5 Deployment Assistantの使用

この章では、Deployment Assistantの使用方法について説明します。入力する情報は、Recovery Appliance構成ファイルの作成に使用されます。これらのファイルは、インストール・ユーティリティと連携して、インストール・プロセスを自動化します。

この章の内容は次のとおりです。

Deployment Assistantの概要

Oracle Exadata Deployment Assistantでは、Oracle Exadata Database Machine、Recovery ApplianceまたはOracle SuperClusterを構成できます。どちらのシステムを構成するかは、「ようこそ」ページで選択します。一連のページのガイドが終了すると、アシスタントにより構成ファイルのセットが生成されます。これらのファイルは、OneCommandインストール・ユーティリティとともに使用され、デプロイメント・プロセス自動化の一助となり、システムが指定どおりに構成されるようにします。

Oracle Exadata Deployment Assistantを使用する前に、ネットワーク管理者およびデータベース管理者と連携して、現在のIPアドレスの使用状況やネットワーク構成など、現在の環境設定を評価します。次に、Recovery Applianceに使用する設定を特定します。

Recovery Applianceの到着前に、Oracle Exadata Deployment Assistantを実行し、構成ファイルを生成して、計画構成を検証してください。特に指示がなければ、すべての情報が必須です。

次のボタンは、アシスタントのどのページにもあります。

  • ヘルプ: 現在のページの完了に関する情報が表示されます。

  • インポート: 以前にXMLファイルに保存した構成設定がロードされます。Recovery Appliance用に明示的に作成された構成のみを選択します。Oracle ExadataまたはOracle SuperClusterの構成はインポートしないでください。

    ファイルをインポートして構成設定を完成させることや、変更することが可能で、新しいソフトウェア・バージョンへアップグレードする際にインポートできます。

    このボタンがあるのは、「ようこそ」ページのみです。

  • 保存: XMLファイルに構成を保存できます。ファイルを後からインポートして、構成プロセスを再開することが可能です。ファイルはデフォルトで、ExadataConfigurationsサブディレクトリに保存されます。

  • 戻る: 前のページが表示されます。

  • 次へ: 次のページが表示されます。

  • 取消: 構成プロセスが取り消され、Deployment Assistantが閉じられます。

構成ファイルの生成

Oracle Exadata Deployment Assistantを実行する前に、この章に記載されているとおり、Recovery Applianceを設置場所にデプロイするために必要な情報がすべて揃っていることを確認してください。

構成ファイルを生成するには、次のようにします。

  1. Oracle Exadata Deployment Assistantを実行するコンピュータにログインします。Recovery Applianceをデプロイするネットワークにコンピュータがあることを確認します。

    Oracle Exadata Deployment Assistantでサポートされているオペレーティング・システムは、Linux、Solaris 64ビット、SPARC Solaris 9、Apple Mac OSおよびMicrosoft Windowsです。

  2. My Oracle SupportのドキュメントID 1927416.1から、使用しているオペレーティング・システムに対して指定されたOneCommand ZIPファイルをダウンロードします。

    ZIPファイルには、ソフトウェアの構成とデプロイに必要なコンポーネントがすべて含まれています。サポートされているオペレーティング・システムごとに、別々のZIPファイルが用意されています。

  3. オペレーティング・システムのユーティリティを使用して、ダウンロードしたファイルを抽出します。次に、Linuxのファイルを抽出した場合の例を示します。
    $ unzip p19363943_121111_Linux-x86-64.zip
    Archive:  p19363943_121111_Linux-x86-64.zip
      inflating: linux-x64/properties/patchname.properties
      inflating: linux-x64/properties/s_Sparc.properties
      inflating: linux-x64/properties/s_Solaris.properties
      inflating: linux-x64/properties/commonQuestions.txt
      inflating: linux-x64/properties/s_LinuxXen.properties
      inflating: linux-x64/properties/jaxb.properties
      inflating: linux-x64/properties/es.properties
      inflating: linux-x64/properties/s_Windows.properties
      inflating: linux-x64/properties/s_Linux.properties
      inflating: linux-x64/README.txt
      inflating: linux-x64/README
      inflating: linux-x64/config.sh
      inflating: linux-x64/install.sh
      inflating: linux-x64/jre1.7.0_25/man/man1/javaws.1
      inflating: linux-x64/jre1.7.0_25/man/man1/rmiregistry.1
      inflating: linux-x64/jre1.7.0_25/man/man1/policytool.1
      inflating: linux-x64/jre1.7.0_25/man/man1/pack200.1
      inflating: linux-x64/jre1.7.0_25/man/man1/java.1
      inflating: linux-x64/jre1.7.0_25/man/man1/orbd.1
         .
         .
         .
  4. linux-x64などのインストール・ディレクトリに移動します。
  5. Oracle Exadata Deployment Assistantを起動するには、使用しているオペレーティング・システムに応じて、config.shまたはconfig.cmdを実行します。

    「ようこそ」ページが表示されます。図5-1を参照してください。

  6. Zero Data Loss Recovery Applianceを選択します。
  7. 前に保存した構成ファイルを使用するには、「インポート」をクリックしてXMLファイルを選択します。

    構成ファイルはデフォルトで、ExadataConfigurationsサブディレクトリに保存されています。

  8. ウィザードの各ステップを実行します。各ページで選択する内容の詳細は、「ヘルプ」をクリックしてください。
  9. 「生成」ページで、「ファイルの作成」をクリックします。
  10. 生成されたzipファイルをオラクル担当者に送信します。ファイルの名前は、customer_name-rack_name.zipという形式です。
  11. checkipスクリプトを実行し、ネットワーク設定を検証します。「構成ファイルの概要」を参照してください。

図5-1に、Oracle Exadata Deployment Assistantの「ようこそ」ページを示します。

図5-1 Oracle Exadata Deployment Assistantの「ようこそ」ページ

図5-1の説明が続きます
「図5-1 Oracle Exadata Deployment Assistantの「ようこそ」ページ」の説明

構成ファイルの概要

Oracle Exadata Deployment Assistantにより、システムの構成に使用する次のファイルが生成されます。保存するディレクトリを選択できます。

customer_name-rack_name.xml

完成した構成のすべての設定が含まれています。Recovery Applianceデプロイメントの構成を変更するには、このファイルをロードして変更を入力し、構成ファイルを再生成します。

このファイルは、Oracle Exadata Deployment Assistantにのみ使用されます。Recovery Applianceの実際の構成には使用されません。

customer_name-rack_name_temporary_config.xml

完了していない構成の設定が含まれています。このファイルは、中断したところから構成を続ける場合に使用します。

customer_name-rack_name.zip

構成ファイルのコピーが含まれています。オラクル担当者がインストールを実行する場合は、インストールを行う日より前に、このファイルをオラクル社に送信してください。それ以外の場合は、ファイルをUSBドライブに転送して、Recovery Applianceにコピーします。

customer_name-rack_name-checkip.sh or -checkip.cmd

一連のテストが実行されます。次に示すような、インストール・プロセスの様々な場面で使用します。

  • Recovery ApplianceのCiscoスイッチをデータ・センターのネットワークに接続する前(工場出荷時のIPアドレスが一意であることを確認するため)。

  • Ciscoスイッチをデータ・センターのネットワークに接続した後(カスタムの名前とIPアドレスが、DNSに正しく追加されたことを確認するため)。

  • Recovery Applianceソフトウェアをインストールした後(データ・センターのネットワークに正常にデプロイされたことを確認するため)。

customer_name-rack_name-InstallationTemplate.html

すべての構成の詳細に関するレポートです。このレポートはブラウザで表示できます。慎重にチェックして、設定がすべて正しいことを確認してください。

customer_name-rack_name-platinum.csv

Oracle Platinum Servicesの対象となる計算サーバーとストレージ・サーバーを識別します。

customer_name-rack_name-preconf_rack_n.csv

checkipスクリプトで使用されるコンポーネント名とIPアドレスが含まれています。

「カスタマ詳細」ページ

次の表では、カスタマ詳細に関するフィールドを説明します。

表5-1 「カスタマ詳細」ページ

「カスタマ詳細」フィールド 説明

お客様の名前

顧客の名前で、使用できるのは英数字と空白です。必須。

アプリケーション

Oracle Exadata Database Machineまたは保護された別のOracleデータベース・システムで使用されるアプリケーション。

ネットワーク・ドメイン名

Recovery Applianceが稼働するドメインの名前。必須。

名前の接頭辞

すべてのラック・コンポーネントのホスト名の生成に使用する接頭辞。必須。

接頭辞に使用できるのは、英数字20文字までです。空白は無効です。

たとえば、ra01という値を使用すると、計算サーバーの名前はra01db01になり、ストレージ・サーバーの名前はra01cel01になります。

リージョン

Recovery Applianceが設置される地理的な場所。リストからリージョンを選択します。

タイムゾーン

設置場所のタイムゾーン。リストからタイムゾーンを選択してください。

選択したリージョン内のタイムゾーンが表示されます。

DNS

ドメイン・ネーム・システム(DNS)サーバーのIPアドレス(最大3つ)。

NTP

ネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)サーバーのIPアドレス(最大3つ)。

「ハードウェアの選択」ページ

「ハードウェアの選択」ページでは、同時にデプロイするラックの数と、各ラック内のストレージ・サーバー数を指定します。Recovery Applianceでは、柔軟な構成が可能です。最小構成のX5からX7までは最大15台のストレージ・サーバーを追加でき、X4には最大11台のストレージ・サーバーを追加できます。ラックが複数の場合は配線が必要です。

次の表では、ハードウェアの選択について説明します。

表5-2 「ハードウェアの選択」ページ

「ハードウェアの選択」フィールド 説明

デプロイする相互接続されたハードウェアの選択

ラックに使用可能なハードウェア構成がリストされます。ハードウェアのバージョンによっては、各ラックに3から18台のストレージ・サーバー(セル)を収容できます。ラックを1つ以上選択してください。同じタイプのラックを何度でも選択できます。

これはお客様のデプロイメントです

お客様が選択したハードウェアがリストされます。

たとえば、X7ハードウェアでは、フル・ラック(ストレージ・サーバー18台)2つと、最小構成のラック(ストレージ・サーバー3台)1つを同時にデプロイするには、次のようにします。

  1. それぞれの「X7 ZDLRA」フォルダを開きます。

  2. X7-2 ZDLRA Elastic Rack HC 10TBを3回(ラックごとに1回)追加し、「次へ」をクリックします。

    ラック詳細ページが表示されます。

  3. 最初の2つのラックについて、ストレージ・セル数フィールドに18と入力します。

  4. 3つ目のラックについて、ストレージ・セル数フィールドに3と入力します。

X6ハードウェアで、フル・ラック(ストレージ・サーバー18台)2つと、最小構成のラック(ストレージ・サーバー3台)1つを同時にデプロイするには、次のようにします。

  1. それぞれの「X6 ZDLRA」フォルダを開きます。

  2. X6-2 ZDLRA Elastic Rack HC 8TBを3回(ラックごとに1回)追加し、「次へ」をクリックします。

    ラック詳細ページが表示されます。

  3. 最初の2つのラックについて、ストレージ・セル数フィールドに18と入力します。

  4. 3つ目のラックについて、ストレージ・セル数フィールドに3と入力します。

X4ハードウェアで、フル・ラック(ストレージ・サーバー14台)2つと、最小構成のラック(ストレージ・サーバー3台)1つを同時にデプロイするには、次のようにします。

  1. 「X4 ZDLRA」フォルダを開きます。

  2. X4-2 ZDLRA 14 Cell HC 4TBを2回追加します。

  3. X4-2 ZDLRA 3 Cell HC 4TBを1回追加します。

カスタマ・ネットワークの定義ページ

デプロイメント・プロセスでは、Recovery Applianceの次のネットワークが構成されます。各ネットワークは、相互に異なるサブネット上に存在する必要があります。

  • サブネット1: 管理ネットワークでは、Recovery Applianceのサーバーやスイッチに直接アクセスすることも、Oracle ILOM経由でアクセスすることも可能です。このネットワークには、銅ケーブルを使用します。必須。

  • サブネット2: 収集ネットワークは、Oracle Exadata Database MachineをローカルのRecovery Applianceに接続します。このネットワークは結合が可能で、1/10GbEの銅ケーブルか10GbEのファイバ・ケーブルが使用されます。必須。

    デフォルト設定は結合であり、これはアクティブ/パッシブの結合をサポートしますが、Link Aggregation Control Protocol (LACP)のレイヤー3と4(ホストとポート)を使用してアクティブ/アクティブをサポートするLACPをお薦めします。高可用性インストールで両方のネットワーク・インタフェースを使用する場合は、この構成が最適です。データ・センターでは、Cisco vPC、Arista MLAG、Juniper MC-LAGなどのテクノロジを使用して、2つの個別のネットワーク・スイッチ間でLACPサポートを提供する必要があります。

  • サブネット3: プライベートInfiniBandネットワークは、ラック内のコンポーネントを接続し、オプションで、複数のラックも接続できます。このネットワークには、InfiniBandケーブルが使用されます。必須。

  • サブネット4: レプリケーション・ネットワークは、Recovery Applianceを、リモートにあるオプションのRecovery Applianceに接続します。このネットワークは結合が可能で、1/10GbEの銅ケーブルか10GbEの光ファイバ・ケーブルが使用されます(いずれのタイプも収集ネットワークでは使用されません)。オプションです。

    レプリケーション・ネットワークは、バックアップまたはDRネットワークとも呼ばれます。

ネットワーク構成の選択

次の表では、ネットワークの構成の選択について説明します。影付きのフィールドやオプションは読取り専用で、追加のネットワーク詳細を示すためにのみ表示されます。前述のネットワークの説明も参照してください。

表5-3 ネットワークの定義ページ

「ネットワーク」フィールド 説明

サブネット・マスク

ネットワークに使用するサブネット・マスク。

結合または非結合

ネットワークが結合されているかどうかを示します。管理ネットワークやプライベートInfiniBandネットワークは、常に非結合です。

LACPの有効化

データ・センターでLACPが有効化されている場合は、収集ネットワークにこのオプションを選択します。

ゲートウェイ

ネットワークのゲートウェイのIPアドレス。

ネットワーク・フォーマット

ケーブル・タイプの適切なイーサネット・カードを示します。

  • 1/10GB銅Base-T (銅ケーブルの場合)

  • 10GbE光(光ファイバ・ケーブルの場合)

使用可能なネットワーク

このオプションは、オプションのレプリケーション・ネットワークを構成する場合に選択します。

配線に関する考慮事項

計算サーバーには5つのポートがあり、2つは光ケーブルで3つが銅ケーブルです。ほとんどのデータ・センターは10GbEの光ケーブルのみをサポートしているため、収集ネットワークは通常10GbEの光ケーブル用に構成されます。

高い可用性とスループットのために、収集ネットワークとレプリケーション・ネットワークを結合することをお薦めします。デフォルトの結合はアクティブ/パッシブであり、ネットワークは10GbEまたは1.2GB/秒に制限されます。対照的に、光ケーブルのLACP構成には、各計算サーバーに対して20GbEまたは2.4GB/秒の潜在能力があります。このスループットでは、ネットワーク・スイッチをレイヤー3(ソースと宛先IPアドレスをハッシュ化)およびレイヤー4(アプリケーションで使用されるTCPポートをハッシュ化)に対して適切に構成する必要があります。Inter Switch Link (ISL)には、リカバリ・アプライアンス計算ノードの合計帯域幅以上の帯域幅が必要です。

レプリケーション・ネットワークはオプションです。収集ネットワークに光ポートを選択した場合、レプリケーション・ネットワークには銅ポートを選択する必要があります。レプリケーション・ネットワークの高可用性の重要度は、収集ネットワークのそれよりも低くなります。したがって、結合なしでレプリケーション・ネットワークを構成できるため、高可用性の機能はありません。

「管理ネットワーク」ページ

各計算サーバーおよびストレージ・サーバーには、管理ネットワーク用のネットワーク・インタフェースが2つあります。

  • イーサネット・インタフェースからは、オペレーティング・システムへの管理アクセスが可能です。

  • ILOMイーサネット・インタフェースからは、Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM)にアクセスできます。

次の表では、管理ネットワークに関するフィールドを説明します。影付きのフィールドは読取り専用で、追加の構成詳細を示すためにのみ表示されます。

表5-4 管理ネットワークページ

管理ネットワークフィールド 説明

プールの開始IPアドレス

計算サーバー、ストレージ・サーバーおよびInfiniBandスイッチの管理ネットワーク・ポートに割り当てられた、連続するアドレスのプールの中で最初のIPアドレス。このプールのアドレスは、データベース・サーバーおよびストレージ・サーバーのILOMポートにも割り当てられます。

プール・サイズ

この値は、ハードウェアの選択内容から計算されます。

プールは、連続したIPアドレスで構成するようにしてください。連続したIPアドレスを使用できない場合は、「確認」ページで個々のIPアドレスを変更できます。

プールの終了IPアドレス

この値は、開始IPアドレスおよびプール・サイズから計算されます。

データベース・サーバーのデフォルトのゲートウェイにする

このオプションは、ゲートウェイのIPアドレスが計算サーバーのデフォルト・ゲートウェイの場合に選択します。

結合インタフェースがあるため、かわりに収集ネットワークのゲートウェイを使用することをお薦めします。

データベース・サーバーのホスト名を定義します

このオプションは、管理ネットワーク名で、計算サーバーのホスト名が定義されている場合に選択します。選択された場合、Oracle Management Serverでは管理ネットワークへのSQL*Net接続が必要になります。

サンプルのホスト名

「カスタマ詳細」ページに入力された接頭辞を使用して、管理ネットワークのサンプル名を表示します。名前の形式を変更するには、「変更」をクリックします。

管理ホスト名の形式の変更

デフォルトの管理ホスト名は、管理ネットワーク・フォーマット・マスク・ダイアログ・ボックスを使用して変更できます。通常、名前は企業の命名基準または既存のシステムとの互換性に合せて変更されます。

管理ネットワークの詳細は、「ネットワーク要件の概要」を参照してください。

次の表では、管理ネットワーク・フォーマット・マスクに関するフィールドを説明します。ID番号を表示する名前にパーセント記号(%)を入力します。デバイスIDの番号付けは、「開始ID:」フィールドの値で開始されます。たとえば、開始IDに1、名前にパーセント記号を2つ(%%)入力した場合、デバイスは01、02、03のように番号付けされます。

注意:

サーバーおよびサーバーILOMには同じ開始識別子を使用することをお薦めします。

表5-5 管理ネットワーク・フォーマット・マスク・ダイアログ・ボックス

管理ネットワーク・フォーマット・マスクフィールド 説明

計算ノード名

計算サーバーの英数字の管理名。ID番号用にパーセント記号を入力します。必須。

計算ノード開始ID

1台目の計算サーバーの番号。名前のパーセント記号は、この番号で置き換えられます。必須。

サンプル名

フォーマット・マスクを使用して作成された計算サーバーの名前を表示します。

計算ILOM名

計算サーバーILOMの英数字の管理名。ID番号用にパーセント記号を入力します。必須。

計算ILOM開始ID

1台目の計算サーバーILOMの番号。名前のパーセント記号は、この番号で置き換えられます。必須。

サンプル名

フォーマット・マスクを使用して作成された計算サーバーILOMの名前を表示します。

セル・ノード名

ストレージ・サーバーの英数字の管理名。必須。

セル・ノード開始ID

1台目のストレージ・サーバーの番号。名前のパーセント記号は、この番号で置き換えられます。必須。

その他のストレージ・サーバーは、順番に番号付けされます。

サンプル名

フォーマット・マスクを使用して作成されたストレージ・サーバーの名前を表示します。

セルILOM名

ストレージ・サーバーILOMの英数字の管理名。必須。

セルILOM開始ID

最初のストレージ・サーバーILOMの番号。名前のパーセント記号は、この番号で置き換えられます。必須。

その他のストレージ・サーバーは、順番に番号付けされます。

サンプル名

フォーマット・マスクを使用して作成されたストレージ・サーバーILOMの名前を表示します。

Ciscoスイッチ

Ciscoイーサネット・スイッチの英数字の管理名。必須。

KVMスイッチ

該当なし。Recovery ApplianceにはKVMスイッチはありません。

PDU-A

最初の配電ユニット(PDU)の英数字の管理名。必須。

PDU-B

2番目のPDUの英数字の管理名。必須。

InfiniBandスパイン

InfiniBandスパイン・スイッチの英数字の管理名。

InfiniBandリーフ

最初のInfiniBandリーフ・スイッチの英数字の管理名。必須。

InfiniBandリーフ

2番目のInfiniBandリーフ・スイッチの英数字の管理名。必須。

収集ネットワーク・ページ

収集ネットワークは、バルク・データの転送用として保護されたデータベースとRecovery Appliance間の接続を実現します。これは、バックアップ・ネットワークです。

収集ネットワークの詳細は、「ネットワーク要件の概要」を参照してください。

次の表では、収集ネットワークに関するフィールドを説明します。影付きのフィールドは読取り専用で、追加の構成詳細を示すためにのみ表示されます。

表5-6 収集ネットワーク・ページ

収集ネットワーク・フィールド 説明

プールの開始IPアドレス

計算サーバーの収集ネットワーク・ポートに割り当てられた、連続するアドレスのプールの中で最初のIPアドレス。

プール・サイズ

この値は、ハードウェアの選択内容から計算されます。

プールは、連続したIPアドレスで構成するようにしてください。連続したIPアドレスを使用できない場合は、後から構成プロセスで個々のIPアドレスを変更できます。

プールの終了IPアドレス

この値は、開始IPアドレスおよびプール・サイズから計算されます。

計算サーバーのデフォルト・ゲートウェイ

このオプションは、ゲートウェイのIPアドレスが計算サーバーのデフォルト・ゲートウェイの場合に選択します。この構成をお薦めします。

計算サーバーのホスト名を定義します

このオプションは、収集ネットワーク名で、計算サーバーのホスト名が定義されている場合に選択します。選択された場合、Oracle Management Serverでは収集ネットワークへのSQL*Net接続が必要になります。

サンプルの収集名

「カスタマ詳細」ページに入力された接頭辞を使用して、収集ネットワークのサンプル名を表示します。形式を変更するには、「変更」をクリックします。

収集名の形式の変更

デフォルトの収集ネットワークのホスト名は、収集ネットワーク・フォーマット・マスク・ダイアログ・ボックスを使用して変更できます。

次の表では、収集ネットワーク・フォーマット・マスクに関するフィールドを説明します。ID番号を表示する名前にパーセント記号(%)を入力します。デバイスIDの番号付けは、「開始ID:」フィールドの値で開始されます。たとえば、開始IDに1、名前にパーセント記号を2つ(%%)入力した場合、デバイスは01、02、03のように番号付けされます。

表5-7 収集ネットワーク・フォーマット・マスク・ダイアログ・ボックス

収集ネットワーク・フォーマット・マスク・フィールド 説明

収集ネットワーク名

ラックの英数字の収集名。ID番号を表示する場所にパーセント記号を入力します。必須。

収集ネットワーク開始ID

ラックの収集名の最初の数値識別子。必須。

VIP名

ラックの英数字の仮想IP名。ID番号を表示する場所にパーセント記号を入力します。必須。

VIP開始ID

仮想IP名の最初の数値識別子。必須。

サンプル名

フォーマット・マスクを使用して作成された名前を表示します。

SCAN名

ラックの英数字の単一クライアント・アクセス・ネットワーク(SCAN)名。必須。

「インフィニバンド・ネットワーク構成」ページ

プライベートInfiniBandネットワークは、ラックのInfiniBandゲートウェイ・スイッチを使用して、計算サーバーおよびストレージ・サーバーを接続します。InfiniBandネットワークは、複数のRecovery Applianceラックも接続できます。

InfiniBandネットワークの詳細は、「ネットワーク要件の概要」を参照してください。

次の表では、InfiniBandネットワークに関するフィールドを説明します。影付きのフィールドは読取り専用で、追加の構成詳細を示すためにのみ表示されます。

表5-8 「インフィニバンド・ネットワーク」ページ

「インフィニバンド・ネットワーク」フィールド 説明

プールの開始IPアドレス

計算サーバー、ストレージ・サーバーおよびInfiniBandスイッチのInfiniBandネットワーク・ポートに割り当てられた、連続するアドレスのプールの中で最初のIPアドレス。

プール・サイズ

この値は、ハードウェアの選択内容から計算されます。

プールは、連続したIPアドレスで構成するようにしてください。連続したIPアドレスを使用できない場合は、「確認」ページで個々のIPアドレスを変更できます。

プールの終了IPアドレス

この値は、開始IPアドレスおよびプール・サイズから計算されます。

計算ノード・ネットワークでアクティブ結合を有効化

このオプションは、InfiniBandネットワーク上の2台の計算サーバー間でフェイルオーバーをサポートする場合に選択します。

サンプルのInfiniBand名

「カスタマ詳細」ページに入力された接頭辞を使用して、InfiniBandネットワークのサンプルの計算サーバー名とストレージ・サーバー名を表示します。名前の形式を変更するには、「変更」をクリックします。

InfiniBandホスト名の形式の変更

InfiniBandネットワークのホスト名の形式は、「プライベート(IB)ネットワーク・フォーマット・マスク」ダイアログ・ボックスを使用して変更できます。

次の表では、InfiniBandネットワーク・フォーマット・マスクに関するフィールドを説明します。ID番号を表示する名前にパーセント記号(%)を入力します。デバイスIDの番号付けは、「開始ID:」フィールドの値で開始されます。たとえば、開始IDに1、名前にパーセント記号を2つ(%%)入力した場合、デバイスは01、02、03のように番号付けされます。

表5-9 「プライベート(IB)ネットワーク・フォーマット・マスク」ダイアログ・ボックス

プライベート(IB)ネットワーク・フォーマット・マスクフィールド 説明

計算プライベート名

計算サーバーの英数字のInfiniBandアクセス名。ID番号を表示する場所にパーセント記号を入力します。必須。

計算プライベート開始ID

ラックの1台目の計算サーバーの番号。ホスト名のパーセント記号は、この番号で置き換えられます。必須。

その他の計算サーバーは、順番に番号付けされます。

セル・プライベート名

ストレージ・サーバーの英数字のInfiniBand名。ID番号を表示する場所にパーセント記号を入力します。必須。

セル・プライベート開始ID

ラックの1台目のストレージ・サーバーの番号。ホスト名のパーセント記号は、この番号で置き換えられます。必須。

その他のストレージ・サーバーは、順番に番号付けされます。

サンプル名

フォーマット・マスクを使用して作成された名前を表示します。

レプリケーション・ネットワーク・ページ

オプションのレプリケーション・ネットワークは、Recovery Applianceを別(ダウンストリーム)のRecovery Applianceに接続します。これにより、このタスク専用の帯域幅が用意されます。レプリケーション・ネットワークを使用する場合は、このページを完成させてください。

レプリケーション・ネットワークを使用できない場合は、収集ネットワークを使用してダウンストリーム・アプライアンスに接続できます。ただし、この構成では、収集ネットワーク上で帯域幅の競合が発生します。

レプリケーション・ネットワークの詳細は、「ネットワーク要件の概要」を参照してください。

次の表では、レプリケーション・ネットワークに関するフィールドを説明します。影付きのフィールドは読取り専用で、追加の構成詳細を示すためにのみ表示されます。

表5-10 レプリケーション・ネットワーク・ページ

レプリケーション・ネットワーク・フィールド 説明

プールの開始IPアドレス

ストレージ・サーバーのレプリケーション・ネットワーク・ポートに割り当てられた、連続するアドレスのプールの中で最初のIPアドレス。プール・サイズは、必要なIPアドレスの数を示します。

連続したIPアドレスを使用できない場合は、「確認」ページで個々のIPアドレスを変更できます。

プール・サイズ

この値は、ハードウェアの選択内容から計算されます。

プールの終了IPアドレス

この値は、開始IPアドレスおよびプール・サイズから計算されます。

サンプルのレプリケーション名

「カスタマ詳細」ページに入力された接頭辞を使用して、レプリケーション・ネットワークのサンプルの計算サーバー名を表示します。形式を変更するには、「変更」をクリックします。

レプリケーション・ホスト名の形式の変更

レプリケーション・ホスト名の形式は、レプリケーション・ネットワーク・マスク・ダイアログ・ボックスを使用して変更できます。

次の表では、レプリケーション・ネットワーク・フォーマット・マスクに関するフィールドを説明します。ID番号を表示する名前にパーセント記号(%)を入力します。デバイスIDの番号付けは、「開始ID:」フィールドの値で開始されます。たとえば、開始IDに1、名前にパーセント記号を2つ(%%)入力した場合、デバイスは01、02、03のように番号付けされます。

表5-11 レプリケーション・ネットワーク・フォーマット・マスク・ページ

レプリケーション・ネットワーク・フォーマット・マスク・フィールド 説明

名前

レプリケーション・ネットワークの計算サーバーの英数字のホスト名。ID番号を表示する場所にパーセント記号を入力します。必須。

開始ID:

ラックの1台目の計算サーバーの番号。ホスト名のパーセント記号は、この番号で置き換えられます。必須。

サンプル名

フォーマット・マスクを使用して作成された名前を表示します。

計算ノードのOSの識別ページ

Recovery Applianceでは、Linuxオペレーティング・システムを稼働できます。このページで選択することはありません。

確認および編集ページ

このページでは、各デバイスに割り当てられたネットワーク名とIPアドレスを確認できます。使用できないIPアドレスが含まれているプールを見つけた場合は、このページで、重複しているアドレスを置き換えられます。ホスト名とIPアドレスは、フィールドをクリックすれば編集できます。すべてのホスト名とIPアドレスは、一意であることが必要です。

データの再生成: 名前またはフォーマット・マスクの変更後に、生成された名前の現在のリストを表示するには、このボタンをクリックします。

クラスタの定義ページ

Recovery Applianceにはクラスタを1つ作成できます。

次の表は、このページのフィールドの説明です。

表5-12 クラスタの定義ページ

クラスタの定義フィールド 説明

クラスタ名

クラスタの一意の名前。必須。

名前は英数字で始まる必要があります。その他の文字や数字、ピリオド(.)、ハイフン(-)を使用できます。

デフォルトの名前はcluster-clu1です。

使用可能

この設置に含まれるすべての計算サーバーとストレージ・サーバーをリストします。

選択済

クラスタに割り当てられているすべての計算サーバーとストレージ・サーバーをリストします。すべてのサーバーをクラスタに割り当てるには、「すべて」をクリックします。

「クラスタ」ページ

このページの主なフィールドには、これより前の構成ページで指定した値が入力されています。それらの値を確認し、必要な場合には修正できます。影付きのフィールドは読取り専用で、インストールに関する追加の詳細を示すためにのみ表示されます。

クラスタ

ページ上部にある値は、「カスタマ詳細」ページのラック構成設定から導出されます。

次の表では、次に示すような一般的なクラスタの詳細について説明します。

表5-13 クラスタの詳細

「クラスタ」フィールド 説明

クラスタ名

クラスタの一意の名前。必須。

名前は英数字で始まる必要があります。その他の文字や数字、ピリオド(.)、ハイフン(-)を使用できます。

デフォルトの名前はcluster-clu1です。

接頭辞

すべてのラック・コンポーネントのホスト名の生成に使用する接頭辞。必須。

接頭辞に使用できるのは、英数字20文字までです。空白は無効です。デフォルトの接頭辞はra01です。

たとえば、ra01という値を使用すると、計算サーバーの名前はra01db01になり、ストレージ・サーバーの名前はra01cel01になります。

DNS

ドメイン・ネーム・システム(DNS)サーバーのIPアドレス(最大3つ)。

NTP

ネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)サーバーのIPアドレス(最大3つ)。

ドメイン名

Recovery Applianceが稼働するドメインの名前。必須。

リージョン

Recovery Applianceが設置される地理的な場所。リストからリージョンを選択します。

タイムゾーン

設置場所のタイムゾーン。リストからタイムゾーンを選択してください。

選択したリージョン内のタイムゾーンが表示されます。

ユーザーとグループ

このセクションは読取り専用です。Recovery ApplianceのOracleデータベースに定義されているユーザーおよびグループが表示されます。このデータベースがサポートしているのは、保護されたデータベースのバックアップとリカバリのみであるため、直接アクセスすることはできません。

ソフトウェアの場所

このセクションでは、Recovery ApplianceのOracleデータベース・ソフトウェアの場所を指定します。ほとんどのフィールドが読取り専用です。

次の表では、編集可能なフィールドを説明します。

表5-14 ソフトウェアの場所

「ソフトウェアの場所」フィールド 説明

ソフトウェアの言語

データベースでサポートされている言語の2文字の略語。デフォルトの言語は英語(en)です。

ディスク・グループの詳細

このセクションでは、Recovery ApplianceのOracleデータベースにディスク・グループを定義します。ほとんどのフィールドが読取り専用です。

次の表では、編集可能なフィールドを説明します。

表5-15 ディスク・グループの詳細

「ディスク・グループ」フィールド 説明

DELTAディスク・グループ

DELTAディスク・グループの冗長性のタイプ。バックアップの正しい設定はNORMALです。(重要なアプリケーションのみHIGHにすることをお薦めします。)

初期データベース

次の表では、初期データベースの編集可能なフィールドを説明します。

表5-16 初期データベース

「初期データベース」フィールド 説明

データベース名

Recovery Applianceのデータベースの名前。

注意:

このユーザー指定のデータベース名(DB_NAME)は、エンタープライズ内の他のRecovery Applianceデータベースまたは一般的なデータベースとは異なっている必要があります。

収集ネットワーク

収集ネットワークの値を確認し、必要な場合は修正します。値は主に、収集ネットワーク・ページから導出されています。

次の表では、収集ネットワークに関するフィールドを説明します。

表5-17 収集ネットワークのフィールド

収集ネットワーク・フィールド 説明

ドメイン

Recovery Applianceが稼働するドメインの名前。

開始IP

計算サーバーの収集ネットワーク・ポートに割り当てられた、連続するアドレスのプールの中で最初のIPアドレス。

プール・サイズ

収集ネットワーク上のサーバーに必要なIPアドレスの数。

ゲートウェイIP

収集ネットワークのゲートウェイのIPアドレス。

名前マスク

収集ネットワーク上のサーバー名の生成に使用する名前マスク。名前の中のパーセント記号(%)は、個々のサーバーのID番号が表示される場所を示します。

名前マスク開始ID

収集ネットワークの最初のサーバーのID番号。名前マスクのパーセント記号は、この番号で置き換えられます。

VIP名前マスク

ラックの英数字の仮想IP名。ID番号を表示する場所にパーセント記号を入力します。

VIP名前マスク開始ID

仮想IP名の最初の数値識別子。

SCAN名

ラックの英数字の単一クライアント・アクセス・ネットワーク(SCAN)名。

レプリケーション・ネットワーク

レプリケーション・ネットワークの値を確認し、必要な場合は修正します。値は主に、レプリケーション・ネットワーク・ページから導出されています。

次の表に、フィールドの説明を示します。

表5-18 レプリケーション・ネットワークのフィールド

レプリケーション・ネットワーク・フィールド 説明

基本アダプタ

レプリケーション・ネットワークがRecovery Appliance向けに構成されているかどうかを示します。そうなっている場合は「レプリケーション」を、それ以外の場合は「使用されていません」を選択します。

ドメイン

Recovery Applianceが稼働するドメインの名前。

開始IP

ストレージ・サーバーのレプリケーション・ネットワーク・ポートに割り当てられた、連続するアドレスのプールの中で最初のIPアドレス。

プール・サイズ

レプリケーション・ネットワーク上のサーバーに必要なIPアドレスの数。

名前マスク

レプリケーション・ネットワーク上のサーバー名の生成に使用する名前マスク。名前の中のパーセント記号(%)は、個々のサーバーのID番号が表示される場所を示します。

開始ID

レプリケーション・ネットワークの最初のサーバーに割り当てられているID番号。名前マスクのパーセント記号は、この番号で置き換えられます

確認および編集ページ

このページでは、単一クライアント・アクセス・ネットワーク(SCAN)、収集ネットワーク、仮想IP(VIP)ネットワークおよびレプリケーション・ネットワークのネットワーク名およびIPアドレスを確認できます。使用できないIPアドレスが含まれているプールを見つけた場合は、このページで、重複しているアドレスを置き換えられます。ホスト名とIPアドレスは、フィールドをクリックすれば編集できます。すべてのホスト名とIPアドレスは、一意であることが必要です。

データの再生成: 名前またはフォーマット・マスクを変更した場合、このボタンをクリックすると、生成された名前のリストが更新されます。

IPの検索: IPアドレスがデバイス名と一致していることを確認し、一致しない場合は修正します。

レプリケーション・ネットワークSCANページ

このページは、これより前にレプリケーション・ネットワークを構成した場合にのみ表示されます。Recovery Applianceでは、ラックには単一クライアント・アクセス・ネットワーク(SCAN)が、計算サーバーには仮想IP (VIP)が定義されます。すべての名前とIPアドレスは、一意であることが必要です。

データの再生成: 名前またはフォーマット・マスクを変更した場合、このボタンをクリックすると、生成された名前のリストが更新されます。

IPの検索: IPアドレスがデバイス名と一致していることを確認し、一致しない場合は修正します。

次の表では、レプリケーション・ネットワークSCANに関するフィールドを説明します。

表5-19 レプリケーション・ネットワークSCANページ

レプリケーション・ネットワークSCANフィールド 説明

レプリケーションSCAN名

Recovery Applianceのレプリケーション単一クライアント・アクセス・ネットワーク(SCAN)の名前。

レプリケーションSCAN IP

レプリケーション・ネットワークのIPアドレス。

ノードxのレプリケーションVIP名

Recovery ApplianceのVIP名。

VIP IP

レプリケーションVIPのIPアドレス。

「セル・アラート」ページ

セル・アラートは、ストレージ・サーバーで問題が検出されるとトリガーされます。アラートは、簡易メール転送プロトコル(SMTP)または簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)、あるいはその両方を使用して配信できます。

Recovery Applianceにセル・アラートは不要ですが、次のアラート・オプションのいずれかを構成する必要があります。

  • 自動サービス・リクエスト

  • セル・アラート

  • Oracle Configuration Manager

次の表では、セル・アラート構成オプションを説明します。

表5-20 「セル・アラート」ページ

セル・アラートフィールド 説明

電子メール・アラートを有効にする

このオプションは、セル・アラートを自動的に送信する場合に選択します。その後、構成の詳細を入力します。

受信者アドレス

アラート受信者の電子メール・アドレス。このフィールドをクリックするとダイアログ・ボックスが表示され、1行に1つずつ、複数のアドレスを入力できます。完了したら、隣に表示されている内容で、電子メール・アドレスの数が正しいことを確認してください。

名前

アラート通知に表示するSMTP電子メールのユーザー名(Oracleバックアップ管理者など)。

電子メール・アドレス

アラート通知を送信するSMTP電子メール・アドレス(admin@example.comなど)。

SMTPサーバー

アラート通知の送信に使用するSMTP電子メール・サーバー(mail.example.comなど)。

SSLを使用

このオプションは、アラート通知の送信時にSecure Socket Layer (SSL)セキュリティを使用する場合に選択します。

ポート

アラート通知の送信に使用するSMTP電子メール・サーバー・ポート(25465など)。

SNMPアラートを有効にする

このオプションは、SNMPを使用してアラートを配信する場合に選択します。

SNMPサーバー

SNMPサーバーのホスト名(snmp.example.comなど)。

ポート

SNMPサーバーのポート。デフォルト・ポートは162です。

コミュニティ

SNMPコミュニティ名。デフォルト値はpublicです。

プラチナ構成ページ

Oracle Platinum Servicesでは、要件を満たしたエンジニアド・システムのサポートが、追加の費用なしで拡大されます。これは接続して行うサービスで、システム内にOracle Advanced Support Gatewayソフトウェアをインストールする必要があります。

Oracle Advanced Support Gatewayは、Platinum Servicesのモニタリング・エージェントに必要なユーザー情報を使用して構成されます。

次の項では、Oracle Platinum Servicesの構成オプションについて説明します。

カスタマ詳細

次の表では、Platinum構成ページの「カスタマ詳細」セクションにあるフィールドについて説明します。

表5-21 Platinumのカスタマ詳細

「Platinum」フィールド 説明

Platinum構成のデータの取得

このオプションは、Oracle Platinum Servicesの構成の詳細を入力する場合に選択します。サービスが不要な場合には、このオプションの選択を解除してください。

お客様の名前

顧客名は、Recovery Applianceの注文書の名前と一致している必要があります。印刷された注文書のレポート(縦方向)をご確認ください。

CSI

Recovery Applianceラックのハードウェア・カスタマ・サポートID(CSI)。

My Oracle Support電子メール

CSIに対応するMy Oracle Support電子メール・アドレス。

Platinumゲートウェイの詳細

Recovery Applianceでは、ネットワークの既存のOracle Advanced Support Gatewayを使用できます。それ以外の場合は、サーバーまたはサポートされている仮想マシン(Recovery Applianceと同じ管理ネットワークまたは収集ネットワークに接続されている)にゲートウェイを作成できます。

表5-22 Platinumゲートウェイの詳細

「Platinum」フィールド 説明

既存のゲートウェイを使用

このオプションは、既存のOracle Advanced Support Gatewayを使用する場合に選択します。その場合、指定する必要があるのは、ホスト名とプライマリIPアドレスのみです。ゲートウェイを作成し、構成の詳細をすべて入力する場合は、ボックスの選択を解除してください。

ゲートウェイ・マシン・タイプ

ゲートウェイ・サーバーを物理デバイスまたは仮想マシンとして識別します。

ゲートウェイ・マシンの説明

Oracle Advanced Support Gateway Server X4-2など、ゲートウェイ・システムがインストールされるハードウェア・モデル。

Platinumゲートウェイのホスト名

Oracle Advanced Support Gatewayのホスト名。

名前の形式は、ct-customer_name-nnです。

プライマリIPアドレス

Oracle Advanced Support GatewayのプライマリIPアドレス。

サブネット・マスク

Oracle Advanced Support Gatewayプライマリ・ネットワークのサブネット・マスク。

ゲートウェイIPアドレス

Oracle ILOMプライマリ・サブネットのゲートウェイ・サーバー。

VPN

オラクル社に継続的に接続しているネットワークからゲートウェイにアクセスするためのVPN接続のタイプ。「Secure Socket Layer(SSL)」か「Internet Protocol Security (IPSEC)」を選択します。

Secure Socket Layer (SSL)の使用をお薦めします

Exadataリンクへのゲートウェイ

ネットワーク内のOracle Advanced Support Gatewayの場所。「DMZ」(非武装地帯または境界ネットワーク)か「ダイレクト」を選択します。

DMZをお薦めします。

静的ルート

定義されている静的ルートの数。ゲートウェイへのルートを変更するには、「変更」をクリックします。

変更

静的ルートの作成や削除が可能な静的ルートの作成ダイアログ・ボックスが表示されます。

このダイアログ・ボックスでプラス記号(+)をクリックすると、ルートが作成されます。削除するには、ルートの隣にあるマイナス記号(-)をクリックします。

宛先ネットワーク: ルートのリモート・ネットワーク。192.0.2.1/255など、Classless Inter-Domain Routing (CIDR)の形式を使用します。

ゲートウェイIP: リモート・ネットワークのゲートウェイIPアドレス。Oracle Advanced Support GatewayのプライマリIPサブネット内に存在する必要があります。

ゲートウェイ・マシンにILOMがある

このオプションは、ILOMサービス・プロセッサがあるOracleハードウェアにOracle Advanced Support Gatewayをインストールする場合に選択します。その後、Oracle ILOMの構成フィールドを編集します。

サードパーティのサーバーにOracle Advanced Support Gatewayをインストールする場合は、このオプションの選択を解除してください。

ILOM IPアドレス

ゲートウェイ・サーバーのOracle ILOM IPアドレス。

サブネット・マスク

ゲートウェイ・サーバーのOracle ILOMサブネット・マスク。リストから値を選択します。

ゲートウェイIPアドレス

ゲートウェイ・サーバーのIPアドレス。

HTTPプロキシが必要です

このオプションは、インターネット経由でオラクル社の必要なサイトに接続する際に、Oracle Advanced Support Gatewayでプロキシを使用する必要がある場合に選択します。これを選択すると、その他のプロキシ・フィールドが有効になります。

プロキシ・ホスト名

プロキシ・ホスト名。

ポート

プロキシ・ポート番号。

HTTPプロキシには認証が必要です

このオプションは、プロキシ・サーバーで認証が必要な場合に選択します。その後、ユーザー名を入力します。

プロキシのユーザー名

プロキシ・サーバーが認識するユーザー名。

Platinumエージェント構成の詳細

Oracle Platinum Servicesでは、エージェントを使用してRecovery Applianceの状態をモニターします。設定を変更する具体的な理由がないかぎり、エージェントのデフォルトの構成設定を使用してください。デフォルトのポート番号が、すでに別のデバイスに割り当てられている場合などが、それに該当します。

次の表に、Platinumエージェントに関するフィールドを説明します。

表5-23 Platinumエージェント構成の詳細

「Platinum」フィールド 説明

エージェントOSユーザー名

Platinumエージェントのオペレーティング・システム・ユーザー。デフォルトの名前はoraromです。

エージェントOSユーザーID

ユーザーID。デフォルトのIDは1010です。

エージェントにsudo権限を許可

オペレーティング・システム・ユーザーにsudo権限を付与します。

注意:

このオプションを選択すると、オラクル社のサービス・エンジニアが、サービス・リクエストのログやその他の情報を収集できるようになります。

エージェントOSグループ名

ユーザーのオペレーティング・システム・グループ。デフォルトの名前はoraromです。

Platinumエージェントは、このグループのメンバーとして、Linuxメッセージ・ファイルを読み取ることができます。

エージェントOSグループID

ユーザーのグループID。デフォルトのIDは1010です。

エージェントOSユーザー・ホーム

Platinumエージェント・ユーザーのホーム・ディレクトリ。

エージェント・ソフトウェア・ホーム

エージェント・ソフトウェアのホーム・ディレクトリ。

エージェント・ポート

Platinumエージェントのポート番号。デフォルト・ポートは1830です。

SNMPコミュニティ文字列

Simple Network Management Protocol (SNMP)トラップのコミュニティ文字列。デフォルト値はpublicです。

Oracle Configuration Managerページ

Oracle Configuration Managerは、必要なときにOracleサポートがアクセスできるよう、構成情報を収集し、Oracleリポジトリにアップロードします。

Recovery ApplianceにOracle Configuration Managerは不要ですが、次のアラート・オプションのいずれかを構成する必要があります。

  • 自動サービス・リクエスト

  • セル・アラート

  • Oracle Configuration Manager

  • Oracle Platinum Services

次の表では、Oracle Configuration Managerオプションを説明します。

表5-24 「Oracle Configuration Manager」ページ

Oracle Configuration Managerフィールド 説明

Oracle Configuration Managerを有効にする

このオプションは、Oracle Configuration Managerが、Recovery Applianceから構成情報を収集できるようにする場合に選択します。その後、構成の詳細を入力します。

MOS経由で更新版を受け取る

このオプションは、My Oracle Supportの更新を自動的に受信する場合に選択します。

MOS電子メール・アドレス

My Oracle Supportからの更新を受信するアドレス。

Support Hub経由でOracle Configuration Managerにアクセスする

このオプションは、Support HubがOracle Configuration Managerにアクセスできるようにする場合に選択します。

Oracle Support Hubを使用すると、Oracle Configuration Managerインスタンスが単一の内部ポート(Support Hub)に接続し、構成データをアップロードできるようになります。Support Hubを使用している場合、計算サーバー内の個々のOracle Configuration Managerインスタンスに、インターネット・アクセスは不要です。

Support Hubのホスト名

Support Hubサーバーのホスト名。

関連項目: 『Oracle Configuration Manager Companion配布ガイド』

ハブ・ユーザー名:

Support Hubサーバーのオペレーティング・システムのユーザー名。

Oracle Configuration Managerのアップロードに使用するHTTPプロキシ

このオプションは、HTTPプロキシを使用して構成情報をOracleリポジトリにアップロードする場合に選択します。その後、プロキシ情報を入力します。

HTTPプロキシ・ホスト

Oracleに接続するためのプロキシ・サーバー。プロキシは次の間に設定できます。

  • 計算サーバーとOracle脚注1

  • 計算サーバーとSupport Hub脚注2

  • Support HubとOracle

例: [proxy_user@]proxy_host[:proxy_port]

proxy_hostおよびproxy_portエントリはオプションです。

プロキシ・ポート

HTTPプロキシ・サーバーのポート番号。デフォルトは80です。

HTTPプロキシで認証が必要

このオプションは、HTTPプロキシで認証が必要な場合に選択します。

HTTPプロキシ・ユーザー

HTTPプロキシ・サーバーのユーザー名。

接続にパスワードが必要な場合は、インストール時に指定する必要があります。

脚注1

Oracle Support Hubがない場合に適用されます。

脚注2

Oracle Support Hubのみがある場合に適用されます。

関連項目:

次の場所にあるOracleポリシーを参照してください。

http://www.oracle.com/us/support/policies/index.html

自動サービス・リクエスト・ページ

自動サービス・リクエスト(ASR)は、特定のハードウェア障害が発生すると自動的にサービス・リクエストをオープンします。

Recovery Applianceに自動サービス・リクエストは不要ですが、次のアラート・オプションのいずれかを構成する必要があります。

  • 自動サービス・リクエスト

  • セル・アラート

  • Oracle Configuration Manager

  • Oracle Platinum Services

次の表では、ASR構成オプションを説明します。

表5-25 自動サービス・リクエスト・ページ

自動サービス・リクエストフィールド 説明

自動サービス・リクエストを有効にする

このオプションは、Recovery ApplianceでASRを使用する場合に選択します。その後、構成の詳細を入力します。

ASRマネージャのホスト名

ASRマネージャがインストールされているサーバーのホスト名。

注意: Recovery Applianceに接続可能なスタンドアロン・サーバーをお薦めします。

ASRの技術連絡先の名前

Recovery Applianceの技術サポート担当者の名前。

技術連絡先の電子メール

技術サポート担当者の電子メール・アドレス。

My Oracle Supportのアカウント名

My Oracle Supportアカウントの電子メール・アドレス。

ASRのアップロードに使用するHTTPプロキシ

このオプションは、HTTPプロキシを使用してOracle ASRのサイトにアップロードする場合に選択します。その後、プロキシの詳細を入力します。

HTTPプロキシ・ホスト

プロキシ・サーバーのホスト名。

プロキシ・ポート

HTTPプロキシ・サーバーのポート番号。デフォルトは80です。

HTTPプロキシで認証が必要

このオプションは、HTTPプロキシ・サーバーで認証が必要な場合に選択します。

HTTPプロキシ・ユーザー

プロキシ・サーバーのユーザー名。

接続にパスワードが必要な場合は、インストール時に指定する必要があります。

「Grid Control Agent」ページ

Oracle Enterprise Manager Cloud Controlは、管理者がバックアップの作成、スケジュールおよびモニタリングを行う際に使用する主要なインタフェースです。Recovery ApplianceにOracle Enterprise Manager Grid Controlエージェントがインストールされていると、Oracle Management Serverに情報が送信されます。管理者は、Cloud Controlコンソールからこのデータを表示できます。

次の表では、Oracle Enterprise Manager Grid Controlのエージェント・オプションを説明します。

表5-26 「Grid Control Agent」ページ

「Grid Control」フィールド 説明

Oracle Enterprise Manager Grid Controlエージェントを有効にする

このオプションは、Oracle Enterprise Manager Grid Controlエージェントが、Recovery Applianceをモニターできるようにする場合に選択します。その後、構成の詳細を入力します。

EMホーム・ベースの場所

Recovery Applianceの計算サーバーにインストールされているエージェントのEnterprise Managerベース・ディレクトリ。

OMSホスト名

Oracle Management Serverリポジトリがインストールされているホストの名前。

OMS HTTPSアップロード・ポート

Oracle Enterprise Manager Grid Controlエージェントが、情報のアップロードに使用するポート番号。デフォルトは4900です。

テープ・ライブラリの接続性ページ

Recovery Applianceにテープ・ライブラリを構成できるのは、テープ・バックアップのメディア・マネージャとしてOracle Secure Backupを使用している場合のみです。その他のメディア・マネージャは、クライアントとしてのみ手動で構成できます。

「テープ・バックアップ・インフラストラクチャの概要」を参照してください。

次の表では、テープ・ライブラリの構成オプションを説明します。

表5-27 テープ・ライブラリの接続性ページ

テープ・ライブラリの接続性フィールド 説明

テープを使用

このオプションは、テープ・バックアップのメディア・マネージャとしてOracle Secure Backupを使用する場合に選択します。その後、構成の詳細を入力します。

テープ・ライブラリの数

Recovery Applianceに使用可能なテープ・ライブラリの数。すべてのテープ・ライブラリを、同じドメインでホストする必要があります。それぞれのライブラリに個別のサブページが作成され、構成の詳細を入力できます。

管理VIPの有効化

このオプションは、収集ネットワークに仮想IP (VIP)を作成し、Oracle Secure BackupをCluster Ready Services (CRS)サービスとして有効化する場合に選択します。その後、VIPの詳細を入力します。

VIP名

VIPの英数字の名前。

VIP IP

VIPのIPアドレス。

ライブラリn

テープ・ライブラリごとに適切なソフトウェアを選択します。

  • ACSLS ACS API: Automated Cartridge System Library Software (ACSLS)のAPIには、次のフィールドがあります。

    ACSLSサーバー: ACSLSを実行しているサーバーの名前

    ACS ID: ACS ID番号

  • ACSLS FC-SCSI: Automated Cartridge System Library Software (ACSLS)のFC-SCSIには、次のフィールドがあります。

    ACSLSサーバー: ACSLSを実行しているサーバーの名前

    論理ライブラリID: 論理ライブラリのID番号

  • SCSI: Simple SANテープ・ライブラリには、構成フィールドはありません。デフォルト。

「コメント」ページ

デプロイメントに関する追加情報をテキスト・フィールドに入力します。特に、インストールを実行するユーザーの役に立つ情報を入力します。情報は、生成されたファイルの一部であるInstallationTemplate.htmlの下部に表示されます。

すべてのコメントをクリアするにはリストのリセットをクリックします。

「生成」ページ

「次へ」をクリックし、構成ファイルを選択した場所に保存します。デフォルト・ディレクトリは、現行ディレクトリ内でExadataConfigurationsと名付けられます。

「終了」ページ

サマリー・ページはディレクトリの場所を示し、生成されたファイルの名前をリストします。また、インストレーション・テンプレートへのリンクも表示します。

「終了」をクリックしてユーティリティを閉じます。