対象サーバーを自動的に再起動する」チェックボックスが選択されている場合は選択を解除します。

  16. インストール」をクリックします。

  17. インストールが完了したら、「閉じる」をクリックします。

  18. 2 台目のノードでこれらのすべてのステップを繰り返します。

次に、両方のノードサーバーのリモートレジストリサービスを有効にします。

リモートレジストリサービスの有効化

次の手順を使用して、各ノードでリモートレジストリサービスを有効にします。

  1. 最初のノードサーバーに、専用のクラスタドメインアカウントユーザー (DIVAClusterAdmin) としてログインします。

  2. スタート」をクリックし、検索領域に「services.msc」と入力して、Enter を押します。これにより、「サービス」タブに Windows コンピュータの管理ユーティリティーが開きます。

  3. リモート レジストリ サービス」をダブルクリックし、「プロパティ」ダイアログボックスを開きます。

  4. 有効」を選択して、サービスを有効にします。

  5. 今後サービスが自動的に開始するように、「自動」を選択します。

  6. 開始」をクリックして、サービスをすぐに開始します。

  7. OK」をクリックします。

  8. 2 台目のノードでこれらのすべてのステップを繰り返します。

次に、ホスト名を DNS マネージャーに登録します。

必要なホスト名の DNS マネージャーへの登録

管理者または DNS 管理者は、クラスタホスト名DIVA グループ名のエントリをそれぞれ次のように DNS に追加する必要があります。

  • DIVA-CL-MSCS

  • DIVA-CL-ORC

Oracle では各クラスタホストサーバーのパブリック IP アドレスも追加することをお勧めします。次の手順を使用して、ホスト名と IP アドレスを DNS マネージャーに登録します。

  1. サーバー マネージャー」を開きます。

  2. ツール」を選択し、画面の右上側にあるメニューから「DNS」を選択します。

  3. DNS ゾーンを右クリックし、表示されるメニューから「新しいホスト」を選択します。

  4. ホスト名 (DIVA-CL-MSCS) と IP アドレスを該当するフィールドに追加します。

  5. 関連付けられたポインター (PTR) レコードを作成する」チェックボックスがまだ選択されていない場合は選択します。

  6. ホストの追加」をクリックします。

  7. DNS ゾーンを再度右クリックし、表示されるメニューから「新しいホスト」を選択します。

  8. DIVA Oracle グループ名 (DIVA-CL-ORC) と IP アドレスを該当するフィールドに追加します。

  9. 関連付けられたポインター (PTR) レコードを作成する」チェックボックスがまだ選択されていない場合は選択します。

  10. ホストの追加」をクリックします。

次のステップは各ノードサーバーで実行する必要があります。

  1. ローカル管理者として、最初のノードサーバーにログインします。

  2. Windows の「ネットワークと共有センター」を開きます。

  3. 左側のメニューの「アダプターの設定の変更」をクリックします。

  4. プライベートネットワーク接続用のネットワークインタフェースカード (NIC) を見つけて、アイコンを右クリックします。

    プライベートネットワークはクラスタのハートビートネットワークのみで、DNS に登録するべきではありません。

  5. 表示されるメニューから「プロパティ」を選択します。

  6. プロトコル領域で、「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」をダブルクリックします。

  7. 表示されたダイアログボックスで、画面の右下側の「詳細設定」をクリックします。

  8. TCP/IP 詳細設定」ダイアログの「DNS」タブを選択します。

  9. この接続のアドレスを DNS に登録する」チェックボックスの選択を解除します。

    DIVArchive 前提条件パッケージは、デフォルトで DNS クライアントサービスを無効にします。Microsoft のベストプラクティスに準拠するため、サービスを開始し、今後 (DIVArchive 前提条件パッケージのインストール後)、それが自動的に開始するように設定する必要があります。

  10. スタート」をクリックし、検索領域に「services.msc」と入力して、Enter を押します。これにより、「サービス」タブに Windows コンピュータの管理ユーティリティーが開きます。

  11. DNS Client」サービスをダブルクリックし、「プロパティ」ダイアログボックスを開きます。

  12. 有効」を選択して、サービスを有効にします。

  13. 今後サービスが自動的に開始するように、「自動」を選択します。

  14. 開始」をクリックして、サービスをすぐに開始します。

  15. OK」をクリックします。

  16. 2 台目のノードでこれらのすべてのステップを繰り返します。

次に、Windows Server 2012 R2 クラスタを作成します。

Windows 2012 R2 Server クラスタの作成

次の手順は、1 台のクラスタノードでのみ実行する必要があります。

  1. 最初のノードサーバーに、専用のクラスタドメインアカウントユーザー (DIVAClusterAdmin) としてログインします。

  2. スタート」、「管理ツール」、次に「フェールオーバー クラスター管理」コンソールを選択します。

  3. 管理領域 (画面の中央) で、「クラスターの作成」をクリックします。これにより、クラスターの作成ウィザードが起動します。

  4. ウィザードが開いたら、「次へ」をクリックします。

  5. サーバー名の入力」フィールドに、最初のクラスタノードサーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を入力し、「追加」をクリックします。

  6. サーバー名の入力」フィールドに、2 台目のクラスタノードサーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を入力し、「追加」をクリックします。

  7. Next」をクリックします。

  8. 検証の警告」ダイアログボックスが表示されたときに、デフォルト (「はい」) が選択されたままにして、検証テストを実行し、「次へ」をクリックします。

  9. 構成の検証ウィザードの最初の画面が表示されたら、「次へ」をクリックします。

    注:

    検証する各サーバーのローカル管理者である必要があります。
  10. テスト オプション」画面で、「すべてのテストを実行する (推奨)」オプションを選択します。これはデフォルトの選択です。

  11. Next」をクリックします。

  12. 確認」画面で、「次へ」をクリックします。

  13. 検証テストをモニターし、それらが完了するまで待ちます。テストが完了すると、「概要」画面が表示されます。

  14. 概要に警告または例外が記述されている場合は、「レポートの表示」をクリックして、詳細を表示します。

  15. すべての問題を解決して、構成の変更を行なった場合は、構成の検証ウィザードを再実行します。

    注:

    使用されていない NIC を無効にして、マイナー警告を防止します。一部の NIC は同じサブネット上の IP アドレスを持つ場合があります。それらが動作していない場合は、これは問題になりません。
  16. 構成の検証ウィザードの再実行を続行し、テストがすべて正常に完了するまでエラーを解決します。

  17. すべてのテストが正常に完了したら、「検証されたノードを使用してクラスターを今すぐ作成する」チェックボックスを選択し、「完了」をクリックして、クラスタを作成します。

    構成の検証ウィザードが閉じると、「クラスターの作成ウィザード」に戻り、構成を続行します。

  18. 次へ」をクリックし、「クラスター管理用のアクセス ポイント」に進みます。

  19. クラスタ名 ( DIVA-CL-MSCS ) を「クラスター名」フィールドに入力します。

  20. アドレス」フィールドに、クラスタの IP アドレスを入力します。

  21. Next」をクリックします。

  22. 確認」画面で、入力したすべての情報が正しいことを確認します。

  23. 使用可能な記憶域をすべてクラスターに追加する」チェックボックスを選択します。

  24. 次へ」をクリックして、クラスタを作成します。

  25. クラスタの作成が完了したら、「レポートの表示」をクリックして、すべての構成が正常に行われていることを確認します。

  26. 構成が性正常に行われたことを確認したら、「完了」をクリックします。

    次に、クラスタ定足数ストレージを構成する必要があります。

  27. フェールオーバー クラスター管理コンソールで、クラスタが表示されるように、画面の左側のナビゲーションツリーを展開します。

  28. 記憶域」メニュー項目を展開し、「ディスク」を選択します。

  29. 画面の中央に、ドライブ E:F:G:、および H: を表示できるはずです。

  30. 画面の左側のナビゲーションツリーのメインクラスタ項目を選択します。

  31. 画面の右側 (「操作」の下) で、「その他のアクション」、「クラスター クォーラム設定の構成」の順にクリックします。これにより、クラスター クォーラム ウィザードが起動します。

  32. クォーラム監視の選択」オプションを選択します。

  33. Next」をクリックします。

  34. 表示されたクラスタディスクのリストで、100M バイトの専用クォーラムディスクのチェックボックスを選択します。クォーラムディスクを識別するには、場所 (「使用可能な記憶域」が表示される)、またはプラス記号を使用して、エントリを展開し、100M バイトディスクであることを確認します。

  35. Next」をクリックします。

  36. 確認」画面ですべての選択が正しいことを確認して、「次へ」をクリックします。

  37. 構成が完了したら、「レポートの表示」をクリックして、すべての構成が正常に完了したことを確認します。

  38. 構成が性正常に行われたことを確認したら、「完了」をクリックします。

次に、ノード構成を検証します。

MSCS クラスタリングのためのノード構成の検証

次のステップを実行するのは、1 台のクラスタノードのみになります。

  1. 最初のノードサーバーに、専用のクラスタドメインアカウントユーザー (DIVAClusterAdmin) としてログインします。

  2. スタート」、「管理ツール」、「フェールオーバー クラスター管理」コンソールの順にクリックします。

  3. 画面の左側のナビゲーションツリーでクラスタ名を選択します。

  4. 画面の右側の「クラスターの検証」 (「操作」の下) をクリックします。

    構成の検証ウィザードを再度実行し、構成にエラーがないことを確認します。

  5. 構成の検証ウィザードの最初の画面が表示されたら、「次へ」をクリックします。

  6. テスト オプション」画面で、「すべてのテストを実行する (推奨)」オプションを選択します。これはデフォルトの選択です。

  7. Next」をクリックします。

  8. 確認」画面で「次へ」をクリックします。

  9. 検証テストをモニターし、それらが完了するまで待ちます。テストが完了すると、「概要」画面が表示されます。

  10. 概要に警告または例外が記述されている場合は、「レポートの表示」をクリックして、詳細を表示します。

  11. すべてのエラーを解決して、すべてのテストが正常に完了するまでテストを再実行します。

  12. すべてのテストが正常に完了したら、「完了」をクリックして、ウィザードを終了します。

これでクラスタがセットアップされ、構成されたので、構成をテストします。

構成のテスト

インストールおよび構成が完了したので、ライブの本番に進む前に、すべてテストして、正しい動作を確認する必要があります。最初に手動のフェイルオーバーテストを実行します。

フェールオーバー クラスター マネージャーからの手動のクラスタフェイルオーバーテストの実行

手動のフェイルオーバー構成および操作をテストするには、次の手順を使用します。

  1. 構成するクラスタが「フェールオーバー クラスター マネージャー」の左側のナビゲーションツリーに表示されない場合は、「フェールオーバー クラスター マネージャー」を右クリックして、「クラスターの管理」をクリックし、目的のクラスタを選択または指定します。

  2. 画面の左側のナビゲーションツリーのクラスタを展開します。

  3. 役割」を展開し、フェイルオーバーをテストする役割名をクリックします。

  4. 画面の右側 (「操作」の下) で、「移動」、「ノードの選択」の順にクリックします。

    サービスおよびアプリケーションを移動すると、ステータスが画面中央の「結果」の下に表示されます。

  5. ステップ 4 を繰り返して、サービスやアプリケーションを追加のノードに移動するか、または元のノードに戻すことができます。

次に、アクティブノードで再起動フェイルオーバーテストを実行します。

アクティブなクラスタノードを再起動してクラスタフェイルオーバーテストを実行する

次の手順を使用して、アクティブノードで再起動フェイルオーバーテストを実行します。

  1. 仮想 IP アドレス (DIVA-CL-ORC) を使用して、DIVArchive Control GUI に接続し、通常の DIVArchive 操作を確認します。

  2. アクティブなクラスタノードからパブリックネットワークケーブルを外します。

  3. サービスの移動を確認し、2 台目のクラスタノードで操作を開始します。

  4. 仮想 IP アドレス (DIVA-CL-ORC) を使用して、DIVArchive Control GUI に接続し、通常の DIVArchive 操作を確認します。

  5. アクティブなクラスタノードにパブリックネットワークケーブルを再接続します。

次に、構成された役割の別のクラスタノードへの移動をテストします。

構成された役割を別のクラスタノードに移動する

構成された役割を別のクラスタノードに移動するには、次の手順を使用します。

  1. フェールオーバー クラスター マネージャーをすでに開いていない場合は開きます。

  2. 画面の左側のナビゲーションツリーのクラスタを展開します。

  3. 役割」を選択します。

  4. 画面の中央の「役割」領域で、フェイルオーバーする役割を右クリックします。

  5. 移動」をクリックし、表示されるメニューから「ノードの選択」をクリックします。

  6. クラスター化された役割を移動する」ダイアログボックスで、役割を移動するクラスタノードを選択します。

  7. OK」をクリックします。

    これで、選択したクラスタノードに役割が移動します。

  8. 画面の中央の「役割」領域の所有者ノードを確認します (選択したノードになっているはずです)。

すべてのテストが正常に完了したら、システムをライブの本番環境に配置できます。