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Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGateの管理
12c (12.3.0.1)
E89931-05
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2 Oracle GoldenGateのグローバリゼーション・サポート

この章では、ネイティブ言語のエンコーディングでのデータ処理を可能にする、Oracle GoldenGateのグローバリゼーション・サポートについて説明します。

内容は次のとおりです。

2.1 キャラクタ・セットの維持

データをネイティブ言語のエンコーディングで処理するために、Oracle GoldenGateでは、データベースのキャラクタ・セットとオペレーティング・システム・ロケール(該当する場合)が考慮されます。

2.1.1 データベース構造メタデータのキャラクタ・セット

Oracle GoldenGateでは、カタログ、スキーマ、表および列の名前は、ソース・データベースおよびターゲット・データベースのキャラクタ・セット・エンコーディングに従って、ネイティブ言語で処理されます。この処理は、パラメータ・ファイルとコマンド・インタプリタにも適用されます(それらはオペレーティング・システム・ロケールに従って処理されます)。これらのオブジェクトは、クライアント・インタフェース全般、コンソールおよびファイルに、ローカライズ形式で表示されます。

2.1.2 文字型データのキャラクタ・セット

Oracle GoldenGateの適用プロセス(Replicat)では、文字型の列にデータが含まれている場合に、あるキャラクタ・セットから別のキャラクタ・セットへのデータ変換がサポートされます。キャラクタ・セット変換のサポートは、TABLE文またはMAP文のCOLMAP句またはUSEDEFAULTS句で実行される列から列へのマッピングに限定されています。列変換関数、SQLEXECまたはTOKENS機能ではサポートされません。

キャラクタ・セット、キャラクタ・セット間の変換、およびデータ・マッピングの詳細は、データのマッピングおよび操作を参照してください。

2.1.3 データベース接続のキャラクタ・セット

ExtractプロセスおよびReplicatプロセスは、データベースへの接続時にセッション・キャラクタ・セットを使用します。Oracle Databaseの場合、セッション・キャラクタ・セットはExtractとReplicatの両方で設定されるデータベース・キャラクタ・セットと同様に設定されています。MySQLの場合、セッション・キャラクタ・セットはSOURCEDBおよびTARGETDBSESSIONCHARSETオプション、またはGLOBALSファイルでグローバルに設定されるSESSIONCHARSETパラメータから取得されます。その他のデータベース・タイプの場合は、プログラムによって取得されます。また、Oracle GoldenGateプロセスは、Oracle GoldenGateとデータベースの間の通信やデータ転送(SQL問合せ、フェッチ、データ適用など)にもセッション・キャラクタ・セットを使用します。

2.1.4 テキスト入力およびテキスト出力のキャラクタ・セット

Oracle GoldenGateでは、次の場所で、ホスト・オペレーティング・システムのデフォルト・キャラクタ・セットでのテキスト入力およびテキスト出力がサポートされます。

  • コンソール

  • コマンドラインでの入力および出力

  • FORMATASCIIFORMATSQLFORMATXMLの各パラメータ、パラメータ・ファイル、データ定義ファイル、エラー・ログ、プロセス・レポート、破棄ファイルなどのテキスト・ファイル、およびOracle GoldenGateユーザーがOracle GoldenGate環境の構成、実行、監視に使用するその他の判読可能なファイル

プラットフォームで、必要なキャラクタ・セットがオペレーティング・システムのデフォルトとしてサポートされていない場合は、次のパラメータを使用してキャラクタ・セットを指定できます。

  • CHARSETパラメータ(プロセスがパラメータ・ファイルの読取りに使用するキャラクタ・セットを指定する場合)

  • DEFSFILEパラメータのCHARSETオプション(特定のキャラクタ・セットでデータ定義ファイルを生成する場合)

GGSCIコマンド・コンソールは、キーボードとOBEYファイルの入力、およびコンソール出力に関して、常にローカル・オペレーティング・システムのキャラクタ・セットで動作します。

2.2 Unicodeおよびネイティブ文字の使用

Oracle GoldenGateでは、Unicodeで、またはWindows、UNIXおよびLinuxオペレーティング・システムのネイティブ文字エンコーディングで文字を表すためのエスケープ・シーケンスの使用がサポートされています。エスケープ・シーケンスは、オペレーティング・システムで必要な文字がサポートされていない場合に、または必要に応じて他の目的で使用できます。このサポートの詳細は、エスケープ・シーケンスのサポートを参照してください。