Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integrator接続およびナレッジ・モジュール・ガイド 12c (12.2.1.2.6) E85910-01 |
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この章では、Oracle Data IntegratorでのSalesforce.comの使用方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle Data Integrator (ODI)では、Salesforce.comがシームレスに統合されます。Oracle Data Integratorの機能(リバースエンジニアリングおよびマッピングなど)は、Salesforce.comを使用した場合に最良の動作が得られるように設計されています。
Salesforce.comデータベースの概念は、Oracle Data Integratorの概念に次のようにマップされます。1つのSalesforce.comサーバーはOracle Data Integratorの1つのデータ・サーバーに対応します。このサーバー内で、1つのデータベースはOracle Data Integratorの1つの物理スキーマにマップされます。
Oracle Data Integratorでは、Java Database Connectivity (JDBC)を使用してSalesforce.comデータ・サーバーに接続します。詳細は、接続性要件を参照してください。
Oracle Data Integratorには、Salesforce.comテクノロジ固有のナレッジ・モジュール(KM)は用意されていません。汎用SQL KMを使用して、Salesforce.comデータのデータ統合および変換の操作を実行できます。詳細は、汎用SQLを参照してください。
Salesforce.comナレッジ・モジュールの使用を開始する前に、この項の情報を必ず読んでください。
インストールを実行する前に、システム要件および動作保証のドキュメントを読み、インストールする製品の最小インストール要件を環境が満たしていることを確認します。
サポートされているプラットフォームおよびバージョンのリストには、次のOracle Technical Network (OTN)からアクセスできます。
http://www.oracle.com/technology/products/oracle-data-integrator/index.html
トポロジの設定には次が含まれます。
『Oracle Data Integratorでの統合プロジェクトの開発』のデータ・サーバーの作成に関する項の説明に従って、標準の手順を使用してSalesforce.comテクノロジ用のデータ・サーバーを作成します。この項では、Salesforce.comデータ・サーバーの定義に関する必須または固有のフィールドのみについて説明します。
Oracle Data Integratorの物理スキーマは、次のスキーマのペアに相当します。
データ・スキーマ。ここで、Oracle Data Integratorはマッピングのソースおよびターゲット・データ構造を検索します。
作業スキーマ。ここで、Oracle Data Integratorはデータ・スキーマに含まれるソースおよびターゲットに関連付けられた一時作業データ構造を作成し、操作できます。
『Oracle Data Integratorの管理』の物理スキーマの作成に関する項の説明に従って、標準の手順を使用してSalesforce.comデータ・サーバーの物理スキーマを作成します。
『Oracle Data Integratorの管理』の論理スキーマの作成に関する項の説明に従って、標準の手順を使用してこの物理スキーマ用の論理スキーマを作成し、特定のコンテキストで関連付けます。
Salesforce.comを使用してプロジェクトを設定するには、標準の手順に従います。『Oracle Data Integratorでの統合プロジェクトの開発』の統合プロジェクトの作成に関する項を参照してください。
Salesforce.comでの作業を開始するにあたり、使用するプロジェクトに次の汎用SQL KMをインポートします。
IKM SQL to SQL Control Append
IKM SQL to SQL Incremental Update
これらのKMの詳細は、汎用SQLを参照してください。
注意:
システムでデフォルトで使用できるKMは次のとおりです。
LKM SQL to Oracle (Built-In)
LKM SQL to SQL (Built-in)
LKM SQL Multi-Connect
IKM Oracle Insert
IKM Oracle Update
この項では、次の項目について説明します。
Salesforce.comをマッピングのソースまたはターゲットとして使用できますが、ステージング領域としては使用できません。
マッピングまたはチェック用に選択したKMによって、このマッピングまたはチェックの機能およびパフォーマンスが決まります。この項に示す推奨事項は、Salesforce.comサーバーに関連する様々な状況でのKMの選択に役立ちます。
マッピングのソースまたはターゲットとしてSalesforce.comを使用できます。マッピング・フロー・タブでの、Salesforce.comと別のタイプのデータ・サーバー間でデータをロードするためのLKMの選択は、マッピングのパフォーマンスに関してきわめて重要です。
Oracle Data Integratorには、Salesforce.com専用のナレッジ・モジュールは用意されていません。汎用SQL KMまたはステージング領域として使用するテクノロジ固有のKMを使用してください。次の表に、Salesforce.comから任意のステージング領域へのデータのロードに使用できる汎用SQL KMの一部をリストします。
表16-1 Salesforce.comからロードするためのKM
ターゲットまたはステージング領域 | KM | 注意 |
---|---|---|
Oracle |
LKM SQL to Oracle |
任意のANSI SQL-92ソース・データベースからOracleステージング領域へデータをロードします。 |
SQL |
LKM SQL to SQL |
ANSI SQL-92準拠のデータベースからANSI SQL-92準拠のステージング領域へデータをロードします。エージェントを使用してソース・データベースから選択されたデータを読み取り、動的に作成された一時ステージング表に結果を書き込みます。 |
Salesforce.comはステージング領域として使用できないため、LKMを使用してSalesforce.comにデータをロードすることはできません。Salesforce.comへのデータの統合方法は、Salesforce.comへのデータの統合を参照してください。
Oracle Data Integratorには、Salesforce.com専用のナレッジ・モジュールは用意されていません。汎用SQL KMまたはステージング領域として使用するテクノロジ固有のKMを使用してください。次の表に、任意のステージング領域のデータをSalesforce.comに統合するときに使用できる汎用SQL KMの一部をリストします。
表16-2 Salesforce.comにデータを統合するためのKM
KM | 注意 |
---|---|
IKM SQL to SQL Control Append |
任意のANSI-SQL92準拠のステージング領域からANSI-SQL92準拠のターゲット・データベースへデータを統合します。通常、このIKMはETL構成に使用されます。この構成では、ソース表とターゲット表は異なるデータベースにあり、マッピングのステージング領域は、ソース表の論理スキーマまたは第3のスキーマに設定されます。 |
IKM SQL Incremental Update |
増分更新モードでターゲットのデータベース表にデータを統合します。 |