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Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGateのインストール
12c (12.3.0.1)
E89928-04
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5 クラシックOracle GoldenGateのインストール

この章では、クラシックOracle GoldenGateを初めてインストールする場合の手順について説明します。Oracle GoldenGateをインストールすると、処理の実行および管理に必要なすべてのコンポーネントが(ドライバやライブラリなどの他のベンダー製の必要なコンポーネントを除いて)インストールされ、また、Oracle GoldenGateユーティリティがインストールされます。

トピック:

5.1 ORACLE_HOMEおよびORACLE_SIDの設定

ORACLE_HOMEおよびORACLE_SIDのシステム環境変数が正しいOracleインスタンスに設定されていることを確認します。Oracle GoldenGateのプロセスでは、データベースへの接続時にそれらを参照します。

UNIXおよびLinuxシステムでのOracle変数の指定

WindowsシステムでのOracle変数の指定

5.1.1 UNIXおよびLinuxシステムでのOracle変数の指定

システム上に1つのOracle Databaseインスタンスが存在する場合には、システム・レベルでORACLE_HOMEおよびORACLE_SID環境変数を設定します。これらをそのように設定できない場合、インスタンスに接続されるすべてのExtractおよびReplicatのグループのパラメータ・ファイルで次のSETENV文を使用します。SETENVパラメータはシステムの設定より優先され、これらのパラメータによって、Oracle GoldenGateのプロセスがデータベースに接続する際にセッション・レベルでの変数の設定が可能になります。

SETENV (ORACLE_HOME = path_to_Oracle_home_location)

SETENV (ORACLE_SID = SID)

システムに複数のOracleインスタンスがあり、ExtractおよびReplicatのプロセスがそれらに接続する場合、各プロセス・グループのパラメータ・ファイルでSETENV文を使用する必要があります。SETENVパラメータへの入力として、Oracle GoldenGateを正しいOracleインスタンスに指し示すためにORACLE_HOMEおよびORACLE_SID環境変数を使用します。たとえば、次のファイル引用は、それぞれ別のOracleインスタンスからキャプチャする、2つのExtractグループを示しています。

グループ1:

EXTRACT ora9a
SETENV (ORACLE_HOME = "/home/oracle/ora/product")
SETENV (ORACLE_SID = "oraa")
USERIDALIAS tiger1
RMTHOST sysb
RMTTRAIL /home/ggs/dirdat/rt
TABLE hr.emp;
TABLE hr.salary;

グループ2:

EXTRACT orab
SETENV (ORACLE_HOME = "/home/oracle/ora/product")
SETENV (ORACLE_SID = "orab")
USERIDALIAS tiger1
RMTHOST sysb
RMTTRAIL /home/ggs/dirdat/st
TABLE fin.sales;
TABLE fin.cust;

5.1.2 WindowsシステムでのOracle変数の指定

システム上に1つのOracleインスタンスが存在する場合、Oracle GoldenGateについてはORACLE_HOMEORACLE_SIDのレジストリ設定で十分です。それらの設定がレジストリで不正確であり、それらの設定を変更できない場合、次のようにオーバーライドを設定できます。

  1. デスクトップまたは「スタート」メニューで、「マイコンピュータ」を右クリックして、「プロパティ」を選択します。

  2. 「プロパティ」で「詳細設定」タブをクリックします。

  3. 「Environment Variables」をクリックします。

  4. 「システム環境変数」の下にある「新規」をクリックします。

  5. 「変数名」にORACLE_HOMEと入力します。

  6. 「変数値」にOracleバイナリのパスを入力します。

  7. 「OK」をクリックします。

  8. 「New」を再度クリックします。

  9. 「変数名」にORACLE_SIDと入力します。

  10. 「変数値」にインスタンス名を入力します。

  11. 「OK」をクリックします。

システムに複数のOracleインスタンスがあり、ExtractおよびReplicatのプロセスがそれらに接続する場合、次の手順を実行します。

  1. 前の手順(システムに1つのOracleインスタンス)を使用して、ORACLE_HOMEおよびORACLE_SIDのシステム変数を最初のOracleインスタンスに設定します。
  2. そのインスタンスに接続するOracle GoldenGateのすべてのプロセスを開始します。
  3. 既存のORACLE_HOMEおよびORACLE_SIDの変数を編集して新しい情報を指定し、次のOracleインスタンスに対してこの手順を繰り返します。
  4. そのインスタンスに接続するOracle GoldenGateのプロセスを開始します。
  5. 残りのOracleインスタンスに対して編集と起動の手順を繰り返します。

5.2 データベースの要件

この項では、Oracle Databaseに固有のOracle GoldenGate要件を示します。これらは、特に指定されていないかぎり、両方のキャプチャ・モードに適用されます。

  • DBMS_LOB.LOADFROMFILEプロシージャを使用してLOB列のみを更新し、サプリメンタル・ログがすべての列にある場合、統合Extractはキー列およびパフォーマンスを改善するLOBをキャプチャします。クラシックExtractはデフォルトですべての列をキャプチャします。これらの動作は同種レプリケーションには影響しません。ただし、データウェアハウスへのレプリケーションの場合、すべての列の更新が必要になる可能性があります。クラシックExtractから統合Extractに変換する場合、次のパラメータのうち1つを使用してExtractが確実に正しく動作するようにする必要があります。

    • KEYCOLSを使用して(LOB以外の)すべての列を追加します。

    • LOGALLSUPCOLSを使用して、サプリメンタル・ロギングされる列の書込みを制御します。

  • データベース・ユーザーの権限および構成要件の詳細は、Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateの使用のOracle GoldenGate資格証明の確立に関する項を参照してください。

  • Bequeath接続を使用するようにデータベースが構成されている場合、sqlnet.oraファイルにbequeath_detach=true設定が含まれている必要があります。

  • Oracle Databaseは、Extractでログ・ファイルを処理できるように、ARCHIVELOGモードにする必要があります。

  • ご使用のデータベースのSUPPLEMENTAL LOGGINGが有効になっていることを確認します。

5.3 Oracle GoldenGateのインストール

Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateはOracle Universal Installer (OUI)からインストールされます。OUIは、Oracle GoldenGateのバイナリと作業ファイルをインストールするために必要な入力を求めるグラフィック・インストール・プログラムです。Oracle GoldenGateが動作する正しいデータベース環境も設定します。

OUIは、OUIおよびOracle GoldenGateでサポートされるすべてのLinux、UNIXおよびWindowsプラットフォームで使用できます。

Oracle GoldenGateのインスタンスは、1つのOracle Databaseメジャー・バージョンのみで、指定した任意のOracleホームにインストールできます。たとえば、Oracle Database 11.2と12.1を使用している場合は、それぞれにOracle GoldenGateをインストールする必要があります。これは、同じメジャー・リリース内のデータ・パッチ・レベルには適用されません。同じまたは異なるデータベースの場合は、同じホストにOracle GoldenGateの複数のインスタンスをインストールできます。

インストーラは、選択したデータベースに関連付けられる中央インベントリにOracle GoldenGateホーム・ディレクトリを登録します。OUIを使用して製品がインストールされている場合、インベントリには、ホストにインストールされるすべてのOracleソフトウェア製品の情報が格納されます。

インストールを開始する前に、GGSCIで次のコマンドを発行して、Oracle GoldenGate作業ディレクトリを作成します。

CREATE SUBDIRS

5.3.1 OUIを使用した対話型インストールの実行

対話型インストールでは、必要なインストール情報を求めるグラフィカル・ユーザー・インタフェースが提供されます。次の手順は新規のインストール、ならびにアップグレードに適用されます。ただし、Oracle GoldenGateへのアップグレードを実行するには、Oracle GoldenGateのアップグレードの手順に従ってください。これには適切な時期にOUIを実行するためのプロンプトが含まれます。

  1. インストール・ファイルを展開します。
  2. 展開されたディレクトリから、runInstallerプログラム(UNIXまたはLinux)またはsetup.exe (Windows)を実行します。
  3. 「Select Installation Option」ページで、インストールするOracle GoldenGateのバージョンを選択し、「Next」をクリックして続行します。
  4. 「Specify Installation Details」ページで、次を指定します。
    • 「Software Location」で、Oracle GoldenGateのインストール・ディレクトリを指定します。これには、空でディスク領域の量が画面に表示される新規または既存のディレクトリか、既存のOracle GoldenGateのインストール場所(既存のOracle GoldenGateインストールをアップグレードする場合)内のディレクトリが可能です。デフォルトの場所は、ユーザーのホーム・ディレクトリの下にありますが、マウントされておらず、割当て制限のないローカル・ディレクトリに変更することをお薦めします。指定したディレクトリは、Oracle中央インベントリの登録済のホームにはできません。クラスタにインストールする場合は、クラスタ内の各ノードのローカル・ストレージにOracle GoldenGateをインストールすることで、アップグレードおよびソフトウェア・パッチ適用のための高可用性オプションを利用できます。クラスタへのOracle GoldenGateのインストールの詳細は、「クラスタ内でのOracle GoldenGateのインストールの準備」を参照してください。

    • (オプション)「Start Manager」を選択し、Oracle GoldenGateのサブディレクトリをインストール場所に作成する、ライブラリ・パスを設定する、指定したポート番号でManagerを開始するなどの構成機能を実行します。続行するには、データベースがシステムに存在する必要があります。「Start Manager」を選択すると、「Database Location」および「Manager Port」フィールドが表示されます。

      • 「Database Location」で、指定した場所のデータベース・バージョンをOracle Database 12c (Oracle GoldenGate for Oracle Database 12cをインストールしている場合)またはOracle Database 11g (Oracle GoldenGate for Oracle Database11gをインストールしている場合)にする必要があります。データベースには、Oracle中央インベントリの登録済のホームが含まれる必要があります。インストーラによって、Oracle GoldenGateホーム・ディレクトリが中央インベントリに登録されます。

      • 「Manager Port」で、デフォルトのポート番号をそのまま使用するか、予約および制限されていないManagerプロセス用の異なるポート番号を入力し、プロセス間通信に使用します。デフォルトのポートは、7809から始まる最初に使用可能なポートです。Oracle GoldenGateの複数のインスタンスを同じシステムにインストールする場合は、それぞれ異なるポート番号を使用する必要があります。

    • 「Next」をクリックして続行します。これが既存のOracle GoldenGateインストールへのアップグレードである場合、OUIでは選択したソフトウェアの場所にファイルまたはディレクトリがあると示されます。「Yes」をクリックします。

  5. 中央インベントリが含まれないホストにOUIからOracle製品を最初にインストールする場合は、「Create Inventory」ページが表示されます。
    • 「Inventory Directory」で、中央インベントリのディレクトリを指定します。これには、空の新規または既存のディレクトリが可能で、ディスク領域の量が画面に表示されます。ディレクトリを共有ドライブ上に置くことはできません。

    • メンバーにインベントリ・ディレクトリへの書込み権限があるオペレーティング・システム・グループを選択します。このグループは、Oracle GoldenGateのサブフォルダへのインベントリ情報の追加に使用されます。

  6. 「Summary」ページで、インストールに十分な領域があり、インストールの選択が正しいことを確認します。オプションで、「Save Response File」をクリックして、インストール情報をレスポンス・ファイルに保存します。このファイルを入力として使用して、コマンドラインからインストーラを実行し、他のシステムで成功したインストールの結果を複製します。このファイルを編集、またはテンプレートから新しいファイルを作成できます。「OUIを使用したサイレント・インストールの実行」を参照してください。
  7. 「Install」をクリックしてインストールを開始するか、「Back」をクリックして戻り、入力指定を変更します。既存のOracle GoldenGateインストールをアップグレードする際、OUIではソフトウェアの場所にファイルまたはディレクトリがあると示されます。「Yes」をクリックして続行します。インストールが終了すると、通知されます。
  8. 中央インベントリ・ディレクトリを作成すると、INVENTORY_LOCATION/orainstRoot.shスクリプトを実行するように求められます。このスクリプトは、rootオペレーティング・システム・ユーザーとして実行されます。このスクリプトによって、インベントリ・データが確立され、Oracle GoldenGateのサブディレクトリが作成されます。

5.3.2 OUIを使用したサイレント・インストールの実行

次の手順は新規のインストール、ならびにアップグレードに適用されます。ただし、Oracle GoldenGateへのアップグレードを実行するには、Oracle GoldenGateのアップグレードの概要の手順に従ってください。これには適切な時期にOUIを実行するためのプロンプトが含まれます。

システムにX-Windowsインタフェースがない場合、または自動インストールを実行する場合は、コマンド・コンソールからサイレント・インストールを実行できます。サイレント・インストールでは、Oracle製品をインストールする場合に、組織の複数のユーザーが同じインストール・プロセス・オプションを使用できます。

サイレント・インストールを実行するには、レスポンス・ファイルを実行します。レスポンス・ファイルを作成するには、例5-1に示すように、インタラクティブOUIセッション中に「Save Response File」オプションを選択するか、テンプレートを編集します。レスポンス・ファイルを実行するには、次のコマンドを発行します。

-silent -nowait -responseFile absolute_path_to_response_file

レスポンス・ファイルおよびテンプレートは、Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリのresponseサブディレクトリに格納されます。Oracle GoldenGateレスポンス・ファイルには、Oracle GoldenGateに固有のパラメータに加えて、Oracle構成パラメータの標準のセットが含まれます。これらのパラメータは、インタラクティブ・セッションのフィールドに対応します。

注意:

既存のOracle GoldenGateインストールをサイレント・オプションでアップグレードする場合、次の警告が示される場合があります。

WARNING:OUI-10030:You have specified a non-empty directory to install this product. It is recommended to specify either an empty or a non-existent directory.
You may, however, choose to ignore this message if the directory contains Operating System generated files or subdirectories like lost+found. Do you want to proceed with installation in this Oracle Home?

[Enter]を押して続行します。

例5-1 Oracle GoldenGateレスポンス・ファイルのテンプレート

####################################################################
## Copyright(c) Oracle Corporation 2018. All rights reserved.     ##
##                                                                ##
## Specify values for the variables listed below to customize     ##
## your installation.                                             ##
##                                                                ##
## Each variable is associated with a comment. The comment        ##
## can help to populate the variables with the appropriate        ##
## values.                                                        ##
##                                                                ##
## IMPORTANT NOTE: This file should be secured to have read       ##
## permission only by the oracle user or an administrator who     ##
## own this installation to protect any sensitive input values.   ##
##                                                                ##
####################################################################

#-------------------------------------------------------------------------------
# Do not change the following system generated value. 
#-------------------------------------------------------------------------------
oracle.install.responseFileVersion=/oracle/install/rspfmt_ogginstall_response_schema_v12_1_2


################################################################################
##                                                                            ##
## Oracle GoldenGate installation option and details                          ##
##                                                                            ##
################################################################################

#-------------------------------------------------------------------------------
# Specify the installation option.
# Specify ORA18c for installing Oracle GoldenGate for Oracle Database 18c or
#         ORA12c for installing Oracle GoldenGate for Oracle Database 12c or
#         ORA11g for installing Oracle GoldenGate for Oracle Database 11g 
#-------------------------------------------------------------------------------
INSTALL_OPTION=

#-------------------------------------------------------------------------------
# Specify a location to install Oracle GoldenGate
#-------------------------------------------------------------------------------
SOFTWARE_LOCATION=

################################################################################
##                                                                            ##
## Specify details to Create inventory for Oracle installs                    ##
## Required only for the first Oracle product install on a system.            ##
##                                                                            ##
################################################################################

#-------------------------------------------------------------------------------
# Specify the location which holds the install inventory files.
# This is an optional parameter if installing on
# Windows based Operating System.
#-------------------------------------------------------------------------------
INVENTORY_LOCATION=

#-------------------------------------------------------------------------------
# Unix group to be set for the inventory directory.  
# This parameter is not applicable if installing on
# Windows based Operating System.
#-------------------------------------------------------------------------------
UNIX_GROUP_NAME=

5.3.3 Windowsでのカスタム・マネージャ・サービス名の指定

ManagerプロセスをWindowsサービスとしてインストールする計画で、次のいずれもtrueでない場合、Managerプロセスのカスタム名を指定する必要があります。

  • デフォルトのGGSMGR以外の名前をManagerに使用します。

  • 複数のManagerプロセスをWindowsサービスとしてこのシステムで実行します。システム上の各Managerの名前を一意にする必要があります。すべてのローカルManagerサービスの名前を記録します。

カスタムManager名を指定します。

  1. Managerプログラムが含まれるディレクトリからggsciを実行します。

  2. 次のコマンドを発行します。

    EDIT PARAMS ./GLOBALS
    

    注意:

    GLOBALSファイルはOracle GoldenGateインストール・ファイルのルートにあるため、このコマンドの./の部分を使用する必要があります。

  3. ファイルに次の行を追加します。この場合、nameはManagerサービスの1語名です。

    MGRSERVNAME name
    
  4. ファイルを保存します。ファイルはGLOBALSという名前で自動的に保存されますが、ファイル拡張子は付きません。Windowsサービスのインストール時とデータ処理時に使用されるため、このファイルは移動しないでください。

5.3.4 WindowsサービスとしてのManagerのインストール

デフォルトでは、Managerはサービスとしてインストールされず、ローカルまたはドメイン・アカウントで実行できます。ただし、このように実行する場合は、ユーザーがログアウトするとManagerは停止します。Managerをサービスとしてインストールすると、ユーザー接続とは無関係に操作でき、手動またはシステム起動時に起動するように構成できます。

Windowsクラスタの場合にManagerをサービスとしてインストールする必要がありますが、それ以外の場合はオプションです。

WindowsサービスとしてManagerをインストールする手順:

  1. (推奨)システム管理者としてログオンします。

  2. 「スタート」「ファイル名を指定して実行」の順にクリックし、「ファイル名を指定して実行」ダイアログ・ボックスでcmdと入力します。

  3. サービスとしてインストールしているManagerプログラムが格納されているディレクトリに移動し、次の構文を使用してINSTALLユーティリティを実行します。

    install option [...]
    

    ここで、optionは次のいずれかです。

    表5-1 INSTALLユーティリティのオプション

    オプション 説明

    ADDEVENTS

    Windowsイベント・マネージャにOracle GoldenGateイベントを追加します。

    ADDSERVICE

    GLOBALSファイルのMGRSERVNAMEパラメータで指定された名前がある場合はその名前、そうでない場合はデフォルトのGGSMGRを使用して、Managerをサービスとして追加します。ADDSERVICEでは、サービスがローカル・システム・アカウント(ほとんどのWindowsアプリケーションの標準)で実行されるように構成します。こうすることで、ユーザーのログインとパスワードの変更に関係なくサービスを実行できるからです。Managerを特定のアカウントで実行するには、USERオプションとPASSWORDオプションを使用します。脚注 1

    サービスがインストールされ、システム起動時に開始されます(AUTOSTARTを参照)。インストール後にサービスを開始するには、システムを再起動するか、「コントロール パネル」の「サービス」アプレットから手動でサービスを開始します。

    AUTOSTART

    ADDSERVICEで作成されたサービスが、システム起動時に開始されるように設定します。MANUALSTARTを使用しないかぎり、これがデフォルトです。

    MANUALSTART

    ADDSERVICEを使用して作成されたサービスを、GGSCI、スクリプトまたは「コントロール パネル」の「サービス」アプレットから手動で開始するよう設定します。デフォルトはAUTOSTARTです。

    USER name

    Managerを実行するドメイン・ユーザー・アカウントを指定します。nameについては、HEADQT\GGSMGRなどのようにドメイン名、バックスラッシュおよびユーザー名を入力します。

    デフォルトでは、Managerサービスはローカル・システム・アカウントを使用するようにインストールされます。

    PASSWORD password

    USERで指定されたユーザーのパスワードを指定します。

    脚注1

    ユーザー・アカウントは、Windowsコントロール パネルの「サービス」アプレットから「プロパティ」アクションを選択することで変更できます。

  4. Windowsのユーザー・アカウント制御(UAC)が有効になっている場合、コンピュータへのプログラムのアクセスを許可または拒否するよう要求されます。「許可」を選択して、INSTALLユーティリティを実行できるようにします。

    INSTALLユーティリティにより、管理者権限で実行されているローカル・システム・アカウントでManagerサービスがインストールされます。サービスとしてインストールされたManagerを実行している場合、これ以降UACプロンプトが表示されることはありません。

注意:

Managerがサービスとしてインストールされていない場合、ManagerをGGSCIコマンド・プロンプトから起動する際、Managerの権限の強化を確認するUACプロンプトがOracle GoldenGateユーザーに表示されます。他のOracle GoldenGateプログラムを実行してもプロンプトが返されます。