A RACLIの概要
名前
racli - Recovery Applianceコマンドライン・インタフェース
説明
racliは、ユーザーがコマンドラインを介してRecovery Applianceを管理するための簡略化された制御環境です。
形式
racli <COMMAND> <OBJECT>
ヘルプ
racliコマンドとそのオブジェクトに関する情報を表示します。
使用方法: racli help [<COMMAND> [<OBJECT>]]
オプション:
コマンド | 説明 |
---|---|
racli add |
Recovery Applianceにオブジェクトを追加します。 |
racli add acfs |
自動ストレージ管理クラスタ(ACFS)をRecovery Applianceスキーマに追加する必要があることを指定します。 |
racli add cloud_storage |
クラウド・ストレージ・オブジェクトをRecovery Applianceに追加します。 |
racli add credential |
ユーザー資格証明をRecovery Applianceのウォレットに追加します。 |
racli add credential_wallet |
ウォレット・オブジェクトをRecovery Applianceに追加します。 |
racli add keystore |
キーストアをRecovery Applianceに追加します。 |
racli add nfs |
ネットワーク・ファイル・システム(NFS)をRecovery Applianceスキーマに追加する必要があることを指定します。 |
racli add storage_cells |
ストレージの場所を拡張するため、新規のRecovery Applianceストレージ・セルを準備します。 |
racli add storage_disks |
ストレージの場所を拡張するため、新たに追加されたストレージ・セルのあるディスクをASMディスク・グループに追加します。 |
racli add vpc_user |
Recovery Applianceスキーマに新しい仮想プライベート・カタログ(VPC)ユーザー・アカウントを作成します。 |
racli alter |
Recovery Applianceスキーマでサポートされているオブジェクトのプロパティを変更します。 |
racli alter cloud_storage |
Recovery Applianceでサポートされているクラウド・ストレージのプロパティを変更します。 |
racli alter credential_wallet |
Recovery Applianceのウォレット・オブジェクトのパスワードを変更します。 |
racli alter keystore |
Recovery ApplianceのTDEマスター・キーを作成するか、新しいキーを生成するか、またはRecovery Appliance上のキーストアのパスワードを変更します。 |
racli alter passphrase |
Recovery Applianceへのアクセスに使用するパスワードを変更します。 |
racli alter rasys_user |
Recovery Applianceのrasysユーザー・アカウントのパスワードおよびパスワードの管理を変更します。 |
racli alter vpc_user |
既存のRecovery Applianceユーザー・アカウントを変更し、そのパスワードを変更します。 |
racli disable |
Recovery Applianceによって実行される操作のオブジェクトを無効化します。 |
racli disable check |
Recovery Applianceで実行されるチェック実行操作の特定のチェック・オブジェクトを無効化します。 |
racli disable cloud_storage |
Recovery Applianceによって実行される操作のクラウド・ストレージ・オブジェクトを無効化します。 |
racli disable keystore |
キーストアを無効化します。 |
racli disable nfs |
指定したネットワーク・ファイル・システム(NFS)を無効化します。 |
racli enable |
Recovery Applianceによって実行される操作のオブジェクトを有効化します。 |
racli enable acfs |
指定した自動ストレージ管理クラスタ(ACFS)を有効化します。 |
racli enable check |
Recovery Applianceでチェックを有効化します。 |
racli enable cloud_storage |
Recovery Applianceによって実行される操作のクラウド・ストレージ・オブジェクトを有効化します。 |
racli enable keystore |
キーストアを開いて使用できるようにします。 |
racli enable nfs |
指定したネットワーク・ファイル・システム(NFS)を有効化します。 |
racli export |
データのエクスポートに使用されます。 |
racli export appliance |
Recovery Applianceのエクスポート・バンドルを作成します。 |
racli help |
前述の「ヘルプ」の項を参照してください。 |
racli install |
ソフトウェアをインストールします。 |
racli install appliance |
Recovery Applianceソフトウェアにソフトウェアをインストールします。 |
racli install okv_endpoint |
Recovery ApplianceのOracle Key Vault (OKV)エンド・ポイントに必要なソフトウェアをインストールします。 |
racli list |
Recovery Applianceスキーマの特定のオブジェクトに関する情報をリストします。 |
racli list check |
Recovery Applianceで使用可能なチェックをリストします。 |
racli list cloud_storage |
Recovery Applianceに認識されているクラウド・ストレージに関する詳細をリストします。 |
racli list compute_nodes |
Recovery Applianceで使用可能な計算ノードの名前をリストします。 |
racli list nfs |
1つ以上のネットワーク・ファイル・システムのマウントに関する詳細をリストします。 |
racli list okv_endpoint |
Recovery Applianceに認識されているOKVエンド・ポイントに関する詳細をリストします。 |
racli list storage_cells |
Recovery Applianceで使用可能なストレージ・セルの名前をリストします。 |
racli patch |
指定したオブジェクトにパッチを適用するためのアクション。 |
racli patch appliance |
Recovery Applianceソフトウェアにパッチを適用します。 |
racli remove |
Recovery Applianceスキーマからオブジェクトを削除します。 |
racli remove acfs |
指定した自動ストレージ管理クラスタ(ACFS)マウントをRecovery Applianceスキーマから削除します。 |
racli remove cloud_storage |
指定したクラウド・ストレージをRecovery Applianceから削除します。 |
racli remove keystore |
指定したキーストアをRecovery Applianceスキーマから削除します。 |
racli remove nfs |
指定したネットワーク・ファイル・システム(NFS)マウントをRecovery Applianceスキーマから削除します。 |
racli remove vpc_user |
指定したユーザー・アカウントをRecovery Applianceメタデータ・スキーマから削除します。 |
racli run |
Recovery Applianceに対するオブジェクトのアクションを実行します。 |
racli run check |
Recovery Applianceに対して有効なチェックを実行します。 |
racli start |
指定したサービス(オブジェクト)を開始するアクション。 |
racli start nfs |
Recovery ApplianceのNFSサービスを開始します。 |
racli status |
Recovery Applianceに関連付けられているオブジェクトのステータスを確認します。 |
racli status appliance |
アプライアンスのステータスのサマリーを返します。 |
racli status cloud_storage |
クラウド・ストレージのステータスを返します。 |
racli status disk_group |
ストレージ・セルまたはストレージ・ディスクがASMディスク・グループに追加された後、リバランス操作が完了したことを確認します。 |
racli status keystore |
Recovery Applianceによって使用されているキーストアのステータスを返します。 |
racli status nfs |
ネットワーク・ファイル・サービス(NFS)のステータスを返します。 |
racli status okv_endpoint |
Recovery Applianceに関連付けられているOKV_ENDPOINTのステータスを返します。 |
racli stop |
指定したサービス(オブジェクト)を停止するアクション。 |
racli stop nfs |
Recovery ApplianceのNFSサービスを停止します。 |
racli uninstall |
インストールの一部を戻します。 |
racli uninstall appliance |
インストール中にステップを戻します。 |
racli uninstall okv_endpoint |
指定したOKVエンド・ポイントをアンインストールします。 |
racli update |
Recovery Applianceのコンポーネントを更新します。 |
racli update storage_location |
最新のストレージ・セル数でRAプール・データ・ファイルを更新します。 |
racli update support_tools |
ステージング済バイナリzipファイルを使用してTFAおよびExachkバージョンを更新します。 |
racli upgrade |
指定したオブジェクトを次のバージョンにアップグレードするアクション。 |
racli upgrade appliance |
Recovery Applianceソフトウェアのバージョンをアップグレードします。 |
racli version |
Recovery Applianceで実行されているソフトウェアのバージョン情報を提供します。 |
racli add acfs
構文
racli add acfs --name=myAcfsName --disk_group=myDGName --volume_name=myVolumeName --mount_point=myPath --size=SIZE
racli add cloud_storage
構文
racli add cloud_storage --opc_id=OPC_USER_ID --opc_url='https://OPC_STORAGE_LOCATION' --container_name='STORAGE_CONTAINER_NAME' --proxy_host=PROXY_NAME --proxy_port=PROXYPORTNUM --storage_class=[Tiering | Standard] --streams=NUM_STREAMS
オプション
-
--opc_id
-
クラウド・アーカイブ・サービスに関連付けられた資格証明に含まれるOracleプライベート・クラウド(OPC)ユーザーID。
-
--opc_url
-
クラウド・アーカイブ・サービスに関連付けられた資格証明に含まれるOPCストレージの場所。
-
--container_name
-
copy-to-cloudのバックアップを格納するOPCストレージの場所内の新規コンテナの名前。このコンテナ名は、
sbt_job_template
作成でsbt_library
名としても機能します。 -
--proxy_host
-
プロキシ・ホスト名。
-
--proxy_port
-
プロキシのポート番号。
-
--storage_class
-
新しく作成されたコンテナに指定されるストレージのタイプまたはクラス。Standardではオブジェクト・ストレージのみが使用され、Tieringではアーカイブ・ストレージが使用されます。archive-to-cloudへのサポートでは、Tieringクラスを使用する必要があります。
-
--streams
-
使用するストリームの数。指定しない場合、2つのストリームがデフォルトで作成されます。
詳細
これは、copy-to-tapeに使用されるsbt_library
と同様ですが、copy-to-cloudに固有です。ユーザーのクラウド資格証明が必要です。
例
この例では、Recovery Applianceスキーマにtangoという名前の新しいクラウド・ストレージ・オブジェクトを追加します。
racli add cloud_storage --opc_id=user@oracle.com --opc_url='https://storage.oraclecorp.com' --container_name='tango' --proxy_host='myHost' --proxy_port=8080 --storage_class=Tiering
プロンプトが表示されたら、user@oracle.comのパスワードを入力します。
racli add credential
構文
racli add credential --user_name=OS_USER_ID --alias=ALIAS_ID --wallet_path=PATH_TO_WALLET
オプション
例
この例では、指定したウォレットにsierraの別名が付いたOSユーザーcharlie用の資格証明を追加します。
racli add credential --wallet_path=/raacfs/raadmin/cloud/test --user_name=charlie --alias=sierra
プロンプトが表示されたら、資格証明を追加するOSユーザーのパスワードを入力します。
Enter Password [charlie]: Confirm Password [charlie]:
プロンプトが表示されたら、資格証明を追加するウォレットのパスワードを入力します。
Enter Wallet Password: Confirm Wallet Password:
racli add credential_wallet
構文
racli add credential_wallet --wallet_path=PATH_TO_WALLET
詳細
キーストアの新しいパスワードの入力とウォレットの入力を求められます。Recovery Appliance暗号化キーストアにアクセスするための資格証明は、このウォレットに保存されます。
ウォレット・パスが指定されていない場合、デフォルトのパスは/raacfs/raadmin/ra_wallet/
を使用します。
例
この例では、デフォルトのパスに資格証明ウォレットを追加します。
racli add credential_wallet
プロンプトが表示されたら、新しい資格証明ウォレットのパスワードを入力します。
Enter Wallet Password: Confirm Wallet Password:
racli add keystore
構文
racli add keystore --type=[HSM|SW] --wrl=PATH_TO_WALLET
詳細
キーストアには、Recovery Applianceクライアント・データベースごとに1つ以上のTDEマスター・キー、およびRecovery ApplianceのTDEマスター・キーが含まれます。クライアントごとのTDEマスター・キーは、クラウドにコピーされるバックアップ・ピースの暗号化に使用されます。
注意: キーストアをアクティブ化するためにRecovery Applianceデータベースが再起動され、短い停止が計画されます。
例
この例では、HSMタイプのキーストアをRecovery Applianceに追加します。
racli add keystore --type=hsm
racli add nfs
構文
racli add nfs --nfs_server=myServerName --nfs_export=myExportPath --name=myNfsMountName --mount_options='NFS_OPTIONS'
racli add storage_cells
構文
racli add storage_cells --cells=cell1,cell2,...celln
詳細
-
新規のストレージ・セルは、既存のストレージ・セルと同じバージョンのExadataイメージである必要があります。
-
新規のストレージ・セルには、関連付けられたデータベースがあってはなりません。これがその場合かどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。
cellcli -e list database
例
この例では、Recovery Applianceにcellhost1およびcellhost2という名前のストレージ・セルが追加されます。
racli add storage_cells --cell=cellhost1,cellhost2
racli add storage_disks
構文
racli add storage_disks --cell=cell1,cell2,...celln --priority=high
オプション
詳細
既存のディスク・グループに対してストレージ・セルを追加する前に、事前にracli add storage_cells
を実行してセルを準備する必要があります。
このコマンドは、racli add storage_cells
コマンドを実行している間に要求された場合のみ実行します。
このコマンドはシステムの稼働中に実行できますが、操作の完了にしばらく時間がかかる可能性があり、パフォーマンスに悪影響が及ぶ場合があります。この期間は、パッチ適用や保守などのその他のI/O集中型タスクの実行は避けてください。
例
次の例では、ストレージ・ディスクにcellhost1およびcellhost2という名前のストレージ・セルを追加します。
racli add storage_disks --cell=cellhost1,cellhost2
racli add vpc_user
構文
racli add vpc_user --user_name=myVpcUserName
詳細
各Recovery Applianceユーザー・アカウントは、仮想プライベート・カタログの所有者です。
-
パスワードはセキュリティ上の理由でコマンドラインに表示されません。プロンプトが表示されたら、Recovery Applianceユーザー・アカウントのパスワードを入力します。パスワードは8文字以上にする必要があります。強力なパスワード認証が使用されているため、単純なパスワードは使用できません。
-
追加されるRecovery Applianceユーザー・アカウントは、メタデータ・データベースにすでに存在していてはなりません。
強力なパスワード認証が使用されているため、単純なパスワードではORA-280003またはORA-20006のエラーが発生する可能性があります。
vpc_user
の作成時には、アカウントがロックされます。DEFAULT
データベース・プロファイルには次の制限があります。
-
試行の失敗回数は10に設定されます。
-
パスワードの有効期間は180日です。
-
パスワードのロック期間は1日です。
-
パスワードの猶予期間は7日です。
例
この例では、Recovery Applianceスキーマにユーザー名ravpc1が追加されます。
racli add vpc_user --user_name=ravpc1
プロンプトが表示されたら、ravpc1のパスワードを入力します。
ravpc1 New Password:
racli alter cloud_storage
構文
racli alter cloud_storage --opc_id=OPC_USER_ID --opc_url='https://OPC_STORAGE_LOCATION' --container_name='STORAGE_CONTAINER_NAME' --storage_class=Tiering
オプション
-
--opc_id
-
クラウド・アーカイブ・サービスに関連付けられた資格証明に含まれるOPCユーザーID。
-
--opc_url
-
クラウド・アーカイブ・サービスに関連付けられた資格証明に含まれるOPCストレージの場所。
-
--container_name
-
アーカイブからクラウドへのバックアップを格納するOPCストレージの場所内の新規コンテナの名前。このcontainer_nameは、sbt_job_template作成でsbt_library名としても機能します。
-
--storage_class
-
新しく作成されたコンテナに指定されるストレージのタイプまたはクラス。archive-to-cloudへのサポートでは、Tieringクラスを使用する必要があります。
詳細
これは、copy-to-tapeに使用されるsbt_libraryと同様です。このsbt_libraryは、copy-to-cloudに固有です。
racli alter credential_wallet
構文
racli alter credential_wallet --wallet_path=PATH_TO_WALLET
詳細
wallet_pathが指定されていない場合、デフォルトのパスは/raacfs/raadmin/ra_wallet/を使用します。
例
この例では、デフォルトのパスの資格証明ウォレットを変更します
racli add credential_wallet
プロンプトが表示されたら、新しい資格証明ウォレットのパスワードを入力します。
Enter Wallet Password: Re Enter Password:
racli alter keystore
構文
racli alter keystore { --initalize_key | --restart_db | --password | --rekey }
オプション
例
次の例では、キーストアの変更後にデータベース・スタックを再起動します。
racli alter keystore --restart_db
racli alter passphrase
構文
racli alter passphrase
オプション
詳細
-
Recovery Applianceユーザー・アカウントに対して指定するパスワードは、8文字以上にする必要があります。強力なパスワード認証が使用されているため、単純なパスワードは使用できません。
racli alter rasys_user
構文
racli alter rasys_user { --init | --password }
オプション
詳細
例
次の例では、ravpc1
ユーザー・アカウントのパスワードを変更します。
racli alter rasys_user --password
要求されたら、新しいパスワードを入力します。
Enter rasys Password: Confirm new rasys Password:
Recovery Applianceユーザー・アカウントに対して指定するパスワードは、8文字以上にする必要があります。強力なパスワード認証が使用されているため、単純なパスワードは使用できません。
racli alter vpc_user
構文
racli alter vpc_user --user_name=myVpcUserName
オプション
詳細
このコマンドで指定されるuser_name
は、既存のRecovery Applianceユーザー・アカウントである必要があります。
Recovery Applianceユーザー・アカウントに対して指定するパスワードは、8文字以上にする必要があります。強力なパスワード認証が使用されます。
例
次の例では、ravpc1
ユーザー・アカウントのパスワードを変更します。
racli alter vpc_user --user_name=ravpc1
要求されたら、新しいパスワードを入力します。
ravpc1 New Password:
racli disable
オプション
詳細
オブジェクトは、後ですばやく有効化できるようにRecovery Applianceに対して既知のままです。
racli disable cloud_storage
構文
racli disable cloud_storage { --container_name=CONTAINER_NAME | --all }
オプション
例
次の例では、既知のクラウド・ストレージ・オブジェクトをすべて無効化します。
racli disable cloud_storage --all
racli enable cloud_storage
構文
racli enable cloud_storage { --container_name=STORAGE_CONTAINER_NAME | --all }
オプション
例
次の例では、Limaという名前のコンテナに関連付けられたクラウド・ストレージ・オブジェクトを有効化します。
racli enable cloud_storage --container_name=lima
racli enable keystore
構文
racli enable keystore
オプション
詳細
これはOKVエンド・ポイント・キーストアで、OKV共有ウォレットとも呼ばれます。
racli install appliance
構文
racli install appliance --step={ STEP_NUMBER | ALL } [--import=IMPORT_BUNDLE_PATH]
オプション
-
--import
-
インストールに使用するRAエクスポート・バンドルの場所を指定します。
-
--step
-
実行するアプライアンスのインストールのステップ番号を指定します。すべてのステップの値範囲は1から7またはallです。
ステップ番号:
-
ハードウェアおよびプラットフォームを検証および構成します。
-
ファイル・システムのプロパティおよびユーザーとグループの設定を含む、オペレーティング・システムの構成を行います。
-
oracle
オペレーティング・システム・ユーザーを構成します。 -
データベース・ファイル・システム(DBFS)マウントを作成し、TNS別名を構成し、通信に必要なウォレットを設定します。
-
テープ・バックアップ・システムが検出された場合、Oracle Exadata Deployment Assistantのテープ・ライブラリの接続性ページで指定した詳細を使用して、アプライアンスを検証および構成します。
-
Recovery Applianceカタログ・データベースのバックアップを構成して、バックアップを実行するための資格証明を作成します。カタログはRecovery Applianceディスクに自動スケジュールでバックアップされます。
-
前のステップでインストールしたすべてのRecovery Applianceサービスを起動します。
-
詳細
racli install appliance
を実行する前に、次を実行します。
-
現在のすべてのインストール・パッチが
/u01/ra_install/linux-x64/WorkDir
ディレクトリにステージングされていることを確認します。 -
ra_preinstall.pl
およびinstall.sh
スクリプトが実行され、正常に完了していることを確認します。
ステップが失敗した場合は、Oracleサポート・サービスにお問い合せください。
例
次の例では、ソフトウェアのインストールのステップ2のみが実行されます。
racli install appliance --step=2
次の例では、ソフトウェアのインストールに必要なステップのすべてがシステムおよび構成の設定に基づいて実行されます。
racli install appliance
racli install okv_endpoint
構文
racli install okv_endpoint
オプション
詳細
これは、キーストアがアクティブ化された後で1回のみ実行されます。Recovery Applianceに関連付けられたすべてのOKVエンド・ポイントを追加し、すべてのノードに適用します。
例
この例では、Recovery Applianceの各計算ノードに関連付けられたokv_endpointsをインストールします。
racli install okv_endpoint
Enter New Keystore Password: Confirm New Keystore Password: Enter RA Wallet Password: Wed December 23 20:14:40 2018: Start: Install OKV End Point [compute_node1] Wed December 23 20:14:43 2018: End: Install OKV End Point [compute_node1] Wed December 23 20:14:43 2018: Start: Install OKV End Point [compute_node2] Wed December 23 20:14:45 2018: End: Install OKV End Point [compute_node2]
racli list cloud_storage
構文
racli list cloud_storage { --container_name=STORAGE_CONTAINER_NAME | --all } [--long]
オプション
例
次の例では、すべての既知のcloud_storageオブジェクトをリストします。
racli list cloud_storage --all
racli list storage_cells
構文
racli list storage_cells
オプション
racli patch appliance
構文
racli patch appliance --step=STEP_NUMBER [--ignore_incidents]
racli remove
オプション
詳細
削除されたオブジェクトはRecovery Applianceには認識されなくなり、後ですぐに有効化することはできません。
racli remove cloud_storage
構文
racli remove cloud_storage --container_name=STORAGE_CONTAINER_NAME [--force]
オプション
例
この例では、コンテナの内容に関係なく、ストレージ・コンテナ名gorillaに関連付けられたcloud_storageオブジェクトを削除します。
racli remove cloud_storage --container_name=gorilla --force
racli remove vpc_user
構文
racli remove vpc_user --user_name=myVPCUserName
詳細
-
指定したユーザー・アカウントが、Recovery Applianceスキーマに存在している必要があります。
-
指定したユーザー・アカウントは、保護されたデータベースに関連付けられていてはなりません。
例
次の例では、ユーザー・アカウントravpc1
をメタデータ・リポジトリから削除します。
racli remove vpc_user --user_name=ravpc1
racli status disk_group
構文
racli status disk_group
オプション
詳細
このコマンドは、racli update storage_location
コマンドを実行してASMリバランスが完了したことを確認する前に実行します。
グリッド・ディスクおよびストレージ領域をRecovery Applianceに追加する前に、すべてのリバランスが完了している必要があります。
racli status okv_endpoint
構文
racli status okv_endpoint
オプション
racli uninstall appliance
構文
racli uninstall appliance --step={ STEP_NUMBER | ALL }
オプション
詳細
-
--step
-
実行するアプライアンスのアンインストールのステップ番号を指定します。すべてのステップの値範囲は1から7またはallです。
ステップ番号:
-
ハードウェアおよびプラットフォームの構成を解除します。
-
ファイル・システムのプロパティおよびユーザーとグループの設定を含む、オペレーティング・システムの構成を解除します。
-
Oracleオペレーティング・システム・ユーザーの構成を解除します。
-
ファイル・システムのマウントを削除し、TNS別名の構成を解除し、通信用のウォレットを無効にします。
-
テープ・バックアップ・システムが検出された場合、テープ・バックアップに使用されるリソースの構成を解除します。
-
Recovery Applianceカタログ・データベースのバックアップの構成を解除して、バックアップを実行するための資格証明を削除します。
-
インストールされているすべてのRecovery Applianceサービスを停止します。
-
通常、エラーを検出し、修正後にステップを再実行する必要がある場合に使用されます。アンインストールは逆の番号順に実行する必要があります。
注意:
失敗したインストール・ステップのためにuninstallコマンドを実行する場合は、Oracleサポート・サービスに連絡することをお薦めします。例
次の例では、インストール手順のステップ3のみを元に戻します。
racli uninstall appliance --step=3
次に、インストール手順のすべてのステップを逆の順序で元に戻します。
racli uninstall appliance
racli uninstall okv_endpoint
構文
racli uninstall okv_endpoint [--force]
オプション
例
この例では、Recovery Applianceに関連付けられたOKVエンド・ポイントを強制的にアンインストールします。
racli uninstall okv_endpoint --force
Thu August 17 06:03:55 2018: Start: Remove OKV End Point Thu August 17 06:03:55 2018: WARNING: Found active cloud locations. Removing the OKV endpoint will mean this Recovery Appliance can't recover backups at cloud locations without an endpoint configured.Thu August 17 06:03:55 2018: Start: Remove OKV End Point [node1] Thu August 17 06:03:55 2018: End: Remove OKV End Point [node1] Thu August 17 06:03:55 2018: Start: Remove OKV End Point [node2] Thu August 17 06:03:55 2018: End: Remove OKV End Point [node2] Thu August 17 06:03:55 2018: End: Remove OKV End Point
racli update storage_location
構文
racli update storage_location --cells=cell1,cell2,...celln
オプション
racli update support_tools
構文
racli update support_tools
オプション
racli upgrade appliance
構文
racli upgrade appliance --step=STEP_NUMBER [--ignore_incidents]
オプション
-
--step
-
実行するアプライアンスのアップグレードのステップ番号を指定します。値の範囲は1から4です。
ステップ番号:
-
アップグレードの前に事前チェックを実行します。停止時間は必要ありません。ソフトウェアを変更しないでください。
-
新しいソフトウェア・スタックをステージングします。停止時間は必要ありません。ソフトウェアを変更しないでください。
-
ステージングした項目を使用してアップグレードを実行します。完全な停止が必要です。その後に、古いファイルの事後チェックおよびクリーンアップが続きます。
-
DBFSをACFSに移行します。DBFSに存在するすべてのファイルは、新しいACFSに移行されます。
-
-
--ignore_incidents
-
アクティブなインシデントを無視します(お薦めしません)。