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Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGateリリース・ノート
12c (12.3.0.1)
E89929-05
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2 このリリースの新機能

この章では、Oracle GoldenGateの特長、機能拡張および変更箇所について説明します。ソフトウェアのリリース後、リリース・ノートは定期的に更新されます。このドキュメントは発行された時点において正確です。

2.1 新機能

この項では、Oracle GoldenGateの特長と機能拡張について説明します。

2.1.1 リリース12.3.0.1.5 - 2018年6月

Windowsのシステム要件

WindowsシステムにOracle GoldenGateをインストールする前に、Microsoft Visual C ++ 2010 SP1再頒布可能パッケージとMicrosoft Visual C++ 2013再頒布可能パッケージ(vcredist_x64.exe)をインストールします。これらのパッケージにより、Oracle GoldenGateのプロセスに必要なVisual C++ライブラリのランタイム・コンポーネントがインストールされます。

Visual C++ 2010 SP1パッケージをダウンロードするには、次の場所に移動します。

https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=13523

Visual C++ 2013パッケージをダウンロードするには、次の場所に移動します。

https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=40784

MySQL MariaDBサポート

MySQLデータベースのMariaDB RDBMSフォークの使用のサポートが追加されました。

2.1.2 リリース12.3.0.1.4 - 2018年5月

INFO EXTRACT group_name CONTAINERS
  • 指定されたExtractグループ名を使用して登録されているプラガブル・データベース(PDB)が一覧表示される新規コマンドです。

Microservices Architectureのファイルベースの初期ロード・レプリケーション

Microservices Architectureでは、ファイルベースの初期ロード処理を使用した初期ロード・レプリケーションが完全にサポートされます。

Classic Architectureでのパフォーマンス・メトリック・サーバー

以前はManagerプロセスによって提供されていたモニタリング機能は、新しいパフォーマンス・メトリック・サーバー・プロセスを使用して提供されます。

2.1.3 リリース12.3.0.1.3 - 2018年3月

SQL Server
  • Oracle GoldenGate 12.3.0.1.3 for SQL Server (CDC Extract)では、SPARSE設定およびFILESTREAMデータが含まれる列データをレプリケートできます。 

  • 接続タイムアウト条件からExtractが異常終了した場合のための問合せタイムアウト値を設定できる新規パラメータTRANLOGOPTIONS QUERYTIMEOUTがCDC Extract(クラシックExtractではない)に追加されました。値はMin (0) = InfiniteMax (2147483645)Default(30)です

ENABLEMONITORINGパラメータ

GLOBALSパラメータENABLEMONITORINGが拡張され、UDPモードで使用できるUDPPORTおよびHTTPPORTオプションが追加されました。これによって、Classic Architectureのパフォーマンス・メトリック・サーバーによるモニタリングが可能になります。

管理クライアントの変更

MA管理サーバーでは、新しいエンドポイントが/services/v2/enckeysに作成され、AES暗号化鍵を生成し、データの暗号化に使用するためのAPIが提供されます。また、ENCKEYSを管理するためのサポートが/services/v2/config/filesエンドポイントに追加されます。EDIT ENCKEYSENCRYPT PASSWORDおよびVIEW ENCKEYSコマンドが追加されました。

2.1.4 リリース12.3.0.1.2 - 2017年12月

Oracle Database
新規オプション
統合Extractが別のタイム・ゾーンのリモート・サーバーにインストールされている場合、Extractをソース・データベースのシステム・タイム・ゾーンに設定できるように、統合ExtractのTRANLOGOPTIONS SOURCE_OS_TIMEZONEタイム・ゾーン・オプションが追加されました。
DB2 z/OS
新規オプション
DB2 z/OSバージョンを設定できるようにTRANLOGOPTIONS DB2ZV11COMPATIBILITYMODEオプションが追加されました。

2.1.5 リリース12.3.0.1.0 - 2017年8月初期リリース

Oracle Database
Microservices Architecture

Oracle GoldenGate Microservices Architectureは、Oracle GoldenGate環境の一部としてREST対応サービスを提供する新しい管理アーキテクチャです。REST対応のサービスによって、リモート構成、管理およびHTML5 Webページ、コマンドライン、APIを介したモニタリングが提供されます。

パフォーマンス・メトリック・サービスに関連付けられているAPI以外のすべてのAPIは、標準のOracle GoldenGateライセンスでアクセスおよび使用可能です。パフォーマンス・メトリック・サービスAPIにアクセスするには、Oracle GoldenGate Management PackまたはOracle GoldenGate Foundation Suiteによる追加のライセンスが必要です。

インストールごとに1つのサービス・マネージャ

アップグレードを容易に行えるように、Microservices Architectureをインストールするシステムにはサービス・マネージャを1つのみ作成することをお薦めします。

Oracle Databaseのシャーディング

Oracle GoldenGateによって、シャーディングされたOracle Databaseに密着するプラットフォームが提供され、シャーディングされた様々なデータベース・トポロジ間でのデータ・レプリケーションが可能になります。GDSCTL DEPLOYコマンドの一部としての事前定義済Oracle GoldenGateレプリケーションの提供の他に、シャードされたデータベースのすべての機能が含まれます。

並列Replicat

並列Replicatは、パフォーマンスを向上させるために並列でトランザクションを適用する新しいReplicatの種類です。統合Replicatと同様にトランザクション間の依存性が対処されます。依存関係の計算、マッピングの並列化および適用はデータベース外部で実行されるため、中間層サーバーにオフロードできます。トランザクションの整合性は、このプロセスで計算および管理されます。さらに、並列Replicatは、大きなトランザクションをチャンクに分割してパラレルに適用することで、大きなトランザクションのパラレル適用をサポートします。

プロシージャ・レプリケーション

統合Replicatの機能が拡張され、DMLまたはDDLとしてレプリケートすることができない特定のOracle提供PL/SQLプロシージャをレプリケートできるようになりました。これには、ソースとターゲットのデータベースがOracle Database 12cリリース2 (12.2)以上であることが必要です。

自動的な競合の検出および解決

競合の検出と解決がOracle Database 12cリリース2 (12.2)以上で構成されているとき、競合の検出と解決の自動化をOracle GoldenGateで構成して管理できます。

DBA_GOLDENGATE_SUPPORT_MODEの新しい値: PLSQL

このビューに新しい値PL/SQLが追加されました。

PMSRVRコマンド

PMSRVRコマンドはパフォーマンス・メトリック・サーバーを制御します。

一般的な機能
ADD TRANDATAINFO TRANDATAおよびADD SCHEMATRANDATAの機能拡張

これらのコマンドの機能が拡張され、NOVALIDATEオプションを付けることで、次のような追加の表処理情報が提供されます。

  • オブジェクト型の表、xmltype表、iot表、クラスタ表に関する警告

  • サポート・モード(完全サポート、フェッチを使用したサポート、またはサポートなし)

  • Oracle GoldenGateのキー列のリスト

  • 表がサポートなしまたはフェッチ・サポートになった原因の列およびその型

  • フェッチの制約

  • 一意キーの不足に関する警告

TRANLOGOPTIONS

FETCHINLINESFLOBおよびVALIDATEINLINESFLOBオプションがTRANLOGOPTIONSパラメータに追加されています。

DLFAILOVER_TIMEOUT secondsオプションには、ロール・トランジション後にスタンバイ・データベース復帰を行うことができる、構成可能なタイムアウト(秒単位)を指定します。

DISABLESOFTEOFDELAYオプションでは、返されるレコードと一緒にEOFが報告されたときに、EOFDELAYが有効になるまでの待機時間が設定されます。

SUPPRESSNOOOPUPDATESオプションを使用すると、統合Extractでno-op更新をフィルタリングするかどうかを制御できます。

GETENV

JULIANTIMESTAMP_PRECISEオプションがGETENVパラメータに追加されています。

ALLOWNULLABLEKEYS | NOALLOWNULLABLEKEYS

ALLOWNULLABLEKEYS | NOALLOWNULLABLEKEYS GLOBALSパラメータは、キー選択ロジックを変更します。

ADD HEARTBEATTABLEおよびALTER HEARTBEATTABLE

TARGETONLYおよびNOTARGETONLYオプションがこれらのパラメータに追加されています。これはOracle Databaseのみで使用できます。

MAPALLCOLUMNS | NOMAPALLCOLUMNS

MAPALLCOLUMNS | NOMAPALLCOLUMNSが、グローバル・パラメータとして、またMAPパラメータのオプションとして追加されています。これによって、Replicatがキー以外の列を取得するかどうかが制御されます。

エラー・ログの機能拡張

appender-refggserr.Standardから次のいずれかのオプションに変更すると、ggserr.logファイルの動作を制御できます。

  • ggserr.Legacy

  • ggserr.None

  • ggserr.Syslog

OUTPUTFORMAT

OUTPUTFORMATパラメータを使用して、データをtext、SQLおよびXML形式で出力します。

CACHEMGR

CACHEMGR CACHEVMUSAGEオプションが追加され、仮想メモリー使用量の統計が返されます。

変更前イメージと変更後イメージでのSQLEXEC

この機能は、統合Replicatを含むすべてのタイプのExtractまたはReplicatで作動するはずです。SQLEXECがストアド・プロシージャを呼び出して、BANのマスクされた値を戻すことができます。その後、返された値を次のようなWHERE CLAUSEで使用できます。

SQLEXEC (BEFOREFILTER, SPNAME MASK_COL, PARAMS (in_mask = BAN, mask_type = ‘CHARACTER’, OPTIONS = ‘N’), 

ここで、戻り値MASK_RESULTは、BAN列のマスクされた値を戻します。その他のオプションにより、文字データ(A-Z、a-z、0-9)のみを使用して値がマスクされます。最後のOPTIONSは、値がdeterministicかどうか、どの値を暗号化するかなど、使用可能なオプションのリストです。

UPDATE文とDELETE文を処理するとき、ストアド・プロシージャで値のBEFOREイメージを受け取り、そのマスクされた値をWHERE CLAUSEで使用できます。ただし、デフォルトではOracle GoldenGateでこの処理は行われません。このため、MOD_COMPARE_COLSオプションが導入され、WHERE CLAUSEで使用される値を制御できます。MOD_COMPARE_COLSオプションの動作はCOLMAPと似ていますが、割り当てられた列の値が、実際のSET句の値としてではなく、WHERE CLAUSEで使用される点が違います。

IGNOREINSERTS
GETUPDATES
GETDELETES
TABLE ADM. MESSAGE_LOG, TARGET ADM. MESSAGE_LOG, 
SQLEXEC (BEFOREFILTER, SPNAME MASK_COL, PARAMS (in_mask = BEFORE.BAN, mask_type = ‘CHARACTER’, OPTIONS = ‘N’), 
COLMAP (USEDEFAULTS, pk_col = @GETVAL(MASK_COL.mask_result)),
MOD_COMPARE_COLS (BAN = MASK_COL.MASK_RESULT);

次の例では、UPDATEおよびDELETE (IGNOREINSERTSを使用しているため)のWHERE CLAUSEが、証跡に含まれるBAN列の実際のビフォア・イメージを使用するかわりに、SQLEXEC文のMASK_COL.MASK_RESULT値を使用するように変更されています。

MySQL
  • DDL (データ定義言語)操作の抽出とレプリケーションのサポートが導入されています。

  • InnoDBでは、最大1017列がサポートされるようになりました。

  • 取得と配信のサポートがTDE対応のMySQLデータベースに追加されました。

  • MySQLはAmazon Auroraへの配信が動作保証されました。これは、Amazon Auroraの単一インスタンスとクラスタ設定の両方に対応するようにMySQL v5.6から導出されています。

SQL Server
  • 新しいチェンジ・データ・キャプチャ(CDC)ベースのExtractが導入されました。

  • CDCベースのExtractは、TDE対応のSQL Server 2008 - 2016データベースからの取得、およびリモート取得をサポートします。

  • AlwaysOn可用性グループのプライマリまたは読取り可能同期モードのセカンダリとして構成されたソース・データベースからの取得。

  • SQL Server 2016ターゲットへの配信。

  • 新しいパラメータTRANLOGOPTIONS NOおよびMANAGECDCCLEANUPがSQL Server CDC Extractに追加されています。MANAGECDCCLEANUP (デフォルト)は、CDC ExtractがOracle GoldenGate Cleanupタスク・オブジェクトをチェックするように指示します。

  • CDC Extract用の新しいユーティリティogg_cdc_cleanup_setup.batがあります。これを使用して、Oracle GoldenGate CDC Cleanupジョブと関連するオブジェクトを作成し、CDC表でのデータ保持を制御します。

  • TLS 1.2のサポートがOracle GoldenGate for SQL Serverに追加されました。これには、Extractを実行するときに新しいDBOPTIONS DRIVER SQLNCLI11パラメータを指定する必要があります。

  • 単一ユーザーのTRANLOGOPTIONS EXCLUDEUSER機能がSQL ServerクラシックExtractに追加されています。ただし、複数の除外ユーザーはサポートされません。

DB2 z/OS
  • ネイティブのDB2 z/OSビルドはなくなりました。これで、DB2 z/OSのOracle GoldenGateが他のプラットフォームの機能と互換性を保つことができるようになります。また、製品の実行に伴うMIPコストを大幅に低減できます。

  • Extractはストアド・プロシージャを使用してトランザクション・ログを読み取ります。

  • AES暗号化と64ビットのサポートが組み込まれています。

  • BATCHSQLはDB2 z/OSに対してサポートされるようになりました

IBM for I
  • COLCHARSETのサポートが、ExtractのTABLE仕様で機能します

    Unicode証跡を書き込むときのExtractでのTEXTデータ変換の効率が大幅に向上しています

2.2 デフォルト動作の変更

この項では、最新リリースに関してOracle GoldenGateのデフォルト動作の変更について説明します。

2.2.1 リリース12.3.0.1.4 - 2018年5月

ファイルからデータベースへのロード・ユーティリティのサポートが削除されました

Oracle GoldenGateでは、SQLLOADERBCPなどの、データベース・ロード・ユーティリティのデータおよび制御ファイルを生成する機能がサポートされなくなりました。

主キーまたは参照キー列名の識別子が30文字に制限されます
キー列名の識別子は30文字より長くできませんが、列名がキー列の一部ではない場合は255文字にできます。

2.2.2 リリース12.3.0.1.3 - 2018年3月

調整Replicatは依存性計算を実行しません

マップされた表がTHNREADRANGEに基づいてパーティション化されている場合、調整Replicatは非バリア・トランザクションに対する依存性計算を実行しません。ハッシュ値の計算は指定されたTHREADRANGE列に依存します。着信データはハッシュ値に基づいてパーティション化され、このハッシュ値に一致するすべてのレコードが同じスレッドに送信されます。

2.2.3 リリース12.3.0.1.2 - 2017年12月

TIMESTAMP_PRECISEオプションは、@GETENV ('TRANSACTION', 'TIMESTAMP_PRECISE')および@GETENV ('RECORD', 'TIMESTAMP_PRECISE')で使用できます

TIMESTAMP_PRECISEオプションは、TRANSACTIONオプションおよびRECORDオプションとともに使用されます。@GETENV ('TRANSACTION', 'TIMESTAMP_PRECISE')では、ソース・トランザクションに関する情報が小数の精度で返されます。このオプションでは、タイムスタンプが年からマイクロ秒まで返されます。@GETENV ('RECORD', 'TIMESTAMP_PRECISE')では、レコードの場所またはOracle rowidをOracle GoldenGateトレイル・ファイルを使用して小数の精度で返されます。このオプションでは、タイムスタンプが年からマイクロ秒まで返されます。ただし、データベースによっては、値がミリ秒(マイクロ秒が0)になることもあります。

@GETENV COMPATIBILITYオプション値は、0から6です。
COMPATIBILITYオプションの実際の値は、0から6です。5の値は、トレイル・ファイルがOracle GoldenGateバージョン12.2.0.1であり、6の値は、トレイル・ファイルがOracle GoldenGateバージョン12.3.0.1のトレイル・ファイルであることを意味します。これらの値はトレイル・ファイルのバージョンに応じて、Oracle GoldenGateバージョンごとに増えています。
@GETENVオプション、TRANSACTION transaction_infoUSERIDUSERNAMEは、ポンプExtractまたはReplicatでは有効ではありません。GGFILEHEADERはReplicatに対してのみ有効です 

@GETENVオプションのTRANSACTION transaction_infoUSERIDUSERNAMEはメインExtractで動作し、ポンプExtractおよびReplicatでは動作しません。GGFILEHEADERはReplicatに対してのみ有効です。

管理クライアントのCONNECTコマンドは、!修飾子をサポートします

サーバー証明書が無効な場合、管理クライアントはHTTPSを使用してサーバーに接続することはできません。この動作をオーバーライドするには、CONNECTコマンドとともに!修飾子を使用します。たとえば、管理クライアントを使用して、自己署名SSL証明書で保護されているOracle GoldenGate Microservices Architectureサービスに接続する際には、次に示すように!修飾子を持つコマンドを使用する必要があります。

CONNECT https://myserver.example.org as oggadmin !

データ・ポンプを使用するPASSTHRUパラメータおよびNOPASSTHRUパラメータは非推奨になりました

データ・ポンプのPASSTHRUパラメータおよびNOPASSTHRUパラメータは、単独パラメータとして、ポンプが証跡を読み取り、それ以上処理することなくリモート・システムに送信するか(PASSTHRU)、データに対していくつかの処理を実行するか(NOPASSTHRU)を示します。このコンテキストにおけるこれらのパラメータのみ非推奨になりました。

2.2.4 リリース12.3.0.1.0 - 2017年8月初期リリース

Oracle Database 12.2でFORMAT RELEASE用のサポートされるEXTTRAILRMTTRAILEXTFILEおよびRMTFILE設定
FORMAT RELEASEオプションを使用する場合、Oracle Database 12.2では次の設定がサポートされます。
  • 12.1、FORMAT RELEASE 12.2以上との互換性が設定されている非CDBがサポートされます。

  • 12.2、FORMAT RELEASE 12.2以上との互換性が設定されている非CDBがサポートされます。

  • 12.2、FORMAT RELEASE 12.3のみとの互換性が設定されているCDB/PDBがサポートされます。これは、PDBのローカルUNDO操作を使用しているためです。trx IDの一意性を保証するためにPDB番号を使用してトランザクションIDを増やす必要があります。

LogMinerがOracle Database Standard Editionで並列化をサポートしない
Oracle Database Standard Editionに一定の制限があるため、LogMinerは並列化をサポートしません。

Oracle Database Standard Editionのデフォルト並列処理値は1で、1より大きい値を指定すると、Integrated Extractは異常終了します。

Integrated Replicatでは同様に、内部適用エンジンがOracle Database Standard Editionで並列化をサポートしません。1より大きい値が指定されると、Integrated Replicatは異常終了します。

標準デプロイメントのXAG管理デプロイメントへの変換はサポートされない
標準デプロイメントのXAG管理デプロイメントへの変換をサポートするオプションは使用できません。Oracle GoldenGate Microservices Architectureの場合、デプロイメントの作成時にXAG管理プロパティを指定する必要があります。
システム変更番号

値のサイズが6バイトから8バイトに増えました。これはOracle Database 12c Release 2 (12.2)以上に適用されます。

Extract

チェックポイントが、クラシックExtractと統合Extractの両方で8バイト表現に対応するように変更されました。

長い識別子

長い識別子のサポートの制限(128バイト)が追加されました。これはOracle Database 12c Release 2 (12.2)以上に適用されます。

Oracle Database
  • Oracle Database 12.2のローカルUNDO機能のサポートが追加されました。各PDBが独自のローカルUNDO表領域を使用できるようになります。

  • DDLトリガーを使用してCREATE USERコマンドをレプリケートするときのクラシック・キャプチャ・モードが変更され、トリガーの所有者とExtractログイン・ユーザーが一致する必要があります

プラガブル・データベースの文字セット

Oracle GoldenGateでは、様々な文字セットのプラガブル・データベースのレプリケーションをサポートするようになりました。

DB2 LUW EOFDELAY

返されるレコードと一緒にEOFが報告されたときでも、EOFDELAYの待機時間が有効になります。

DB2 for i

DB2 for I Extractのデフォルト動作が元に戻り、すべての文字データをUnicodeに変換するようになりました。複数ジャーナルの抽出はデフォルトではできなくなりました

SQL Server (CDC Extract) ADD TRANDATA

次のエラーが発生した場合: ストアド・プロシージャ'sys.sp_cdc_parse_captured_column_list'が見つかりませんでした SQL Server 2016表にTRANDATAを追加する場合、次のSQL Serverのバグ: SQL Server 2016パッチに関連するパッチをインストールする必要があります。

@RANGE
見つからない列またはNULL列がある場合、@RANGE関数が異常終了するようになりました。

2.3 非推奨になった機能

この項では、Oracle GoldenGateの非推奨になった機能とサポートされなくなった機能について説明します。

2.3.1 リリース12.3.0.1.2 - 2017年12月

ExtractおよびReplicat用USERSUBDIRSNOUSESUBDIRS

パラメータUSERSUBDIRSNOUSESUBDIRSは、ExtractおよびReplicatでは非推奨となりました。 

TeradataのVAMTRAILSOURCE

パラメータVAMTRAILSOURCEは、Teradataでは非推奨になりました。  

2.3.2 リリース12.3.0.1.0 - 2017年8月初期リリース

Oracle GoldenGate Director

Oracle GoldenGate DirectorはOracle GoldenGate12.3.0.1リリースではサポートされません。かわりにOracle GoldenGate Studioを使用してください。

SYSLOG

GLOBALSおよびMGR.PRMSYSLOGパラメータは削除されました。メッセージが書き込まれる場所を制御するには、Oracle GoldenGateの管理のエラー・ログの使用に関する項を参照してください。

リバース・ユーティリティ

リバース・ユーティリティは非推奨になりました。

INFO MARKER

INFO MARKERコマンドは非推奨になりました。ExtractおよびReplicatは、NKSソースでマーカー表の履歴をチェックしなくなります。

NOASYNCTRANSPROCESSING

TRANLOGOPTIONSNOASYNCTRANSPROCESSINGオプションは非推奨になりました。デフォルトの動作は変更されていません。

FORMATASCIIFORMATSQLおよびFORMATXML

非推奨になったFORMATASCIIFORMATSQLおよびFORMATXMLパラメータのかわりに、新しいOUTPUTFORMATパラメータが使用されます。

CACHEMGR

CACHEPOOL nおよびCACHEFSOPTION { MS_SYNC | MS_ASYNCオプションは非推奨になりました。

EXTFILEEXTTRAILRMTFILERMTTRAIL

EXTFILEEXTTRAILRMTFILEおよびRMTTRAILの次に示すオプションはデータ・ポンプで非推奨となりました。データ・ポンプは、入力のソース証跡ファイルと同じ形式とメタデータ・エンディアンで出力証跡を書き込みます。

データ・ポンプExtractのFORMAT RELEASEのみ非推奨になりました。このオプションのその他の使用方法は使用可能です。

TRAILBYTEORDER

TRAILCHARSETUNICODE

Extract TRAILCHARSETUNICODEパラメータは非推奨になりました。DB2 for I Extractのデフォルト動作が元に戻り、すべての文字データをUnicodeに変換するようになったためです。文字変換の効率が大幅に向上しました。ただし、変換せずに表を送信する必要がある場合は、COLCHARSET(PASSTHRU)TABLE文で使用できます。

USEANSISQLQUOTES | NOUSEANSISQLQUOTES

GLOBALS USEANSISQLQUOTES | NOUSEANSISQLQUOTESパラメータは非推奨になりました。