Oracle® Fusion Middleware Oracle Data IntegratorのためのSAP ABAP ERPアダプタ・スタート・ガイド 12c (12.2.1.2.6) E85912-01 |
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この章の内容は次のとおりです。
ソースおよびターゲットのデータ・モデルが作成された結果、T005T
およびT005U
SAP表からWS_GEO_DS
Oracle表にデータを統合するマッピングを作成できるようになりました。
マッピングを作成するには、次の手順を実行します。
デザイナを開きます。
「プロジェクト」ツリー・ビューで「SAP Demo」
プロジェクトを開きます。
SDE_SAP_GeoDimension
フォルダを開きます。
マッピング・ノードを選択します。
右クリックして「新規マッピング」を選択します。
マッピング定義タブで、マッピング名としてSDE_SAP_GeoDimension.W_GEO_DS
を入力します。
マッピングを保存します。
ソースおよびターゲットのデータストアを定義するには:
「モデル」ツリー・ビューで、Oracleターゲット
・モデルからWS_GEO_DS
データストアを選択します。
このデータストアを、論理ダイアグラムの「ターゲット・データストア」領域にドラッグします。(論理ダイアグラムの右側)
「モデル」ツリー・ビューで、SAP ERPソース
・モデルから「T005T Country Names」
データストアを選択します。
このデータストアを、論理ダイアグラムの「ソース」
領域にドラッグします。
SAP ERPソース
・モデルからの「T005U Taxes: Region Key」
データストアでも同じ操作を実行します。論理ダイアグラムの「ソース」領域には次のように表示されます。
マッピングのソース・データストア間の結合を作成するには:
論理ダイアグラムの「ソース」領域で、T005T Country Name
データストアのSPRAS属性をT005U Taxes: Region Key
データストアのSPRAS
属性にドラッグします。
「ルックアップまたは結合の作成」ポップアップで、「結合」を選択して「OK」をクリックします。これにより、次のようにLanguage Key識別子での最初の結合が定義されます。
T005T Country Name
データストアのLAND1
属性を、T005U Taxes: Region Key
データストアのLAND1
属性にドラッグします。結合が新しい属性で拡張されます。「プロパティ」パネルに、次の結合句が表示されます: T005T.SPRAS=T005U.SPRAS AND T005T.LAND1=T005U.LAND1
「プロパティ」パネルで、「ANSI構文の生成」オプションおよび「結合順序」オプションを選択して、「実行ヒント」オプションが次に示すように「ソース」に設定されていることを確認します。
T005U
の表番号がT005T
の表番号よりも小さいことを確認します。1:n関係では、親表が結合の最初に指定されている必要があります。
ターゲット・データストアのマッピングを作成するには:
ターゲット・データストアからLANGUAGE KEY
属性を選択します。
T005T Country Names
ソース・データストアのSPRAS
属性を、ターゲット・データストアのLANGUAGE KEY属性にドラッグします。
実行ヒント・オプションが「ソース」に設定されていることを確認します。マッピングは次のようになります。
この操作を繰り返して、次に示す単純マッピングを実行します。
W_GEO_DS.COUNTRY = T005T.LAND1
W_GEO_DS.COUNTY = T005T.LANDX
W_GEO_DS.STATE_PROV = T005U.BLAND
W_GEO_DS.NATIONALITY = T005T.NATIO
マッピング・フローを定義するには:
「物理」ダイアグラムを選択します。「物理」のダイアグラムは次のように表示されます。
ターゲット・グループで、T005T
データストアおよびT005U
データストアの両方を含むソース・グループのアクセス・ポイントを選択します。このソース・グループが表すソース・データセットは、2つの統合されたSAP ERPデータストアで構成されています。
「ロード・ナレッジ・モジュール」にある「プロパティ」パネルで、LKM SAP ERP to Oracle (SQLLDR)
またはLKM SAP ERP to SQL
を「ロード・ナレッジ・モジュール」ドロップダウン・リストから選択します。
データ転送にFTPを使用している場合は、FTP_TRANSFER_METHODオプションをFTP
に設定します。FTPサーバーがODIエージェント・マシンにインストールされている場合は、NONE
を選択します。
その他のオプションはそのままにします。
ターゲット・グループで、このマッピングのステージング領域としても使用される、ターゲットのOracleデータベースを選択します。
「統合ナレッジ・モジュール」にある「プロパティ」パネルで、「統合ナレッジ・モジュール」ドロップダウン・リストからIKM Oracle Incremental Update
を選択します。
IKMのオプションを次のとおりに設定します。
FLOW_CONTROLオプションではNo
を選択します。
その他のオプションはそのままにします。
「ファイル」メニューから、「保存」をクリックしてマッピングを閉じます。
この項では、次の項目について説明します。
マッピングを実行するには:
「プロジェクト」ツリー・ビューで「SAP Demo」
プロジェクトを開きます。
SDE_SAP_GeoDimension
フォルダを開きます。
「マッピング」ノードを開きます。
SDE_SAP_GeoDimension.W_GEO_DS
マッピングを選択します。
右クリックして「実行」を選択します。
表示された「実行」ウィンドウの「OK」をクリックします。
「セッションを開始しました」ウィンドウの「OK」をクリックします。
マッピングを実行した場合の処理
最初に、Oracle Data IntegratorによってABAPプログラムが作成されます。このプログラムは、次の処理を実行します。
SAPエンジンでデータの抽出を実行します。この例では、抽出が2つのソース表を結合してから、結合された結果セットを抽出ファイルに返します。
抽出ファイルをFTPデータ・サーバーにアップロードします。このFTPホストは、File Server for SAP ABAP
と呼ばれるファイル論理スキーマによって指定されます。この論理スキーマは物理スキーマにマップされるため、指定されたコンテキストのデータ・サーバーにマップされます。このデータ・サーバーには、FTPホストに関する接続情報が含まれています。
次に、OdiSapAbapExecuteツールを使用してABAPコードがアップロードされます。ABAPプログラムは、SAP_FUNCTION_GROUP
LKMオプションで指定されたSAP関数グループにプッシュされます。このフェーズを省略するには、UPLOAD_ABAP_CODE
LKMオプションをNo
に設定します。
このABAPコードは、OdiSapAbapExecuteツールでも実行されます。ABAPコードの実行が終了すると、抽出ファイルがFTPホスト内に作成されます。
Oracle Data Integratorエージェントは、この抽出ファイルをFTPホストからダウンロードすることも、直接アクセスすることもできます(IKMオプションで指定されたFTP_TRANSFER_METHODによって決まります)。
最後に、エージェントが抽出ファイルにアクセスしたときに、エージェントはSQL*LoaderまたはJDBC接続を使用してこのファイルをOracle/非Oracleステージング領域にロードします。統合プロセスの残りの部分は、Oracle/非Oracleエンジン内で実行されます。
マッピング実行を確認するには:
オペレータに接続します。
オペレータで、「セッション・リスト」ツリー・ビューを選択します。
このツリー・ビューの「すべての実行」ノードを開きます。
最新のセッションはこのリストの最初のエントリです。
SDE_SAP_GeoDimension.W_GEO_DS
ノードをダブルクリックして、セッション詳細および処理された行数を表示します。