プライマリ・コンテンツへ移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGate for Big Dataの管理
リリース12c (12.3.0.1)
E85689-01
目次へ移動
目次

前
次

8 Java配信の実行

この章の内容は次のとおりです。

トピック:

8.1 アプリケーションの起動

Java配信を実行し、Javaアプリケーションを実行する場合に必要なのは、既存のOracle GoldenGate証跡ファイルのみです。証跡ファイルにメタデータ・レコードが含まれていない場合、証跡ファイルでの操作のスキーマを記述したソース定義ファイルも必要です。次の例では、TCUSTMERTCUSTORDという単純な証跡を使用しています(Oracle GoldenGateソフトウェアのダウンロードに属するデモのSQLに対応しています)。

8.1.1 Replicatの使用の開始

Replicatを使用してJava配信を実行するには、GGSCIからReplicatを起動するだけです。

GGSCI> START REPLICAT javarep
GGSCI> INFO REPLICAT javarep

INFOコマンドでは、次のような情報が返されます。

REPLICAT JAVAREP            Last Started 2015-09-10 17:25 Status RUNNING
Checkpoint Lag              00:00:00 (updated 00:00:00 ago)
Log Read Checkpoint File    ./dirdat/aa0000002015-09-10 17:50:41.000000 
                             RBA 2702

8.2 Java配信の再起動

Replicatを使用して実行する場合に使用可能なチェックポイント・ファイルには、Replicatプロセス・チェックポイント・ファイルおよびJava配信チェックポイント・ファイルの2つがあります。どちらのファイルもdirchkディレクトリにあり、次の命名規則を使用して作成されます。

Replicatチェックポイント・ファイル

group_name.cpr

Java配信チェックポイント・ファイル:

group_name.cpj

Java配信チェックポイントの作成および使用を抑制するには、次の構文を使用してReplicatプロセスを作成する必要があります。

ADD REPLICAT myrep EXTTRAIL ./dirdat/tr NODBCHECKPOINT

これは、Java配信チェックポイント・ファイルの作成および使用を無効にするNODBCHECKPOINT構文です。

8.2.1 ReplicatでのJava配信の再起動

2つのチェックポイント情報のうち、どちらの優先度が高いかを選択できるロジックがあるため、Replicatでのチェックポイント処理のほうが直接的です。ロジックは次のようになります。

  • ユーザーがADDまたはALTER REPLICATを手動で実行した後でJava配信を起動した場合は、Replicatプロセスによって保持されているチェックポイント情報が、出発点として使用されます。

  • 手動の操作で事前にチェックポイントが変更されずにJava配信を起動した場合(たとえば、正常停止または異常終了)は、Javaモジュールによって保持されているチェックポイント情報が、出発点として使用されます。

    たとえば、証跡の最初にReplicatを使用してJava配信を再起動する場合は、次のようになります。

    1. Replicatを証跡データの先頭にリセットします。

      GGSCI> ALTER REPLICAT JAVAREP, EXTSEQNO 0, EXTRBA 0

    2. Replicatのリセット

      GGSCI> START JAVAREP
      GGSCI> INFO JAVAREP
      REPLICAT   JAVAREP    Last Started 2015-09-10 17:25   Status RUNNING
      Checkpoint Lag       00:00:00 (updated 00:00:00 ago)
      Log Read Checkpoint  File ./dirdat/aa000000
      2015-09-10 17:50:41.000000  RBA 2702
      

      Replicatプロセスのステータスが実行中になるには、数秒かかる場合があります。レポート・ファイルをチェックして、異常終了したか、起動中のままかを確認します。

      GGSCI> VIEW REPORT JAVAREP

      クラッシュまたは異常終了の後でJava配信を再起動した場合は、アプリケーションを再起動したとき、Javaモジュールによって保持されている最後の位置キーが使用されます。