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Oracle® R Enterpriseインストレーションおよび管理ガイド
リリース1.5.1
E88294-01
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8.6 Oracle R Enterpriseのデータベース・ユーザーの作成

serverスクリプトのインストール・プロセスでは、Oracle R Enterpriseのユーザーが存在しない場合は自動的に作成または構成されます。

例8-2 Oracle R Enterpriseユーザーの作成

./server.sh
.
.

Choosing ORE user
  ORE user to use [list]:

[Enter]を押すと、使用可能なユーザーのリストが表示されます。

BI
HR
IX
OE
SCOTT
SH
  ORE user to use [list]: ruser2
.
.

存在するユーザーを選択すると、Oracle R Enterpriseをサポートするようにそのユーザーが構成されます。存在しないユーザーを指定すると、ユーザーが作成されます。

例8-3 SQL*PlusでのOracle R Enterpriseユーザーの作成

SQL*PlusでOracle R Enterpriseユーザーを作成するには、次の手順を実行します。

  1. システム権限でログインします。

    SQLPLUS / AS SYSDBA
    
  2. 次のような文を実行して、ユーザーを作成します。

    CREATE USER ore_username IDENTIFIED BY password
    DEFAULT TABLESPACE default_tablepace_name
    TEMPORARY TABLESPACE temp_tablespace_name 
    QUOTA UNLIMITED ON default_tablespace_name;

    関連項目:

    ユーザーの作成の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。

  3. 必要な権限を付与します。

    GRANT CREATE SESSION,
          CREATE TABLE,
          CREATE VIEW,
          CREATE PROCEDURE,
          CREATE MINING MODEL
    TO ore_username; 

    関連項目:

    ユーザーへの権限付与の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。

8.6.1 RQADMINロールについて

serverスクリプトのインストール・プロセスでは、rqadminという名前のデータベース・ロールが作成されます。Oracle R Enterpriseユーザーにrqadminロールが付与されると、そのユーザーは埋込みRの実行用のRスクリプトを作成および削除できます。デフォルトでは、serverスクリプトによりOracle R Enterpriseユーザーにrqadminロールは付与されません

注意:

すべてのOracle R Enterpriseユーザーは埋込みRを実行できますが、Rスクリプトを作成および削除できるのはrqadminロールを持つOracle R Enterpriseユーザーのみです。

バッチ・モードでのユーザー構成に示したように、--adminオプションを指定してserverスクリプトを実行すると、rqadminロールがOracle R Enterpriseユーザーに付与されます。--adminオプションは、スクリプトをバッチ・モードで実行する場合にのみ使用できます。

SQL*Plusでrqadminロールを付与する場合は、システム権限でログインし、次のような文を実行します。

SQLPLUS / AS SYSDBA
GRANT RQADMIN TO ore_username;

警告:

rqadminロールを付与する場合は注意が必要です。Oracle R Enterpriseの管理権限を必要とするユーザーのみ、このロールを持つべきです。