この章では、リリース時点での修正された不具合と機能拡張について説明します。
Bug番号は、BugDBチケットの番号です。特定のチケットまたは問題に関する不明点は、Oracleサポートにお問い合せください。
バグ27825674 — SQL Server: CDC Extractによる仮想メモリー消費率の高さ
コアVAMモジュール内部に変更が加えられ、Extractによるメモリー消費率が削減されました。
バグ27591005 — SQL Server: CDCオブジェクトでトリガーがパフォーマンスに与える影響
内部表にキーがないことで実行計画が低速になる場合があったため、表に主キーが追加されました。
バグ27563948 — SQL Server: HEARTBEATTABLEの追加後、ExtractプロセスがOGG-05253で異常終了する
ExtractのADD
機能には、すべてのデータ型を処理するためのSNACドライバとの完全な互換性がありませんでしたが、これは修正されました。
バグ27680797 — SQL Server: CDCのバージョンのアップグレードによってすべてのOracle GoldenGateストアド・プロシージャが正しく更新されない
CDC Extractの問題が修正され、Oracle GoldenGateのリリースのアップグレード時に、Oracle GoldenGateストアド・プロシージャのアップグレードが正しく処理されるようになりました。
バグ27724611 — SQL Server: FILTERを使用した場合にブール(ビット・データ型)に行われた更新が取得されない
ビット・データ型の列に対するExtractのフィルタリングが修正され、これらがバイナリではなく数値として扱われるようになりました。
バグ27585219 — SQL Server: WARNING OGG-00784 Unable to determine computed column Fetching error
Extractの問合せのフェッチが変更され、計算列の問合せを文字列ではなく整数として出力するようになりました。
バグ27701581 - DBOPTIONSパラメータのオプションLOBBUFSIZEおよびXMLBUFSIZEの上限の引き上げ
LOBBUFSIZE
およびXMLBUFSIZE
の上限が10485760から104857600に増えました。
バグ27752568 - Oracle: Autonomous Data Warehouse CloudのReplicatで主キーが検出されない
Oracle Autonomous Data Warehouse Cloudインスタンスの表に主キーが定義されている場合にReplicatがこれを検出しない問題が修正されました。
バグ26608571 — SQL Server: ネイティブ・トランザクション・レプリケーションも有効になっている場合のCDC Extractサポート
CDC Extractが拡張され、ネイティブのSQL Serverトランザクション・レプリケーションと共存するようになりました。これは、Trans Replログ・リーダー・エージェントを使用してCDC取得ジョブのかわりにチェンジ・トラッキング表に移入します。
バグ27384760 — SQL Server CDC: Extract - 既存の顧客のCDC表が存在する場合にTRANDATA
が追加されない
既存の顧客のCDC表が存在する場合にTRANDATA
が追加されない問題は修正されました。
バグ27208108 — SQL Server CDC: Extractでは、SQL Server CDCクリーン・アップ・ジョブを削除する必要がある
CDC Extractおよびogg_cdc_cleanup_setup.bat
で、SQL Server CDCクリーン・アップ・ジョブの削除が必要となる問題は、SQL Server CDCクリーン・アップ・ジョブをかわりに無効化できるように修正されました。
バグ26917526 — SQL Server CDC: GETENV
を使用してレコードのタイムスタンプを取得しようとすると、Timestamp out of range
でExtractが異常終了する
ExtractがTimestamp out of range
エラーで異常終了する問題は修正されました。ExtractがGETENV
を使用してタイムスタンプを取得しようとすると、エラーが発生していました。
バグ26742447 — SQL Server: REPERROR
値の場合、ReplicatがOGG-10124 Parsing
エラーで異常終了する
10桁のSQL Serverエラー・コードに対応できないREPERROR
の問題が修正されました。以前は、REPERROR
では1桁から7桁のエラー・コードのみが許可されていました。
バグ27024348 — SQL Server CDC: Oracle GoldenGateのクリーン・アップ・ジョブがサーバーにあるにもかかわらず、見つからないとExtractでレポートされます
データベース名引数がサーバーのデータベース名と大文字/小文字が異なる場合、Oracle GoldenGateのクリーン・アップ・ジョブの検索でExtractが失敗する問題が修正されました。
バグ26981364 — SQL Server: SQL ServerのReplicatは、DDL文を無視せずにOracle Databaseから実行しようとする
SQL ServerのReplicatがDDL文を無視せずにOracle Databaseから実行しようとする問題は修正されました。
バグ27448935 — SQL Server: Oracle GoldenGateのSQL ServerのReplicatは、IBM iのタイムスタンプ書式をマッピングする際、エラー2147217887をスローする
タイムスタンプ列を含むIBMソースをSQL Serverターゲットに適用する際にエラーが発生する問題は修正されました。IBMがピリオド(HH:MM:SS)を使用したためにエラーが発生しました。これにより、DB2 for iデータベースに対してターゲットSQLを発行しようとする際にSQL Server適用が失敗します。TIMECNV_convert_to_db_timestamp
を使用するtimecnv.c
ファンクションでは、SQL Serverターゲットの場合はピリオドをコロンに変更してください。
バグ27450186: SQL Server — DATETIMEOFFSET
は午前0時に異常終了し、トレイルに24:00のタイムスタンプが表示される
SQL ServerのDATETIMEOFFSET
が午前0時に失敗し、トレイルに24:00の時間が示される問題は修正されました。日付が1日遡り、時間が24:00:00として抽出されるため、正確な時間00:00:00の+TZ datetimeoffset
は失敗します。
バグ27305163 - Extractはデータ共有DB2バージョン10サブシステムからのログ・レコードの読取りに失敗する
DB2バージョン10データ共有システムから抽出する際に発生したエラーERROR OGG-01741 Unexpected Log Sequence encountered
は修正されました。
バグ27012878 — ReverseProxySettingsアプリケーションに2個の新規パラメータがある
ReverseProxySettings
アプリケーションには、Oracle GoldenGateバージョン12.3.0.1以降で2個の新規パラメータがあります。-P
: サービス・マネージャ・アカウントのパスワード
-u
: 使用するサービス・マネージャ・アカウントの名前
ドキュメント27033479 — DBOPTIONSパラメータへの新しいオプションSQLMODEの追加
SQLMODE
オプションがDBOPTIONS
パラメータに追加されました。このオプションが有効な場合、sql_mode
変数は'ANSI_QUOTES'
に設定されます。
ドキュメント27061717 — Oracle: TIMESTAMP (6)とTIMEZONEでレプリケートする場合のReplicatの問題
ローカル・タイムスタンプから変換されたUTCタイムスタンプ値が夏時間移行期間に当たったときに起こる夏時間調整の問題が修正されました。標準時間から夏時間までは1時間あります。Replicatは、想定される値より1時間前のタイムスタンプ値を適用します。
バグ26742447 — SQL Server: REPERROR値の場合にReplicatがOGG-10124解析エラーで異常終了する
REPERROR
オプションでは1桁から7桁のエラー・コードのみ許可されていましたが、SQL Serverエラー・コードには10桁が許可されています。これを修正するために、SQL Serverエラー・コードの10桁を蓄積できるよう正規表現が変更されました。
バグ23619553および24478636 — CACHEMGRおよびCACHESIZEをGLOBALSパラメータに指定できる
ExtractおよびReplicatで、CACHEMGR
とそのすべてのオプションを、CACHEDIRECTORY
を除いて、GLOBALS
パラメータに指定できます。
バグ25823686および25758012 — RECORD、TIMESTAMPでのタイムスタンプ精度の拡張
@GETENV
に新しい値TIMESTAMP_PRECISE
があります。これは、@GETENV ('RECORD', 'TIMESTAMP_PRECISE')
および@GETENV ('TRANSACTION', 'TIMESTAMP_PRECISE')
とともに使用されます。@GETENV
で使用されると、小数単位の精度を含むタイムスタンプ値が返されます。つまり、データベースのタイプに応じて、YEAR
の値がMICROSECONDS
またはMILLISECONDS
で返されます。
バグ23752944 — @STREQNULL、@STRCMPNULL関数の追加
@STREQNULL
関数および@STRCMPNULL
関数は、それぞれ@STREQ
と@STRCMPNULL
と同様に作動します。ただし、関数に渡される2つの引数がどちらもNULL
の場合、両方の値が等しいため関数が値を返します。@STREQNULL
は1
、@STRCMPNULL
はゼロ(0
)を返します。
バグ25694972 — ビフォア・イメージのSQLEXECでのSQLEXECONBEFOREIMAGEオプションのサポート
SQLEXEC
の実行はアフター・イメージ・レコードに対してのみ発生していたため、ビフォア・イメージ・レコードに対して実行するための新しいSQLEXECONBEFOREIMAGE
オプションがSQLEXEC
パラメータに追加されました。
バグ11790182 — SQL Server: クラシックExtractでのTRANLOGOPTIONS EXCLUDEUSERのサポート
SQL ServerのクラシックExtractが拡張され、TRANLOGOPTIONS EXCLUDEUSER
パラメータを使用してユーザー別にフィルタ処理できるようになりました。