この項の手順に従って、Oracle Data Integratorをアンインストールまたは再インストールします。
ソフトウェアを削除するときは、この項で説明する手順に必ず従うことをお薦めします。ソフトウェアを手動で削除しようとすると、後でソフトウェアを再インストールするときに問題が発生する場合があります。この項の手順を実行すると、ソフトウェアを正しく削除できます。
アンインストーラを実行する前に、実行中のすべてのエージェントを停止します。
エージェントを停止する手順は次のとおりです。
DOMAIN_HOME/bin
ディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力します。
(UNIX) ./stopComponent.sh OracleDIAgent1
(Windows) stopComponent.cmd OracleDIAgent1
アンインストーラを実行する前に、削除するOracleホームに関連付けられたすべてのサーバーおよびプロセスを停止することをお薦めします。
詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middleware環境の停止に関する項を参照してください。
Oracleホームを削除する前に、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行して、このドメインに関連付けられたデータベース・スキーマを削除することをお薦めします。
各ドメインには、カスタム接頭辞で一意に識別された独自のスキーマのセットがあります(リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のカスタム接頭辞についてを参照)。これらのスキーマは、他のドメインで共有できません(『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマの作成計画に関する項を参照)。
データベースに複数のスキーマ・セットがある場合は、削除するドメインに関連付けられたスキーマ接頭辞を指定します。
スキーマを削除する手順については、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマの削除に関する項を参照してください。
この項の手順に従って製品のアンインストーラを起動し、ソフトウェアを削除します。
サイレント(コマンド・ライン)アンインストールを実行する場合は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のサイレント・アンインストールのためのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。
アンインストーラを起動する手順は次のとおりです。
UNIXの場合
コマンドラインで、次のコマンドを入力します。
cd $ORACLE_HOME/oui/bin ./deinstall.sh
Windowsの場合
次のいずれかの操作を行います。
ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用して、ORACLE_HOME\oui\bin
ディレクトリに移動し、deinstall.cmd
をダブルクリックします。
コマンド・プロンプトを開き、次のコマンドを入力します。
cd %ORACLE_HOME%\oui\bin deinstall.cmd
「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」、「Oracle」、「OracleHome」、「Oracle Softwareのアンインストール」の順に選択します。
Oracleホームには複数の製品が存在するため、正しい製品をアンインストールしていることを確認します。
アンインストーラを実行した後、「アンインストールする配布」画面が表示されます。ドロップダウン・リストで「ODI 12.2.1.2.6」を選択し、「アンインストール」をクリックします。「アンインストール画面のナビゲート」に記載されている画面が表示されます。
注意:
アンインストール・ウィザードを再度実行することにより、Oracle Data Integratorソフトウェアをアンインストールした後にOracle Fusion Middleware Infrastructureをアンインストールできます。Infrastructureが削除されると、Infrastructureを使用する他の製品が機能しなくなるため、削除する前に、それらの製品がないことを確認します。Oracle Fusion Middleware Infrastructureに依存するソフトウェアが他にない場合は、「アンインストールする配布」画面は表示されません。アンインストール手順の詳細は、Oracle Fusion Middleware Infrastructureインストールおよび構成のOracle Fusion Middleware Infrastructureのアンインストールを参照してください。
アンインストーラにより、ソフトウェアの削除を確認する一連の画面が表示されます。
表10-1に示した画面のヘルプを見るには、画面上で「ヘルプ」をクリックします。
表10-1 アンインストール画面と説明
画面 | 説明 |
---|---|
ようこそ |
製品アンインストーラが開始します。 |
アンインストール・サマリー |
アンインストールされるOracleホーム・ディレクトリとその内容を示しています。このディレクトリが正しいことを確認します。 これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を入力します。レスポンス・ファイルは、後でサイレント・アンインストールに使用できます。サイレント・アンインストールまたはコマンド・ライン・アンインストールの詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のサイレント・アンインストールのためのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。 「アンインストール」 をクリックしてソフトウェアの削除を開始します。 |
アンインストールの進行状況 |
インストールの進捗状況を示します。 |
アンインストール完了 |
アンインストールが完了すると表示されます。画面上の情報を確認し、「終了」をクリックしてアンインストーラを終了します。 |
ソフトウェアをアンインストールした後、アンインストーラで削除されなかったOracleホーム・ディレクトリとすべての既存のサブディレクトリを手動で削除する必要があります。
たとえば、Oracleホーム・ディレクトリがUNIXオペレーティング・システムで/home/Oracle/product/ORACLE_HOME
の場合、次のコマンドを入力します。
cd /home/Oracle/product rm -rf ORACLE_HOME
Oracleホーム・ディレクトリがWindowsオペレーティングシステムでC:\Oracle\Product\ORACLE_HOME
の場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Product
ディレクトリに移動してから、ORACLE_HOME
フォルダを右クリックして「削除」を選択します。
Windowsオペレーティング・システムの場合は、プログラムのショートカットも手動で削除する必要があります(アンインストーラでは削除されません)。
Windowsのプログラム・ショートカットを削除する手順は次のとおりです。
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Oracle\ORACLE_HOME\Product
ディレクトリに移動します。
Oracleホームにインストールされている製品が1つのみの場合は、ORACLE_HOME
ディレクトリを削除します。Oracleホームに複数の製品がインストールされている場合は、ORACLE_HOME
ディレクトリを削除する前に、すべての製品を削除します。
ソフトウェアをアンインストールした後で、ドメインとアプリケーション・データを削除する必要があります。
ODIウォレットには、手動での削除が必要な暗号化されたデータの資格証明が保持されています。
アンインストーラではODIウォレットは削除されないため、手動で削除する必要があります。ウォレット情報は、次のようにユーザーのホーム・ディレクトリ内に格納されます:
(UNIX) /home/exampleuser/.odi
(Windows) C:\Users\exampleuser\AppData\Roaming\odi
手動でOracleホーム・ディレクトリを削除することを含め、この項の指示に従ってソフトウェアが削除されている場合のみ、同じOracleホームに前のインストールとしてソフトウェアを再インストールできます。
再インストールするときに、前回のインストールと同じOracleホームを指定できます。
Oracleホームが空ではない場合、次の事項を考慮します。
同じ機能セットを含む既存のOracleホームへのインストール。
インストールを試行するソフトウェアと同じソフトウェアが、インストール中に指定したOracleホームに存在すると、インストーラは警告します。
オプションは次のとおりです。
別のインストール・タイプを選択します。この場合、Oracleホーム・ディレクトリに存在しない機能セットのみをインストールできます。
別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。
空ではない既存のOracleホームへのインストール。
たとえば、ドメイン・ホームやアプリケーション・ホームを既存のOracleホーム内部で作成することを選択したと仮定します。このデータはアンインストール中に削除されません。そのため、同じOracleホームに再インストールしようとしても、インストーラではできません。オプションは次のとおりです。
(この項で説明しているように)Oracleホームからソフトウェアをアンインストールした後でOracleホーム・ディレクトリを削除します。ソフトウェアをアンインストールしてOracleホーム・ディレクトリを削除したら、再インストールに同じOracleホームの場所を再利用できます。Oracleホームに存在していたドメイン・データまたはアプリケーション・データは、再作成する必要があります。
別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。