Oracle Big Data Applianceリリース4 (4.3)の変更点は次のとおりです。
ソフトウェア更新
CDH (Cloudera's Distribution including Apache Hadoop) 5.4.7
CDM (Cloudera Manager) 5.4.7
Oracle Big Data Connectors 4.3
Oracle Big Data Discovery 1.1.1
Oracle Big Data SQL2.0
Oracle NoSQL Database 1.3.4.7 (CommunityおよびEnterprise Edition)
Oracle Table Access for Hadoop and Spark
Perfect Balance 2.5
JDK 8u60
『Oracle Big Data Applianceソフトウェア・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。
新機能
Oracle Big Data Discoveryの自動インストール
お客様は、Big Data Discovery 1.1.1をダウンロードしてから、bdacliコマンド・ユーティリティを使用してプライマリCDHクラスタの指定したノードにソフトウェアをインストールできます。
「Oracle Big Data Applianceのスタータ・ラックの拡張」を参照してください。
Oracle Table Access for Hadoop and Spark
Oracle Table Access for Hadoop and Sparkは、Oracle Database表をHadoopまたはSparkデータ・ソースに変換するOracle Big Data Appliance機能です。この機能により、Oracle Databaseのデータに高速かつ安全にアクセスできます。
HDFS透過的暗号化
Oracle Big Data Appliance 4.3には、HDFS透過的暗号化を使用するオプションがあります。これは、以前のリリースで提供されたeCryptfsオンディスク暗号化ソフトウェアを置換します。お客様は、新規と既存の両方のCDHクラスタに対してHDFS透過的暗号化を有効にできます。有効になっている場合、HDFS透過的暗号化はクラスタで実行されているHadoop操作(HDFS、YARN上のMapReduce、YARN上のSpark、HiveおよびHbaseタスク)をセキュリティで保護します。
Oracle Big Data Appliance構成生成ユーティリティは、新規クラスタの作成時にHDFS透過的暗号化を含めるオプションを提供します。
HDFS透過的暗号化は、bdacliコマンドライン・インタフェースを介してクラスタで有効または無効にできます。
HTTPS/ネットワーク暗号化
Cloudera Manager、Hue、OozieおよびHadoop Web UIにHTTPSを提供します。
YARNシャッフルやRPCを通じて行われた転送など、他の内部Hadoopデータ転送に対してネットワーク暗号化を有効にします。
HDFS透過的暗号化と同様に、HTTPS/ネットワーク暗号化はOracle Big Data Appliance構成生成ユーティリティのオプションであり、bdacliを介して有効にすることもできます。
アップグレード、個別パッチ適用およびクラスタ拡張のゼロ・ダウンタイム
リリース4.3では、Oracle Big Data ApplianceはClouderaのローリング・アップグレード機能を使用して、Mammothアップグレード、パッチ適用およびクラスタ拡張時にクラスタの稼働を維持します。これは、クラスタの各ノードがアップグレードおよび再起動されているときもクラスタ上の特定のサービスを継続的に使用可能にできるオプションです。ゼロ・ダウンタイムは、次のタスクのオプションです。
Mammothソフトウェアのアップグレード(Cloudera's Distribution Including Apache Hadoop、Cloudera ManagerおよびMammothソフトウェア自体を含む)。
Mammothでインストールされたソフトウェアの個別パッチ適用。
クラスタ拡張。(単一ラック内でのクラスタ拡張の場合、ローリング・アップグレードはオプションではありません。これらの拡張は常にローリング・アップグレードとして実行されます。)
非推奨になった機能
次の機能はこのリリースで非推奨になったため、今後のリリースでサポートされません。
MapReduce 1 (MRv1)
YARN (MRv2)は、MRv1に取ってかわりました。Oracle Big Data Applianceバージョン3.xおよび4.xでMRv1を引き続き使用する場合は、Mammothを使用してソフトウェアのパッチの適用またはアップグレードを実行する前にOracleサポートに連絡してください。
サポート対象外の機能
次の機能はこのリリースでサポート対象外になりました。
eCryptfsオンディスク暗号化
これは、HDFS透過的暗号化によって置換されています。