ore.odmAI
関数は、Oracle Data Mining最小記述長アルゴリズムを使用して属性評価を計算します。属性評価では、ターゲットの予測における重要度に従って属性がランク付けされます。
最小記述長(MDL)は、情報理論モデルの選択原理の1つである。それは、情報理論(情報の定量化の研究)および学習理論(経験的データに基づく一般化の容量の研究)における重要な概念です。
MDLでは、最も単純でコンパクトな表現が、データの説明として最適かつ最も可能性が高いとみなされます。MDL原理は、Oracle Data Miningの属性評価モデルの作成に使用されます。
Oracle Data Miningを使用して構築された属性評価モデルは、新しいデータに適用できません。
ore.odmAI
関数は、属性のランキングおよび属性評価の値を作成します。
注意:
OREdm
AIモデルは、モデル・オブジェクトが保持されない、Rモデル・オブジェクトが返されない、という点で、Oracle Data Mining AIモデルとは異なります。モデルによって作成された重要度ランキングのみが返されます。
ore.odmAI
関数の引数の詳細は、help(ore.odmAI)
を呼び出してください。
例4-10 ore.odmAI関数の使用方法
この例では、data.frame
のiris
をore.frame
のiris_of
としてデータベースにプッシュします。この例では次に、属性評価モデルを構築します。
iris_of <- ore.push(iris) ore.odmAI(Species ~ ., iris_of)例4-10のリスト
R> iris_of <- ore.push(iris) R> ore.odmAI(Species ~ ., iris_of) Call: ore.odmAI(formula = Species ~ ., data = iris_of) Importance: importance rank Petal.Width 1.1701851 1 Petal.Length 1.1494402 2 Sepal.Length 0.5248815 3 Sepal.Width 0.2504077 4