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Oracle® Big Data Applianceオーナーズ・ガイド
リリース4 (4.9)
E88301-01
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はじめに

このガイドでは、超大規模データセットを取得、編成および分析するために使用されるOracle Big Data Applianceについて説明します。これには、ハードウェア操作、サイトの計画と構成に加え、物理的、電気的および環境的な仕様に関する情報が含まれます。

この「はじめに」の内容は次のとおりです。

対象読者

このガイドは、Oracle Big Data Applianceのユーザーと、Oracle Big Data Applianceのデータ・センター・サイトの計画、インストール、構成およびメンテナンスを担当するユーザーを対象としています。

ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWeb サイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

サポートを購入したOracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細情報はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoか、聴覚に障害のあるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trsを参照してください。

関連ドキュメント

Oracle Big Data Applianceドキュメント・ライブラリ

Oracle Help CenterのBig Data Documentation Portalには、ご使用のリリースのOracle Big Data Applianceライブラリへのリンクがあります。ライブラリには、次のコア・ドキュメントおよびOracle Big Data Applianceと一緒に使用する製品のドキュメントが含まれています。

  • 『Oracle Big Data Applianceオーナーズ・ガイド』(このガイド)

  • 『Oracle Big Data Applianceソフトウェア・ユーザーズ・ガイド』

  • 『Oracle Big Data Connectorsユーザーズ・ガイド』

  • 『Oracle Big Data Applianceライセンス情報ユーザー・マニュアル』

注意:

『Oracle Big Data Applianceライセンス情報ユーザー・マニュアル』は、Oracle Big Data Appliance製品に含まれるOracleおよびサードパーティ製品のライセンス情報に関する、総合的な参考資料です。ライセンスについて疑問がある場合は、このマニュアルを参照するか、Oracleサポートに問い合せてください。

関連製品のドキュメント

次のOracleライブラリには、Oracle Big Data Applianceのハードウェア情報が含まれます。これらのライブラリへのリンクは、次の場所にあるBig Data Documentation Portalを通じて利用できます。

https://docs.oracle.com/en/bigdata/

表記規則

このマニュアルでは次の表記規則を使用します。

規則 意味

太字

太字は、操作に関連するGraphical User Interface要素、または本文中で定義されている用語および用語集に記載されている用語を示します。

イタリック

イタリックは、ユーザーが特定の値を指定するプレースホルダ変数を示します。

monospace

固定幅フォントは、段落内のコマンド、URL、サンプル内のコード、画面に表示されるテキスト、または入力するテキストを示します。

#プロンプト

ナンバー記号(#)プロンプトは、Linux rootユーザーとして実行されるコマンドを示します。

バッカス・ナウア記法の構文

このリファレンスの構文は、次の記号と表記規則を使用するバッカスナウア記法(BNF)の単純なバリエーションで示されます。

記号または表記規則 説明

[ ]

大カッコは、オプション項目を囲みます。

{ }

中カッコは、選択項目を囲み、そのうち1つのみが必須です。

|

縦線は、大カッコまたは中カッコ内の代替項目を区切ります。

...

省略記号は、先行する構文要素を反復できることを示します。

デリミタ

大カッコ、中カッコおよび縦線以外のデリミタは、記載されているとおりに入力する必要があります。

太字

太字で示されている語は、キーワードです。それらは記載されているとおりに入力する必要があります。(キーワードは、一部のオペレーティング・システムでは大/小文字の区別があります。)太字ではない語は、名前または値に置換する必要があるプレースホルダです。

Oracle Big Data Applianceリリース4 (4.9)での変更点

Oracle Big Data Appliance 4.9は、不具合の修正およびソフトウェア・スタック・バージョンのアップデート(Oracle NoSQLおよびCloudera Enterprise (Cloudera Manager、CDH)への重要なアップデートを含む)に重点を置いています。このリリースには、お客様の使用感に関係するような他の変更点はほとんどありません。

このリリースには、次の機能の変更点とソフトウェアのアップグレードが含まれます。

ソフトウェア更新

  • Cloudera Enterprise 5.11.1、次のものを含みます。
    • CM (Cloudera Manager) 5.11.1

    • CDH (Cloudera's Distribution including Apache Hadoop) 5.11.1

    • Cloudera Key Trustee 5.11.1

  • Oracle Big Data Connectors 4.9

  • Big Data SQL 3.1 (以前のリリースはサポートされていません)

  • Oracle Big Data Spatial & Graph 2.3

  • MySQL Enterprise Edition 5.7.18

  • Perfect Balance 2.10.0

  • Java JDK 8u131

  • Oracle Linux 6.9 UEK 4 (Oracle Linux Unbreakable Kernel、リリース4)

    Mammoth v4.9.0 for Oracle Linux 5を使用できます(Oracle Linux 5に基づくクラスタのアップグレード専用)。

  • Oracle Data Integrator Agent 12.2.1.1 (Oracle Big Data Connectors用)

  • Oracle R Advanced Analytics for Hadoop (ORAAH) 2.7.0 

  • OracleのR Distribution (ORD) 3.2.0

  • Oracle NoSQL Community EditionまたはOracle NoSQL Database Enterprise Edition 4.4.6。両方オプションです。

    Oracle NoSQL Database Community Editionのサポートは利用できなくなりました。

  • Kudu 1.3

  • Kafka 2.1

  • Spark 2.1

Spark、Kudu、KafkaおよびKey Trustee Server用のClouderaパーセルは便宜上含まれていますが、デフォルトではデプロイまたは構成されません。

CDHおよびCloudera Manager 5.11.1に関する詳細は、Clouderaのドキュメントを参照してください。

Oracle Big Data Applianceリリース4.9には、Mammothのインストール時のオプションとして、Oracle Big Data SQL 3.1が含まれています。Oracle Software Delivery Cloudからこのパッケージをダウンロードする必要はありません。

Oracle Linux 5からOracle Linux 6への移行のサポート

このリリースには、ファイルおよび構成のバックアップとリストアを含む、Oracle Linux 6へのアップグレードをサポートするスクリプトが含まれます。

現時点では、Oracle Linux 5でOracle Big Data Applianceクラスタを制限なしで引き続き完全サポートしています。安定性とパフォーマンスを高め、使用可能なアプリケーションの最新のエコシステムの規模と数を拡大して活用するには、クラスタをOracle Linux 6にアップグレードすることをお薦めします。オラクル社では、今後数回のリリースで、Oracle Linux 5でのOracle Big Data Applianceクラスタのサポートを段階的に廃止し、最終的には、Oracle Linux 5クラスタのアップグレードのサポートを終了します。

詳細は、『Oracle Big Data Applianceオーナーズ・ガイド』のOracle Linux 5からOracle Linux 6への移行に関する項を参照してください。

非推奨または廃止された機能

  • Oracle Audit Vault and Database Firewallはインストールおよびサポートされない

    Oracle Audit Vault and Database Fireware (AVDF)は、Mammothインストールから除外され、Oracle Big Data Appliance 4.9での監視および監査には推奨されなくなりました。かわりに、Cloudera Navigatorが推奨されます。

  • Oracle Enterprise Managerプラグインをbdacliで有効化できなくなった

    Oracle Enterprise Managerプラグイン(bdacli enable em)を有効化するためのbdacliコマンドは使用できなくなりました。

  • Oracle Big Data Appliance 4.9ではOracle Big Data Discoveryのインストールがサポートされない

    現時点では、Oracle Big Data Appliance 4.9と互換性のあるOracle Big Data Discoveryのビルドがありません。

注意:

ステータスをチェックおよびAVDFとOracle Enterprise Managerプラグインを無効にするためのbdacliコマンドはまだ使用できます。

以前のインポートに関する注意事項

Oracle Big Data Appliance 4.8について、次の注意事項が公開されています。リリース4.8をインストールしていない場合は、これらの変更に気付かない場合があります。

  • Perfect Balance Auto-Invocationの廃止

    Perfect Balance 2.10では、Perfect Balance Automatic Invocation機能はサポートされなくなりました。Automatic Invocationを使用している場合は、Perfect Balance APIに切り替えてください。

  • Oracle NoSQL Database CEサポートを使用できない

    Oracle NoSQL Database Community Editionのサポート購入のオプションはなくなりました。

  • Cloudera Configuration ManagerおよびHueで無効化されているTLS 1.0 (TLSv1)により、一部のブラウザとオペレーティング・システムに影響が発生する場合がある

    セキュリティを向上するために、Oracle Big Data ApplianceではCloudera ManagerおよびHueのTLS 1.0が無効になっており、システム全体のJava構成でも無効になっています。これにより、古いブラウザまたはオペレーティング・システムに影響する場合があります。

    TLS 1.0を使用してクライアントを再構成またはアップグレードし、新しい暗号化を使用することをお薦めしますが、必要に応じて、Cloudera ManagerおよびHueにTLS 1.0を再度有効にすることもできます。

    詳細は、My Oracle Supportにログインして、『BDA 4.8では、システム全体のJava構成のCloudera Manager/Hue/アドインでTLSv1がデフォルトで無効になっている』(Doc ID 2250841.1)を検索してください。

  • ノード移行とmammoth -eコマンドでOracle Big Data SQLサポートの追加手順が必要

    Oracle Big Data SQLが有効になっている場合は、bdacli admin_cluster migrate <node>を実行する前に、クラスタ全体で無効にする必要があります。移行後に再度有効にします。bdacliの有効化および無効化コマンド(bdacli {enable|disable} big_data_sql)を使用します。

  • Oracle Big Data Appliance 4.5.0より前のベース・イメージをインストールした新しいラックでネットワークを構成するには、特別な構成手順が必要

    My Oracle Supportにログインし、『V4.5.0より前のBDAベース・イメージを使用した付属のBDAラックのネットワーク構成手順』(Doc ID 2135358.1)のドキュメントを検索します。

  • Direct-Active-DirectoryにはMicrosoft Active Directoryへの領域間の信頼を推奨

    Oracle Big Data ApplianceクラスタとMicrosoft Active Directoryを使用している場合は、Microsoft Active Directoryへの領域間の信頼を使用するようにクラスタを構成し、Direct-Active-Directory構成をHadoopクラスタに使用しないように構成することを強くお薦めします。