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Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGateのインストール
12c (12.3.0.1)
E89928-04
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12 異種データベースでのClassic Architectureのインストール

Linux、UNIXおよびWindows環境で異種データベースにOracle GoldenGate Classic Architectureをインストールする方法について説明します。

使用しているデータベースの章を参照して前提条件を満たし、インストールの考慮事項について理解してから、次の手順を使用してインストールしてください。

トピック:

12.1 すべてのプラットフォームへのインストール

  1. Oracle GoldenGateインストール・ファイルを、Oracle GoldenGateをインストールするシステムおよびディレクトリに抽出します。

  2. コマンド・シェルを実行します。

  3. ディレクトリを新しいOracle GoldenGateディレクトリに変更します。

  4. Oracle GoldenGateディレクトリからGGSCIプログラムを実行します。GGSCI

  5. GGSCIで次のコマンドを発行して、Oracle GoldenGate作業ディレクトリを作成します。

    CREATE SUBDIRS
  6. 次のコマンドを発行してGGSCIを終了します。

    EXIT

12.2 Windowsでのカスタム・マネージャ・サービス名の指定

ManagerプロセスをWindowsサービスとしてインストールする計画で、次のいずれもtrueでない場合、Managerプロセスのカスタム名を指定する必要があります。

  • デフォルトのGGSMGR以外の名前をManagerに使用します。

  • 複数のManagerプロセスをWindowsサービスとしてこのシステムで実行します。システム上の各Managerの名前を一意にする必要があります。すべてのローカルManagerサービスの名前を記録します。

カスタムManager名を指定します。

  1. Managerプログラムが含まれるディレクトリからggsciを実行します。

  2. 次のコマンドを発行します。

    EDIT PARAMS ./GLOBALS
    

    注意:

    GLOBALSファイルはOracle GoldenGateインストール・ファイルのルートにあるため、このコマンドの./の部分を使用する必要があります。

  3. ファイルに次の行を追加します。この場合、nameはManagerサービスの1語名です。

    MGRSERVNAME name
    
  4. ファイルを保存します。ファイルはGLOBALSという名前で自動的に保存されますが、ファイル拡張子は付きません。Windowsサービスのインストール時とデータ処理時に使用されるため、このファイルは移動しないでください。

12.3 WindowsサービスとしてのManagerのインストール

デフォルトでは、Managerはサービスとしてインストールされず、ローカルまたはドメイン・アカウントで実行できます。ただし、このように実行する場合は、ユーザーがログアウトするとManagerは停止します。Managerをサービスとしてインストールすると、ユーザー接続とは無関係に操作でき、手動またはシステム起動時に起動するように構成できます。

Windowsクラスタの場合にManagerをサービスとしてインストールする必要がありますが、それ以外の場合はオプションです。

WindowsサービスとしてManagerをインストールする手順:

  1. (推奨)システム管理者としてログオンします。

  2. 「スタート」「ファイル名を指定して実行」の順にクリックし、「ファイル名を指定して実行」ダイアログ・ボックスでcmdと入力します。

  3. サービスとしてインストールしているManagerプログラムが格納されているディレクトリに移動し、次の構文を使用してINSTALLユーティリティを実行します。

    install option [...]
    

    ここで、optionは次のいずれかです。

    表12-1 INSTALLユーティリティのオプション

    オプション 説明

    ADDEVENTS

    Windowsイベント・マネージャにOracle GoldenGateイベントを追加します。

    ADDSERVICE

    GLOBALSファイルのMGRSERVNAMEパラメータで指定された名前がある場合はその名前、そうでない場合はデフォルトのGGSMGRを使用して、Managerをサービスとして追加します。ADDSERVICEでは、サービスがローカル・システム・アカウント(ほとんどのWindowsアプリケーションの標準)で実行されるように構成します。こうすることで、ユーザーのログインとパスワードの変更に関係なくサービスを実行できるからです。Managerを特定のアカウントで実行するには、USERオプションとPASSWORDオプションを使用します。脚注 1

    サービスがインストールされ、システム起動時に開始されます(AUTOSTARTを参照)。インストール後にサービスを開始するには、システムを再起動するか、「コントロール パネル」の「サービス」アプレットから手動でサービスを開始します。

    AUTOSTART

    ADDSERVICEで作成されたサービスが、システム起動時に開始されるように設定します。MANUALSTARTを使用しないかぎり、これがデフォルトです。

    MANUALSTART

    ADDSERVICEを使用して作成されたサービスを、GGSCI、スクリプトまたは「コントロール パネル」の「サービス」アプレットから手動で開始するよう設定します。デフォルトはAUTOSTARTです。

    USER name

    Managerを実行するドメイン・ユーザー・アカウントを指定します。nameについては、HEADQT\GGSMGRなどのようにドメイン名、バックスラッシュおよびユーザー名を入力します。

    デフォルトでは、Managerサービスはローカル・システム・アカウントを使用するようにインストールされます。

    PASSWORD password

    USERで指定されたユーザーのパスワードを指定します。

    脚注1

    ユーザー・アカウントは、Windowsコントロール パネルの「サービス」アプレットから「プロパティ」アクションを選択することで変更できます。

  4. Windowsのユーザー・アカウント制御(UAC)が有効になっている場合、コンピュータへのプログラムのアクセスを許可または拒否するよう要求されます。「許可」を選択して、INSTALLユーティリティを実行できるようにします。

    INSTALLユーティリティにより、管理者権限で実行されているローカル・システム・アカウントでManagerサービスがインストールされます。サービスとしてインストールされたManagerを実行している場合、これ以降UACプロンプトが表示されることはありません。

注意:

Managerがサービスとしてインストールされていない場合、ManagerをGGSCIコマンド・プロンプトから起動する際、Managerの権限の強化を確認するUACプロンプトがOracle GoldenGateユーザーに表示されます。他のOracle GoldenGateプログラムを実行してもプロンプトが返されます。